ここではPSPのバッテリーの処分方法について5通り、注意点なども含めて詳しく解説します。
PSPのバッテリーの捨て方がわからない、安全に処分したいと考えている人にぴったりの記事です。
PSPをはじめ様々な家電に含まれているバッテリーは扱いに注意が必要で、すでに膨張しているときには特に気を付けなければいけません。
膨張しているバッテリーを捨てるべき理由を知り、速やかに処分の準備をしましょう。
膨張したPSPのバッテリーを即処分すべき理由
PSPのバッテリーがすでに膨張している場合は、すぐに処分すべきです。
その理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 発火・爆発の危険性があるため
- 有害物質による健康被害のリスクがあるため
- 保管していても安全ではないため
膨張したバッテリーの危険性を理解し、できるだけ早く処分するよう心がけてください。
発火・爆発の危険性があるため
膨張したPSPのバッテリーは、そのまま置いておくと発火や爆発の危険性があります。
すでに内部の部品が破損している関係で膨張しているため、発火や爆発を招くリスクが非常に高いです。
自身で手に持ったりバッグの中に入れているときはもちろん、自宅に置きっぱなしで誰もいないような状態で発火や爆発が起きると大きな事故につながります。
PSPのバッテリーが膨張していると感じたら、事故や怪我を防ぐため速やかに処分しましょう。
有害物質による健康被害のリスクがあるため
PSPのバッテリーが膨張している状態のまま放置すると、有害物質が発生する恐れもあります。
フッ化水素や一酸化炭素、メタンなどの有害物質が発生し、吸い込むことで健康被害が現れるリスクがあるのです。
最悪の場合命に関わる事態に陥る可能性もあるので、膨張したバッテリーには注意が必要です。
膨張したバッテリーは発火や爆発だけでなく、有害物質の発生も招く危険性がある点を理解しておきましょう。
保管していても安全ではないため
膨張したPSPのバッテリーは、発火や爆発、有害物質の発生と危険性の高い事態を招く恐れがあるため保管していても安全とはいえません。
膨張していると感じた時点で、すぐに処分しておきたいです。
捨てるまで時間がかかってしまうときは、発火による延焼を抑えられるよう金属製の缶などに入れておきましょう。
また、高温多湿や直射日光を避けて保管しておき、できるだけ早く処分してください。
PSPのバッテリーの処分方法5選!
リチウムイオン電池を含む電子機器は、一般ゴミと一緒に捨てられません。
安全なリサイクル方法で、環境に配慮した処分をしましょう。
誤った処分は思わぬトラブルに繋がることも。
安全かつ確実に処分する方法を5つ紹介します。
不用品回収業者に回収してもらう
PSPのバッテリーを処分するなら、不用品回収業者に依頼するのが、確実で簡単な処分方法です。
自宅まで回収に来てくれるため、自分で持ち運ぶ手間が省けますし、PSP本体や他の不用品と一緒に処分できるため、一度に片付けられます。
処分に困る膨張しているバッテリーでも処分可能。
PSPのバッテリーだけの処分にも対応しているので、処分に困ったら不用品回収業者がおすすめです。
とはいえ他の処分方法よりも費用が高くなるので、料金体系を事前に確認しておきましょう。
処分したい不用品が多ければ多いほどお得に処分できます。
断捨離や引越しの機に一気にスッキリ処分したい方には、なおおすすめです。
不用品回収業者に依頼するなら、複数の業者から見積もりを取って比較し、信頼できる業者を選ぶようにしてください。
不用品回収業者の中には悪徳業者も存在します。
依頼する際には、行政の許可を得ているかどうかも確認しておきましょう。
PSPバッテリーほか不用品処分がラクになるおすすめ優良不用品回収業者はこちら!
