本記事では風呂釜の処分方法や処分費用目安について解説しています。

古い公営住宅などでは、退去時に風呂釜の撤去作業が必要となることも。

風呂釜の撤去作業が必要となる場合の対処法や注意点にも触れていますので、あわせて参考にしてください。

記事の内容 ×

1 風呂釜の撤去作業に関する注意点
2 風呂釜の処分方法と処分費用
3 公営住宅退去に伴う風呂釜処分は不用品回収業者がおすすめ
4 風呂釜の処分は「不用品なんでも回収団」におまかせ

風呂釜の撤去作業に関する注意点

風呂釜を処分するためには、風呂釜を取り外す作業が必要になります。

ですが風呂釜の撤去作業前に、知っておくべき注意点がいくつかあります。

思わぬ事故を招かないためにも、必ず確認しておきましょう。

公営住宅は風呂釜の撤去が必須であることが多い

古い公営住宅にお住まいの場合、入居の際に設置や持ち込みをしたものは、退去時にすべて撤去し原状回復を行うルールとなっています。

風呂釜や浴槽といった水回りの設備も同様で、入居時に自分たちで取付けた場合は退去の際に撤去する必要があります。

このような場合、撤去作業の手配や諸費用などは入居者の負担となるため注意が必要です。

風呂釜撤去作業には資格が必要

風呂釜の処分のみ自分たちで行う場合は、撤去作業だけを専門家に依頼する必要があります。

しかし風呂釜には水道管やガス管など、さまざまな給排水設備が接続されているため、設置や撤去作業には国の資格が必要です。

特定ガス消費機器の設置や撤去においては、ガスの種類によって必要となる資格が異なります。

都市ガス：ガス可とう管接続工事監督者
LP（プロパン）ガス：液化石油ガス設備士
ガス機器設置スペシャリスト（GSS）
給水装置工事主任技術者

風呂釜撤去作業を依頼する際は、撤去が必要な設備のガスの種類を確認の上、ガスの種類に応じた資格を持つ業者に相談する必要があります。

なおガス機器設置スペシャリストの資格を持つ事業者であれば、都市ガス・LPガスどちらにも対応可能な資格を保有しています。

迷ったときは「ガス機器設置スペシャリスト（GSS）」在籍の事業者に相談するとよいでしょう。

風呂釜の撤去費用の目安

業者によって費用は異なりますが、撤去のみの場合15,000円～40,000円程度となります。

撤去だけでなく処分も同時に依頼できる場合もありますので、撤去作業と処分の両方を依頼する場合は、トータルの費用で見積もってもらうとよいでしょう。

風呂釜の処分方法と処分費用

風呂釜はお風呂のお湯を沸かすために使われる、給湯器・ボイラーとしての役割を持つ製品です。

古い住宅のリフォーム時や公営住宅の退去の際など、何らかの理由で撤去や処分が必要となる場合があります。

撤去後の風呂釜を処分する方法をいくつか紹介しましょう。

処分費用の目安

以下はこれから紹介する処分方法と、かかる費用の目安をまとめたものです。

処分方法	処分費用目安
不用品回収業者	5,000円～10,000円程度
自治体の粗大ゴミ収集	300円～2,000円程度
リフォーム業者	8,000円～15,000円
ガス会社	8,000円～15,000円
設備屋	10,000円～20,000円
スクラップ業者	要見積もり

