洗濯機の正しい処分方法6選!安く手間をかけずに処分するには?

洗濯機の寿命は、6~10年といわれています。

故障や引っ越しで不要になった洗濯機の処分に悩んでいる方は、多いと聞きます。大型家電なので、できれば手間をかけずに処分したいところ。

本記事では、いらなくなった洗濯機の正しい処分方法を解説し、後半では業者に依頼する際の注意点や事前に行うべき準備についてもお伝えしています。

洗濯機は、粗大ゴミとして処分できません。正しく、効率の良い処分方法に悩んでいる方の参考になる内容ですので、最後までご覧ください。

洗濯機は粗大ゴミとして処分できない

洗濯機は粗大ゴミとして処分できない

まず、いらなくなった洗濯機は、自治体の粗大ゴミの日に捨てることはできません。

このことを知らずに収集場所に出してしまうと、いつまでたっても回収されず、最終的には不法投棄になってしまいますので、気を付けてください。

家電リサイクル法に基づいて処分

洗濯機の処分方法は、家電リサイクル法によって定められています。

家電リサイクル法とは、不要になった一部の家電製品のなかから、まだ使える部品や材料をリサイクルして資源を有効活用し、廃棄物を減らすために定められた法律です。

※洗濯機の他に、冷蔵庫/冷凍庫・エアコン・テレビも家電リサイクル法の対象です。

収集運搬料金とリサイクル料金が必要

家電リサイクル法によると、不要になった洗濯機を処分する場合、「収集運搬料金」と「リサイクル料金」を支払うことが義務付けられています。

収集運搬費用は、業者によって異なるため、依頼先に確認する必要があります。処分の仕方によっては、収集運搬料金を払わずに済む方法もあります。

洗濯機の国内主要メーカーのリサイクル料金は、2,530円(税込)に設定しているところがほとんどのようです。

※参考:再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)

洗濯機の処分方法6選

洗濯機の処分方法6選

代表的な洗濯機の処分方法として、6つ紹介します。

まずは、「スピード」「手間」「コスト」という3つのポイントで比較した際の、それぞれの処分方法の特徴を下記の表にまとめました。

スピード 手間 コスト
買い替え店で処分
購入店で処分
指定引取場所へ持込 ×
リサイクルショップ
フリマアプリ × ×
不用品回収業者

ここにあげた6つの方法は、いずれも法律に則って正しく洗濯機を処分できます

どの方法を選ぶかは、何を重視するかによって変わります。

それぞれの詳しい処分方法はこの後個別に解説しますが、洗濯機を処分するタイミングで新しい洗濯機を購入する場合は、「買い替え店での引き取り」を前提に検討してみましょう。

それ以外の方は、「スピード」「手間」「コスト」の中から自分が優先したいポイントを比較して、決めると良いでしょう。

1.新しい洗濯機を購入する店で処分

皆さんが家電リサイクル法によって、各種手数料を支払って処分しなければいけないのと同じように、小売業者も消費者から指定の家電製品の引き取りを依頼された場合、要望に従うことが義務付けられています

洗濯機を処分するタイミングで新しい洗濯機を購入する場合は、古い洗濯機を購入した店舗に引き取ってもらうのが、手軽な方法です。

家電量販店や通販サイトによっては、古い洗濯機を「下取り」として受け付けているところもあります。値引きやポイント付与などのメリットも期待できるので、買い替えを検討している方にはおすすめの方法です。

主要な家電量販店の収集運搬料金

主な家電量販店の収集運搬料金を紹介します。

下取りだったとしても、下記料金に加えて、「リサイクル料金」を支払う必要があります。

家電量販店 リサイクル料金 収集運搬料金 合計
ヤマダ電機 2,530円〜3,300円 1,650円+訪問回収費:2,750円 6,930円〜7,700円
ケーズデンキ 2,530円〜3,300円 1,650円+出張費:3,300円 7,480円〜8,250円
ビックカメラ 2,530円〜3,300円 1,650円 4,180円〜4,950円
エディオン 2,530円 2,750円〜3,850円 4,730円〜5,830円
ヨドバシカメラ 2,530円 2,750円 5,280円
ノジマ 4,180円 4,180円+訪問料

※2022年5月現在・税込

こんな人におすすめ!

■新しい洗濯機の購入を考えている人

■新しい洗濯機の配達時に一緒に回収してもらいたい人

2.洗濯機を購入した店で処分

新しく洗濯機を購入しなくても、処分したい洗濯機を購入した店舗に依頼すれば、自宅に洗濯機を回収しに来てくれます。流れは「新しい洗濯機を買うとき」と同じです。

当然、この方法も収集運搬料金とリサイクル料金を支払う必要があります

購入店が不明な場合

購入した店が分からない場合や引っ越して購入した店が遠方になってしまった場合は、市区町村に相談してみましょう。

引き取りを受け付けてくれる小売店などを紹介してくれます。

こんな人におすすめ!

