この記事では、リサイクル家電と呼ばれるテレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫などの処分方法や処分する際にかかる費用について紹介します。
リサイクル家電を処分する際には「リサイクル料金」が必要です。
効率よく、かつ簡単にリサイクル家電を処分できる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
リサイクル家電の処分にかかる費用
まずは、リサイクル家電の処分費用を解説します。
リサイクル家電は、他の家電に比べ、処分にかかる費用が高額になりやすいです。
処分費用が高額になりがちな理由とともに確認していきましょう。
リサイクル家電とは
リサイクル家電とは、家電リサイクル法(正式名称は特定家庭用機器再商品化法)に定められた特定の家電のことをいいます。
対象品目は以下の通りです。
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- エアコン
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
リサイクル家電の上記品目は、再資源化を図り、限りある資源を有用に使うために制定されたものです。
この法律は、特定家庭用機器の小売業者及び製造業者等による特定家庭用機器廃棄物の収集及び運搬並びに再商品化等に関し、これを適正かつ円滑に実施するための措置を講ずることにより、廃棄物の減量及び再生資源の十分な利用等を通じて、廃棄物の適正な処理及び資源の有効な利用の確保を図り、もって生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする
引用元:特定家庭用機器再商品化法 第一条
リサイクル料金
リサイクル家電対象品目を処分する際には、再資源化し、リサイクルするための費用として「リサイクル料金」がかかります。
リサイクル料金は、品目、サイズ、メーカーごとに決められています。
以下は品目ごとのリサイクル料金の目安です。
品目 | リサイクル料金 |
---|---|
テレビ(15V型以下) | 1,320円~3,100円 |
テレビ(16V型以上) | 2,420円~3,700円 |
エアコン | 990円~9,900円 |
冷蔵庫・冷凍庫(170L以下) | 1,870円~3,100円 |
冷蔵庫・冷凍庫(171L以上) | 2,970円~3,700円 |
洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円~3,300円 |
処分費用は「リサイクル料金+運搬費」
多くの場合、リサイクル家電を処分する際の費用は「リサイクル料金+運搬費」が必要です。
リサイクル家電を処分するときは、リサイクル料金と運搬費の合計、さらにかかる労力や時間も加味してトータルで考える必要があります。
以下はテレビの処分にかかる費用の合計です。
処分方法をクリックすれば、詳細が確認できます。
〇テレビの処分方法ごとの処分費用
処分方法 | リサイクル料金 | 運搬費 | 合計金額 |
---|---|---|---|
不用品回収業者 | – | 9,800円~ | 9,800円~ |
指定引取場所 | 1,320円~3,700円 | – | |
家電リサイクル受付センター(東京23区) | 1,320円~3,700円 | 2,618円~2,750円 | 4,488円~5,720円 |
家電量販店 | 1,320円~3,700円 | 550円~5,000円 | 1,870円~6,320円 |
売却する・譲る | – | 3,000円~8,000円 ※送料は距離による |
3,000円~8,000円 |
リサイクル家電対象品目のテレビや洗濯機の処分方法はこちら!
リサイクル家電の処分方法
ここからは、リサイクル家電の処分方法を詳しく説明します。
メリットとデメリットも解説しているので、状況に合った処分方法を選んでください。
不用品回収業者に依頼する
リサイクル家電の処分にもっともおすすめなのが不用品回収業者です。
不用品回収業者の料金システムには、単品回収とパックプランの2種類があります。
単品回収の場合、リサイクル家電の処分費と諸経費がかかるので注意してください。
パックプランを利用すれば、諸経費や業者によってはリサイクル料金が込みで設定されていることもあり、1点あたりの処分費が安くなることも多いです。
〇メリット
- 運び出しがお任せできる
- 即日・希望日時の処分が可能
- パックプランなら1点あたりの処分費が安い
- リサイクル料金込みの場合もある
〇デメリット
- 単品回収だと割高になる
- 信頼できる業者選びが難しい
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指定引取場所に持ち込む
各都道府県ごとに指定引取場所が定められており、リサイクル家電を持ち込んで処分する方法です。
指定引取場所への持ち込み手順は以下の通りです。
