この記事では、実家が汚部屋の方が、部屋を片付ける方法を解説します。
片付けられない理由やケガや病気、人間関係の悪化など、汚部屋であり続けるリスクについても解説します。
実家の汚部屋を解消するためにも、両親の気持ちに寄り添い、計画的に進めていくことが重要です。この記事を参考にして、実家の汚部屋を解消してください。
実家の汚部屋の片付け方
こちらでは、実家の汚部屋の片付け方について以下の4つのステップを解説します。
- 収納の中身を全部出す
- 「いる」「いらない」を分ける
- 「いる」ものを収納する
- 「いらない」ものを処分する
1.収納の中身を全部出す
汚部屋を片付けるには、まず、片付けたい収納の中身は全部出すのがおすすめです。
収納の中に何が入っているのか、どれくらいの量があるのかを正確に把握できます。
普段目にしない奥の方の物や、存在を忘れていた物も発見できますし、必要な物と不要な物を徹底的に仕分けられます。
また、溜まっているホコリやカビなども確認してください。
2.「いる」「いらない」を分ける
収納から出したものを仕分けしますが、「いらない」ものは、用意したゴミ袋にどんどん入れていきましょう。いるものは収納はせずに置いておきます。
「いる」ものかどうかを判断するには、現在も使っているもの、使う予定があるものに絞って残します。
1年以上使っていないものや汚れているものは、残したい気持ちがあってもいらないものに振り分けてください。
既存の収納に収まる量を限度に「いる」ものを残していくと、整理しやすくなります。
3.「いる」ものを収納する
収納したい物の量と種類に合わせて、適切な収納スペースがあるか確認します。必要であれば、収納ボックスを追加購入することも検討しましょう。
ただし、汚部屋の片付けにおいては、収納を増やすのは要注意です。ものが多いまま収納を増やすと、一時的にきれいになっても再度汚部屋に戻るリスクがあります。
収納が無さすぎる場合に限って、収納を増やすようにしてください。
4.「いらない」ものを処分する
いらないものの処分は、自治体の一般ゴミや粗大ゴミ、不用品回収業者を利用するのが一般的です。
自治体のゴミ分別ルールに従って処分してください。粗大ゴミや家電リサイクル法対象品など、特別な処分が必要なものがないか確認します。
汚部屋の片付けを分別しながら行うには、かなりの労力になるため、不用品回収業者に依頼するのもおすすめ。
片付けのプロが整理した上で、不用なものはまとめて回収してくれます。
おすすめの不用品回収業者については、以下の記事も参考にしてください。
汚部屋の実家を片付けるためのコツ
汚部屋の実家を片付けるためのコツを4つ紹介します。
気持ちに寄り添い捨てることを強要しない
実家の汚部屋の片付けを進めようとすると両親から反発されることもあります。
そういった場合には、気持ちに寄り添い、尊重することが何よりも大切です。物を捨てることを強要せず、ゆっくりと進めていきましょう。
ものが多いことを責めるのではなく、思いや気持ちに耳を傾け、共感と理解を示すようにしてください。
また、片付けを進めることになっても、休憩を挟みながら作業を行い、場合によっては、中断することも考慮に入れてください。
一緒に片付ける
片付けの目的、期間、方法など、十分に話し合い、共通の目標を設定した上で、両親の体力に合わせて、役割分担をしましょう。
両親が主体的に参加できるような役割を与えることで、意欲を高められます。独断で進めると、「勝手に捨てられた」といって、親子の関係が悪化することもあります。
定期的に片付けの日を設け、習慣化することも効果的です。片付け後も、定期的に実家を訪問し、きれいな状態を維持できるかどうかも考え所です。
片付ける順番を決める
片付ける際には、優先度に沿って手をつけていくことをおすすめします。優先度は以下を参考にしてください。
- 危険なもの
- 足の踏み場がない場所
- 日常でよく使う場所
- 目に付きやすい場所
足の踏み場もないような場所や、危険なものが散乱している場所から優先的に片付けます。
次にキッチン、トイレ、浴室など、日常生活でよく使う場所を片付けると、片付けの効果を実感しやすくなります。
害虫やカビが発生している場合は、マスクや手袋を着用し、換気を十分に行ってください。
自分の気持ちを伝える
実家の汚部屋の片付けには、両親との協力が不可欠ですが、同時にあなたの気持ちも大切です。
両親に対して「あなたが片付けないから」ではなく、「私は〇〇だと思う」というように、「私」を主語にして伝えるようにしてください。相手を責めるニュアンスを避けられます。
感情的になると、相手も反発してしまう可能性があります。冷静に、落ち着いて話すように心がけましょう。
「捨ててほしい」と一方的に伝えるのではなく、相手の気持ちに寄り添い、尊重する姿勢を示しましょう。
実家の汚部屋を片付けられない理由
こちらでは、実家の汚部屋を片付けられない理由を5つ紹介します。
親の認知能力や体力が低下している
実家の汚部屋の片付けが進まない背景には、両親の認知能力や体力の低下が深く関わっている場合があります。
