土の処分方法を徹底解説!砂利や軽石など園芸用品の捨て方も紹介

本記事では園芸で使用していた土の処分方法を徹底解説します。

土や石は自治体のゴミ回収では原則として捨てられず、持て余している方も多いはずです。土は重さもあるので、処分の際には手間がかかります。

手軽に処分したいときは、不用品回収業者への依頼がおすすめです。

今回は、各処分方法の料金や処分せずに再生して再利用する方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

家庭で利用した土の処分方法8つ

家庭で利用した土の処分方法8つ

土を処分したい場合、以下の方法があります。

  • 不用品回収業者に依頼する
  • 廃棄物業者に依頼する
  • 造園業者など関連業者に依頼する
  • 各自治体のゴミとして出す
  • 各自治体の処分場へ持ち込む
  • 購入した店舗で処分してもらう
  • 再利用を考える
  • 欲しい人に譲る

不用品回収業者に依頼する

不要な土は不用品回収業者を利用して処分できます。

自宅まで引き取りに来てもらえるほか、自分の都合に合わせて回収を決められることが不用品回収業者を利用するメリットです。

また、スピーディーに対応する業者が多いため、急ぎで土の処分が必要な場合に利用しやすいでしょう。業者によって回収に掛かる費用が異なるため、事前に確認することをおすすめします。

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廃棄物業者に依頼する

土を処分したい場合、廃棄物業者に依頼する方法もあります。

業者は自治体のホームページで紹介されているケースがあるため、複数の業者に相見積をして、金額や対応を比べた上で依頼先を決めるといいでしょう。

基本的に費用は処分してもらう土の量で変わるため、依頼前にある程度のボリュームを把握しておく必要があります。

造園業者など関連業者に依頼する

造園業者や関連業者に土の処分を依頼できます。仕事柄土を扱うことが多い造園業者や石材店、解体業者などは有料で土を引き取ってくれるサービスを提供しています。

ただし、処分のみに対応してもらえる場合と、新規工事を依頼する場合に処分も引き受けてもらえる場合があるため、事前に業者に確認する必要があるでしょう。

なお費用は業者によって異なるものの、新規工事と併せて処分してもらうと費用が安くなる傾向にあります。

各自治体のゴミとして出す

住んでいる自治体によっては、家庭ゴミとして処分できるケースがあります。

ただし、土は家庭ゴミとして出せる地域が限られるため、自治体に問い合わせて確認することをおすすめします。

また家庭ゴミとして出せない地域でゴミに出した場合、条例違反となり処罰の対象となります。自治体のルールには必ず従ってください。

各自治体の処分場へ持ち込む

土は各自治体が運営する処分場へ持ち込んで処分できる場合があります。処分は有料になるものの、高額になることはほとんどありません。処分したい土が多い場合には利用しやすい方法です。

ただしこの方法では自分で持ち込む必要があるほか、処分場によって一度に処分できる量が決まっているケースもあるため、事前に確認した方がいいでしょう。

ホームセンターなど購入した店舗で処分してもらう

土を購入した園芸専門店などは、無料もしくは有料で土を引き取ってくれる可能性があります。

ただし、購入時のレシートや、引き取りの代わりに同量の土を購入する必要があるなど、店舗ごとに条件が異なるため確認が必要です。

業者に工事や処分をお願いする場合は、相見積を取って比較してから業者を選びましょう。

土の回収サービスに対応しているホームセンター

  • 島忠ホームズ
  • カインズ
  • ジョイフル本田
  • ユニディ

いずれも無料で引き取り可能なので、ぜひチェックしてみてください。

■島忠ホームズ

島忠ホームズでは、使わなくなった古い土の回収を行っています。店舗で新しい土を購入し、空になった袋に不要になった土を入れて購入した店舗に持っていきましょう。

回収は無料ですが、各店舗で土を購入する必要があるほか、島忠で購入した土の袋に入れて運ぶ必要があります。また、小石などはすべて取り除かなければなりません。

 

■カインズ

カインズで土の引き取りを行っているのは、亀岡店・青梅インター店・前橋みなみモール店のみです。その他の店舗では、無料・有料に関わらず一切受け付けていません。

また、回収してくれるのは家庭で不要になった園芸用土のみです。不純物などは取り除き、園芸用土の入っていた空袋に入れて持ち込みましょう。

 

