この記事では、包丁の安全な捨て方を紹介します。
頻繁に捨てることが少ない包丁ですが、錆や刃こぼれなどで処分する機会は必ず訪れます。
そこでここでは、捨てるときの処理の仕方や一般ゴミ以外の処分方法も併せて解説。
包丁を処分するときにぜひお役立てください。
自治体での包丁の安全な捨て方
最初は、自治体での包丁の安全な捨て方について紹介します。
包丁を自治体の一般ゴミ「不燃ゴミ」「金属ゴミ」に出す場合は、以下に挙げる処理をしておかないといけません。
ゴミ回収の人や処理場で働く人、近隣の人がケガをしないように適切に処分しましょう。
住んでいる自治体の捨て方のルールを確認する
包丁を自治体の一般ゴミで捨てる場合は、住んでいる地域の捨て方のルールを確認しましょう。
自治体によって捨て方や分別方法、処理方法などが異なる可能性があるからです。
また、地域によっては指定の袋に入れる場合もあります。
インターネットで「住んでいる地域 包丁 捨て方」などで検索、公式サイトの閲覧をしておくのがベストです。
もしくは、各家庭に配られているゴミ出しパンフレットの確認でも十分でしょう。
刃を包む
多くの自治体では、包丁は新聞紙や厚紙などの紙類、布類に包んでゴミに出すことになっており、包んだ包丁に「危険・キケン」と記入するのが基本です。
厚めに包んでいても、刃先などで突き破ってしまう可能性があります。
以下のような処理をしておけば、安全性が増すのでおすすめです。
- ガムテープなどで刃先を厚めに巻く
- ダンボールで包丁を包む・挟む
- 全体をガムテープなどでグルグル巻きにする
- 更に新聞紙や要らない布で包む
- 油性ペン（赤推奨）などで「キケンもしくは危険」と包みに記入する
- 指定のゴミ袋などに入れて不燃ゴミの回収日に出す
コンビニやスーパーの袋に入れる際は、袋にもキケンなどと記入しておきましょう。
刃を潰す
より安全に包丁を捨てる処理方法として、刃を潰しておくのも有効です。
刃を潰しておいて、包丁を包むようにすればケガのリスクが減ります。
処理方法は以下の通りです。
- コンクリートや石に刃を当てる
- 上下に動かし刃を削る
- 刃先も削って潰す
コンクリートや石などがない場合は、ハンマーなどで刃を叩いても良いでしょう。
しかし、刃が飛び散ったり折れたりして危険なので、十分注意して作業してください。
他のゴミと分けて出す
包丁の処理が終わったら、刃物は他の不燃ゴミとは分けて出しましょう。
不燃ゴミの中に刃物が混ざっていると、適切に処理していたとしても危険です。
とはいえ、指定の収集袋でゴミを出す自治体では、他の不燃ゴミと混ぜても捨てられる場合があります。
しかし、安全を期すなら包丁や刃物だけ指定の収集袋に入れて出すのが無難です。
また、指定袋以外で出せる場合は、分かりやすく透明か半透明の袋に包丁を入れて出すようにしましょう。
自治体で包丁を処分する場合、しっかりとゴミ出しルールを確認して適切に処分するように心掛けましょう。
自治体の一般ゴミで処分する場合の注意点
つづいて、自治体の一般ゴミで処分する場合の注意点について解説します。
自治体によっては以下のような注意が必要です。
セラミック包丁は陶器に分類される場合がある
セラミック製の包丁は金属ではなく、陶器として分類される材質です。
自治体によっては、不燃ゴミの回収日に「陶器」と「金属ゴミ」を区別して回収している地域もあります。
区別している地域に住んでいる場合は、セラミック製の包丁を皿や茶碗と同じ陶器として出す必要があるので注意してください。
捨てる際は、新聞紙や布類などに包んで適切に処分してください。
業務上で使った包丁は自治体では回収できない
包丁に限りませんが、会社や事業の業務で使用された物は自治体では回収できません。
- 飲食店などの業務で使用されていた包丁
- 商品として販売していた包丁
これらは「産業廃棄物」に該当するので、「産業廃棄物運搬許可」を取得している専門業者でしか回収できません。
このような包丁を処分する場合は、専門業者に回収を依頼して処分しましょう。
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刃渡り含む30cm以上の包丁は「粗大ゴミ」の場合がある
多くの自治体では一辺が「30cm以上」または「50cm以上」のものは粗大ゴミとして定義しています。
住んでいる自治体によりますが、捨てる包丁が刃渡り含む30cm以上ならば「粗大ゴミ」になる場合があります。
30cm以上の長さをもつ包丁は、牛刀・柳刃包丁・刺身包丁などが多いです。
業務上で使われることが多いですが、一般家庭でも料理が得意な人なら持っていることもあるのではないでしょうか。
当てはまる場合は粗大ゴミの手続き後、適切に処理をして回収当日に出しましょう。
一般ゴミ以外での包丁の捨て方・費用目安
次は、一般ゴミ以外での包丁の捨て方と費用目安について解説していきます。
売る・譲るなど、状況に合わせ自分に合った包丁の捨て方を選んでください。
不用品回収業者に回収してもらう
不用品回収業者は、粗大ゴミや不用品をまとめて処分できるのが最大の魅力です。
多くの不用品回収業者が「一定の料金で不用品をトラックに積み込める」サービスを提供しています。
引っ越しやシンクの改装など、包丁含む台所用品を一気に片付けるときに効果的です。
また、即日回収や日時指定ができ、深夜作業が可能な業者が多いので融通が利くのも特徴。
運び出しや分別作業もお任せできるなど、付随するサービスが豊富です。
しかし、包丁を単品で処分するとなると、いささか大げさな方法と言えます。
