この記事では、電動工具のバッテリーを処分する方法について全部で7通りご紹介します。
注意点やバッテリーの寿命・交換時期の目安も記載しているので、ご自宅にある電動工具のバッテリーを適切かつ正しい方法で処分可能です。
電動工具のバッテリーを交換したいけれど、処分方法がわからない方に役立つ内容です。ぜひご覧ください。
バッテリーの状態や電池の種類などを確認し、最適な方法で処分しましょう。
電動工具のバッテリーの処分方法は7通りある!
電動工具のバッテリーを処分する方法には、以下の7通りあります。
- 自治体の回収サービスを利用する
- JBRC回収ボックスを利用する
- バッテリー専門店の引き取り・回収サービスを使う
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- フリマアプリなどに出品する
- 工具買取専門店に買い取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼する
7通りの処分方法について、順に解説します。
自治体の回収サービスを利用する
電動工具のバッテリーは、自治体の回収サービスを利用して処分できる場合があります。
これまでは、リチウムイオン電池を使ったバッテリーは回収できない自治体がほとんどでした。
しかし、自治体の回収サービスも徐々に増えてきています。
実際に、リチウムイオン電池を回収している自治体をいくつかご紹介しましょう。
自治体 | 処分方法 |
---|---|
大阪市 | ・環境事業センターへ電話申し込みをすると職員が自宅まで回収に来てくれる ・膨張、変形したものも回収可能 ・事前に絶縁処理をし、中身の見えるゴミ袋に入れておく ・費用は無料 |
世田谷区 | ・絶縁処理を必ず行う ・不燃ゴミとは別の袋に入れて「充電式電池」と書く ・不燃ゴミの日に集積所に出す ・膨張や変形したものは回収窓口に直接持ち込む ・費用は無料 |
新宿区 | ・絶縁処理を必ず行う ・小型充電式電池のみを中身の見える袋に入れて出す ・取り外せる場合は資源ゴミへ、取り外せないものは金属、陶器、ガラスゴミに出す ・できるだけ使い切った電池を出す ・費用は無料 |
JBRC回収ボックスを利用する
電動工具にもいろいろなメーカーがありますが、知名度の高いマキタであればJBRC回収ボックスを利用してバッテリーを処分できます。
JBRC回収ボックスは家電量販店やホームセンターなどに設置されています。
また、ハイコーキのバッテリーもJBRC回収ボックスや最寄りのハイコーキ販売店に持ち込む方法で処分できます。
JBRCの公式サイトでは、お近くの協力店を検索できます。ぜひ活用してみてください。
マキタのバッテリーを処分する方法についてはこちらで詳しく解説しています。
バッテリー専門店の引き取り・回収サービスを使う
電動工具のバッテリーを買い替えるのではなくただ処分したい場合、バッテリー専門店が実施している引き取り・回収サービスの利用も検討してみましょう。
JBRC回収ボックスが近くにない、自治体でも回収してもらえないといったときは、バッテリー専門店が提供しているサービスをチェックしてみてください。
たとえば、こんなバッテリー専門店で不要なバッテリーを回収してもらえます。
店舗名 | 詳細 |
---|---|
バッテリーストア.com | ・不要になった様々なバッテリーを回収中 ・電動工具のバッテリーについても、電動工具専用不要バッテリー回収伝票が2,500円で販売されている ・1回の伝票で電動工具用リチウムバッテリーを8個まで回収可能 |
リサイクルショップに買い取ってもらう
まだ使える電動工具のバッテリーなら、リサイクルショップに持って行くと買い取ってもらえる場合があります。
特に、電動工具ごと手放したいと考えるときにおすすめなのがリサイクルショップです。
状態がよく年式も比較的新しいものであれば、高く買い取ってもらえる可能性があります。
都内では、こんなリサイクルショップが電動工具やバッテリーを買い取っています。
店舗名 | 詳細 |
---|---|
出張買取のアシスト | ・様々な電動工具やバッテリーを買取中 ・買取実績も豊富 ・出張、宅配、店頭と買い取ってもらう手段も充実 |
フリマアプリなどに出品する
まだ使える電動工具バッテリーなので、自身の納得のいく金額で売りたいというときはフリマアプリを利用すると良いでしょう。
バッテリーのみ、電動工具一式などと様々な出品の仕方があります。
メルカリでも、電動工具バッテリーと検索してみると数多くの商品が出てきます。
実際に売れている商品の特徴や価格帯を調べた上で出品してみると、売れる可能性が高いです。
写真撮影や発送の手間を気にしないということであれば、フリマアプリで出品してみるのもおすすめです。
工具買取専門店に買い取ってもらう
電動工具のバッテリーは、工具買取専門店に依頼して買い取ってもらう方法もあります。
工具買取専門店にはこんな店舗があるので、特徴を押さえて依頼するかどうか考えてみてください。
店舗名 | 特徴 |
---|---|
アクトツール工具買取専門店 | ・関東を中心に全国18店舗展開 ・工具のプロ集団による自社メンテナンスが可能なので、高価買取が実現できる |
全国工具買取センター | ・電動工具から大型機械まであらゆる工具を買取中 ・見積もり無料なので気軽に相談できる ・宅配、出張、店頭と買取方法の選択もできる |
不用品回収業者に依頼する
もう使えない電動工具のバッテリーがある場合は、不用品回収業者に依頼してみましょう。
不用品回収業者では、不要になった物を種類問わず幅広く回収しています。
