余った灯油の処分方法!ガソリンスタンド以外の安全な捨て方も

この記事では、余った灯油の処分方法を紹介します。

ガソリンスタンドでの引き取ってもらえるイメージがありますが、引き取りサービスを行っていないガソリンスタンドも増えています。

ガソリンスタンド以外でも安全に灯油を処分することも可能です。

灯油の処分費用ややってはいけない処分方法なども交えて解説しますので、余った灯油の処分でお困りの方はぜひ参考にしてください。

灯油は自治体のゴミで処分できないことが多い

灯油は自治体のゴミで処分できないことが多い

灯油は自治体の一般家庭ゴミとして出せないことがほとんどです。

主要都市の灯油処分に関する処分の可否を一覧にしました。

自治体名 処分の可否 推奨されている処分方法
東京都江戸川区 専門業者へ依頼する
横浜市 購入したお店などに相談する
さいたま市 販売店や専門業者に処理を依頼する
千葉市 購入店やガソリンスタンドに相談する
名古屋市 スタンド・販売店に相談する
大阪市 販売店やガソリンスタンドなどに相談する

ほとんどの自治体が、灯油は危険物としての取り扱いとなり、家庭ゴミとしての回収を行っていません。

少量なら可燃ゴミで処分できる自治体もある

50〜100cc程度の灯油であれば、可燃ゴミとして捨てられる自治体もあります

たとえば愛知県豊明市のホームページには、以下のように書かれています。

少量であれば、いらなくなった紙や布、新聞紙等に染み込ませて、可燃ごみとして処分してください。

出典:https://www.city.toyoake.lg.jp/5764.htm

もし灯油を染み込ませる際に、カーペットの上にこぼれてしまったら、すぐに乾いた布で吸い取ってください。

ゴシゴシとこすらず、上から強く押さえるのが、汚れを残さないコツです。

余った灯油の処分方法

余った灯油の処分方法5選

灯油を安全に処分する方法を紹介します。

一般的に大量の灯油は、家庭ゴミとして捨てられません。

以下の方法から処分方法を選ぶようにしてください。

不用品回収業者に回収を依頼する

不用品回収業者に回収を依頼すると、運び出しや処分まで全ておまかせできるので、安全に処分できます。

灯油の入ったタンクをそのまま引き渡すので、灯油がこぼれたり手が汚れたりする心配もありません。

また不用品回収業者は、灯油以外の不用品回収も依頼できます。

灯油だけでなく、家の不用品も合わせて処分したい人にピッタリです。

ただし、依頼する際には信頼性や評判を確認し、豊富な実績や保険がある業者を選びましょう。

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ガソリンスタンドの灯油引き取りを利用する

一部のガソリンスタンドでは、灯油を持ち込めます。

持ち込み方法はタンクに灯油を入れて、持参するだけです。

中身をこぼさないよう、しっかりとフタを閉めてから持ち運ぶようにしてください。

ただしセルフタイプのガソリンスタンドでは、灯油引取りサービスを行っていないところも多くあります。

また有人のガソリンスタンドでも、対応していない店舗もあるので、持ち込む前に電話などで確認しておくのがおすすめです。

ホームセンターなど灯油販売店へ持ち込む

灯油販売店では、灯油の引き取りを受け付けています。

灯油販売店とは燃料販売店、一部のホームセンターなどが挙げられます。

販売店によっては、購入したレシートや領収書が必要となることもあるので、事前に確認しておきましょう。

燃料販売店ではトラックで地域を周回し、灯油巡回サービスを行っているところもあります。