■持ち運ぶなどの手間をかけたくない人

3.指定引取場所に持ち込む

自宅へ回収に来てもらうのではなく、自分で持ち込むという方法もあります。

自治体から指定されている引取場所に洗濯機を直接持ち込めば、収集運搬料金がかからず、リサイクル料金の支払いだけで処分できます

事前に家電リサイクル券の振込用紙に必要事項を記入し、郵便局の窓口でリサイクル料金を支払う必要があります。

事前の郵便局での支払い手続きや、搬出作業など手間はかかりますが、少しでも費用を抑えたい方にはおすすめです。

指定引取場所の確認方法

引き取り場所は全国にあります。

自宅近くの指定引取場所は、一般財団法人家電製品協会のサイト「指定取引場所検索」で検索できます。

こんな人におすすめ!

■収集運搬費用を節約したい人

■洗濯機を自力で搬出できる人

4.リサイクルショップで売る

洗濯機の処分にお金をかけたくない方は、リサイクルショップで買い取ってもらうことができれば、運搬収集料金も、リサイクル料金もかからずに処分できます。

直接リサイクルショップに持ち込むか、出張買取を利用することで、お金が手に入るチャンスがあります。

ただし、故障していたり、製造年から年数が経過したりしていると買取不可になることもあり、注意が必要です。洗濯機は体積が大きく、店として在庫を抱えるにも限界があるので、買取を断られることもよくあります。

いきなり持ち込むのではなく、事前にリサイクルショップに相談し、洗濯機のメーカーや型番、製造年や状態を伝え、買取が可能か確認してから行動しましょう。

売れやすい洗濯機の特徴

洗濯機を少しでも高く売るために、下記のポイントもチェックしておきましょう。

付属品の準備や最低限の掃除など、事前に対策できることもあるので要チェックです。

  • 製造から5年以内(最高でも10年以内)
  • 付属品がそろっている
  • 国産人気メーカー(日立・パナソニック・東芝・シャープなど)
  • 動作に問題がなく、状態もキレイ
こんな人におすすめ!

■処分費用をかけたくない、できればお金に替えたい人

■洗濯機の状態が良く、新しい洗濯機を処分しようとしている人

5.フリマアプリやネットオークションで売る

リサイクルショップ同様、最近主流になってきたフリマアプリやネットオークションなどの個人間取引で洗濯機を譲ることができれば、リサイクル料金・収集運搬料金をかけずに処分できます。

メジャーなところだと、メルカリやヤフオク!で売却、ジモティなら無料で譲る人を募集することもできます。

処分費用がかからない、うまくいけばお金が手に入るなどのメリットがある一方、デメリットもあります。

  • 出品しても買い手がつかない場合がある
  • 処分できるまでに時間がかかる、時間が読めない
  • 未経験者にとっては出品作業(商品説明・写真など)が面倒
  • 大型家電なので発送手続きが大変

最悪の場合、いつまでも洗濯機を処分できず、ずっと保管しておかなければなりません。

時間に余裕があり、このようなデメリットも理解したうえで挑戦したい方は試すと良いでしょう。大型家電に関しては、あまりおすすめしない処分方法といえます。

こんな人におすすめ!

■普段からフリマアプリ・ネットオークションをしている人

■急いで処分する必要がなく、しばらく保管しておける人

6.不用品回収業者に処分を依頼する

不用品回収を専門に行っている業者に依頼すれば、ネットや電話で問い合わせるだけ、最短なら即日に自宅まで回収しに来てくれるので、一番手間のかからない処分方法になります。

とくに、洗濯機以外も不要なものがたくさんある場合は、一気に回収してくれる不用品回収業者がおすすめです。

業者に回収費用を支払う必要はありますが、収集運搬料金やリサイクル料金はかかりません。

また、業者の中には「買取サービス」を行っているところもあるので、よりお得に処分することができるかもしれません。

こんな人におすすめ!

