今回は、不要になったタイヤの処分方法をご紹介しています。
タイヤは、廃棄物処理法の対象となっているため、自治体の粗大ゴミなどで処分することができません。
タイヤの処分方法はさまざまあります。今回はタイヤの処分方法を7つご紹介します。自身の目的になった処分方法を選択してみましょう。
また、タイヤを交換するタイミングに関しても解説しています。現在のタイヤの状態を確認し、これを機にタイヤの処分を検討してみましょう。
タイヤ処分の3つのタイミング
まずは、自身のタイヤが処分する時期かどうか再確認してみましょう。
処分のタイミングは、以下の項目を目安にしてみてください。
- 使用年数で交換時期を判断
- 残り溝から交換の目安をみる
- ひび割れや偏ったすり減りは処分必須
項目のどれかに当てはまった場合には、処分をおすすめします。
使用年数で交換時期を判断
タイヤは4〜5年以上経過している場合に、処分して新しいものに交換することを推奨しています。どのタイヤも側面に製造年が記述してあるので、確かめてみてください。
タイヤはゴム製なので、時間が経つとともに劣化が進みます。ゴムからは油が揮発し、次第に柔軟性が失われてしまいます。
もちろん、走行距離やタイヤの状況によって劣化の度合いは異なりますが、劣化とともにタイヤの特性は失われます。
タイヤが突然バーストしてしまうリスクもあるので、心配な方は点検をして、タイヤの状況を確認しましょう。
残り溝から処分の目安をみる
タイヤの残り溝が50%程度消耗しているケースでは、処分の目安になります。
タイヤの種類にもよりますが、車検に通した場合に、溝の深さが1.6mm以上であれば合格ラインです。しかし、それ未満の場合には基本的に通りません。
タイヤの残り溝が消耗しているのに走ってしまうと、スリップしやすくなります。一般的に、4.0mmからタイヤの機能が低下するとされています。安全に走行するには、4.0mm以下の残り溝になった場合に処分することを推奨します。
また、ブレーキを踏んでも効きづらい場合には、残り溝がすり減り、グリップ機能が落ちている証拠です。
事故を誘発しやすいので、定期的にタイヤの状態を確認しましょう。
ひび割れや偏ったすり減りは処分必須
タイヤにひび割れや偏ったすり減りがある場合には、処分必須です。
特に偏ったすり減りがある場合には、タイヤと地面の接する面積が減るので、ブレーキが効きづらくなってしまいます。
また、タイヤのひび割れはバーストしてしまうリスクが伴うので、タイヤの状態を確認したときに劣化が進んでいると判断した場合には、直ちに処分しましょう。
不要になったタイヤは自治体で処分できない
タイヤは「廃棄物処理法」に指定されているため、自治体で処分することができません。法に基づき正しく処分する必要があります。
まずは廃棄物処理法とは何なのか、理解を深めていきましょう。
廃棄物処理法とは?
廃棄物処理法の正式名称は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」といいます。廃棄物の排出を抑制しつつ、発生した廃棄物をリサイクル等の適正な処理を行うことで、人々の生活環境を守ることを目的にしています。
タイヤは環境省が「適正処理困難物」に指定しているもので、一般廃棄物のうち、全国的に適正な処理が困難となっているもののひとつです。
そのため(法第6条の3)の法律に基づき、適正処理困難物の処理が適正に行えるよう、製造者や販売者などのタイヤを取り扱っている事業者が適正に処理をする必要があります。
処分されたタイヤはどうなるの?
