この記事では、廃材の回収・処分方法や費用相場を解説します。
建物の解体はもちろん、自前で軽いリフォームやDIYを行うだけでも廃材は出てきます。
そのまま置いていても場所を圧迫するだけのため、思い立ったうちにゴミとして処分するのが懸命です。
今回は廃材の回収・処分方法から廃材処分費の相場をまとめて解説するため、廃材の処分を検討中の方はぜひ参考にしてください。
廃材の回収・処分方法
設備の補修やDIYなど、何かしらの工作作業を行うと家庭でも廃材はできてしまいます。
建築・解体関係の作業所であれば、できる廃材の量も膨大です。
木くずや金属くずなど、廃材といってもその種類は多いため適切な分別のもと処分を行わなければなりません。
代表的な廃材の回収・処分方法を紹介するため、いずれかの方法で処分に困っている廃材を対処しましょう。
不用品回収業者に依頼する
廃材の処分方法としてもっともおすすめできるのが、不用品回収業者への依頼です。
不用品回収業者は家庭や事業でできたあらゆる不用品の回収が可能で、自治体のゴミ回収で出せないゴミでも処分してもらえます。
木くずやコンクリートなどを自力で処分する場合は分別や解体等の手間もかかりますが、不用品回収業者に依頼するとこちらで手を加えずにそのまま回収できるのが特徴です。
量が多くて運搬が大変、処分になるべく手間をかけたくないといった心配をすべて解決してくれる処分方法になります。
依頼には費用がかかるため、処分予定の廃材の量を概ね把握した上で、各業者の料金プランを確認して適切な業者選びを行いましょう。
自治体のゴミ回収に出す
そこまで大きくないサイズの廃材であれば、自治体のゴミ回収で処分するのもおすすめです。
廃材ごとに正しく分別が必要になるため、それぞれ適切に分けてゴミ袋に入れましょう。
参考として、自治体のゴミ回収に出す場合の主な廃材と分別方法の例を紹介します。
分別方法 | 廃材 |
---|---|
燃えるゴミ | 木材、布、紙、ペンキ |
燃えないゴミ | 釘・ねじ等の金属類、ガラス、スプレー缶 |
ペンキは中身の液体を紙に染み込ませて乾燥させれば燃えるゴミとして処分が可能です。
廃材はその他にも多くの種類があるため、それぞれ自治体指定のゴミ袋に収まる大きさかつ処分が認められているものであれば適宜分別して処分しましょう。
ただし、事業活動によって発生した木くず、金属くずなどの廃材は産業廃棄物に該当して自治体のゴミ回収に出せないケースもあります。
その場合は産業廃棄物の収集運搬業許可を得ている処理業者に依頼する必要があるため、廃材の取り扱いについては自治体に要確認です。
粗大ゴミとして処分する
自治体指定のゴミ袋に収まらない廃材であれば、粗大ゴミとして処分する方法もあります。
粗大ゴミの場合、回収シールを購入の上自治体に回収を申し込むか、各自治体のゴミ処理センターに自身で持ち込むかの2通りの方法が考えられます。
回収シールは地域のコンビニや郵便局で販売されていますが、自治体によって料金や処分方法も異なるため要確認です。
直接持ち込む場合も事前予約が必要かどうか、廃材を受け入れてもらえるかといった点は必ず問い合わせてから実行しましょう。
産業廃棄物として処分する
木くずや金属くずなどの廃材は、一般廃棄物ではなく産業廃棄物として扱われるケースもあります。
この場合は自治体のゴミ回収には出せず、産業廃棄物処理の許可を受けた業者に依頼して回収してもらわなければなりません。
知らずに一般ゴミとして処分すると罰せられる恐れもあるため、出た廃材が産業廃棄物に該当するかは処分前によく確認しておきましょう。
DIYで再利用する
木材や釘・ねじなどの廃材はDIYとして再利用するのもよいでしょう。
本棚や簡易的なテーブルなどは、ある程度の量の廃材と工具があれば簡単に作成できます。
DIYに慣れてくると廃材で床や壁の補修なども行えるようになるため、技術として身につけておいて損はありません。
そのまま処分するのもよいですが、有効活用できれば処分費用も節約できてお得なため、何かアイディアが浮かんだら実践してみてはいかがでしょうか。
廃材処分費などの料金相場
自治体のゴミ回収以外では、廃材処分費やその他の料金が発生します。
処分方法によっても詳細は異なりますが、料金相場を紹介するため参考にしてください。
廃材処分費
費用としてまず発生するのが、廃材を処理するのにかかる廃材処分費です。
地域や業者ごとに差はありますが、1立方メートル辺り3,000円~8,000円が相場になります。
