この記事では、ホワイトガソリンの正しい処分方法と、絶対にやってはいけないNG行動について解説します。
キャンプやバーベキューで活躍するホワイトガソリンですが、ホワイトガソリンは引火性が高く、一般的なゴミと一緒に捨てられません。
ホワイトガソリンを適切に処分できるようになります。ホワイトガソリンの処分に困っている方は、ぜひ参考にしてください。
ホワイトガソリンの処分方法6選!
ホワイトガソリンは適切に処分しないと火災や爆発の危険性があります。
安全のためにも紹介する処分方法で確実に処分するようにしてください。
ガソリンスタンドで回収してもらう
ガソリンスタンドは、燃料の取り扱いを専門にしているため、処分の知識や設備を持っています。
◾︎回収できるガソリンスタンド
- エネオス
処分費用は1リットルあたり1,000円〜2,000円程度が目安です。
少量のホワイトガソリンであれば、回収し処理してくれます。4リットル缶や18リットルの一斗缶の処分に関しては、断られることも。
また、すべてのガソリンスタンドでホワイトガソリンを回収しているわけではありません。ガソリンスタンドで回収してもらう際には、事前に回収しているか確認しておきましょう。
ホワイトガソリンを入れた容器は、しっかりと蓋を閉め、漏れがないように注意しましょう。
不用品回収業者に依頼する
大量のホワイトガソリンを処分したい方や、回収できるガソリンスタンドがない方は、不用品回収業者の利用を検討してください。
処分の依頼をすれば、キャンプ用品やその他の不用品もまとめて処分できます。ホワイトガソリンの処分ついでに断捨離の機会にするのも良いでしょう。
断捨離するにも物が多くて踏み切れない方、不用品回収業者なら、分別や搬出など、回収以外の作業も対応。
不用品回収業者に依頼する際には行政から許可を受けていることと、評判や口コミがいい業者を選ぶようにしてください。
不用品回収業者の費用は回収品目や回収量によって異なります。事前に複数の業者から見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。
ホワイトガソリンほかキャンプ用品などもまとめて処分できるおすすめ不用品回収業者はこちら!
産業廃棄物処理業者に処分を依頼する
事業主や法人の方がホワイトガソリンを処分するなら産業廃棄物処理業者に依頼すれば、ホワイトガソリンを安全に処理できます。
油を落とすための洗浄液として使用しているホワイトガソリンの処分も可能です。
産業廃棄物処理業者は、法律に則って適切な処理を行ってくれますし、大量のホワイトガソリンの処分にも対応可能です。
廃棄物の移動には、マニフェストという書類が必要となります。産業廃棄物処理業者からマニフェストを受け取り、保管しておきましょう。
産業廃棄物処理業者は、行政から許可を受けている必要があります。許可証を確認しておいてください。
処分にかかる費用は、廃棄物の種類や量によって変わります。事前に見積もりを依頼して、比較検討することをおすすめします。
汚れ落としなどで再利用する
ホワイトガソリンは、機械部品や工具についた油汚れや、金属製品についた古い油や汚れを落とせます。車やバイク、自転車のパーツの洗浄といったDIYで活躍します。
ただし、ホワイトガソリンは揮発性が高いため、作業を行う際には、換気のよい場所で行いましょう。火気や静電気にも注意してください。
使用後は、容器をしっかりと密封し、直射日光の当たらない涼しい場所で保管することをおすすめします。
自身で使わないのであれば、知り合いのDIYをしている方に譲るのもひとつの手です。必要な方であれば喜ばれるでしょう。
ホームセンターで回収してもらう
ホームセンターでは、ホワイトガソリンを購入した店舗の購入した商品の同等品であれば、回収しているところもあります。
◾︎購入同等品であれば回収できるホームセンター
- コーナン
- カインズ
- 島忠ホームズ
- ビバホーム
- コメリ
- DCM
ただし、ホームセンターによって、回収に関する規定が異なります。すべての店舗で回収しているわけではありません。
また、回収してもらう際には、店舗まで持ち込む必要があります。事前に店舗へ電話で問い合わせ、回収を行っているか確認しましょう。
中和させて燃やせるゴミに出す
洗剤やガソリンの中和剤を使ってホワイトガソリンを中和させてから燃やせるゴミとして捨てるという方法もあります。
ただし、この方法はかなり少量のホワイトガソリンに限ります。
洗剤は、台所用洗剤と混ぜるだけでOK。発火しにくくなりますので、新聞紙にしみ込ませてから、そのまま燃えるゴミとして捨てられます。
中和せずに新聞紙にしみ込ませるだけでは発火の恐れがありますので、必ず中和してから捨てましょう。
また、台所用洗剤と混ぜたとしても、流しにそのまま捨てるのは危険ですので注意してください。
ホワイトガソリンを処分する際の注意点
ホワイトガソリンの処分にはいくつか注意点があります。
こちらで解説する注意点を押さえてから、ホワイトガソリンを処分するようにしましょう。
原則自治体での処分はできない
