この記事では、鉄くず・金属くずなど産業廃棄物の処分方法を紹介します。
ほかには、買い取り相場や回収や買取に関する注意点なども解説。
家庭で出た金属の捨て方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
鉄くず・金属くずの処分方法
最初は、鉄くず・金属くずの処分方法を紹介していきます。
金属くずは、鉄で構成された物を主に、非鉄金属(アルミ・ステンレス・レアメタル・金・銀・銅・真鍮)なども金属くずの対象です。
複合素材も、金属が構成素材の多くを占めている場合、金属くずになります。
鉄くず、品目的には「金属くず」と呼ばれる産業廃棄物は、リサイクル率が高く加工後、多方面に使用されます。
また、一定の価値を有している「有価物」として、取引されていることも多いです。
産業廃棄物収集運搬許可業者に依頼する
産業廃棄物に類するものは、自治体の運営する「一般家庭ゴミ・粗大ゴミ」では処分できません。
そのため、鉄くず・金属くずを処分する場合は、産業廃棄物収集運搬許可を有する業者に回収してもらわなければなりません。
産業廃棄物運搬許可業者とは、都道府県知事(政令指定都市の場合は市長)が、廃棄物処理法で規定されている産業廃棄物や特別管理産業廃棄物を排出する事業者から、収集・運搬・処分をする事業者にその処理を許可・交付する証明書自治体から回収処分を許可された業者のことです。
「不用品回収業者」「廃品回収業者」「金属くず処理業者」などが当てはまりますが、許可を得ていない業者は違法です。
金銭トラブルや不法投棄により罰せられる可能性があるため、利用には気を付けましょう。
不用品回収業者では、産業廃棄物や家庭から排出される金属ゴミをまとめて処分することが可能です。
「パックプラン」などを提供している業者も多く、一定の料金で金属くず・不用品を一括回収できます
自治体では扱えない、多くの不用品を回収することができるので、費用対効果が高いです。
利用すれば、分別や運び出し作業の一切を任せることができ、ラクに処分できます。
曜日や作業時間の融通が利く業者も多く、忙しくても依頼しやすいのが利点。
金属くず処理業者では、持ち込むことで、およそ1kgあたり1円〜40円程度の処理費用で回収できる事が多いです。
ただし、10kgまたは100kg単位での回収が中心となっている場合もあり、重さが満たない場合は断られる可能性があります。
また、収集運搬が伴う場合は、収集運搬料がかかることもあるので注意しましょう。
処理業者ごとに、処理の費用や条件は異なるので利用する際は、事前に確認しておくのがベストです。
金属くず・スクラップ買取業者に持ち込む
金属くず・スクラップは、再利用できる状態であれば「有価物」として売却することが可能です。
有価物とは、売却金額から運搬費用を差し引いたときに、排出事業者側に利益があるのが目安となり、処分費用を必要としない廃棄物の事です。
産業廃棄物として処分する場合には費用がかかり、有価物の場合は有償で処分できます。
業者ごとに買取金額は異なり、金属の流通量やリサイクル市場などで相場が変動します。
買取の条件なども、買取業者で違いがあるので、買取予定の場合は事前に下調べをしておくのがベストです。
鉄くずなどの「金属くず」買取処分の相場
つづいて、金属くず買取相場について紹介します。
買取価格は流動的で、買取業者ごとでも異なるうえ、金属の需給バランスなどの影響を受けて変動します。
また、品質や形状でも取引価格は変わるので、下表の限りではないので注意してください。
種類別の金属買取相場
金属くず | 買取相場 円/kg |
---|---|
鉄 | 29円/kg~50円/kg |
銅・銅線・真鍮・砲金 | 375円/kg~1,440円/kg |
ステンレス | 42円/kg~450円/kg |
鉛・亜鉛・スズ | 200円/kg~5,500円/kg |
ニッケル・コバルト | 300円/kg~3,000円/kg |
鉄くず・金属くずの回収処分・買取の注意点
次は、鉄くず・金属くずの回収処分・買取の注意点を紹介します。
回収処分時や買取時は気を付けましょう。
買取相場は変動する
単純に、鉄くずや金属くずを産業廃棄物として処分するよりも、リサイクル需要が高い物なので、買い取ってもらうのが主流です。
しかし、金属くずなどの買取相場は、一定ではなく様々な要因で日々変動します。
- 金属の需給バランス
- リサイクル価格の変化
- 交通コスト
- 経済状況
- 品質・形状
以上のような、あらゆる環境で目まぐるしく変動するので、買取価格が高い場合もあれば安い場合もあります。
利益を求めるならば、注力して動向を見る必要があるでしょう。
混合物は買取できない場合がある
金属が構成素材の多くを占めていても、成型の段階や解体時にプラスチックやゴムなどの金属ではない素材が付いているものは、買取ができない場合があります。
また引き取れたとしても、処分費や処理手数料などが発生することも。
自社でしっかり分別を行うか、利用する予定の業者に問い合わせて、買取の可否を確認するようにしましょう。
また、見積り時と引き取り当日の現物に差異があれば、トラブルになることがあります。
買取られるまでに変化があれば、必ず事前に伝えるのがベストです。
家庭から出た金属の処分方法
次に紹介するのは、家庭から出た金属の処分方法です。
家庭から出る金属は、産業廃棄物とはならず、自治体の燃えないゴミに出すことができます。
事業や家庭でのゴミの取り扱いが異なるので、混同しないよう適切に処分しましょう。
不用品回収業者に依頼する
産業廃棄物収集運搬許可業者と同様に、家庭ゴミも不用品回収業者なら回収することができます。