■ジョイフル本田

ジョイフル本田では、各店舗で販売している指定商品を購入し、空いた袋に不要な土を入れて持ち込みをすると、引き取りをしてくれます。

対象となる商品は、「かる~い培養土25リットル」「このまま使える 花と野菜の土14リットル」「ハイポネックス 花と野菜の培養土25リットル」の3種類です。

他のホームセンターと同様、土以外の小石などは事前に取り除く必要があります。

 

■ユニディ

ユニディでは、購入した土と同量程度の不要な土を引き取ってくれます。各店舗で商品を購入し、空になった袋に土を入れて持ち込みましょう。

その際、購入時のレシートなどを提示してください。また、持ち込みをする際は肥料や砂利がまじらないようにし、土だけを袋に入れておく必要があります。

再利用を考える

土はそのまま処分するのではなく、再利用するのも1つの手段です。

土の場合は庭に撒いたり、外構に使ったりすれば再利用できます。それ以外に小さな砂利もある場合は自宅の庭に埋めたり、人工芝で隠したりするといいでしょう。

ただし、砂利を自宅に庭に埋めること自体は問題ありませんが、将来的に土地を売却する予定がある場合は注意が必要です。

土地の売却後に地面を掘り返した際に砂利が大量に発見された場合、解約不適合責任に問われる可能性があります。

欲しい人に譲る

土を欲しい人が見つかれば、譲るのもおすすめです。自宅でガーデニングや家庭菜園をしている知人・友人に打診すれば、土を欲しがる人が見つかる可能性があります。

譲る場合は土をまとめたり自宅から持ち運ぶ労力がかかりますが、処分に費用がかからないうえ相手にも喜んでもらえるでしょう。

庭土の処分費用の相場

庭土の処分費用の相場

庭の土の処分に業者を利用する場合、園芸用の土で1kgあたり40~80円程度の費用が発生します。

ただし、根や茎が混ざっている場合は、回収費用が高くなるケースもあるため、できるだけ分別しておきましょう。

また不用品回収業者ならゴミ袋1袋程度の量の処分で、費用相場は1,000円程度となります。

なお、大量に発生する残土の場合は、2t車での回収で1回9,000円程度、3t車での回収で1回10,000円程度が相場の目安です。

土を処分する際の注意点

土を処分する際の注意点

土を処分する場合は、次のポイントに注意しましょう。

  • 自治体のゴミとして出せない場合が多い
  • 自然に返したり公園などで捨てたりしてはいけない

自治体のゴミとして出せない場合が多い

土は家庭ゴミとしては出せないことが多いのが実情です。自然物のためゴミではないと判断される場合がほとんどで、家庭ゴミとしては扱えないからです。

また、自治体によっては土が処理困難ゴミに該当するケースがあります。ゴミを粉砕する機械に土が混入することで故障してしまう恐れがあり、家庭ゴミとして扱わないことが決められているのです。

住んでいる地域によって異なりますが、基本的には業者への依頼や再利用によって処分することを考えましょう。

自然に返したり公園などで捨ててはいけない

土は自然に返したり、公園に捨てたりしてはいけません。川や山に捨てた場合や、公園・田畑の土中に埋めた場合、不法投棄や条例違反に当たる恐れがあり、処罰されるケースがあります。

また、川や山の管理者や所有者から個人的に賠償請求される場合もあるので注意しましょう。土は自然物ではあるものの、家庭から出る分は適切な処分が求められます。

ただし前述のように家庭ゴミとしては出せないケースが多いため、業者に依頼するのが安全といえるでしょう。

土を処分せずに再生して再利用する方法

土を処分せずに再生して再利用する方法

土を処分せずに再生して再利用する手順は、以下の4ステップです。

  1. 不純物・ゴミを取り除く
  2. 土を消毒する
  3. 有機物を混ぜる
  4. 栄養を補充する

それぞれの内容を詳しく解説します。

1.不純物・ゴミを取り除く

一度使った土には、植物の根・枯葉・虫の卵など、さまざまな不純物が混ざっています。そのまま再利用すると病害虫の温床になったり、新しい植物の生育を妨げたりするので注意が必要です。

まずは、園芸用のふるいなどを使って土をふるいにかけ、大きなゴミや根を取り除きます。取り除ききれなかったものは、手で取ってキレイな状態にしましょう。

2.土を消毒する

不純物を取り除いた後には、土壌中に残っている病原菌や害虫の卵への対策として消毒を行います。消毒の方法はいろいろありますが、夏は暑さを利用して行うのがおすすめです。