ただしホームセンターでは、灯油の引き取りを行っていないところも多いため、こちらも事前確認が必要です。

暖房器具などで使い切る

暖房器具などで、残りの灯油を使い切る方法もあります。

使い切ってしまえば、処分費用がかからず、経済的です。

家の暖房器具以外にも、キャンプで人気の灯油ランタンや石油ストーブにも使えます。

なお暖房器具で使う際は、1時間に1〜2回ほど窓を開けるなどして、換気に注意してください。

ただし、いつ購入したかわからない灯油を使うと、暖房器具の故障や火災の原因となる可能性があります。

今期購入した灯油以外は、使用しないようにしましょう。

知人に譲る

灯油を必要としている知人がいれば、譲るのもよいでしょう。

処分費用もかからず、受け取る人も助かるので、一石二鳥の方法です。

ただし古い灯油だと、性質が劣化している可能性が高いので、機器を故障させてしまう可能性があります。

状態の悪い灯油を譲ったことで、人間関係が悪化してはいけませんので、事前の品質チェックはしっかりと行うようにしましょう。

古い灯油の見分け方については、下記で紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。

古い灯油の処分にかかる費用目安

灯油の処分にかかる費用目安について。

灯油の処分にかかる費用目安を、紹介します。

それぞれの処分方法に向いている人も合わせて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

処分方法 費用目安 こんな人におすすめ
不用品回収業者 軽トラ1台分で25,000円〜 ・運び出しから処分まで全てお任せしたい
・灯油以外にも処分したいものが大量にある
ガソリンスタンド 無料〜500円程度 大量に灯油が余っており、安価で処分したい
灯油販売店 1,000円程度 いつも灯油を購入する場所が決まっている
使い切る・知人に譲る 無料 灯油の残りが少なく、処分にお金をかけたくない人

費用は処分方法によって、大きく異なります。

それぞれの特徴と費用をふまえて、選ぶのがおすすめです。

上記の表はあくまでも目安です。

処分を依頼する際は、見積もりを取るなどして、事前に業者へ確認してください。

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使用時・処分時は灯油の取り扱いに注意

使用時・処分時は灯油の取り扱いに注意

灯油は引火性もあるので、使用する際はもちろん、処分する際にも取り扱いに注意が必要です。

誤った取り扱いをすると、火災の原因にもなるため以下の点に注意してください。

高温・火気のある場所で保管や処理をしない

灯油の引火する温度は40℃で、自然発火はしません。

一般的な住宅の室内では、勝手に火がついて燃え出すことはないものの、夏場の倉庫や物置などで室温が高くなると危険です。

布に浸みこんだ状態や蒸発して空気中に充満すると、空気に触れる面積が大きくなるので危険性は各段に上がります。

そのため、使用する際や処分時には、換気を行い、揮発した灯油がこもらないようにしましょう。

また、保管する場所は、直射日光が当たらない冷暗所にしてください。

当然ですが、周りで火気を使うのは厳禁です。

保存は法令に沿った容器を使用する

保存は法令に沿った容器を使用する
出典:日本ポリエチレンブロー製品工業会(https://www.jpe.gr.jp/cms1/wp-content/uploads/2023/08/060728suininseido.pdf)

灯油は静電気が溜まりやすい液体です。

そのため、消防法令により、灯油に適した容器での保管をするよう定められています

 