もちろん廃材の品目や重量等で金額も前後するため、各業者のプランをよく確認しましょう。
運搬費用
廃材を運搬するのにかかる費用が、運搬費用として請求されます。
廃材の回収にはトラックが使われることが多いためその利用料として運搬費が発生しますが、2トントラックで約13,000円、4トントラックで約25,000円が相場です。
このトラックに積める範囲であれば金額固定の積み放題プランを提供する業者も存在するため、廃材の量が多い場合はお得に利用できるかもしれません。
各品目ごとの処分料金
処分する廃材の品目によっても、処分料金の相場は変わります。
予想外の出費で困らないように、品目ごとに相場が変わることは前もって理解しておきましょう。
主な廃材の1立方メートル辺りの処分料金相場は以下の通りです。
品目 | 処分料金相場 |
---|---|
木くず | 5,000円~15,000円 |
金属くず | 4,000円~10,000円 |
繊維くず | 4,000円~8,000円 |
がれき類 | 5,000円~12,000円 |
廃プラスチック | 4,000円~6,000円 |
上記料金はあくまで目安で、同じ品目でも廃材によって金額は大きく変わる場合もあります。
1キロ単位などの重量換算で料金を設定している業者もあるため、処分を依頼時は業者ごとの料金設定をよく確認しましょう。
廃材処分時の注意点
廃材を処分する場合にはいくつかの注意点があるため覚えておきましょう。
処分方法は多様ですが、よく考えずに進めてしまうと自身の負担が大きくなるリスクもあります。
特に以下の項目は意識して廃材の処分を進めてください。
廃材ごとに分別しておく
廃材に限った話でもありませんが、自身でゴミを処分する場合は必ず分別を行いましょう。
ゴミの分別は処理業者にとってもコスト削減につながり、リサイクルができるゴミを適切に処分できるなど環境への取り組みとしても効果的です。
また、産業廃棄物とされる廃材の中には燃やすことで有害物質が出るものもあり、このようなゴミを一般ゴミと混ぜて捨ててしまうと大変危険です。
ゴミを正しく分別しない場合には罰則を設けている自治体もあり、重い罰金が課されるケースも少なくありません。
ゴミ袋に入れてしまえばどれも同じなどと決して思わず、一人ひとりが環境に配慮した処分を心がけましょう。
解体作業は慎重に行う
木材や金属の廃材を小さく解体する場合は、軍手や安全靴など怪我を防止できる道具を揃えてから行いましょう。
廃材は何らかの素材を加工した後のため先端が鋭利になっていたり、釘などが刺さったままで危険なものも多いです。
素手で触ったり足元に落としてしまうと大変危険なため、身を守れる道具を身につけた上で解体作業にあたることが望ましいです。
あわせて周辺にも気を配って、誰一人怪我なく解体できる環境で作業してください。
業者へ依頼する場合は相見積もりを取る
廃材の回収を業者に依頼する場合は、相見積もりを取って判断することをおすすめします。
相見積もりとは同じ条件で複数業者に見積もりを依頼することで、これによって各業者のサービス料金が明確になるため、少しでも安い業者を選べるようになります。
廃材は一度で大量の処分を依頼するケースも多いため、依頼料金は高くなる傾向にあります。
少しでも費用を抑えて処分するためにも、相見積もりを取って納得できる業者を探しましょう。
不用品回収業者に廃材処分を依頼する場合は、料金の安いおすすめ業者をまとめたこちらの記事を参考にしてください。
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信頼できる業者を選択する
業者選びでは料金の安さだけでなく、サービスや接客面の質の高さも重要な判断ポイントです。
自身の予算や状況に合わせた適切なプランを選択してくれるか、不安なことがあれば相談に乗ってもらえるのかなど、顧客満足度の高い業者は料金面も相場に見合う適正価格になっていることがほとんどです。
また、産業廃棄物を処分する場合は許可を取得している業者であるかも確認しなければなりません。
顧客と環境に配慮できる信頼できる業者であれば、依頼する側も安心して廃材をまかせられます。
不用品回収業者に依頼する場合は、口コミの高い優良業者をまとめたこちらの記事も参考にしてください。
[blog_car url=d”https://weddingshowcase.jp/osusume/yuryo-gyousha/”]
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