土を濡らしてから黒いビニールをかぶせ、1ヶ月ほど放置すると日差しなどの熱で殺菌できます。夏場以外は、殺菌用の薬剤などを活用しましょう。ただし、扱いには注意が必要です。

3.有機物を混ぜる

古い土は、消毒しただけだと植物に必要な栄養が不足している可能性があります。腐葉土や堆肥などの有機物を混ぜることで、土壌の団粒構造の改善をはかりましょう。

また、有機物を混ぜると水はけや通気性も高めることができます。

4.栄養を補充する

有機物を混ぜるだけでは、全ての栄養素が補給されるわけではありません。必要に応じて化成肥料などを追加し、植物の生育に必要な栄養を補給しましょう。

土の栄養には、化成肥料や液肥など複数の種類があります。育てたい植物の種類にあわせ、必要なものを使用するのがおすすめです。

パッケージに記載されている説明をよく読み、正しい量を使用してください。

土を処分するタイミング

土を処分するタイミング

家庭で利用するために手に入れた土はいつ処分すべきか悩む方もいるでしょう。実際、さほど邪魔にならなければ庭に放置したままにしている家庭も多いです。

しかし、土は放置していると害虫や病原菌の発生源にもなり、人体へ悪影響となる恐れもあります。いずれは土を処分しようと考えている方は、以下のタイミングを参考にしてみてください。

植え替えをしたとき

観葉植物の植え替えによって古い土が余ったら、処分するタイミングとして適切かもしれません。古い土であっても肥料を入れて再利用はできますが、それでも栄養分は新しい土と比べると低下しています。

少しでも栄養分のある土へと再生する場合も、高温殺菌や腐葉土・牛糞等を混ぜるなどの手間がかかります。

量によっては新しい土を手に入れる以上にコストが掛かるため、植え替えた古い土はそのまま処分するのが無難です。

ガーデニングをやめるとき

家庭で行っていたガーデニングをやめるタイミングと同時に、残った土は処分してしまいましょう。

ガーデニングの規模は家庭によってもそれぞれですが、使い道のない残った土は庭に放置されるだけになってしまいます。

培養土は園芸用の袋に入れて違う種類の土と混ぜないように保管しておけば再利用も可能ですが、次いつ使うか分からないものを置いていても無駄に場所を取るだけです。

ガーデニングをやめる時に土の活用法が他に思い浮かばなければ、このタイミングでまとめて処分するのが最適です。

災害用の土のう袋が破れたとき

台風や豪雨時に水の侵入を防ぐために重宝される土のうですが、この土のう袋が破れたタイミングで中身の土も早めに処分することをおすすめします。

破れたまま放置していると砂利や枯れ葉が混入してしまい、いざ土を処分するとなった時にそれぞれを分別する作業も必要で大変手間がかかるのです。

土のう袋は災害時の衝撃で破れるだけでなく、素材として使われているポリエチレンの劣化によって自然と破れる可能性もあります。

近年の土のう袋は長くても3年〜5年が寿命とされており、日当たりの強い場所に置いておけばそれよりも短い期間で袋に穴が開きます。

しばらく放置している土のう袋を確認してみて、穴が開いていれば早めに処分しましょう。

土以外の園芸用品の処分方法

土を処分する場合は、その他の園芸用品も不要になるためあわせて処分したいケースが多いです。園芸用品といっても種類は多様なため、それぞれに適した方法で処分しましょう。

代表的な園芸用品の処分方法を簡単に紹介します。

砂利・軽石

砂利・軽石

砂利・軽石も土と同様に自治体のゴミ回収として出せる地域は限られているため、不用品回収業者や廃棄物事業者に処分してもらうのが一般的です。

土を業者に引き取ってもらう場合は、そのタイミングでまとめて引き取ってもらえないか相談してみることをおすすめします。

庭に引き直すために買い替える場合は、ホームセンターで新たな砂利・軽石を購入する時に不要分を無料もしくは格安で引き取ってくれるケースもあります。

その際、持ち込みだけでなく運搬車両も貸し出してくれるサービスがあるため、各ホームセンターの詳細を確認の上依頼してみましょう。

砂利の処分についての詳細はこちら!