〇灯油を保管するのに適切でない容器の例

  • ペットボトル
  • ビン
  • 水を保管するポリ容器

灯油を保管する容器は、一定の強度を有するとともに、材質により容量が制限されており、性能試験に合格した容器には推奨ラベルが貼られています。

また、灯油保管容器は、製造から5年で交換を推奨しています。

灯油は危険物なので、保管時も注意しましょう。

皮膚や服に付いたまま放置しない

灯油が皮膚に付いたら、そのまま放置せず、石鹸で洗い流してください

皮膚に付いたまま放置すると「灯油皮膚炎」という火傷に似た症状を引き起こすことがあります。

灯油が皮膚について、ヒリヒリしたり、皮膚に熱をもつような感覚があったりした場合は、皮膚科を受診してください。

また服に付いたまま放置した場合、引火する危険も。

すぐに脱いで、シミになってしまう前に40℃くらいのお湯に中性洗剤をとかし、つけおきしましょう。

何度かお湯を変えて、やさしくもみ洗いしてください。

やってはいけない灯油の処分方法

やってはいけない灯油の処分方法

灯油を誤った方法で処分すると、火災の発生や環境汚染につながります。

やっては行けない灯油の処分方法を知り、適切な方法で処分しましょう。

灯油を庭にまく

灯油を庭にまいてはいけません

地面に染み込んだ灯油は長期間分解されず、地中に残り続ける可能性があるからです。

そのため、土壌に悪影響を与えるおそれも。

また、ご家庭に小さなお子さんがいると、庭で遊んでいる際に誤って触れてしまうおそれもあります。

最悪の場合は口に入れることも考えられます。

灯油を庭にまくと、さまざまな悪影響や危険が生じる可能性もありますので、絶対にやめましょう。

灯油を凝固剤で固めて廃棄する

食用油を処分する際に使われる凝固剤は、灯油には使用できません

凝固剤は油が熱せられた状態で使うものが多く、そもそも常温の灯油を凝固剤で固めるのは不可能です。

灯油の引火点は40℃です。

そのため、凝固剤を使うために灯油を加熱すると、火災へつながる危険性があります。

食用油用の凝固剤を灯油に使用するのは、やめましょう。

灯油を下水道に流す

灯油は、下水道へ流してはいけません。

下水管内で灯油が揮発し、引火することで爆発が起きるおそれもあります。

また下水処理場の処理能力にも、影響を与えます。

灯油を流し込むことで、下水をキレイにしてくれる微生物が生存できなくなってしまうからです。

さらに河川まで灯油が流れ出てしまうと、水質悪化や魚などの生物に悪影響を及ぼすおそれがあるのです。

このように灯油を下水道へ流すことは、環境汚染だけでなく、私たちのライフラインにも変化を与えてしまいます。

庭で燃やすのは厳禁

灯油は、引火性のある危険物です。

自宅の庭で燃やして処分するのは火災などのリスクがあるので厳禁です。

また、不用品を自宅の庭などで燃やす「野焼き」についても平成13年より「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で禁止されています。

第十六条の二 何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。
一 一般廃棄物処理基準、特別管理一般廃棄物処理基準、産業廃棄物処理基準又は特別管理産業廃棄物処理基準に従つて行う廃棄物の焼却
二 他の法令又はこれに基づく処分により行う廃棄物の焼却
三 公益上若しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物の焼却又は周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物の焼却として政令で定めるもの

引用元:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第16条の2

灯油ポリタンクの処分方法

灯油ポリタンクの処分方法

灯油タンクは、お住まいの自治体が案内している方法に従って、処分しましょう。

灯油タンクがポリタンクの場合、灯油を空にしてから家庭ゴミの「可燃ゴミ」や「プラスチック容器包装」で捨てる方法が一般的です。

ただしポリタンクのサイズによっては「粗大ゴミ」となる場合もあります。

たとえば横浜市の場合は50cm未満なら「可燃ゴミ」扱い、50cm以上なら「粗大ゴミ」扱いとなります。

金属製の場合は「缶・金属類」や「破砕ゴミ」などで捨てる方法が一般的です。

相模原市のように、大きさにかかわらず「粗大ゴミ」とする自治体もあります。

いずれの場合も事業所から出る場合は、家庭ゴミとしての排出ができません。

灯油ポリタンクの処分方法について詳しく確認したい方はこちら!

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灯油を処分するなら不用品回収業者がおすすめ!

灯油を処分するなら不用品回収業者がおすすめ!