電池のリサイクルBOXに投入する
PSPのバッテリーは、リチウムイオン電池なので、一般のゴミと一緒に捨てられません。
そのため、電池のリサイクルBOXに投入するのもPSPのバッテリーを処分する方法のひとつです。
電池のリサイクルBOXは、近くのスーパーマーケットやホームセンター、役所内などに設置されています。
わからない時は、自治体のホームページを確認してみてください。
最寄りの回収ボックスの設置場所が案内されていることが多いです。
ただし、膨張したバッテリーは、火災や爆発の危険性があるため、リサイクルBOXへの投入はできません。
電池のリサイクルBOXに投入する際には、バッテリーの端子を絶縁してから行うようにしてください。
ショートを防ぐためにも、この作業は必須です。
PSPのバッテリーを処分する際の注意点
PSPのバッテリーを処分する際の注意点について解説します。
PSPのバッテリーなどのリチウムイオン電池は、自治体のゴミ回収に出して処分すると、発火や爆発の危険性があります。
自治体での回収も難しく、正しい処分方法を知ることが大切です。
電極を絶縁し、不用品回収業者や回収ボックスを利用しましょう。
自治体のゴミ回収で処分できない
PSPのバッテリーは、リチウムイオン電池が含まれています。
そのため、自治体のゴミ回収で燃やせるゴミなどと一緒に捨てることを禁止している自治体がほとんどです。
誤って燃やせるゴミや燃やせないゴミとして捨ててしまうと、発火や爆発の可能性があり、大変危険です。
実際に、ゴミ収集車やゴミ処理場の粉砕過程で発火や爆発を起こして火災になるという事故が発生しています。
PSPのバッテリーが小さいからといって、安易に自治体のゴミ回収に出さずに、正しい処分方法で処分するようにしてください。
膨張していないようであれば回収ボックスを、複数の不用品があったり、膨張しているようであれば、不用品回収業者を利用しましょう。
東京都のリチウムイオン電池回収状況を確認したい方はこちら!
電極を絶縁してから処分する
バッテリーの電極は金属でできており、ショートすると発火や爆発の危険性があります。
そのため、処分する前に必ず絶縁処理を行うことが重要です。
運搬中や処分施設で他のバッテリーと接触し、思わぬ事故になることも。
処分したら終わりではなく、その後のリサイクル工程の方の安全にも配慮するようにしましょう。
PSPのバッテリーは、以下の方法で絶縁するようにしてください。
◾︎電極の絶縁方法
- ビニールテープやマスキングテープを用意する
- PSPからバッテリーを取り出す
- バッテリーが膨張していないか確認する
- 準備したテープで端子が露出しないように数周巻く
郵送する際には品目の記載に注意する
PSPのバッテリーを郵送で処分する場合は、品目の記載に特に注意が必要です。
誤った品名で送ってしまうと、受け取り拒否やトラブルになる可能性があります。
バッテリーは気圧の差によって発火や爆発の危険性があるため、航空便での輸送は一般的に禁止されています。
輸送中の事故が起こらないよう、品名を正しく記載するようにしてください。
◾︎品目の記載例
- リチウムイオン電池
- 使用済みリチウムイオン電池
- PSP用リチウムイオン電池
また、郵送する際の注意点として、バッテリーをプチプチなどの緩衝材で包み、ショート防止のため、絶縁処理を必ず行いましょう。
解体や分解せずに処分する
PSPのバッテリーはリチウムイオン電池で、中身の構造が複雑です。
分解や解体をすると衝撃やショートで発火・爆発する可能性があります。
東京都内だけでも令和5年は167件のバッテリーが原因の火災のうち、34件が外部衝撃や分解・廃棄による火災です。
参照元:東京消防庁「リチウムイオン電池搭載製品の出火危険」
「バッテリーが発火や爆発なんて」と思われる方もいらっしゃいますが、実際に事故は起こっています。
というのもバッテリーには、小型で高容量、高出力な機能が必要です。
そのため、ショートしてしまうとかなりの火力が出ます。
また、バッテリーには、人体に有害な物質が含まれています。
肌に直接触れてしまうと薬品やけどになったり、目に入ってケガをしたりする危険性も。
こういったリスクを避けるためにも、バッテリーの解体や分解をせずに処分するようにしてください。
バッテリーが万が一発火したときの対応
PSPのバッテリーがすでに膨張しているような状態では、いきなり発火する恐れがあります。
そこで、バッテリーが万が一発火したときの対応方法についても確認しておきましょう。
慌てず、次に挙げるような対応をとってください。
- 水をかけない
- 粉末消火器や砂で消火する
- 安全確保を最優先にする
水をかけない
PSPのバッテリーから火が出たら、とにかく水をかけようと思うかもしれません。