諸経費などの費用が余計にかかり、反って高くついてしまう可能性が高いです。
目的を絞って、不用品回収業者を利用しましょう。
費用目安
| パックプラン | 料金相場 | 利用トラックの目安 |
|---|---|---|
| Sパック | 28,000円～40,000円 | 軽トラック |
| Mパック | 45,000円～60,000円 | 1.5tトラック |
| Lパック | 60,000円～80,000円 | 2tトラック |
| LLパック | 80,000円～お見積り | 4tトラック |
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リサイクル回収に出す
住んでいる地域によっては、刃物のリサイクル回収を行っている場所もあります。
対象の店舗に設置されている回収ボックスに包丁を入れることで、無料で処分できるため負担の少ない処分方法です。
とはいえ、刃物回収ボックスの設置店舗自体が限られているのがネック。
近くの店舗が回収ボックスを設置しているのか、あらかじめ確認しておくのがベストです。
刃物回収箱設置店一覧：http://seki-japan.com/recycle_all/
また、送料を負担する形となりますが、刃物の廃棄を受け付けている企業に郵送することもできます。
- アルスコーポレーション
- 貝印株式会社 ※自社製の包丁のみ
包丁を送る場合は、一般ゴミに出すのと同様に適切に処理をして郵送するようにしましょう。
リサイクルショップ・刃物買取業者を利用する
リサイクルショップまたは、刃物買取業者を利用して包丁を買い取ってもらう方法です。
処分すると同時にお金に換えることができるので、一挙両得といえます。
以下のような買取方法があります。
- 店舗買取
- 郵送買取
- 出張買取
ブランド物の包丁や著名な鍛冶師、作家の包丁などなら高値が付くかもしれません。
もちろん、一般に普及している包丁でも買取することも可能です。
しかし刃こぼれや錆ついていない、状態の良い包丁が買取対象であることには留意しておきましょう。
フリマアプリに出品する
フリマアプリに包丁を出品して売却するのも良いでしょう。
価格設定で自分好みの料金で売却できるので、買取業者よりも利益になる可能性が高いです。
しかし、デメリットも確実に存在します。
- いつ売れるかわからない
- 出品手数料・送料がかかる
- 価格設定によっては二束三文
- 梱包・配送手続きが必要
- 商品トラブルなどの可能性がある
刃物なので厳重な梱包を施して、安全を確保したうえで送るようにしましょう。
欲しい人に譲る
包丁が欲しい人に譲る方法もあります。
友人や知り合いに譲るほか、ジモティなどの活用でも譲ることができます。
買い替えにはそれなりな値段がするので、買うよりはと思う人も多いかもしれません。
引き取り手が見つかれば即日に手放せるので、一考の余地はあるでしょう。
包丁を処分する際に注意すること
最後は、包丁を処分する際に注意することについて解説していきます。
様々な方法で包丁を捨てるとき、自分以外の人が触る場合がほとんどです。
作業してくれる人のことを念頭において、慎重に扱うようにしましょう。
また、包丁を持ち歩く場合も気を付けなければなりません。
包丁を送る時には細心の注意を
包丁を送る時には、細心の注意を払う必要があります。
包丁を購入した時の箱があれば、その箱に収めた状態で送るのがベストです。
箱がなければ刃先・刃の部分をダンボールや厚紙などで保護し、さらに新聞紙などの紙類や布類で包み梱包しましょう。
輸送中に配達する人のケガや落下事故が起こらないよう、配慮した発送を心掛けてください。
包丁を持ち運ぶには厳重な梱包が必要
包丁を持ち運ぶには厳重な梱包が必要なほか、「銃刀法」についても考えなければなりません。
何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが六センチメートルをこえる刃物を携帯してはならない。ただし、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが八センチメートル以下のはさみ若しくは折りたたみ式のナイフ又はこれらの刃物以外の刃物で、政令で定める種類又は形状のものについては、この限りでない。
引用元：銃砲刀剣類所持等取締法第二十二条
「買取などでお店に持ち込む・手渡しで包丁を授受する」など、正当な理由であったとしても、梱包や処理されていない状態では、銃刀法違反に問われても仕方ありません。
刃物なので違法に使用された場合の危険性が高いことから、安全性が確保されているかどうかも重要です。
持ち運ぶ場合は、容易に取り出せない厳重な梱包などを施しておくことで、万が一の時を回避しやすくなります。
できれば、持ち出す方法よりも郵送などで包丁を処分するのが得策です。
包丁をラクに捨てるなら「不用品なんでも回収団」に頼もう！
包丁をラクに捨てるなら「不用品なんでも回収団」に依頼しましょう！
不用品なんでも回収団は、不用品をまとめて処分するのが得意な不用品回収業者です。
提供しているSパック〜LLパックプランは不用品の量に応じたトラックを用意しています。
包丁・ナイフなどのキッチン用品やアウトドア用品、ノコギリなどの工具類を複数処分するのに最適。
パックプランには、一定の諸経費が含まれているのも魅力です。
また、日時指定や深夜の回収作業も可能なので、融通が利いて快適に処分できます。
包丁などの刃物を処分するなら「不用品なんでも回収団」にぜひご相談ください。