- リサイクル家電の「メーカー」「サイズ」を確認する
- 郵便局で「家電リサイクル券(料金郵便局振込方式)」を受け取る
- 必要事項を記入する
- 指定引取場所へリサイクル家電を持ち込む
〇メリット
- リサイクル料金のみで処分できる
〇デメリット
- 持ち込む手段(車など)が必要
- 自分で運ぶ必要がある
家電リサイクル受付センターに連絡する
東京23区の場合では「家電リサイクル受付センター」、横浜市の場合「横浜家電リサイクル推進協議会」に連絡してリサイクル家電を引取りに来てもらう処分方法です。
家電リサイクル受付センターでの引取りまでの手順は以下の通りです。
- リサイクル家電の「メーカー」「サイズ」を確認する
- インターネットや電話で申し込みをする
- 回収日に指定された場所にリサイクル家電を運び出す
- 現金でリサイクル料金・運搬費を支払う
家電リサイクル受付センターを利用する際の費用は、現金での支払いとなるため立ち会いが必要なので、回収日時に在宅している必要があります。
〇メリット
- 比較的処分費が安い
〇デメリット
- 回収までに時間がかかる
- 希望日時での処分が難しい
- 立ち会う必要がある
- 指定場所まで運び出しておかなければならない
- 東京・横浜在住の人だけしか利用できない
>家電量販店に回収してもらう
家電量販店でもリサイクル家電の回収を行っています。
リサイクル家電の買い替えのタイミングであれば、もっとも安く処分できる方法です。
ただし、もっとも安く処分する場合には購入することが条件となっているため、回収のみを依頼するときは、運搬費が高くなりますのでご注意ください。
以下はエアコンを家電量販店の引取りサービスで処分する場合の費用です。
〇エアコン処分費用
家電量販店名 | リサイクル料金 | 運搬費 | 合計金額 |
---|---|---|---|
ビックカメラ | 990円~9,900円 | 1,650円~5,000円 | 2,640円~14,900円 |
ヤマダ電気 | 990円~9,900円 | 2,500円~2,750円 | 3,490円~12,650円 |
ケーズデンキ | 990円~9,900円 | 2,200円~3,300円 | 3,190円~13,200円 |
ヨドバシカメラ | 990円~9,900円 | 550円~2,750円 | 1,540円~12,650円 |
〇メリット
- 買い替えと同時に処分できる
- もっとも安く処分できる
- 運び出しもお任せできる
〇デメリット
- 回収のみの場合は運搬費が高い
- 利用できる条件が限られる
売却する・譲る
メルカリやジモティなどのフリマアプリを利用すれば、リサイクル家電を売ったり譲ったりして処分できます。
しかし会員登録や出品の手間、時間がかかることはネックです。
普段からこれらのアプリを利用する人なら、売り方、譲り方のコツもわかっているためスムーズです。
個人間のやり取りになることが多いので、対象のリサイクル家電の詳細を記載しておく必要があります。
〇メリット
- 売れれば収入になる
- 無料で処分できる
〇デメリット
- 必ず売れる・譲れるわけではない
- 出品に手間・時間がかかる
リサイクル家電のエアコンや冷蔵庫の処分方法はこちら!
リサイクル家電以外の電化製品の処分方法
ここからは、リサイクル家電以外の電化製品の処分方法を解説します。
リサイクル家電とは異なり「リサイクル料金」がかかることはありません。
しかし、とくに大きな家電の処分方法の選び方は、料金の安さだけでなく、労力や時間のバランスを考えて選びましょう。
不用品回収業者に依頼する
リサイクル家電と同じく不用品回収業者なら、一般的な家電もまとめて処分できます。
引っ越しなどでリサイクル家電ほか電化製品、家具、そのほかの不用品を一気に処分するのに最適な方法です。
不用品回収業者の定額パックなら、大量の不用品回収にピッタリ。
料金相場よりも安く対応してくれる不用品回収業者を選ぶと1品あたりの処分費用は各段に安くなります。
リサイクル家電や通常の電化製品をまとめて安く処分できるおすすめ不用品回収業者ランキングはこちら!
自治体の粗大ゴミ・不燃ゴミに出す
自治体の粗大ゴミや不燃ゴミに出すのであれば、電化製品1品あたりの処分費は安いです。
粗大ゴミの基準は自治体ごとに異なっており、「1辺30cm以上」「1辺50cm以上」の一般家庭から出たゴミを「粗大ゴミ」として回収することが多いです。
アイロンなどの小さめの電化製品は、不燃ゴミに出すことができる自治体もあります。
どのゴミに該当するのかは自治体のゴミ分別ルールを確認しましょう。
小型家電で出す・回収ボックスに入れる
モバイルバッテリーや小型ゲーム機などの小さな電化製品は、公共施設やスーパーなどに設置された「小型家電回収ボックス」に入れれば無料で処分できます。
小型家電回収ボックスの投入口のサイズは「30cm×15cm」なので、投入口にはいるもののみが対象です。
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