この記事では、電動自転車バッテリーの処分方法について解説します。
不適切な方法で処分すると、火災などの重大な事故につながるリスクがあるため、正しい知識を持つことが非常に重要です。
正しい処分手順や、大手自転車チェーン店である「サイクルベースあさひ」の対応も解説します。
電動自転車のバッテリーの廃棄方法の全体が分かりますので、ぜひ参考にしてください。
電動自転車バッテリーの正しい処分方法
電動自転車のバッテリーの正しい処分方法をご紹介します。
電動自転車の処分には幾つかの注意点があります。それは車体とバッテリーは分別して処分する必要があるということ。
電動自転車のバッテリーは、通常のゴミ収集に出して捨てることができません。これは火災を引き起こす可能性があるものなので、他のゴミとは一緒に扱えないのです。
ですから電動自転車のバッテリーを処分したい時には、「捨てる」というよりも「回収」か「リサイクル」するというのが適切な処分方法になります。
回収してくれる場所は限られていますが、自治体や自治体が推奨している団体、もしくは電動自転車を取り扱っている店舗になるでしょう。
あさひで電動自転車バッテリーを回収してもらう手順
あさひで電動自転車のバッテリーを回収してもらう手順をご紹介します。
サイクルベースあさひでは、電動自転車も一緒に処分する場合や同じメーカーを取り扱っている場合に引き取りを依頼できます。
バッテリーのみの引き取りは店舗での要相談になります。
以下が回収の手順ですので、参考にしてください。
店舗に引き取り可能か確認する
まずは最寄りの店舗に電話か訪問して、電動自転車のバッテリーを回収してもらいたい旨を伝えましょう。
店舗としても、あまり回収の経験がなければ上に確認する時間も必要ですので、事前に聞いてください。
この際に、電動自転車とバッテリー両方を引き取ってもらいたいのか、バッテリーのみの回収希望なのかも伝えておく必要があります。
電動自転車とバッテリーを店舗に持ち込む
回収可能と確認できたら電動自転車とバッテリーを店舗に持ち込んでください。
なるべく事前確認した日付から早い段階で持っていくことをおすすめします。
店舗に着いたら、事前に電動自転車とバッテリーの回収を確認した者だと伝えて、スタッフの指示を待ちましょう。
店員に査定してもらう
電動自転車も一緒に引き取ってもらう場合は、スタッフが査定してくれます。
サイクルベースあさひでは、使用しなくなった電動自転車の買取・販売も行っているためです。
バッテリーのみの場合は店舗での判断となり、買い取りはなく回収のみの対応となります。
納得できれば買取成立・手続きをする
電動自転車本体も手放すのであれば査定してもらい、金額が提示されて納得できたら買取成立となります。
そのための手続きや査定の金額を受け取ったら取引は終了です。
バッテリーのみの回収の場合も、なにかしらの手続きがあるかもしれませんのでスタッフの指示に従ってください。
あさひで自転車バッテリーを回収してもらう際のポイント
あさひで電動自転車のバッテリーを回収してもらう際のポイントをご紹介します。
サイクルベースあさひで電動自転車のバッテリーを回収してもらうには、幾つかの注意点を留意しておく必要があります。
ぜひチェックしておいてください。
買取対象外のものは有料回収になる
サイクルベースあさひでは電動自転車を買取する場合、7年以内のモデルのみ買い取りの対象という条件があります。
ですが、買取対象外の不要となった自転車は全店舗で有料回収するサービスがあります。
必要な費用は店舗に問い合わせする必要がありますが、この際にバッテリーも有料で回収可能です。
年式や車種による制限がある
サイクルベースあさひでは、買い取り対象となる自転車に条件があります。
スポーツサイクルや電動アシスト自転車、シティサイクルなどが対象ですが、年式や型などの条件が決まっているのです。
自転車の種類 | 買取対象の条件 |
---|---|
スポーツサイクル | ロードバイク・クロスバイク・MTBなどを含む カーボンフレームは5年以内のモデルのみ対象 |
電動アシスト自転車 | 7年以内のモデルが対象 |
シティサイクル | 購入から4年以内のもの アサヒ以外のメーカーはBAAシールが貼付している車種のみ対象 |
この条件から外れた電動自転車バッテリーを回収してもらいたい場合は、各店舗に事前に確認を取ってください。
あさひ以外での電動自転車のバッテリー処分方法
あさひ以外での電動自転車のバッテリー処分方法をご紹介します。
電動自転車のバッテリーの処分方法としては、一般ゴミに出すことはできませんので、リサイクル処分やメーカーでの回収ということになります。