適正処理困難物として処分したタイヤはその後、9割がリサイクルされます。
具体的に、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)の報告では、リサイクル率は2019年の時点で94%であり、熱加工や原型加工利用され、再利用が行われます。
製造者や販売者は「産業廃棄物処理業」の許可がなければならず、処理の責任を負うことになります。
このように廃タイヤは、業者のもとで適切に処分すれば、無駄なく処分することができるのです。
タイヤの処分方法7選
それでは、タイヤの7つの処分方法に関してみていきましょう。
- 整備工場で処分する
- カーディーラーで処分する
- ガソリンスタンドで処分する
- ネットオークションに出品する
- タイヤ販売店やカー用品店で処分する
- リサイクルショップで買い取ってもらう
- 不用品回収業者で引き取ってもらう
それぞれのメリット・デメリット・費用などを確認した上で、自分に合った処分方法を選択してみてください。
整備工場で処分する
整備工場でタイヤの処分を行っている場合があります。車の修理や点検のついでにタイヤを処分できれば、お手軽な処分方法です。
日頃から利用していると割引してもらえることもあり、比較的低予算で不要になったタイヤを処分することができます。
しかし、中にはタイヤの処分を行っていない場合や、初めての利用者はお断りする場合もあるので事前に確認しておきましょう。
【メリット】
- 比較的安く処分できる
- 車の修理や点検ついでにタイヤを処分できる
- 普段から利用していると割引がきく可能性がある
【デメリット】
- 初めての利用者はお断りの可能性がある
- タイヤの処分を受け付けていない整備工場もある
【方法詳細】
- 整備工場に問い合わせする
- タイヤ処分を受け付けているか確認
- 回収の日時や料金などを決める
- 回収日に運び出し・料金支払い
【処分費用】
各工場によって料金が異なりますが、おおよその処分料金の相場は300円〜550円です。
カーディーラーで処分する
カーディーラーでも、不要になったタイヤを処分してもらえます。しかし、基本的にはタイヤ交換を依頼した場合に、タイヤ回収を行っているところが多いです。
中には、タイヤ回収のみでも受け付けているカーディーラーもあるので、事前に確認しておきましょう。行きつけのお店であれば、処分費用が安く済む可能性もあります。
また、中古車の販売店でもタイヤを処分してくれる場合があります。メーカーやブランド問わず引き取ってくれるケースが多いので、中古ディーラーの方が安く引き取ってもらえる可能性が高いです。
【メリット】
- 購入店であれば、安心して任せられる
- タイヤ交換のついでに古いタイヤを処分できる
- 場合によっては、値引きしてもらえる可能性もある
【デメリット】
- 車種やタイヤの種類によって、料金が異なる
- タイヤ交換や処分本数が多くないと引き取ってもらえない場合がある
【方法詳細】
- カーディーラーでタイヤ処分を受け付けているか確認
- ホームページや電話で問い合わせ
- 日時や段取りの打ち合わせ
- タイヤの運び出し・料金支払い
【処分費用】
カーディーラーによって異なりますが。処分費用はタイヤ1本につき、おおよそ550円〜の場合が多いです。
ガソリンスタンドで処分する
日頃、運転時に立ち寄るガソリンスタンドでも、タイヤ処分を受け付けている場合があります。ガソリン補充ついでにタイヤ処分ができるので身近に、そして手軽にタイヤを処分できる方法です。
地域にもよりますが、パンクなどのタイヤトラブルの際に、タイヤ処分および交換を受け付けているケースが多くあります。
ただし、同じガソリンスタンドであっても、地域や店舗によってタイヤ処分を受け付けているかどうか異なります。また、料金も大きく異なるので、料金重視の方も事前に確認しておくのが良いでしょう。
【メリット】
- ガソリン補給ついでに立ち寄ることができる
- 大手ガソリンスタンドであれば不法投棄などの悪徳回収のリスクが低い
【デメリット】
- 料金が高くなってしまうケースもある
- 同列店舗でもタイヤ処分を行っていない場合もあるので確認が必要
【方法詳細】
- ガソリンスタンドでタイヤ処分を受け付けているか確認
- 日時や段取りの打ち合わせ
- 現地へタイヤを持ち込む
- 料金支払い・タイヤの回収
【処分費用】
ガソリンスタンドによって料金は異なりますが、料金相場としては、おおよそ300円〜800円です。
1,000円を超える場合もあるので、料金重視の方は事前に確認しておきましょう。
ネットオークションに出品する
オークションサイトでタイヤを売って処分する方法もあります。車を新しく買い替えて使えなくなったスペックタイヤなど、タイヤの状態が良いけど不要になった場合にはおすすめの処分方法です。
発送や梱包などの一連の手続きは全て自身で行わなければならないため、時間と労力はかかりますが、売れた場合には臨時収入を得ることができます。