不用品回収業者に依頼する

処分費用目安：5,000円～10,000円程度

すでに撤去済みの風呂釜であれば、不用品回収業者に回収処分を任せることができます。

不用品回収業者は、フットワークの軽さが強みです。

依頼者の都合にあわせて柔軟に回収に来てもらえるため、処分したいときにすぐに風呂釜を処分できます。

また不用品回収業者の中には、風呂釜を撤去できる資格保有者が在籍している事業者もあります。

資格を持っている不用品回収業者に依頼すれば、撤去作業から処分までリーズナブルな費用で任せられる場合もあります。

ほかにも、撤去作業ができる事業者を紹介してもらえる場合もありますので、撤去と処分あわせて相談するといったことも可能です。

自治体の粗大ゴミとして出す

処分費用目安：300円～1,500円

風呂釜は自治体の粗大ゴミに出すことが可能な品目です。

ただし自治体によって回収できる風呂釜のタイプが限定されることがあるほか、風呂釜の収集自体行っていないところもあるため確認が必要です。

また「業者が取り外したものは産業廃棄物扱い」ととらえる自治体もあり、このような場合は粗大ゴミとして受け入れてもらうことができません。

自治体によって対応が異なることが多いため、処分のみを検討している場合は直接問い合わせてみるのが確実でしょう。

水回りのリフォーム業者に依頼する

処分費用：8,000円～15,000円

お風呂や洗面、給湯器などのリフォームや設置工事に対応しているリフォーム業者などに、処分を依頼することもできます。

風呂釜や給湯器設備のプロのため、処分だけでなく撤去作業とセットで依頼することも可能です。

ただし業者によっては、撤去作業とセットでなければ処分は対応できないというところもあるため注意が必要です。

処分のみ依頼すると割高となるケースもありますので、見積もり依頼をしたうえで利用するようにしましょう。

ガス会社に処分を依頼する

処分費用：8,000円～15,000円

給湯に使用しているガス会社などに、風呂釜の処分を依頼することも可能です。

こちらも撤去作業と処分、セットで相談することができます。

給湯器の撤去や処分など、そのほかにもガス給湯関連品の対応が必要な際には、便利に活用できるでしょう。

設備屋さんに処分を依頼する

処分費用：10,000円～20,000円

電気やストーブ、ガスなどさまざまな設置工事を行う設備屋さんでも、風呂釜の処分依頼に応じてもらえる場合があります。

ただし個人からの依頼を受け付けていない設備屋なども多く、費用もやや割高となるケースも多いため注意が必要です。

普段から懇意にしている設備屋さんがある場合には、相談してみるのもアリでしょう。

スクラップ業者へ持ち込む

処分費用：要見積もり

金属くずなどを回収しているスクラップ業者の中には、風呂釜の回収に対応しているところもあります。

風呂釜の中には鉄やアルミなど、さまざまな金属が含まれています。

銅製の釜など一部金属は再利用可能なため、場合によって「買取対応」してもらえることも。

重量によって処分費用が異なるため、事前に電話等で問い合わせた上持ち込むことをおすすめします。

公営住宅退去に伴う風呂釜処分は不用品回収業者がおすすめ

公営住宅の退去に伴い風呂釜を処分したいという場合、風呂釜以外にもさまざまな不用品の処分が必要となるケースが多いです。

入居時にご自身で設置をした設備や備品は、すべて撤去と処分を行い原状回復する義務があるからです。

入居時、以下のような自ら整えた場合には、自分で撤去するか指定管理者に処分を委託（有料）する必要があります。

風呂釜（バランス釜）
浴槽
網戸や網戸レール
エアコン
給湯器（湯沸かし器）
畳
ストーブ

ほかにも、つくり棚などご自身で設置した場合には、入居前の状態に戻す必要があります。

不用品回収業者はなんでも回収

指定管理者に撤去を委託するとそれなりの委託料がかかるため、不用品回収業者に回収処分を任せた方がオトクになることが多いです。

不用品回収業者であれば、どんな不用品も快く回収してくれて安心。

公営住宅の上階にお住まいの場合でも、室内から運び出してくれるため、負担もなく多くの不用品を処分できるのです。

不用品回収業者は日時の融通が利きやすい

不用品回収業者は、回収日時の融通が利きやすい点もおすすめする理由です。

希望すれば早朝や夜間など、都合の用意時間にあわせて回収に来てもらえることも多いのです。

リフォーム会社やガス会社、設備屋さんなどは夕方までしか対応してもらえないことも多いので、融通が利くと非常に便利に活用できます。

回収依頼から回収までの日数もかからないことも多いので、待たされることなくスムーズに処分できるでしょう。

重たいものも運んでもらえて手軽

風呂釜などはかなりの重量があるため、粗大ゴミとして出す際も苦労します。

エレベータのない公営住宅にお住いの場合は、重たい風呂釜をもって階段を降りなければなりません。

不用品回収業者に依頼すれば、どんなに重たいものも室内から運び出してもらえるため安心です。

処分するものを伝えるだけで済むので、手軽で便利に活用できます。

パック料金でまとめてオトク

不用品回収業者には、複数の不用品をまとめてオトクに処分できる「パック料金プラン」が用意されています。

出張費や基本料金、各種諸経費などがあらかじめ含まれているため、余計な費用を心配せずに回収処分が依頼できるのが魅力です。

以下は不用品回収業者のパック料金プランの料金相場です。

パックプラン	料金相場	利用トラックの目安
Sパック	28,000円～40,000円	軽トラック
Mパック	45,000円～60,000円	1.5tトラック
Lパック	60,000円～80,000円	2tトラック
LLパック	80,000円～お見積り	4tトラック