■洗濯機の他にも処分したいものがある人

■できる限り手間をかけずに処分したい人

■とにかく早く処分したい人

洗濯機を安く処分するポイント

洗濯機を安く処分するポイント

洗濯機の処分方法はいろいろありますが、「できる限り安く処分したい」という方も多いでしょう。

できるだけ洗濯機の処分費用を抑えるためにできることを、3つご紹介します。

小さな積み重ねですが、少しでも処分費用を安くしたい方はぜひ真似してください。

自分で洗濯機を持ち込む

リサイクル料金と収集運搬料金のうち、努力次第で抑えられるのが「収集運搬料金」です。

例えば、ビックカメラに洗濯機を引き取ってもらう場合、収集運搬料金だけで1,650円かかります。できれば避けたいところ。安くするポイントは、自分で洗濯機を持ち込むことです。

車を持っていて、搬出を手伝ってくれる方がいる方は、指定引取場所に持ち込めば収集運搬費用は不要になります。

また、収集運搬料金に加え、家電量販店によっては訪問回収費や出張費(例:ケーズデンキは3,300円)を請求されてしまうので、自宅まで来てもらうのではなく、自ら店舗に持ち込むことでその費用を削減できます。

※収集運搬料金は、店舗から処分拠点に送付する金額のため、店頭に洗濯機を持ち込んでもなくなることはありません。

複数社に相見積もりをとる

相見積もりをとれば、一番安い業者が分かります。

家電量販店や自治体での回収の場合、料金は一律です。一方、不用品回収業者に依頼する場合、とくに洗濯機と一緒に他の不用品も処分する場合は、業者によって処分費用が変わります。

一番安く処分できる業者を探すために、最低でも3社以上の業者に相見積もりを依頼しましょう。

見積もりをもらったら、合計金額だけではなく、詳細な内訳までチェックしましょう。

  • 見積もり後、追加費用が発生することはないのか?
  • 基本料金以外に必要な項目はないのか?

このあたりも見積もりを見て、不明点があればスタッフに直接確認しておきましょう。

余分な料金を減らす

少しでも洗濯機の処分費用を安くするために、自らの労働力を提供することで、余分にかかる費用を減らす方法もあります。

たとえば、不用品回収業者に依頼する場合、業者によっては基本料金の他に、「スタッフ追加料金」や「階段料金(2階以上の場合は追加)」、「梱包費」が別途かかる場合があります。

  • 不用品回収の前に1階まで降ろしておく→階段料金の節約
  • 事前に梱包しておく→梱包費の節約
  • 作業スタッフ1人になるように搬出作業に協力→スタッフ追加料金の節約

自宅にいながら搬出など全てを任すことができる点が、不用品回収業者に依頼する魅力の一つですが、これらの作業を事前に行っておくことで費用を抑えることができるのです。

洗濯機の処分前日にすべきこと

洗濯機の処分前日にすべきこと

不用品回収業者や家電量販店に回収を依頼した場合、持ち運び作業はスタッフにお任せできますが、事前にやっておくべきこともあります。それが「水抜き」です。

洗濯機内の水を全て出しきることで、運搬中の水漏れ(買取の場合は故障)を防ぐことができるので、必ずやっておきましょう。

水抜きの作業自体は10~20分もあれば終わりますが、余裕をもって準備するためにも前日に終わらせておくことをおすすめします。

給水ホースの水抜き手順

洗濯機に水を入れる側の、蛇口と繋がっているのが給水ホースです。給水ホースの水抜きの方法は、下記の通りです。

給水ホースの水抜き手順
  1. 水道の蛇口を完全に閉める
  2. 「ドライモード」で洗濯機を空回しする(約10秒)
  3. 洗濯機の電源を切り、給水ホースを取り外す
  4. ホースの中に残った水を捨てる

手順通りに進めていけば、とても簡単ですね。

排水ホースの水抜き手順

洗濯機の下側についている、使用済みの水を流す部分が排水ホースです。排水ホースの水抜きの手順も確認しておきましょう。

排水ホースの水抜き手順
  1. 洗濯機を「脱水モード」で動かし、洗濯漕内の水分を全て飛ばす
  2. タオルなどを使って、内部の水気をふき取る
  3. 洗濯機本体を少し傾け、洗濯機内部の水を全て抜く
  4. 排水ホースを抜いて完了

給水ホースと排水ホースを取り外すときは、ホース内に水が残っていることがあるので、タオルを添えながらやるなど、床が濡れないように気を付けましょう。

取り外したホースや取扱説明書など、買取の場合は付属品もなくさないように注意しましょう。

不要な洗濯機を正しく処分したいなら

不要な洗濯機は正しく処分しましょう

不要になった洗濯機は、粗大ゴミとして捨てることはできません。家電リサイクル法に則って、正しく処分することが必要です。

手間をかけずに洗濯機を処分したいなら、全て自宅で完結・搬出作業もお任せできる不用品回収業者への依頼がおすすめです。私たち不用品なんでも回収団では見積もり無料、最短25分で洗濯機の回収に伺います。

年中無休で、深夜・早朝の回収にも対応していますので、お気軽にご相談ください。

不用品なんでも回収団