認知能力や体力が低下すると、整理整頓の計画を立てることや、手順の理解が難しくなります。そのため、不要な物だとわかっていても捨てられなくなります。
また、片付けを始めようと思っても、無計画始めても集中力が続きません。集中力が切れたり、時間が足りずに途中で作業を中断してしまうケースもよくあります。
親の現状がいっぱいいっぱいになっている
単に体力や認知能力の低下だけでなく、日常の生活や仕事をこなすだけで、精一杯になっている場合があります。
定年退職、配偶者の死、役職の変化など、大きなライフイベントの後から部屋が汚くなったというケースはありませんか。
こういったケースが当てはまれば、両親はいっぱいいっぱいになっているかもしれません。
変化に対応しようと頑張るものの、心身の疲労が蓄積し、現状維持で精一杯になっている可能性があります。
物を捨てるのが苦手
まだ使えるから、捨てるに捨てられないという考えから、ものが捨てられない方も多いです。
家族との思い出が詰まった品や、故人の遺品などはどうしても執着してしまいます。特に高齢になると、物を手放すことにストレスを感じやすいです。
また、「いつか使うかもしれない」「もしもの時に必要になるかもしれない」といった不安から、物を溜め込んでしまうことがあります。
世代による価値観の違い
親世代の中には、戦中・戦後の物資不足を経験から、「もったいない」という意識が強く、物を大切にする傾向があります。
物を長く使うことや、修理して使うことに重きをおくため、古い物や壊れた物でも捨てられないことがあります。
一方、子世代は豊かな時代に育っているため、物を所有することへの執着が薄く、必要ない物は処分することに抵抗が少ない傾向があります。
セルフネグレクトになっている
セルフネグレクトとは、自分自身の生活や健康を維持するための行動を怠るようになっている状態を指します。
うつ病などの精神疾患から、判断力や意欲の低下し、生活管理ができなくなくなります。
精神的に弱っていたり、様子がおかしいようであれば、病院を受診して、健康状態をチェックしてください。
実家が汚部屋であることのリスク
こちらでは、実家が汚部屋であることのリスクを5つ紹介します。
ケガをしやすくなる
普段は問題なくても、災害時などイレギュラーが起こった時には、何が起こるかわかりません。汚部屋は、単に見た目が悪いだけでなく、ケガをしやすくなるというのは、大きな問題です。
◼︎具体的なケガの例
- 転倒による骨折や打撲
- 落下物による頭部外傷
- 避難経路の妨げによる逃げ遅れ
避難経路や生活の経路の安全性を確保しておきましょう。
また、不安定な場所に物を置かれていないかなどを確認し、安全な住環境を整えることが重要です。
体調不良や病気になりやすい
汚部屋は、精神的なストレスだけでなく、さまざまな体調不良や病気の原因となり得るため、注意が必要です。
汚部屋が体調不良や病気を引き起こす要因には、以下のようなものがあります。
- アレルギーや呼吸器疾患
- ゴキブリ、ダニ、ネズミなどが媒介する感染症
汚れた寝室や寝具は、睡眠の質を低下させます。睡眠不足は、免疫力の低下の原因になります。
慢性的に免疫が下がった状態でいると、汚部屋のホコリやカビにより、アレルギー性鼻炎、喘息などの呼吸器系の不良になりやすいです。
貴重品の場所が分からなくなる
物が散乱していると、貴重品がどこにあるのか把握しにくくなります。なくしたり、どこかに忘れたりしていることに気づくのが遅れることも。
また、認知症になると、さらに物を探しにくくなります。
貴重品が見つからないことによる不安や焦りは、精神的なストレスになります。頻繁に物を探すこと自体が健全ではありません。
里帰りが嫌いになる
汚部屋の状態を巡って、意見の衝突が起こり、関係が悪化する可能性があります。
里帰りするたびに片付けをしなければならない状況は、家族間の負担となり、不満が募ることもあります。
汚部屋では、ゆっくりとくつろげず、里帰りの目的である休息やリフレッシュができません。結果として、里帰りの意味を感じなくなり、足が遠のいてしまうでしょう。
人を実家に呼べなくなる
婚約者やお付き合いしている人がいる場合、実家に招けません。大事な来客に備えるという意味でも、実家の汚部屋を解決しておくことは重要です。
人を家に招けない環境であると、いざというときの友人や親戚の来訪が減ってしまいます。
特に、高齢者は社会的な孤立を助長するリスクもあるため、人を呼べる状態を維持しておきましょう。
実家の汚部屋を片付けるなら不用品なんでも回収団へ!
実家の汚部屋を片付けるには、両親の説得が必要なため、長期化しやすく大変です。しかし、手順とコツを押さえれば確実に実家の汚部屋は脱出できます。
片付けでは親御さんの気持ちに寄り添いつつ、できるだけ収納は増やさず、ものを減らすことを目的に片付けを進めましょう。
汚部屋の原因には認知機能低下や精神疾患もあるため、医師や片付けの専門家の力も借りつつ、快適な空間を取り戻すようにしてください。
実家の汚部屋を片付けるなら、ぜひ「不用品なんでも回収団」にご相談ください。