ただ、買い手が見つからない可能性もあるため、なるべく早く処分したい方は他の処分方法を選びましょう。
【メリット】
- リユースすることができる
- 臨時収入が得られる
- 配送料や梱包代のみで処分費用がかからない
【デメリット】
- 梱包や出品に手間がかかる
- 買い手が見つかるまで時間がかかる
- タイヤが使える状態でないと売るのが難しい
【方法詳細】
- 出品するオークションサイトを決める
- 傷ついている箇所がわかるように複数枚写真を撮る
- 写真やタイヤの状態などの詳細を説明を書いて出品する
- 買い手が見つかったら、梱包し発送手続きを行う
【処分費用】
梱包代や発送料などの発送手続きの際にかかる料金は、基本的に自己負担になります。タイヤを売ることができれば、臨時収入になります。
タイヤの状態やブランドなどにもよりますが、17,000〜40,000円の値打ちがついている事例もあります。
タイヤ販売店やカー用品店で処分する
タイヤ交換の際は、タイヤ販売店やカー用品店で古くなったタイヤを処分するのも一つの手です。
その場で古くなったタイヤを新しいタイヤに付け替え、処分してもらうことができます。
お店によって料金体系が異なりますが、タイヤ交換代金に処分費用が含まれている場合が多いです。中には買取を行っているお店もあります。
もちろんタイヤ交換だけでなく、タイヤ処分だけを承っているお店も多いです。しかし、持ち込みタイヤは受け付けていない店舗もあるので、事前に確認しておきましょう。
【メリット】
- タイヤ交換のついでに処分してもらえる
- メンテナンスや部品購入のついでに処分できる
【デメリット】
- 同じ系列店でも料金が異なる場合がある
- 持ち込みタイヤは処分を受け付けていない場合がある
【方法詳細】
- 処分を依頼するタイヤ販売店やカー用品店に問い合わせ
- タイヤ処分ができるか確認
- 日時の決定
- 店舗へタイヤの持ち込み
- タイヤの回収・料金支払い
【処分費用】
大手カー用品店のタイヤ処分料金は以下の通りです。
カー用品店名 | 料金(税込) |
オートバックス | 250円/1本 |
イエローハット | 275円/1本 |
アップガレージ | 500円〜/1本 |
タイヤ館 | 550円~/1本 |
同じ系列でも、店舗によってタイヤの処分費用が異なる場合があります。詳細は店舗に問い合わせてみましょう。
リサイクルショップで買い取ってもらう
タイヤの状態が良い場合には、リサイクルショップで売却することもおすすめです。
出張買取は手数料がかかる場合がありますが、現地に運び込みをせずに回収してもらうことができます。
リサイクルショップによっては、タイヤの買取を受け付けていない場合や売却する際の条件があるので、事前に確認しておきましょう。
買い取ってもらえれば処分費用はかからず、臨時収入を得ることができます。
【メリット】
- リサイクルできる
- 臨時収入を得ることができる
- 出張買取は運び込む必要がなく、担当者が運び出してくれる
【デメリット】
- 条件によっては買取してもらえない
- 出張買取は手数料がかかる場合がある
- 出張買取がない場合は、自分自身で持ち込まなければならない
【方法詳細】
- 買取条件に当てはまっているか事前に確認する
- 電話やホームページでタイヤの売却依頼を行う
- 担当者がタイヤを査定
- 代金の支払い
- 運び出し
【処分費用】
買取可能となった際、買取料金を収入として得られます。費用を抑えたい場合には、現地に自身で運び込むことをおすすめします。
不用品回収業者で引き取ってもらう
タイヤは、不用品回収業者に回収してもらうことも可能です。
タイヤ以外に処分したいものが多い場合や運び出しなどが面倒な場合、労力や時間をかけたくない場合にはおすすめの処分方法です。
処分費用はかかりますが、即日中に不用品回収業者が現地に赴き、運び出しなど全てを請け負ってくれます。
処分料金の見積もりはほとんどの不用品回収業者が無料で行っているので、試しに見積もりを頼んでみるのも良いかもしれません。
【メリット】
- タイヤ以外も回収してもらえる
- 大量に処分したいものがある場合に向いている
- 運び出しや梱包などは全て業者が請け負ってくれる
- 申し込み当日の回収も可能で、回収までのスピードが早い
【デメリット】
- 費用が割高
- 中には違法業者も存在する
【処分費用】
依頼する不用品回収業者によって処分費用は異なりますが、料金相場は1本あたり1,000円〜2,000円程度です。
単品回収もトラック積み放題などの複数品目回収も行っているので、自身の用途に合わせてプランを選択してみてください。
即日中に労力かけずにタイヤを処分するなら
タイヤの処分方法や、処分のタイミングに関してご紹介しました。自身に合った処分方法を検討してみてください。
労力かけずにタイヤを早く処分したい方は、不用品回収業者が良いでしょう。
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