この記事では、カセットコンロに使用されるガスボンベを処分する方法を紹介します。
自宅でコンロを使い鍋や焼肉を楽しんだものの、ガスボンベを処分できずそのまま溜まっている方はいませんか。
ガスボンベは状態に応じて処分方法も異なるため、最適な方法を選んで処分しましょう。
あわせて処分時の注意点もまとめているため、ガスボンベを処分する際の参考にしてください。
ガスボンベの処分方法4選
カセットコンロを頻繁に使用していると、使い終わったガスボンベはいつの間にかかなり溜まってしまいます。
また、冬に備えて買い込んだものの使い道がなく保管したままの方もいるでしょう。
このようなガスボンベの処分を考えている場合、以下4つの方法で処分するのが一般的です。
ガスボンベの状態によっても適する処分方法は異なるため、参考にしてください。
不用品回収業者に依頼する
使い終わったガスボンベは、そのまま処分すると中に残ったガスに引火して爆発する恐れがあるため、ガス抜きの作業が必要になります。
しかし、ガスボンベが溜まりすぎると1本ずつガス抜きする時間がなく、処分も面倒に感じてしまう方が多いです。
その場合は、不用品回収業者に依頼してガスボンベをすべて引き取ってもらいましょう。
不用品回収業者はガスボンベをはじめ、家庭のあらゆる不用品を回収してくれます。
自身で捨てる場合には必要なガス抜き作業もいらず、使ったままの状態で回収してくれるのが特徴です。
回収方法もトラックによる積み放題プランをはじめ、単品での回収も受け付けているプランまで業者ごとにさまざまなサービスがあるため、これらを有効活用しましょう。
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リサイクルショップへ持ち込む
未使用のガスボンベを処分したい場合は、リサイクルショップへ持ち込むのも有効な手段です。
保存状態のよい未使用のガスボンベであれば、ただ引き取るだけでなく買い取ってくれるリサイクルショップもあります。
使っていないガスボンベをわざわざゴミとして捨てるのであれば、少しでもお金が戻ってくる方法としてリサイクルショップを選ぶのもおすすめです。
持ち込む際は1本単位でもよいのか、ある程度まとまった本数から買い取り可能なのかはショップによっても異なるため、事前に確認しておきましょう。
誰かに譲る
リサイクルショップが近くになければ、未使用のガスボンベは友人や知り合いに譲って使用してもらうのもよいでしょう。
冬の時期、頻繁に鍋料理をするためガスボンベを大量消費する家庭もあります。
本数が多いようであれば、買い取ると提案してくれる家庭があるかもしれません。
使わずにそのまま廃棄するよりも、誰かに譲るという行動を取るのはコミュニケーション的にもメリットがあります。
自治体のゴミ回収に出す
使い終わったガスボンベの処分先としては、自治体のゴミ回収に出すのがもっとも手軽ではあります。
ガスボンベは多くの自治体で燃えないゴミ、もしくは資源ゴミに分類されるため、ルールを調べた上で適切に処分しましょう。
ゴミ回収で処分する際は、回収作業中に爆発や引火するリスクを避けるためにも、必ず事前にガス抜き作業を行わなければなりません。
自身や周りが被害に遭わないよう、責任を持って処分することを心がけましょう。
ガスボンベ処分時のガスの抜き方
ガスボンベを自治体のゴミ回収に出す場合には、事前のガス抜きが必須です。
ガス抜きしない状態で捨ててしまうと、ゴミ収集やその後の処理作業中に内部から可燃性のガスが漏れ出して爆発・引火する恐れがあります。
ガスコンロで火が付かなくなったガスボンベであっても、実はまだ中にガスが残っているケースがほとんどで、ガスボンベを振ってみるとシャカシャカと音が聞こえます。
中身のガスを抜き、安全に処分できるよう準備しなければなりません。
ガスを抜く方法を以下で解説するため、注意して作業にあたってください。
火の気がない屋外へ移動
まずは、ガスボンベを持って火の気がない屋外へ移動しましょう。
火の気が近くにあると、ガスを抜いている最中に引火する恐れがあります。
そのため、暖房器具やキッチン等があり換気状況も悪い室内では絶対にガス抜きをしてはいけません。
抜いたガスがこもらないよう、なるべく開けた屋外で作業するのが望ましいです。
ガスを抜いていく
安全に作業できる屋外へ移動したら、ガス抜き作業に入ります。
処分対象のガスボンベを手に取り、キャップを付けたままの場合は外しましょう。