しかし、バッテリーの中に入っているリチウムイオン電池は水と反応することで、より発火や爆発を招く危険性があります。
そのため、水をかけるのはやめましょう。
実際にバッテリーから火が出ているのを見ると慌ててしまいますが、冷静になって水はかけないようにしてください。
粉末消火器や砂で消火する
PSPのバッテリーから万が一火が出た場合、水ではなく粉末系の消火器や砂で消火してください。
水をかけると逆効果になる恐れがあるので、消火する際は粉末消火器や砂で対処しましょう。
初期消火には、ABC粉末消火器が役に立ちます。
消火器がないときは、砂や土をかけて火に酸素がいかないようにしましょう。
酸素を遮断することで、延焼を防げます。
それらで火を消すのが難しくどんどん燃え広がっている状況においては、命を守るため避難してください。
安全確保を最優先にする
PSPのバッテリーから発火するような事態が起きると、消火しなければと焦ってしまうでしょう。
自身で消火できる範囲の火であれば良いですが、瞬く間に燃え広がって被害が拡大するような状況も起こり得ます。
そのような場合は、安全確認を最優先してください。
周囲の人を避難させ、自身も安全な場所に向かいましょう。
火が強くなっているときは速やかに119番通報し、消防の指示に従ってください。
まとめ|膨張したPSPバッテリーは安全な方法で即処分
PSPのバッテリーの処分方法を5つ紹介しました。
バッテリーを処分する際には、解体や分解をせずに絶縁をした上で処分するようにしましょう。
膨張しているバッテリーなら、不用品回収業者か、SONYに直接送るしかありません。
どちらの処分方法を採るとしてもケガや事故になる前に即処分するようにしてください。
不用品回収業者を利用するなら、依頼を機に断捨離してしまうのもおすすめです。
PSPのバッテリー以外の不用品もまとめて処分できる上に、自宅まで回収、運び出しまで行ってくれます。
PSPのバッテリーやその他不用品の処分は、ぜひ「不用品なんでも回収団」にご相談ください。
-
膨張したPSPバッテリーは本当に回収してもらえますか?
膨張したバッテリーは危険性が高いため、家電量販店やリサイクルBOXでは回収を断られるケースが多いです。ですが、ソニー公式サービス(プレイステーションクリニック)や不用品回収業者であれば、膨張バッテリーでも安全に処分してもらえます。特にソニー公式は純正品であれば対応してくれるので、安心して依頼できます。
-
リサイクルBOXに入れる前に必要な準備は?
リサイクルBOXに投入する際は、必ず端子部分をビニールテープなどで絶縁してください。これはショートによる発火を防ぐために欠かせない作業です。また、膨張したバッテリーはリサイクルBOXでは受け付けてもらえないため、別の方法で処分する必要があります。膨張していない通常のバッテリーであっても、絶縁処理をしたうえで投入しましょう。
-
自治体で処分できるケースはありますか?
基本的に多くの自治体では家庭ごみとして処分できませんが、例外的に「小型家電回収ボックス」や「特定日の持ち込み受付」などで対応している地域があります。
東京都23区内でも区ごとにルールが違い、ある区では清掃事務所で回収してもらえる一方、別の区では専門業者を紹介される場合があります。そのため、お住まいの自治体の公式サイトや窓口で最新情報を確認するのが最も確実です。
Q4:ソニーからの郵送処分は費用がかかりますか?
A: ソニー公式の郵送処分サービスを利用する場合、原則として梱包や送料は自己負担です。ただし、問い合わせ内容によってはソニー側がレターパックや梱包材を送付し、送料も負担してくれるケースが報告されています。手続きは公式LINEから申し込み、案内に従ってバッテリーを送る流れです。対応には期限が設けられている場合もあるので、早めに連絡するのがおすすめです。 -
ソニーからの郵送処分は費用がかかりますか?
ソニー公式の郵送処分サービスを利用する場合、原則として梱包や送料は自己負担です。ただし、問い合わせ内容によってはソニー側がレターパックや梱包材を送付し、送料も負担してくれるケースが報告されています。手続きは公式LINEから申し込み、案内に従ってバッテリーを送る流れです。対応には期限が設けられている場合もあるので、早めに連絡するのがおすすめです。
-
バッテリーが自然発火することはありますか?
膨張しているバッテリーは内部でガスが発生しており、強い衝撃や高温環境にさらされると発火の危険があります。ただし、何もしていない状態で突然発火するケースは多くありません。とはいえ「安全に見えるから放置していい」というわけではなく、長期間の保管はリスクが増すだけです。膨張や異臭、変形が見られた時点で速やかに使用を中止し、早急に安全な方法で処分することが重要です。