雛人形の処分方法!供養方法・捨てる際の注意点・寄付先

雛人形の処分方法を解説します。

自治体のゴミ回収やリサイクルショップ、不用品回収業者への依頼など、具体的な方法を紹介します。

また、供養や寄付といった感謝の気持ちを込めた手段も解説。さらに処分時の注意点や雛人形を寄付できる全国のイベント情報もお届けします。

この記事を参考に、雛人形とのお別れをスムーズに進めましょう。

雛人形の処分方法

雛人形の処分方法

立春を目安に家庭に飾られることが多い雛人形ですが、子供が大きくなると家庭で飾る機会は徐々に減ってきます。

そうした状況で問題になるのが、飾らない雛人形の取り扱いです。

自宅でそのまま保管しておくのももちろんよいですが、子供の成長につれて新しい物が家に増えていく中で、雛人形を置いておくスペースがもったいなく感じる場合もあるでしょう。

その場合は、適切な処分方法をもって雛人形を手放すことをおすすめします。

代表的な雛人形の処分方法を以下に挙げるため、いずれかの手段で処分を検討してください。

不用品回収業者に引き取ってもらう

雛人形は、不用品回収業者に依頼すれば処分してもらえます。

雛人形の処分を考えている場合は、ひな壇やガラスケースなどの付属品も一緒に処分したいときでもまとめて回収してくれます。

雛人形まわりの処分と同時に他の掃除も済ませたい場合は、業者が提供するトラック積み放題などのパックプランを利用することで不用品をまとめて処分可能です。

もちろん雛人形単品でも回収に対応した業者も多く、ピンポイントで処分したい場合も依頼するとよいでしょう。

依頼すれば即日引き取りに来てくれる業者もあるため、急いで処分してもらいたい場合にもおすすめの方法になります。

不用品回収業者は数多くあるため、回収プランを低価格で提供している優良業者を探すことが重要です。

また、料金の安さはもちろん口コミの評判も高い業者を選んで、後悔がない取引にしましょう。

自治体のゴミ回収に出す

雛人形は自治体のゴミ回収にそのまま出すことも可能です。

紙や木の素材で作られた雛人形は燃えるゴミとして出せる自治体が多いですが、中には燃えないゴミとして扱う地域もあるため事前の確認は必要になります。

また、雛人形が入っているケースや箱は大型のものもありますが、1辺の長さが30cm以上(エリアによっては50cm以上)になるものは粗大ゴミとして扱われることが多いです

粗大ゴミとして出す場合は自治体指定の収集場所へ持ち込むか、自治体のゴミ処理センターへ連絡しての回収依頼が必要です。

回収しにきてもらう場合は別途費用がかかるため、料金についても事前に確認しておきましょう。

ゴミ回収に出す際は各自治体のルールに従って、それぞれ分別の上適切な処分が求められます。

寄付を募っている団体へ送る

これまで大切に飾ってきた雛人形だからゴミとしては処分しづらいと考えている場合は、寄付を募っている団体へ送るのも一つの方法です。

途上国支援のための活動を行なっているNPO法人が雛人形の寄付を募っていたり、幼稚園や保育園の展示用に必要とされているケースがあります。

また、雛人形を使ったイベントを開催するために各自治体が集めている場合もあり、実は雛人形はさまざまな場所で寄付できるようになっています。

そのまま処分することが気持ち的にも憚られるならば、寄付という選択肢を取るのもおすすめです。

NPO法人や幼稚園・保育園のWebサイト、各自治体の情報について調べて寄付できそうであれば送るようにしましょう。

■セカンドライブ

寄付方法: 雛人形を段ボールに梱包し、同団体へ郵送します。

費用: サイズに応じた料金が必要です。

  • リユース中箱(3辺合計120cm以内):2,500円
  • リユース大箱(3辺合計160cm以内):3,200円
  • 供養中箱(3辺合計120cm以内):3,500円(供養代込み)
  • 供養大箱(3辺合計160cm以内):4,200円(供養代込み)

注意点: ガラスケース入りの人形や雛人形は、必ず供養プランで申し込む必要があります。

 

