この記事では、神棚の処分方法と処分にかかる費用について詳しく解説します。
また、神棚の捨て方だけでなく、お札や撤去する前の供養についても紹介します。
実家や自宅で神棚の処分をする予定のある方はぜひ参考にしてください。
神棚の5つの処分方法
まずは、神棚の処分方法を5つご紹介します。
神棚の処分は、神棚に魂入れをしているかで処分の手順が変わります。
魂入れをした神棚はゴミとして処分すると、宗教的に問題があります。
神社で処分する
魂入れとは、神様が宿った状態にすることを言います。
魂入れされた神棚は、そのまま処分すると神様を捨てるということにつながるため、神社で処分するのがおすすめです。
神社での処分は、主に2種類です。
祈祷
神社では祈祷料を支払うことで、神棚から神様がいない状態にすることができます。
祈祷料は6,000円~20,000円ほどです。
社務所(祈祷受付所)で神棚を処分したい旨を伝えましょう。
どんど焼き
神社で毎年1月15日(小正月)に行われるどんど焼きで神棚を持って行く方法もあります。
どんど焼きとは、神棚のほか、お札や絵馬、お正月の飾りなどを燃やし、天に返す儀式です。
ただし、神具(陶器や金属のお皿など)はどんど焼きに出すことはできません。
どんど焼きでかかる費用は3,000円ほどです。
自治体にゴミとして出す
神棚は主に木で作られていますので、自治体の可燃ゴミとして出すことも可能です。
ただし、魂入れをした神棚はそのままゴミにすることはできません。
魂入れをした神棚については処分前に魂抜きをしてからゴミとして捨てるようにしてください。
小さい神棚なら可燃ゴミ、大きめの神棚なら粗大ゴミとして出すことになります。
自治体によって粗大ゴミの定義は違うので、お住まいの自治体の粗大ゴミのルールを確認してみてください。
可燃ゴミとして出す場合には、かかる処分費用は無料(ゴミ袋代は必要)です。
粗大ゴミ回収の場合は、以下の流れです。
- 電話やインターネットで回収の予約をする
- 粗大ゴミ処理券を購入する
- 粗大ゴミ処理券を神棚に貼付する
- 当日決められた場所に指定の時間までに運び出す
自治体の粗大ゴミとして出す場合には、手数料として400円~2,000円ほどの費用がかかります。
神棚販売店の引取り処分を利用
神棚を新しく購入する場合には、購入する店舗で引取り処分ができることもあります。
神棚を取り扱う専門業者でもあるため、お焚き上げなどの必要な手続きも引き取り後に行ってくれます。
ただし店舗によって引取りは行わない場合もあるため、購入時には処分の方法も併せて考えておくことが重要です。
現在は神棚をインターネットで購入し、引取りも宅配で送ることでできる店舗もあります。
配送料などが発生しますが、購入と同時に処分もできるので、もっとも手軽な方法でもあります。
神棚買取業者に買取ってもらう
専門業者が神棚を買取ってくれる場合があります。
神棚は中古品としてそのまま再利用はできませんが、職人さんの技術継承のために使われるという場合があります。
神棚が買取できる場合、処分費用が無料なのは魅力です。
ただし、神棚の状態がいい場合や未使用品の場合に限られ、買取を行う業者は多くはありません。
■高く売れるドットコム
高く売れるドットコムは、ネットから買取申し込みができる総合買取専門店です。
通常のリサイクルショップでは買取が難しい、家電や楽器、カメラ、ホビー用品から貴金属や骨董品、農機具まで買取しているため、ただ捨てるのはちょっと…と思う方にはおすすめです。
高く売れるドットコムでは、神棚も買取の対象品です。
出張買取、店頭買取、宅配買取に対応しているため、まずは査定を申し込んでみてください。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者でも神棚の処分が可能です。
しかし、神棚の処分にはお焚き上げなどの手続きが必要な場合もあります。
神棚そのものを処分するだけなら、不用品回収でも対応可能です。
遺品整理のサービスもある不用品回収業者に依頼すれば、供養(お焚き上げや祈祷)も含めた神棚の処分ができるのでおすすめです。
神棚の供養も依頼するには、不用品回収業者が「遺品整理」や「生前整理」を行っているかを確認してください。
さらに「遺品整理士」が在籍している不用品回収業者なら、神棚を丁寧に取扱ってくれるので安心です。
かかる費用は、供養するかどうかでも異なります。
神棚の処分だけを依頼する場合には3,000円ほどの費用です。
供養も含めて処分を依頼した場合は、おおよそ10,000円~30,000円ほどです。
神棚の処分費用
次に、神棚の処分にかかる費用を処分方法ごとに確認していきます。