その他にも幾つか方法がありますので、詳しく解説しましょう。
不用品回収業者に依頼する
回収店を探したり、持ち込む手間を掛けたくないという方には、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
電動自転車本体の回収はもちろん、バッテリーのみの回収も可能ですし、その他の不用品もまとめて引き取ってくれます。
家具や家電など取り扱いのカテゴリが幅広いのも魅力の一つ。
希望であれば即日、また希望の日付に家に取りに来てくれるので時間も手間も掛かりません。
効率的かつ迅速に不用品を処分したい方に向いています。
〇メリット
- 家まで回収に来てくれる
- バッテリーのみの回収も可
- 希望の日時に合わせて回収してくれる
- その他の不用品もまとめて回収可能
〇デメリット
- 無料ではない
- 業者を自分で探す必要がある
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一般社団法人JBRCの回収協力店に持ち込む
不要な自転車のバッテリーを、一般法人「JBRC」の回収協力店に持ち込む方法もあります。
一般社団法人「JBRC」は、メーカーと共同でリサイクル活動をしている団体のことです。
無料でバッテリーを回収してくれ、そのバッテリーは資源有効利用促進法に基づいて再利用となります。
「JBRC」団体に加盟している企業の製品は、同じようにJBRCの協力企業に小型リチウムイオン電池を回収してもらうことができるシステムです。
以下の手順で利用してみましょう。
- JBRCの公式ホームページで「協力店・協力自治体」の検索をする
- 最寄りにあれば電話をかけ回収可能の確認を取る
- バッテリーを電動自転車から外して絶縁措置する
- 回収協力店に持ち込む
〇メリット
- いつでも持ち込める
- 無料で回収してもらえる
〇デメリット
- 自分で回収店舗を探さなければならない
家電量販店に持ち込む
多くの家電量販店やホームセンターに、使用済みの電動自転車バッテリーを持ち込む方法もあります。
家電量販店大手のビックカメラやヤマダ電機では、バッテリーを対象の店舗に持ち込めば無料で回収可能です。
ただニッケル水素電池・リチウムイオン電池・ニカド電池以外のものは回収不可です。
また変形していたり、破損しているバッテリーは回収してもらえないので注意してください。
以下が持ち込みの手順となります。
- 電動自転車バッテリーの回収が可能か店舗に確認する
- 電動自転車バッテリーに破損や変形がないかチェックする
- バッテリーの端をテープで留めて絶縁処理する
- 店舗に電動自転車バッテリーを持ち込み引き渡す
〇メリット
- 無料でバッテリーを処分できる
- 最寄りにある家電量販店なので楽
〇デメリット
- 対応可能かどうかを確認する必要がある
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販売店に持ち込む
一番手軽な方法としては、電動自転車を購入した店舗に相談してみることです。
多くの販売店では、取引しているメーカーの電動自転車バッテリーは回収可能となっています。
店舗によってはバッテリーを購入した場合に回収可能としているところもあれば、回収だけでも無料で対応してくれるところと対応は様々です。
まずは不要なバッテリーの引き取りをしているか、無料か有料かなどを確認してください。
〇メリット
- 購入した店舗なので相談しやすい
- 買い替えと同時に引き取ってもらえる
- 無料で回収可能な場合が多い
〇デメリット
- 必ず回収してくれるとは限らない
- 有料の店舗や引き取りに条件がある場合も
- 持ち込みが面倒である
自治体の粗大ゴミ回収に出す(一部エリア)
一部の自治体では電動自転車のバッテリーの回収を行なっています。
粗大ゴミとして回収している自治体は少なく、全国的に利用できる方法ではありません。
粗大ゴミに出す前に、まずお住まいの自治体のホームページで回収方法を確認するようにしてください。
自治体によって申し込み方法や費用、回収できるバッテリーの種類に違いがあり、事前に詳細な確認が必要です。
処分費用は、数百円程度の処理券を貼るだけで済み、処分費用が比較的安価です。
〇メリット
- 指定された日に集積所に出すだけなので手軽
数百円程度で済むため、処分費用が比較的安価
〇デメリット
- 粗大ゴミとして回収している自治体は限定的
- 自治体によるルールの違いがあるため事前に確認が必要
東京のリチウムイオン電池回収状況を確認したい方はこちら!