ここでは、灯油の処分に不用品回収業者がおすすめの理由を紹介します。

灯油はガソリンスタンドなどでも処分できますが、セルフスタンドでは引き取りができないことも増えています。

また灯油は危険物でもあるため取り扱いには注意しなければなりません。

不用品回収業者に依頼すれば、簡単に灯油の処分ができるのでおすすめです。

少量でも大量でも灯油処分ができる

灯油は少量であっても自治体でのゴミとして出せないことが多いです。

また大量に処分する場合は、ガソリンスタンドなどに引き取ってもらえるのか事前の確認も必要です。

不用品回収業者に依頼すれば、少量でも大量でも灯油の処分ができます

古くなった灯油も、不用品回収業者に処分を依頼すれば簡単です。

暖房機器ほか不用品を一緒に処分できる

自治体でストーブやヒーターを処分することはできますが、中の灯油は必ず抜いて捨てなければなりません。

中身を抜いた後の灯油は、販売店などに相談しなければならず、かなりの手間がかかります。

しかし不用品回収業者なら、ストーブやヒーター、そのほかの不用品もまとめて処分可能です。

灯油だけでなく、そのほかの不用品も手間なく処分できるのも、不用品回収業者に依頼するメリットです。

事業で使った灯油も処分できる

数少ない自治体では、少量の灯油を布や新聞紙にしみこませて捨てられます。

しかし事業で使った灯油は、自治体での処分はできません

事務所や店舗などで使用した余った灯油は、産業廃棄物として業者に依頼するのがおすすめ。

事業ゴミに対応している不用品回収業者に依頼して処分しましょう。

古くなった灯油を処分せず使用するリスク

古くなった灯油を処分せず使用するリスク

ここからは、古くなった灯油を処分せずに使用するリスクを解説します。

灯油も高くなり、もったいないと考える方は多いです。

灯油の使用期限は、石油業界では6ヶ月が目安と言われています。

6ヶ月過ぎた灯油、つまり翌年の冬場には処分して新しい灯油を使うのが適切です。

古くなった灯油をそのまま使用すると以下のようなリスクがありますので、適切なタイミングで処分してください。

ストーブやヒーターの故障につながる

灯油は使用期限(6ヶ月)を過ぎると、劣化し、着火しづらくなります。

変質したり不純物が混じったりした灯油は、燃焼不良や異常燃焼などが起こりやすくなっています

ストーブやヒーターの灯油タンクに入れっぱなしの灯油も危険です。

暖房機器の内部に浸みて入り込み、抜き取り作業も必要になります。

暖房機器の故障が起きるのは言わずもがなです。

部品交換で対応できないこともありますので、暖房器具をしまうときは、古い灯油を抜き取り、空にして保管しましょう。

一酸化炭素中毒になる可能性がある

古い灯油をそのまま使うことで、不完全燃焼が起きることも考えられます。

不完全燃焼が起きると一酸化炭素が発生、一酸化炭素中毒による死亡事故のリスクもあります。

劣化した古い灯油をそのまま使い続けるメリットはないに等しいので、ワンシーズン使って余った古い灯油は処分して、新しいものを購入してください。

灯油の処分は「なんでも回収団」におまかせください!

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灯油の処分は、業者へ処分を依頼するのが一般的です。

反対に自分で処分する方法には、使い切ったり知人に譲ったりするなどの方法があります。

灯油を庭にまいたり下水に流したりすると、環境汚染や火災を引き起こす原因となるので、絶対にやめましょう。

大量の灯油が余っていて持ち運ぶのも、使い切るのも難しいとお困りであれば、不用品回収業者へ処分を依頼するのがおすすめです。

自分で運び出す必要がないので、簡単かつ安全に処分できます。

不用品なんでも回収団では灯油をはじめ、さまざまな不用品を回収しています。

東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県にお住まいで、灯油処分をしたいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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  • Q2 古い灯油はいつまで使えますか?処分時期はいつでしょうか。

    灯油の使用期間は、1シーズンが目安。
    石油連盟では、使用推奨期間を6ヵ月としています。

    灯油は古くなると酸化することで変質が始まり、徐々に劣化していきます。

    劣化した灯油を使うと、機器の故障や燃焼効率の低下を引き起こす可能性があります。
    長期間保存すると酸化するだけでなく、水や不純物もたまりやすくなります。
    また、異常燃焼によりススや汚れが発生しやすくなり、室内環境の悪化や機器の故障につながるおそれも。

    このように古い灯油を使うと、火災や健康被害のリスクが高まります。今年度購入した灯油以外は、使わないほうが安全です。
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  • Q3 古い灯油の見分け方はありますか?

    古い灯油を見分けるポイントは、液体の色をチェックすることです。

    不純物が混じっていない灯油は、無色透明です。
    ところが灯油は変質すると、黄色っぽくなります。
    また酸化すると、酸っぱいにおいへと変化します。

    長期間保存していると、水やゴミなどの次不純物が混じることもあります。
    水やゴミは下へたまるので、見た目でわかります。

    このように古い灯油は見た目やにおいなどで判断がつきます。
    上記の特徴が見られる場合は、使用を控えましょう。
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  • Q5 少量の灯油を処分するのに、自宅の庭で燃やしてもいいですか?
    わざわざ費用をかけるのはもったいないです。

    少量の灯油であっても、自宅の庭で燃やして処分するのは火災などのリスクがあるので厳禁です。

    また灯油を使って、そのほかの不用品と燃やす「野焼き」についても「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で禁止されています。

    庭で燃やして処分する以外にも、以下のような処分方法は厳禁です。

    ・灯油を庭にまく
    ・灯油を凝固剤で固めて廃棄する
    ・灯油を下水道に流す

    正しい処分方法で捨てましょう。
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不用品なんでも回収団