この記事では、卒業アルバムを安全かつ適切に処分する方法、そして個人情報が漏洩しないための対策について解説します。
卒業アルバムの保管場所がなく、整理整頓したいといった理由で処分を検討される方もいらっしゃるでしょう。
卒業アルバムの処分は、個人情報保護という観点から慎重に行う必要があるため、適切な処分方法がわかります。卒業アルバムの処分に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
卒業アルバムの処分方法5選
卒業アルバムを処分するのは、個人情報の観点からも、安易に処分できるわけではありません。
こちらでは、卒業アルバムの処分するために、おすすめの方法を5つ紹介します。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼すれば、即日〜数日で回収に来てくれます。また、卒業アルバムの他に、不用品がある方でも、作業員が全て運び出しから回収まで対応。
断捨離時の一番のハードルは、ゴミや不用品の運び出しです。卒業アルバムだけの処分は費用が高くつきますが、断捨離を検討している方には、おすすめの処分方法です。
個人情報の取り扱いにも長けた不用品回収業者も多く、個人情報の漏洩が心配な方でも安心して利用できます。
不用品回収業者を選ぶ際には、複数の業者に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較するようにしてください。
また、インターネットで業者の評判や行政の許可を持っているがどうかを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
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お焚き上げで供養して捨てる
お焚き上げとは、神社やお寺に依頼する儀式のことで、大切なものを焼いて処分できる方法です。宗教観に関わらず処分できます。
また、物理的に処分するだけでなく、精神的な区切りをつけるといった側面も。お焚き上げで供養すれば、卒業アルバムにある思い出を感謝の気持ちとともに処分できます。
お焚き上げの費用や日程は、神社やお寺によって異なります。卒業アルバムの持ち込み方法については、事前に確認しておきましょう。
お焚き上げができる神社やお寺が近くにない場合には、お焚き上げ代行サービスの利用もおすすめです。
お焚き上げキットをネットから注文し、卒業アルバムを届いたキットに入れて送るだけ。個人情報漏洩の心配もなく、安心して処分できる方法です。
機密文書処理サービスに依頼する
個人情報保護の観点から、安心して卒業アルバムを処分したい方には、機密文書処理サービスに依頼するのもひとつの手です。
機密文書処理サービスは、業務で使用される機密文書も取り扱うサービスなので、セキュリティ対策は万全です。
シュレッダー処理のほか、紙を溶解するなどして、物理的に復元不可能な状態にするため、確実に処分できます。
◾︎機密文書処理できる業者
- ヤマト運輸:機密文書リサイクルサービスECOBox
- 一般社団法人 全日本機密文書裁断協会の会員業者
ヤマト運輸の「機密文書リサイクルサービスECOBox」は溶解処理にて処分してくれるサービスです。
処分したい卒業アルバムにあわせたダンボールのサイズを選んで、回収に来てもらうだけ。
一般社団法人全日本機密文書裁断協会のホームページから、シュレッダー処理にて処分してくれる業者を検索できます。
出張裁断、持込裁断や引取裁断など、状況に合わせて最適な方法に対応してくれます。
家庭ゴミとして処分する
家庭ゴミとして処分すれば、特段の手続きが必要なく、手軽に処分できます。基本的に費用はかかりません。
各自治体によってゴミの分別ルールが異なります。お住まいの地域のゴミの分別ルールに従って処分するようにしてください。
卒業アルバムは紙製品のため「燃やせるゴミ」か「資源ゴミ」に分類されることが多いです。
しかし、表紙や背表紙にプラスチックや金属など不燃性の素材が使われている場合は、分別する必要があります。
卒業アルバムには、卒業生や先生の顔写真、名前などが記載されており、そのまま捨てると持ち去られることも。
情報漏洩といった予期せぬトラブルに可能性があるため、処分には注意が必要です。
ゴミ処理場に持ち込む
ゴミ処理場に持ち込めば、家庭ゴミで出すよりも、トラブルが起きにくく、卒業アルバムを処分できます。
また、ゴミ処理場への持ち込むのであれば費用は数百円程度と安価に処分可能。
ただし、ゴミ処理場まで運ぶ手間がかかる点や、事前手続きが必要なケースがあるというのはデメリットです。
また、持ち込み時には、運転免許証などの本人確認できる書類等が必要なことが多く、1名で持ち込みできないということもあります。
自転車やバイクでは持ち込めず、必ず車で行くようにといったルールが決められていることも。自治体のよってゴミ処理場への持ち込むルールや対応が異なるため、事前に確認しておきましょう。
卒業アルバムを捨てる際の注意点
こちらでは、卒業アルバムを捨てる際の注意点を3つ紹介します。
卒業アルバムはコーティングされているものが多いため、古紙回収に出せません。また、情報漏洩の観点や処分して後悔しないようにするためのポイントを押さえておいてください。