■KIFUcoco

寄付方法: 事前連絡は不要で、雛人形を段ボールに梱包し、指定の住所へ郵送します。

費用: 送料は寄付者の負担となります。

注意点: 現在、持ち込みでの寄付は受付停止中のため、郵送のみ受け付けています。

 

■一般社団法人障がい者アート協会

寄付方法: 雛人形と寄付金をセットで寄付します。

費用: 以下のいずれかの寄付金が必要です。

  • 人形1体につき:10,000円
  • 1箱(200サイズ)に入るだけ:30,000円

注意点: ガラスケース入りの人形は、ケースを外して人形と付属品のみを送る必要があります。

雛人形などの人形寄付を受け付けているイベントもあります。

日本全国の人形寄付ができるイベントをチェックしたい方はこちら!

リサイクルショップに持ち込む

保存状態のよい不用品はリサイクルショップが引き取ってくれることが多いですが、雛人形もこれに該当します。

無料引き取りだけでなく、高額な雛人形であれば買い取ってもらえる場合もあるため、少しでも現金化を期待するのであればおすすめの方法です。

店舗によっては雛人形の引き取りに対応していない所もあるため、事前に確認してから持ち込むようにしましょう。

骨董品店・古美術店で売却する

購入時にかなり高額だった雛人形は、保存状態がよければ高額で売却できる可能性もあります。

その際は、骨董品店や古美術店といったお店に持ち込んで雛人形を査定してもらいましょう

工芸品として高い価値のある雛人形だと認められた場合には、そのまま高額で買い取ってもらえます。

少しでも現金化を期待するのであれば、所有する雛人形についてよく調べて然るべきお店に持って行ってみてください。

供養してお見送りする

雛人形を捨てる場合はそのままゴミとして処分せず、供養してお見送りするのもよいとされています。

雛人形に限らず、愛着がある物を手放す場合は神社やお寺での供養サービスを利用する方も多いです。

子供の身代わりに厄を引き受けるという役目も雛人形は持っているため、役目を終えたら供養して処分してあげるのが適切と考える人もいます。

捨てることに抵抗があるならば「人形供養」がおすすめ

捨てることに抵抗があるならば「人形供養」がおすすめ

雛人形は子供の成長を追いながら毎年飾り続けてきたものです。

いずれ処分しなければならないと分かっていても、そのまま捨てることに抵抗がある方が多いでしょう。

その場合は「人形供養」で感謝の気持ちを込めて手放すようにしましょう。

人形供養は雛人形をはじめ、あらゆる人形に対しておすすめされている供養の方法です。

人形供養は主に以下の方法で可能なため、自身に最適なやり方で進めてください。

神社やお寺に依頼する

神社やお寺では、人形を持ち込んだり郵送するとお焚き上げという形で人形供養を実施してくれる所があります。

人形供養については通年で募集している所もあれば、年に一度開催される供養祭の場で雛人形を受け付けている所もあるため寺社ごとに詳細を調べてみてください。

また、お焚き上げの際は寺社ごとに費用がかかります。

供養料、お布施など寺社ごとに費用の形式は異なりますが、雛人形1体で5,000円〜30,000円程度が相場です。

ガラスケースなどに入っている雛人形の場合は、中身の人形しか受け付けてもらえないことがほとんどのため、持ち込む前には費用や付属品の扱いについて要確認です。

日本人形協会に依頼する

日本人形の製造業者で組織されている一般社団法人「日本人形協会」は、雛人形も含めた人形供養の代行サービスを実施しています。

供養してほしい人形を通年募集しており、集まった人形は毎年10月頃に開催される人形感謝祭にて供養されます。

こちらも寺社による供養と同様に人形以外の付属品は受け付けていないため、これらの処分方法は別途検討が必要です。

受け取り条件に合う人形であれば、郵送にて一箱5,000+送料で引き取ってもらえます。

自宅で供養する

感謝の気持ちを込めてお別れをすることが人形供養であるため、決められた手順を踏めば自宅での供養も可能です。

自宅で雛人形を供養する手順

  1. 雛人形の汚れをきれいに拭き取り、見た目を整える
  2. 清潔な和紙や布に雛人形を置いて、塩を撒いて清める
  3. 敷いている和紙や布でそのまま雛人形を包む