ホワイトガソリンは、引火性が高く危険なもので、消防法で定められた危険物に当たります。
収集・運搬中に爆発や火災が発生するリスクがあるため、自治体のゴミ回収に出すことは原則できません。
中和して燃やせるゴミに出すという方法を紹介しましたが、業者に頼む程でもないかなり少量なホワイトガソリンに限ります。
ホワイトガソリンの処分は、不用品回収業者やガソリンスタンドなどに依頼するのが最も安全かつ確実です。
揮発させて処分するのは非推奨
ホワイトガソリンは空気に触れていれば、ホワイトガソリンの揮発性によってなくなります。
しかし、処分方法としては火災や環境汚染、体調不良になるといった様々なリスクがあるため、おすすめしません。
揮発していることに気づかず火を取り扱ってしまうと、思わぬ大事故になることも。
また、揮発したホワイトガソリンを吸い込むと、頭痛やめまい、吐き気などを引き起こすこともあります。
近隣の迷惑になる可能性もあるので、この記事で紹介している処分方法で確実に処分するようにしてください。
高温・火気のある場所で保管や処理をしない
ホワイトガソリンは、引火性が高い物質です。 高温や火気の近くで保管したり、処理したりすると、火災や爆発の危険性が高まります。
また、ホワイトガソリンの容器が高温になると、容器内の圧力が上がり、破裂する可能性があります。
ストーブやヒーターなどの熱源や、ガスコンロなどの火気の近くはもちろん、直射日光の当たる場所を避けるようにしてください。
ビンやペットボトルに移し替えない
ガソリンの保管方法は消防法や各自治体の条例で以下のような規定があります。
危険物の容器は、当該危険物の性質に応じた安全な材質のものとし、かつ、容易に破損し、
又は栓等が離脱しないものであること。引用元:厚生労働省 消防法における危険物の取扱いについて
ビンやペットボトルでの保管は禁止と明文化されているわけではありませんが、ビンやペットボトルは、衝撃や温度変化によって破損しやすい容器です。
ホワイトガソリンが漏れる可能性があるため、ビンやペットボトルに移し替えることは、絶対にやめてください。
皮膚や服に付いたらすぐに洗う
ホワイトガソリンが、皮膚や衣服に付いてしまったら、すぐに大量の水で洗い流し、石鹸でよく洗ってください。
皮膚に炎症や痛みなどの症状が現れたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
また、眼に入った場合は、こすらずに流水で15分以上洗い流し、すぐに眼科医を受診してください。
ホワイトガソリンを処分する際のNG行動
ホワイトガソリンを処分する際のNG行動を解説します。誤ったホワイトガソリンの取り扱いをすると大変危険です。
法律や条例違反になることもあるため、絶対に行わないようにしてください。
凝固剤や廃油ボックスを使用して処分する
凝固剤は、主に油脂を固めるためのものです。ホワイトガソリンのような揮発性の高い液体には効果がありません。
また、廃油ボックスも、食用油やエンジンオイルなどの廃油を回収するためのものです。ホワイトガソリンは石油製品であり、廃油とは成分が異なります。
廃油ボックスにホワイトガソリンを入れると、火災の危険性があるため、使用しないようにしてください。
下水(トイレ・台所など)に捨てる・河川に流す
ホワイトガソリンを下水や河川に流すと、生態系や水質に悪影響があります。環境汚染だけでなく、不法投棄にもなります。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律第16条では「何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない。」と規定されています。
個人の場合は5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金またはその両方が科せられます。法人の場合は3億円以下の罰金が課せられるため、罰則はかなり厳しいです。
庭に撒いたり燃やしたりする
ホワイトガソリンを庭に撒いてしまうと、悪臭から近隣の住人へ迷惑になることがあります。さらに、地下水を汚染することもあり、周辺の生態系にも悪影響になります。
また、燃やして処分する際には、家屋や周辺に燃え移って火災が発生した場合、取り返しのつかない被害になることも。
簡単かつ手軽な方法ではありますが、デメリットが多い処分方法のため、絶対に行わないようにしてください。
ホワイトガソリンの処分なら不用品なんでも回収団へ!
アウトドアで活躍するホワイトガソリンですが、一般的なゴミと一緒に捨てられません。
ホワイトガソリンは使い切れる量を購入するのが基本です。少量であれば、ガソリンスタンドや中和させて処分ができますが、大量であれば、業者に依頼するようにしてください。
不用品回収業者であれば、依頼した当日から数日で回収できます。
危険物を早く処分したいという方には不用品回収業者に依頼するのがおすすめの方法です。アウトドア用品などもまとめて処分できます。
ホワイトガソリンやその他不用品の処分は、ぜひ「不用品なんでも回収団」にご相談ください。