卒業アルバムは古紙回収に出せない
古紙回収は、新聞や雑誌、チラシ広告や漫画などが対象です。写真やアルバムは古紙回収には出せないため注意しましょう。
卒業アルバムが古紙回収の対象になっていないのは、コーティング剤などが使用されているからというのが主な理由。一般的な古紙と比べてリサイクルが難しいためです。
他には、卒業アルバムは、一般の書籍と比べて製本方法が異なり、リサイクルに適さないというのも理由のひとつです。
個人情報が漏洩しないよう処理する
卒業アルバムには、卒業生や先生の顔写真、名前など、多くの個人情報が含まれています。そのため、処分する際には、個人情報が漏洩しないよう慎重な処理を行うことが大切です。
悪意のある人が拾って、個人情報を悪用し、卒業生や先生のプライバシーを侵害するという可能性があります。
◾︎個人情報保護のための処理方法
- シュレッダーなどで切り刻む
- インクで黒塗り
- 接着剤でページをくっつける
- 漂白剤に漬ける
処理方法については、「卒業アルバムの個人情報漏洩を防ぐ方法」でより詳しく解説します。
処分後に後悔しそうならデータ化する
卒業アルバムを処分して後悔しそうならデータ化しておくと、卒業アルバムを処分できるでしょう。
紙のアルバムは、経年劣化で黄ばんだり、破損する可能性があります。しかし、デジタルデータは、半永久的に保存できます。
家族や友人と、いつでもどこでも思い出を共有できるというのもメリットです。
デジタル化するには、スキャナーやスマートフォンでスキャンするか、専門業者に依頼するといった方法があります。専門業者に依頼すれば、費用はかかりますが、綺麗な写真データとして持っておけます。
デジタル化した写真は、USBやメモリーカード、クラウドストレージにアップロードしておけばコンパクトに保管が可能です。
卒業アルバムの個人情報漏洩を防ぐ方法
卒業アルバムには、卒業生や先生の顔写真、名前など、多くの個人情報が含まれています。
そのため、処分する際には、個人情報が漏洩しないように処理を行っておくことが大切です。こちらでは、卒業アルバムの個人情報漏洩を防ぐ方法を4つ紹介します。
ハサミ・シュレッダーで裁断する
ハサミやシュレッダーで細かく裁断すると、個人情報の特定が難しくなります。ハサミを使ってページを切り離し、1ページずつシュレッダーにかけるというのもおすすめです。
顔写真や名前の部分は、特に細かく切り刻むようにしてください。
ハサミで一度裁断しただけでは不十分な場合もあります。数回繰り返して裁断するとより安全です。
家庭用シュレッダーでは処理しきれない場合は、業務用シュレッダーを備えている業者を利用することも検討しましょう。
インクで塗りつぶす
顔写真や名前部分がわからないようにしておくだけでも、個人情報を特定することが難しくなります。
ペンやマーカーなど、身近な道具で簡単に処理できます。
ただし、塗りつぶす際には、油性のものを使うようにしてください。水性だとコーティングが弾いて塗りつぶせないことが多いです。
また、一度塗っただけでは、透けて見える場合があるため、数回重ねて塗ることをおすすめします。塗りつぶしに加えて、裁断やシュレッダーも併用すると、より安全に処分できます。
接着剤でページをくっつける
接着剤を使ってページを完全に接着すると、破り取ったり、切り取ったりすることが難しくなります。
一度接着すると剥がれないような、強力な接着剤を使用し、ページ全体に接着剤をつけるようにしてください。
ページの縁だけに接着剤を塗ってつけた場合、縁をハサミで切れば、中身が見えてしまいます。
また、顔写真といった個人情報が記載されているページだけでなく、その他のページも一緒に接着すると、より安心です。
漂白剤に漬ける
漂白剤は、インクや染料を分解する作用があり、写真や文字を完全に白くできます。
なにが書かれているのかを判別できなくなる上に、紙自体が弱くなって破れやすくなるため、物理的な破壊も可能。
ただし、漂白剤は皮膚や目への刺激、呼吸器への影響などがあります。必ずゴム手袋、マスク、ゴーグルなどを着用し、換気のよい場所で作業を行いましょう。
◾︎漂白剤に漬ける際の具体的な手順
- 漂白剤、ゴム手袋、マスク、ゴーグル、ビニール袋、大きな容器を用意する
- アルバムから個人情報が記載されているページを切り分ける
- 大きな容器に漂白剤を入れる
- 切り分けた紙を、漂白剤に数時間浸け置きする
- ゴム手袋を着用し、ページの表面をこする
- ある程度水気を切りゴミ袋へ入れる
- 各自治体のゴミの分別ルールに従ってゴミに出す
卒業アルバムの処分は「不用品なんでも回収団」へ!
卒業アルバムの処分方法は、メリットとデメリットがありますので、ご自身の状況や目的に合わせて処分方法を検討してください。
自治体の燃やせるゴミで簡単に処分することが可能ですが、顔写真や名前など個人情報の取り扱いには注意が必要です。
個人情報の漏洩対策が面倒な方や、断捨離で不用品が他にもある方は、不用品回収業者がおすすめ。
卒業アルバムの安全な処分はもちろん、その他の片付けたい品物も一緒に回収可能です。希望日に家まで回収に来てくれるので、手間なく処分できます。
卒業アルバムやその他不用品の処分は、ぜひ「不用品なんでも回収団」にご相談ください。