供養を終えて包んだ雛人形は、不用品回収業者に依頼するか自治体のゴミ回収で処分しましょう。

自宅での供養はどこかに持ち込む労力や別途費用がかかることもありませんが、その分感謝の気持ちは忘れずにお見送りしましょう

雛人形の処分・供養時の注意点

雛人形の処分・供養時の注意点

雛人形を処分・供養する際はいくつか注意すべき点もあります。

以下の項目を理解した上で、安全かつ安心できる処分・供養にしましょう。

自宅でのお焚き上げはNG

お焚き上げを寺社で行わずに、自宅の庭で実施しようとする方がいますがこれはNGです。

生活ゴミを自宅で燃やすことは野焼きとして扱われますが、野焼きは火災発生や周辺住民へ迷惑になるという観点から現在は法律で認められていません

雛人形も生活ゴミとして扱われるため、自宅でのお焚き上げは原則禁止です。

自宅で供養する場合は、前述した塩を使う方法で清めるまでに留めておいてください。

お焚き上げを行なって雛人形を供養したい場合は、必ず寺社に問い合わせて持ち込むようにしましょう。

付属品の供養は受け付けてもらえないケースも

雛人形の供養や寄付を行う場合、ガラスケースやひな壇などの付属品は受け付けてもらえないケースがあるため注意です。

供養や寄付の対象となるのはあくまで雛人形のみで、その他付属品は各自で処分が必要になることが多いです。

残った付属品は分別して自治体のゴミ回収に出すか、サイズが大きいガラスケースなどは不用品回収業者に依頼して処分してもらいましょう。

誰かに譲ることはおすすめしない

雛人形の処分方法として誰かに譲ることもありですが、なるべくこの方法はおすすめされていません。

本来雛人形は子供の成長を見守るために飾られるものですが、子供の厄を代わりに抱えてくれるという役割も担っています。

そのため、厄を抱えた雛人形を誰かに譲るのは望ましくないとされています。

この説には明確な正解がないため、実際は譲って利用してもらったりリサイクルショップ等で安い雛人形を購入する人も多いです。

習わしとして広まっているだけで強制力はないため、各自の判断で雛人形の処分は行いましょう。

雛人形を寄付できる全国のイベント

雛人形を寄付できる全国のイベント

雛人形を寄付できる全国のイベントを紹介します。

  • 明治神宮人形感謝祭(東京都)
  • 鴻巣びっくりひな祭り(埼玉県)
  • かつうらビッグひな祭り(千葉県)
  • 百段階段でひなまつり(茨城県)
  • 信州須坂わくわくおひなめぐり(長野県)

明治神宮人形感謝祭(東京都)

明治神宮人形感謝祭は、役目を終えた人形に感謝を込めて供養する東京都の伝統的なイベントです。毎年10月に行われ、多くの参拝者が訪れます。

雛人形をはじめとする日本人形やぬいぐるみなどが対象で、事前予約不要で当日持ち込み可能です。供養料は人形の数に応じて変動します。

供養後は清められた人形が丁寧に処分され、心穏やかに送り出すことができます。大切な人形ときちんとお別れしたい方におすすめです。

鴻巣びっくりひな祭り(埼玉県)

鴻巣びっくりひな祭りは、埼玉県鴻巣市で毎年開催される日本最大級のひな祭りイベントです。

高さ7mを超えるひな壇が特設され、圧巻の展示が訪れる人々を魅了します。

寄付された雛人形は展示に使用されるほか、一部は供養されます。寄付条件は、事前に鴻巣市観光協会へ連絡し、雛人形を持ち込む形です。

送料などの費用は自己負担ですが、地域の伝統を守りながら、役目を終えた人形を新たな形で活かせる素晴らしい機会です。

かつうらビッグひな祭り(千葉県)