レンガ・コンクリートブロック

レンガ・コンクリートブロック

レンガ・コンクリートブロックも多くの自治体で産業廃棄物として扱われるため、そのまま回収してもらうことはできません。

ごく少量であれば処分してくれる自治体も中にはありますが、自分の地域の自治体が対象であるかは必ず確認を取りましょう。

ほとんどの場合は産業廃棄物として回収困難です。

不用品回収業者や産業廃棄物収集運搬の許可を得ている業者に引き取ってもらうか、自治体に確認の上自身でゴミ処理施設に持ち込んでの処分になります。

レンガやコンクリートブロックの処分方法を知りたい方はこちら!

植木鉢・プランター

植木鉢・プランター

植木鉢やプランターは素材にもよりますが、おおむね自治体のゴミ回収に出すことが可能です。

陶器製の場合は不燃ゴミ、プラスチック製や木製の場合は可燃ゴミとして処分します。ただし、大きいサイズの場合は粗大ゴミ扱いとなる自治体もあるため要確認です。

また、不要になったもののデザインが気に入っていたり、高い値段で購入したから手放しづらい考える方もいるでしょう。

状態がよければ無理に廃棄はせず、友人や知り合いに譲ることも考えてみてください。

植木鉢の処分方法詳細はこちら!

土の処分は不用品回収業者にお任せするのがベスト

土の処分は不用品回収業者にお任せするのがベスト

土の処分方法に悩んだ場合は、不用品回収業者にお任せするのがベストです。サービス利用には費用がかかるものの、費用以上のメリットが得られます。

主なメリットを以下に挙げるため、サービスが魅力的と感じたら不用品回収業者に依頼してみましょう。

砂利や枯草が混ざっていてもそのまま処分できる

家庭菜園や園芸で使っていた土であれば、当然その中には砂利や枯れ草が混ざっていることもあります。

元々土も砂利も自治体のゴミ回収で捨てられる可能性は低いですが、仮に処分できる場合であってもそれぞれを分別しなければ引き取ってもらえません。

不用品回収業者に依頼した場合は、砂利や枯れ草が混ざっている状態の土でもそのまま処分が可能です。

自身で分別する手間もかからないため、面倒な処分を任せたい場合には依頼するのがよいでしょう。

大量の土・砂利・軽石でもまとめて処分できる

不用品回収業者の場合、トラックに収まる範囲であればいくらでも不用品を積み放題のプランを提供しているケースが多いです。

そのため、大量の土・砂利・軽石があったとしてもまとめて処分が可能です。家庭菜園や園芸を熱心に取り組んでいると、いつの間にかこれらは大量に溜まってしまいます。

自治体のゴミ回収に出せない以上、誰かに引き取ってもらうか処分場に持ち込むしかありませんが、大量にあるとその方法を取りづらいのが難点です。

大量に処分したい場合は、不用品回収業者に依頼すればこの問題を解消できます。

他の園芸用品も一緒に処分できる

ガーデニングをやめるから土の処分を検討している場合、土以外にも植木鉢やプランター、シャベルやじょうろといった園芸用品もまとめて処分したいところです。

不用品回収業者であればこれら園芸用品も一緒に処分可能なため、それぞれを分別してゴミ袋にまとめたり、大きなものだからと粗大ゴミに出す労力もかかりません。

何でもまとめて処分を依頼できる所が不用品回収業者の大きな特徴です。

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  • Q2 土を山や川に捨てた場合、どうなりますか?

    自宅の庭から出た土を山や川に捨てた場合は不法投棄となります。
    5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられる場合があるので注意しましょう。

    かなり重い罪となるため、不法投棄をしないこと、土は正しく処分することが重要です。
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  • Q4 大量の土を処分したいのですが、どうすればいいですか?

    処分したい土の量が多い場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
    自宅まで回収に来てくれるほか、土以外の不用品も同時に回収してもらえます。

    ゴミ袋1つあたり1,000円程度の費用がかかりますが、処分の手間を考えれば不用品回収業者を利用するのが最も便利な方法といえます。
    A2

  • Q1 処分したい土が多くて自分で運べません。
    どのように処分すればいいでしょうか?

    土を集めるとかなりの重量となるため、自分で運んで処理するのが難しくなります。

    誰かに引き取ってもらう予定もなく始末に困っている場合は、不用品回収業者に処分を依頼するのがおすすめです。

    自宅の庭まで回収に来てもらえるため、手間を省けるほか、体力の消耗を防げます。
    A1

不用品なんでも回収団