フライパンなどの調理器具から、金属キャビネットなどの家具まで回収できます。
金属に限らず、他の不用品があれば一括で処分できるのが最大の魅力です。
家庭で不用品回収業者を利用するシーンとしては、引っ越しの断捨離や片付けに最適です。
また、自治体では回収できない、冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)・エアコン・テレビの「リサイクル家電4品目」の処分ができます。
不用品回収業者は、電話やメールで依頼でき「早い・ラク・簡単」の要望に応えられる処分方法です。
自治体の一般家庭ゴミとして出す
家庭で排出される多くの金属を、自治体で処分するのが一般的でしょう。
フライパンやスプーン、フォークなど「燃えないゴミ」で出すことができ、費用をかけず捨てることができます。
とはいえ、金属の中には自治体で回収してもらえないものもあるので、捨てる前に自治体のゴミ出しルールには目を通しておくのがベストです。
また、一辺が30cmまたは50cm以上の金属ゴミは、粗大ゴミとして処分可能です。
申し込む手間はかかりますが、ゴミ処理手数料も安いのが特徴。
申し込みから実際の回収まで早くとも1週間前後、引っ越し時期などでは1ヵ月程度かかる場合があります。
また自治体では、屋外への運び出しは基本的に行わないので、大きく重量のある金属ゴミなどは申し込みには注意しましょう。
協力者が得られず、運び出しが難しい場合は、不用品回収業者に依頼するなどで対処するのがおすすめです。
自治体での処分前に処理が必要な鉄くず・金属
最後は、自治体での処分前に処理が必要な鉄くず・金属を紹介します。
以下に挙げるものは、包丁以外は缶容器だけ処分することができます。
カセットボンベ・スプレー缶・塗料缶・オイル缶は「中身を抜く」包丁なら「刃を保護」するなどの処理が必要です。
ガスボンベ・スプレー缶
自治体で処分する場合、金属ゴミの中で一番気を付ける必要があるのがガスボンベ・スプレー缶です。
中身がある状態で処分すれば、火災や爆発の原因になるため、適切な処理が求められます。
自治体ごとに処分方法が異なる場合があるので、地域のゴミ出しルールに従って捨てるようにしてください。
スプレー缶やガスボンベは、以下のような方法で処理できます。
- 空気中に散布する
- 紙や布に吸わせる
ただし、中身を出し切るには注意点があります。
- 火の近くでは中身を抜かない
- むやみに穴をあけない
- 換気をするもしくは屋外で作業する
いずれも引火性の高いものなので、十分注意して正しく捨てましょう。
スプレー缶の処分方法を詳しく知りたい方はコチラ!
[blog_car url=d”https://weddingshowcase.jp/rubbish/sprayer-can/”]
ガスボンベの処分方法を知りたい方はこちら!
[blog_car url=d”https://weddingshowcase.jp/rubbish/gas-container/”]
塗料缶・オイル缶
塗料缶・オイル缶もスプレー缶などと同様に「中身を抜く」必要があり、作業はそれぞれで異なります。
塗料缶は以下の湯な方法で処理できます。
- 塗料固化剤で固る
- 自然乾燥させる
- 布や新聞紙に吸わせる
ペンキや塗料の処分方法を知りたい方はコチラ!
[blog_car url=d”https://weddingshowcase.jp/fuyouhin/paint/”]
オイル缶の処理方法は以下の通りです。
- 廃油回収パックを使う
- 新聞紙に吸わせる
- オイル専用の凝固剤を使う
エンジンオイルなどの処分方法を知りたい方はコチラ!
[blog_car url=d”https://weddingshowcase.jp/fuyouhin/engine-oil/”]
引火性の非常に高く、環境汚染を招く要因にもなるので、扱いには十分注意してください。
- 火の近くでは作業しない
- 換気をするまたは屋外で作業する
- 下水や河川、土壌に流さない
- 面倒だからと公共の場に放置しない
中身を取り除いた缶を良く拭いて、自治体のルールに従って処分しましょう。
包丁などの刃物
包丁などの刃物を捨てる場合は、「刃を保護」して処分しましょう。
抜き身の状態で捨ててしまうと、収集作業員の人がケガをしてしまう可能性があります。
また、犯罪に使われてしまうことも否定はできません。
刃の保護の仕方は以下の通りです。
- 刃や切っ先を潰す
- 切っ先を厚めに刃全体ををガムテープやダンボールで包む
- 袋に入れるなどして「危険・キケン」と明記する
危険がない状態にして、自治体のルールに従って安全に処分しましょう。
包丁の処分方法を詳しく知りたい方はコチラ!
[blog_car url=d”https://weddingshowcase.jp/rubbish/kitchen-knife/”]
鉄くず・金属は「不用品なんでも回収団」で一括処分!
鉄くず・金属は「不用品なんでも回収団」で一括処分してしまいましょう。
不用品なんでも回収団の提供しているパックプランなら、自治体が扱えない事業で使われた鉄くず・金属くずのほとんどをまとめて処分できます。
Sパックから最大LLパックまである料金プランは、不用品の量に応じて適切なトラックを手配できます。
また、パックプランには、一定の諸経費も含まれているので費用負担が少なくお得です。
大量に排出するであろう、鉄くず・金属くずの処分に最適。
とはいえ、費用が不透明で利用しづらい事もあるので、無料の訪問見積りもおすすめ。
回収物や状況に合わせた最良の料金プランを提示してくれるので、じっくり擦り合わせて利用することができます。
鉄くず・金属くずの処分をするなら「不用品なんでも回収団」にぜひご相談ください。