電動自転車バッテリーは多くの自治体で回収不可
こちらでは、自治体で電動自転車のバッテリーの処分ができない理由と、回収できる自治体はどこなのかを解説と紹介をします。
処理困難物に該当するため回収不可のことが多い
処理困難物とは、廃棄物の処理および清掃に関する法律に基づき、収集や処分が難しいと自治体が定めたものです。
リチウムイオンバッテリーは、外部からの圧力や衝撃、高温によって内部がショートし、発火・発煙・破裂する危険性があります。
◼︎回収不可の具体的な理由
- バッテリーが破損し発火する事故が頻繁に発生しているから
- 自治体の一般廃棄物処理施設では、処理が難しいから
- メーカーや販売店が中心となって回収しいているから
こういった理由から、一般社団法人JBRCの協力店への持ち込みを推奨されています。
自転車のバッテリーが回収できる自治体例
自治体によっては、電動自転車のバッテリー回収に独自のルールを設けている場合があります。
発火リスクのあるバッテリーを他のゴミと分けて収集する仕組みを採用している自治体がほとんど。また、バッテリーのみの回収は不可としている自治体もあります。
自転車のバッテリーが回収できる自治体については、以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
自治体名 | 回収の可否 | 条件・備考 |
---|---|---|
新潟市 | 条件付き可 | バッテリーを取り外して「特定5品目」として回収 取り外せない場合は申込み時にその旨を伝えれば本体ごと回収可能 |
仙台市 | 可 | 小型充電式電池(リチウムイオン含む)として、黄色い回収箱への投入が可能 |
千葉市 | 可 | 市の施設で、電動アシスト自転車用バッテリーも含めて小型充電式電池の回収を実施 |
中野区 | 条件付き可 | バッテリーのみは回収不可 本体と一緒に粗大ゴミとして回収可 |
厚木市 | 条件付き可 | バッテリーのみは回収不可 本体と一緒に粗大ゴミとして回収可 |
電動自転車バッテリー処分の費用目安
電動自転車バッテリーの処分費用の目安については、以下の表にまとめましたので参考にしてください。
処分方法 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
サイクルベースあさひ | 550円〜1,100円 | 新規購入時は550円 処分のみは1,100円のケースあり 本体と同時処分も可能 |
不用品回収業者 | 3,000〜8,000円 | バッテリー単体でも回収可 他の不用品とまとめて依頼可 即日対応も可能 |
JBRC協力店 | 無料 | 加盟メーカーの小型充電式電池のみ対象 持ち込みが必要 |
家電量販店(ビックカメラ・ヤマダ電機等) | 無料 | リチウムイオン・ニッケル水素・ニカド電池対象 破損や変形品は不可 |
購入店・販売店 | 無料〜数百円 | 店舗やメーカーによる 買い替え時は無料対応が多い |
自治体の粗大ゴミ回収 | 1,000円~1,500円 | 自転車本体と一緒に回収になるケースが多い |
多くの自転車販売店や家電量販店は、一般社団法人JBRCに加盟しており、ほとんどは無料で回収しています。
バッテリーだけでなく、電動自転車の本体も処分するなら、自治体の粗大ゴミとして処分するのもひとつの手です。
また、電動自転車以外にも処分したいものがある場合、まとめて処分できるため、費用以上にメリットがあります。
費用を抑えるならJBRC協力店、他の不用品も処分するなら不用品回収業者など、状況に合わせて選択肢を検討するようにしてください。
電動自転車のバッテリー処分時に守りたいポイント
こちらでは、電動自転車のバッテリー処分時に守りたいポイントを3つ解説します。
本体と一緒に処分する際は防犯登録は抹消する
防犯登録の抹消手続きを怠ると、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 犯罪に巻き込まれるリスク
- 次の所有者が困る
処分した自転車が盗まれたり、不法投棄されたり、犯罪に利用されたりした場合、登録上の所有者に警察から連絡が来ることがあります。
また、防犯登録を抹消していなければ、新しい所有者が自分の名義で防犯登録ができません。
処分前に自転車を購入した販売店や最寄りの警察署で手続きを行いましょう。手続きには通常、防犯登録カードや本人確認書類が必要です。
自治体ゴミ回収に出す場合は回収可能か確認する