かつうらビッグひな祭りは、千葉県勝浦市で毎年春に開催される大規模なひな祭りイベントです。

約3万体もの雛人形が市内各所に展示され、壮観な風景を楽しめます。寄付された雛人形は祭りの展示や装飾として活用され、地域の魅力を引き立てます。

寄付を希望する場合、勝浦市観光協会に事前連絡が必要で、雛人形を持ち込むか郵送で対応。送料は自己負担となります。

地域の伝統を支えるとともに、雛人形に新たな役割を与えられる貴重な機会です。

百段階段でひなまつり(茨城県)

百段階段でひなまつりは、茨城県笠間市で開催されるユニークなひな祭りイベントです。歴史ある百段階段を活用し、寄付された雛人形が階段を彩ります。

圧倒的なスケールの展示は観光客を魅了し、地域の文化を発信する場となっています。

雛人形の寄付を希望する場合は、笠間市観光協会に事前連絡の上、持ち込みまたは郵送で対応可能です。送料は自己負担となります。

寄付された人形は供養された後、展示として活用されるため、思い出の品を新たな形で蘇らせることができます。

信州須坂わくわくおひなめぐり(長野県)

信州須坂わくわくおひなめぐりは、長野県須坂市で毎年開催されるひな祭りイベントです。市内の歴史的建造物や観光スポットを舞台に、寄付された雛人形が華やかに展示されます。

地元の文化と伝統を体感できるこのイベントは、訪れる人々に温かさと感動を届けます。

雛人形の寄付を希望する場合、須坂市観光協会へ事前連絡を行い、持ち込みまたは郵送で対応可能です。送料は寄付者負担となります。

思い出の詰まった雛人形が地域の魅力づくりに貢献する素晴らしい機会です。

雛人形の処分に困ったら「不用品なんでも回収団」にご相談ください

雛人形の処分に困ったら「不用品なんでも回収団」にご相談ください

雛人形の処分方法に困った場合は「不用品なんでも回収団」が伺います。

あらゆる不用品の回収に対応しており、単品プランからパックプランまで、お客様の要望に合わせた柔軟なサービスを提供可能です。

面倒な運び出しは一切不要、分別が必要な雛人形の処分もガラスケースなどの付属品ごとまとめて引き取ります。

対応エリアには即日出張・見積もりの上迅速に回収作業に入るため、急な掃除で出来たゴミも対応します。

思い入れのある大切な品は丁寧に引き取り、適切な方法で処分するためご安心ください。

手間や労力をかけずに不用品を処分したい方は、お気軽にご連絡をお待ちしております。

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  • 608628c07feba6fa45fd50b5cd85eeb3 雛人形の処分方法としてどれが一番手軽ですか?

    不用品回収業者に依頼するのが最も手軽な方法です。大きな雛人形セットや量が多い場合でも、自宅まで引き取りに来てもらえるので安心です。
    また、供養も同時に行ってくれる業者もあります。忙しい方や運搬が難しい方に特におすすめです。
    費用はかかりますが、時間と手間を省きたい方に向いています。事前に回収エリアや料金を確認してから依頼しましょう。
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  • aa6f39fd2bcc121b785e3977c092a51b 雛人形を自治体のゴミ回収で処分する場合、注意点はありますか?

    自治体のルールに従い、分別して処分することが重要です。素材によって可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみに分類される場合があります。
    また、ガラスケースや台座などが付属している場合、それらを外して別々に処分する必要があります。事前にお住まいの自治体のゴミ回収ガイドラインを確認してください。
    供養の手続きがない点も留意し、大切な人形には感謝の気持ちを込めてお別れしましょう。
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  • 6d69462ecc6d7807f4f4b0c5a8cbe736 雛人形を寄付する際、どのような準備が必要ですか?

    雛人形を寄付する際は、まず寄付先の団体が求めている条件を確認しましょう。汚れや破損がある場合は、事前に清掃や修理を行うと受け入れられやすくなります。
    ガラスケース入りの場合はケースを外して人形本体と付属品を丁寧に梱包してください。送料は自己負担の場合が多いため、運送費用の確認も必要です。
    また、事前に団体へ連絡して、受付状況や方法を確認することをおすすめします。
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不用品なんでも回収団