キャップを外すと先端のノズルが出てくるため、ガスボンベを逆さまにしてノズルを地面にしばらくの間押し付けましょう。
ノズルを押し付けることでガスが抜けていくため、なるべく硬い地面に押し付けます。
抜けたガスを吸い込むと体調にも悪影響のため、ガス抜きの最中はガスボンベの方を向いて呼吸はしないよう注意です。
ガスボンベを振り中身を確認する
ある程度ノズルを押し続けたら、一度ガスボンベを振ってみて音がするかを確認します。
この時にシャカシャカと音がしなければ、中身のガスは抜けているため安全に処分が可能です。
引き続き音が聞こえる場合は、再度ノズルを押し付けてガス抜きを行いましょう。
音がしなくなるまでこの作業を繰り返します。
ルールに従い処分する
ガスが抜けたガスボンベは、各自治体のゴミ回収に出すことで無料で処分できます。
自治体によって燃えないゴミや資源ゴミなど分別方法が異なるため、必ずルールを確認してからゴミ袋に入れます。
この時、万が一ガスが残っていて爆発や引火が起こる事態に備えて、ガスボンベは他のゴミと合わせずに別の袋に入れるのが望ましいです。
捨てるガスボンベが1本しかない場合でも、万全を期してゴミ袋は分けましょう。
ガスボンベ処分時の注意点
ガスボンベの処分時には、いくつか注意しなければならない点があります。
注意を怠ると爆発や火災のリスクにつながるため、必ず以下の点を遵守して処分にあたりましょう。
中身がある状態で穴を開けない
自治体によっては、ガスボンベ内のガスを完全に抜いてから捨ててもらうために、最終的に穴を開けての処分を推奨している地域もあります。
しかし、穴開けは中身にガスが充満している状態で行うと、ガスが勢いよく外部へと漏れ出して爆発や引火するリスクも高いです。
ノズルによるガス抜きのみを自前で行い、穴は開けずに処分するルールに切り替えている自治体は徐々に増加してはいますが、もし自身で穴を開ける場合は絶対に中のガスを抜いてから実行しましょう。
ノズルからガスをしっかりと抜いて、ガスボンベを振っても音がしないことを確認してからの穴開けを徹底してください。
自動車やバイクの近くでガス抜きをしない
ガス抜きを行う際は火の気がない屋外に出なければなりませんが、自転車やバイクの近くでも作業してはいけません。
自転車やバイクの内部はガソリンが詰まっているため、ガスが引火する恐れがあります。
ガソリンに引火してしまうと車両が爆発して大怪我のリスクもあるため要注意です。
屋外だからといって、自宅にある駐車場の車両近くで作業しないことはもちろん、車両が頻繁に通る道路沿いに出ての作業も絶対にやめましょう。
風通しのよい場所でガス抜きする
屋外であっても、風通しが悪くガスがこもりやすい場所では何が原因で爆発・引火が起きるか分かりません。
また、ガスが滞留した空間での呼吸は人体にも悪影響を与えます。
周囲が開けた風通しのよい場所でガス抜きを行い、安全にガスを逃すようにしましょう。
使用期限が過ぎたものは爆発の恐れあり
カセットコンロ用のガスボンベには、製造後の使用期限があります。
メーカーや保管状況によっても異なりますが、一般的なガスボンベの使用期限は製造日から7年が目安です。
これは、ガスボンベに取り付けられたガス漏れ防止用のゴムパッキンが劣化することでガス漏れが起こる危険性が高まるため設けられている期限です。
使用期限が過ぎているガスボンベは少しずつガスが漏れ出して、火の気に近づけた拍子に爆発や引火を起こす危険性があります。
使用期限が過ぎているガスボンベを処分する場合は細心の注意を払いましょう。
ガスボンベをまとめて処分する場合は特に火気厳禁
ガスボンベをまとめて処分する場合は、特に火の気がない場所で慎重にガス抜き作業を行ってください。
まとめてのガス抜きは、それだけ多くのガスが外部へ放出されるということです。
屋外はもちろん、風通しの良い開けた場所で実施しなければガスが充満してしまい、引火すると家屋も壊れるほどの大爆発を起こしかねません。
まとめて処分する場合、安全のためにも日を分けて少しずつガス抜き作業を進めるのが望ましいです。
処分本数が膨大すぎて対処に困る場合は、不用品回収業者に連絡してまとめて引き取ってもらうこともおすすめします。
不用品回収業者は数多くあるため、サービスや料金設定が適切な優良業者を選ぶのが理想です。
料金や口コミのよさを参考に、後悔しない業者選びにしてください。
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