自治体のゴミ回収をしてくれるかどうかは、自治体のホームページやゴミ回収カレンダーを確認するようにしてください。
多くの自治体では、電動自転車のバッテリーは「処理困難物」とされており、燃やさないゴミや粗大ゴミとして出せません。
一部の自治体では、「特定5品目」といった分別区分での収集や、指定する回収拠点への持ち込みを義務付けています。
もし回収可能であっても、端子部分を絶縁テープで覆うなど、安全に配慮した出し方が案内されていることがほとんどです。
取り外して処分する場合は絶縁してから捨てる
回収ボックスの中や運搬時に他の金属製品と接触する可能性があります。
バッテリーの端子が、露出したままだと、ショートし、発熱や発火、破裂を引き起こす危険性があります。
絶縁処理は、メーカーやリサイクル団体であるJBRCも強く推奨している重要なルールです。
◼︎バッテリーの絶縁方法
- 絶縁テープやビニールテープを準備する
- 端子部分を確認する
- 絶縁テープを10cm程度に切り、端子全体を覆うように貼り付ける
- 端子の金属部分が一切見えないように、何重にも重ねて巻き付ける
- 端子全体が隠れているか、テープが剥がれていないかを確認する
絶縁には、ビニールテープや絶縁テープを使用します。
セロハンテープや布テープは絶縁効果が低いため、電気を通しにくいビニールテープなどで行なってください。
まとめ|不用品回収業者の活用も検討を
自転車バッテリーの処分方法についてご紹介しました。
一般ゴミで普通に処分できない電動自転車のバッテリーですが、「リサイクル回収」するという観点では多くの選択肢があります。
特にサイクルベースあさひでは、電動自転車の買取を行っており、たとえ対象外だったとしても有料で電動自転車本体とバッテリーを回収してくれます。メーカーの対応なので安心です。
ただ、もし電動自転車を持ち込む手間や時間を節約したいなら、不用品回収業者に引き取ってもらう方法もおすすめです。
「不用品なんでも回収団」なら、不要になった電動自転車本体はもちろん、バッテリーも回収可能です。
またその他の不用品もまとめて引き取ることができるので、電動自転車のバッテリーに限らず、不用品の処分に困った時には「不用品なんでも回収団」にご相談ください。
すぐに片付けたい方には即日対応も可能!お気軽に「不用品なんでも回収団」へ!
-
使わなくなった電動自転車のバッテリーをJBRCの回収協力店に持ち込もうと思うのですが、どうやって対象店舗を探したいいのか分かりません。
インターネットで検索してもらえれば、JBRCの公式サイトの中に「協力店・協力自治体検索」というボタンがありますので、ここをクリックしてもらえれば最寄りの地域にある協力店舗が見つかります。
なおJBRC協力店舗での回収は、JBRC会員企業製のみです。会員企業外品は回収対象外となり、拒否されますのでご注意ください。メーカーや企業名を事前に確かめることをおすすめします。 -
電動自転車のバッテリーを処分したいのですが、JBRCの回収対象ではなかったのでどうすればいいか迷っています。他の業者の回収も考えましたが、なるべく費用を掛けずに処分したいのです…。
そのような場合は、まずメーカーに問い合わせるか、自治体に相談してみることをおすすめします。会員企業外品や回収対象外品の処分は慎重に行う必要があります。
自治体なら対応できる業者を知っている場合もありますし、メーカーも無料で回収対応してくれる場合もあります。まずは問い合わせから始めてみましょう。 -
電動自転車のバッテリーを不用品回収業者に回収してもらおうと考えましたが、なにしろ費用が掛かるので、他の方法の方が無料で回収してもらえるし、いいのではと感じました。
不用品回収業者に依頼するメリットって何ですか?電動自転車のバッテリーを不用品回収業者に回収してもらう方法には幾つかのメリットがあります。
もちろん無料で回収というわけにはいきませんので、処分費用が一番ネックになっているなら他の処分方法の方がよいかもしれません。
不用品回収業者に依頼するメリットには、以下の点があります。
・電動自転車のバッテリー以外にも不用品がある時にまとめて回収してもらえる
・バッテリーを店舗に持ち込んだり、回収場所を探す手間が必要ない
・指定した日時に家まで回収に来てくれる
不用品回収業者への依頼が向いているのは、他にも不用品がたくさんある方、忙しくて処分の手間が取れない方などです。効率よく迅速に処分したい方は、ある程度の費用が掛かっても楽に処分できる不用品回収業者を選ばれるのです。
目的や予算などを考えて、処分方法をお選びください。