実際に祀っている神棚を処分するのであれば、神棚買取業者での買取処分は期待できないので注意してください。
自治体にゴミとして出すのが処分費用としてはもっとも安い方法です。
しかし魂入れをしている神棚の場合には、魂抜きが必要なので、実際にはもっと高くなることを理解しておきましょう。
処分方法 | 処分費用 |
---|---|
神社で処分する | 祈祷:6,000円~20,000円
どんど焼き:3,000円 |
自治体にゴミとして出す | 無料~2,000円 |
神棚販売店の引取り処分を利用 | 20,000円~60,000円 (配送料が発生することもあり) |
神棚買取業者に買取ってもらう | 無料 |
不用品回収業者に依頼する | 3,000円~30,000円 |
神棚処分前の供養やお札・神具の処分
神棚本体だけを処分するのであれば、ゴミとして処分しても問題ないものです。
しかし、処分前に神棚本体以外の処分も含めて考えておく必要があります。
魂入れの有無で違う
神棚を購入する際に「魂入れ」をしているかどうかで処分までの手順が変わります。
神棚は家庭の繁栄、平和、会社の発展などを願って祀る、小さな神社です。
そのため、新しく神棚を購入した際に「魂入れ」という儀式を行っているかがポイントです。
魂入れをした神棚には神様がいらっしゃるため、そのままゴミとして捨てるのはご法度なのです。
魂入れをした神棚は処分する前に供養(魂抜きやお焚き上げ)をする必要があります。
供養はお札を返却するだけでもOK
神棚本体そのものには神様はおらず、祀っていたお札に神様がいらっしゃるという考え方もあります。
そのため、神棚そのものを供養するのではなく、お札を神社に返却するだけでも問題ない場合もあるでしょう。
可能な限り最初にお清めをしてお札をいただいた神社に返すのがいいのですが、どこのお札なのかわからない場合は、近くの神社に問い合わせてみてください。
お札の返却は、ほとんどの場合無料です。
神具は塩でお清めして自治体の不燃ゴミで処分
神具とは神棚におさめる以下のようなものを言います。
- 水玉(みずたま):お水を入れてお供えする器
- 皿(さら):塩を入れお供えする器
- 榊立て(さかきたて):神棚左右に榊を入れてお供えする器
- 榊(さかき):榊立てに入れる植物で造花の場合が多い
- 瓶子(へいじ):お神酒をお供えする器
これらの神具は、塩でお清めして自治体の不燃ゴミとして処分しても問題ありません。
陶器や金属のものがほとんどなので、処分にほとんど費用はかからないのが一般的です。
神棚を処分するタイミング
最後に神棚を処分するタイミングがいつがいいのか見ていきます。
神棚は神様の住まいでもありますので、タイミングの良いときに処分するのがおすすめです。
引越し・リフォームしたとき
引越しやリフォームをしたときに神棚を処分する方は多いです。
神棚は家内安全や家庭円満などの願いを捧げるものでもあるので、家を新築した際などに購入したものです。
人間が引越しするのであれば、神棚の引越しも同時に行うという考え方です。
引越しやリフォームをしたのであれば、神棚も新しく購入し、神様にも新しい住まいに移っていただくのが良いでしょう。
5年から15年ほどたったら
人間の住まいと同じように、神棚も時間が経てば汚れや傷みも出てきます。
神棚は神様の住まいですから、常にきれいな状態にしておくのが鉄則。
神棚本体は木製なので、5年~15年ほどで新しいものを購入するのが望ましいとされています。
式年遷宮のとき
式年遷宮というのは、正殿や殿舎などを造り替え、神様に新宮へお遷りいただくというもの。
三重県伊勢神宮で行われる20年に1度の行事です。
そのため、そのタイミングで神棚も新調し、少し大きめの神棚にする方が多いです。
神棚の処分なら「なんでも回収団」でまとめて対応!

神棚の処分というと、供養のこともあってなかなか難しいものだと考える方も多いでしょう。
神社での祈祷やどんど焼きで処分できれば、供養も含めて行われるので安心ですが、時間が取れない現代人にはタイミングも合いにくく、難しい処分方法でもあります。
不用品回収業者の行う遺品整理サービスなら、時間が取れない方にもおすすめです。
「なんでも回収団」では、神棚の処分も可能です。
なんでも回収団の遺品整理サービスをご利用いただければ、遺品整理士も在籍しているので安心です。
お焚き上げなどの供養もお任せいただけます。
神棚本体以外の神具などもまとめて対応できるのも魅力です。
また急な引越しや実家の片付けなどにも対応。
神棚ほか、不用品回収なら「なんでも回収団」にぜひご相談ください。