壊れている電動工具があるときにも、バッテリーと一緒に回収・処分までしてもらえるので頼もしいです。
捨てるしかない電動工具や、その他処分したい物があるときは、不用品回収業者に相談するとすぐに解決してくれます。
電動工具のバッテリーを処分するときの注意点
電動工具のバッテリーは、処分方法を慎重に考えるだけでなく次に記載する注意点もよく理解しておく必要があります。
- 電池の種類をよく確認する
- 膨張・破損・液漏れしたリチウムイオン電池は処分方法が限られる
- 自治体での処分ルールを守る
- 廃棄前に端子を絶縁処理する
上記4つの注意点について、一つずつ確認していきましょう。
電池の種類をよく確認する
電動工具のバッテリーを処分する際、電池の種類をしっかり確認してください。
電動工具に使用されている電池の種類としては、次の3つが挙げられます。
- リチウムイオン電池
- ニッカド電池
- ニッケル水素電池
これらは小型充電式電池として処分方法が同じように記載されていることが多いですが、あらかじめ確認しておくと安心です。
自治体やJBRC回収ボックスなどを利用して処分するときにきちんと回収してもらえるよう、調べておきましょう。
膨張・破損・液漏れしたリチウムイオン電池は処分方法が限られる
電動工具のバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、膨張や破損、液漏れを起こしている場合もあるでしょう。
そのような状態のリチウムイオン電池は、慎重に処分しなければなりません。
自治体であれば専用窓口に、また家電量販店や不用品回収業者に相談して処分してもらいましょう。
破損させたり分解したりせず、そのままの状態で処分してください。
通常のリチウムイオン電池よりも、扱い方に注意が必要です。
破損したリチウムイオン電池の処分方法についてはこちら!
自治体での処分ルールを守る
電動工具のバッテリーは、自治体でも処分を受け付けているところが増えてきました。
しかし、バッテリーに使用されているリチウムイオン電池などは可燃ゴミと一緒には捨てないようにしてください。
可燃ゴミなどの他のゴミに混ぜると、リチウムイオン電池から火が出る可能性があります。
自治体の処分ルールを確認の上、リチウムイオン電池単体で出すようにしましょう。
廃棄前に端子を絶縁処理する
電動工具のバッテリーを処分する際、端子を絶縁処理するのも忘れないでください。
端子同士が接触してショートし、発火するのを防ぐために必要な作業となります。
自宅にあるセロハンテープなどで端子部分を覆うだけで絶縁処理は完了するので、ゴミに出したり回収ボックスに持ち込む前にしておきましょう。
電動工具バッテリーの寿命・交換目安
電動工具のバッテリーは、寿命や交換時期の目安を知っておくとより適切なタイミングで処分できます。
一般家庭での使用なら、電動工具のバッテリーの寿命はおよそ4~5年です。
この年数が経過していなくても、以下のような症状がみられたら速やかに処分・交換を検討してください。
- 充電してもすぐ電池が切れる
- 発熱が激しい
- バッテリー本体が膨張してきた
このような状態がみられるときは、すでにバッテリーが弱っている証拠です。
そのまま使い続けるのはやめて、処分の準備を行ないましょう。
膨張したリチウムイオン電池を安全に処分する方法はこちら
電動工具のバッテリー処分に困ったときは不用品回収業者へ!
電動工具のバッテリーを処分する方法について7通り、注意点や処分のタイミングと合わせて解説しました。
バッテリーにはリチウムイオン電池が使用されている場合が多いため、自治体の分別ルールや回収ボックスの条件などを確認し、適切に処分すべきです。
すでに使えないバッテリーや粗大ゴミ、不用品の処分でお困りのときは、不用品回収業者にも相談してみてください。
「不用品なんでも回収団」も、不用品の分別から搬出まで引き受けており、様々な品目を回収しています。
膨張や破損しているバッテリーの処分にも対応しているので、捨て方が難しい状態のものもすっきり処分できるでしょう。
月間相談件数は3,000件以上と多くの人にご相談いただいているので、電動工具のバッテリー処分でお悩みの際にもお気軽にお問い合わせください。
以下の無料お見積りからお待ちしております。
-
電動工具のバッテリーは自治体のゴミに出してもいいですか?
出せません。多くの自治体では、リチウムイオン電池などの充電式バッテリーは燃えないゴミや粗大ゴミとして回収していません。
小型家電回収ボックスやJBRC加盟店に設置された回収ボックスを利用しましょう。 -
JBRCの回収ボックスはどこにありますか?
家電量販店やホームセンターなどに設置されています。
JBRC公式サイトで郵便番号から検索できるので、お住まいの地域の回収協力店を簡単に検索できます。 -
膨張や液漏れしているバッテリーはどう処分すればいいですか?
回収ボックスには入れず、不用品回収業者またはメーカーサポートへ相談してください。
膨張・液漏れしたリチウムイオン電池は発火リスクがあるため、一般の回収ルートでは受け付けてもらえない場合があります。 -
互換バッテリーは無料で処分できますか?
できません。JBRCの回収対象は純正バッテリーのみです。
互換品やノーブランド製品は加盟メーカー外のため、不用品回収業者や専門廃棄業者への依頼(有料)が必要です。 -
バッテリーを長持ちさせるコツはありますか?
はい。以下の3点を意識すると寿命が延びます。
・充電しすぎ・放電しすぎを避ける
・高温・直射日光の下に放置しない
・長期保管時は50%程度充電した状態で涼しい場所に置く
これらを守ることで、2〜5年の寿命をより長く保つことができます。