この記事では、太陽光パネル(ソーラーパネル)の処分方法や廃棄費用をまとめています。
設置されている一戸建ても近年増えてきた太陽光パネルですが、不要になった場合は簡単に処分できません。
処分方法について把握しておき、いざという時に正しく対処できるように準備しておきましょう。
あわせてパネルの種類ごとの廃棄費用相場も紹介するため、処分を検討中の方は参考にしてください。
太陽光パネルは産業廃棄物として処分する
不要になった太陽光パネルは自身で解体して自治体のゴミ回収に出せると手軽ですが、原則産業廃棄物に分類されるため困難です。
太陽光パネルには鉛やカドミウムといった有害物質が含まれており、処分方法を誤るとこれら物質の流出・拡散が懸念されます。
そのため、産業廃棄物を適切に処理できる業者や店舗に持ち込んで処分するのが最適な方法です。
ゴミ袋に入るサイズまで解体して自治体のゴミ回収に出す行為は、廃棄物処理法によって違反とみなされるため注意しましょう。
太陽光パネルの処分方法5選
太陽光パネルを適切に処分できる方法を5つ紹介します。
費用は発生しますが、いずれも産業廃棄物を安全に処分するにはおすすめのため、それぞれの特徴を理解して自身に合う方法を選択してください。
不用品回収業者に依頼する
太陽光パネルのような産業廃棄物は、不用品回収業者に処分を依頼するのがおすすめです。
解体が面倒な太陽光パネルも業者のトラックに収まる大きさであればそのままの形で引き取り可能、何枚でもまとめて処分できます。
自身でどこかに持ち出す必要もなく、現場まで回収に来てくれるため自身に負担がないのも便利な点です。
平日日中に時間が取れない場合は早朝深夜、休日の作業にも対応している業者を選べばより柔軟に処分のタイミングを選べます。
エリアによっては即日で対応してくれる業者もあるため、とにかく労力をかけずに素早く対応してもらいたい方は不用品回収業者を利用しましょう。
依頼する際は相場に見合う適切な価格で対応、サービスの質も高い優良業者を探すことが重要です。
廃棄物処理業者に依頼する
産業廃棄物の処分は、産業廃棄物処理業の許可を受けた処理業者に依頼する方法もあります。
工務店や建設会社などの事業者から依頼を受けて現場の廃棄物を処理するのが廃棄物処理業者の主な作業ですが、一般の住宅で出た産業廃棄物についても対応してくれます。
全国に廃棄物処理業者は数多くありますが、厳しい基準をクリアして行政が認めている優良業者の数は限られており、悪質な業者が存在するのも事実です。
作業後に法外な料金を請求してくる、引き取った廃棄物を適切に処分しない悪質業者がいるため、業者選びは慎重に行いましょう。
廃棄物処理業者を探す場合は、以下のような方法があります。
- 環境省のサイトを確認する
- 各自治体のサイトを確認する
- 公益財団法人「産業廃棄物処理事業振興財団」の運営サイトで調べる
行政が許可した優良業者のみをまとめているサイトもあるため、これらを有効活用して適切な業者を選びましょう。
解体業者に撤去してもらう
建築物の解体を主に請け負う解体業者ですが、太陽光パネルの解体・撤去も実施してくれるケースがあります。
解体業者に依頼すると、設置されたままの太陽光パネルの取り外しも実施してくれます。
解体の知識がないため不要だけど放置している、屋根に設置されており作業ができないといった問題を抱えている太陽光パネルの処分にはおすすめです。
解体業者も数が多いため、悪質の業者に依頼しないよう相見積もりやインターネットでの口コミ確認を慎重に行いましょう。
購入店で処分してもらう
太陽光パネルは専門の販売店や家電量販店で購入の上、設置工事も依頼できます。
そのため、店舗によっては購入した証明があれば処分まで請け負ってくれるケースがあります。
無料ではなく有料引き取りとなることが多いですが、設置されたパネルの撤去にも対応してくれる場合もあるため、購入した店舗に一度問い合わせて確認してみましょう。
フリマアプリで出品する
正常に稼働する太陽光パネルであれば、ゴミとして処分するのはもったいないと感じる方もいるでしょう。
その場合はフリマアプリに出品することで、売却して現金を得ることも可能です。
光熱費削減や災害時の備えを考えて、近年は太陽光パネルの設置を考える家庭も多いです。
新品で購入すると設置費も含めて高くつくため、中古の太陽光パネルでも一定の需要が見込めます。
ただし、取引が成立した後の運搬については自身で対応しなければならず、サイズが大きなものであればその分労力や費用もかかります。
これらを差し引いても売却額の方が高くなる、もしくはマイナスになっても構わないから誰かに使ってほしいという気持ちがあればおすすめの方法です。
太陽光パネルの廃棄費用の相場
太陽光パネルの廃棄時にかかる費用相場を紹介します。
パネルそのものの廃棄費用から、その周辺でかかる費用までさまざまにあるため、廃棄に必要となる費用感を押さえておきましょう。
諸経費
太陽光パネルを廃棄する場合、現場に設置されたままであれば撤去する作業が必要です。
撤去作業や屋根に登るための足場設置、業者が現場から運搬する費用や交通費など、あらゆる諸経費が発生します。
撤去工事から始める場合の諸経費は20万〜40万円が相場です。
もちろんパネルの大きさや工事の難しさなどでも変わってきますが、撤去まで業者に依頼する際はこれら費用がかかることは覚えておきましょう。
住宅用太陽光パネルの場合
住宅用太陽光パネルの場合、前述した諸経費に加えてパネル処分費用がかかります。
- 処分費:パネルの枚数×5,000円前後
日本の住宅用太陽光パネルの積載量は平均で4.4kw〜4.5kwであり、これはパネル枚数に換算すると約20枚前後です。
このあたりの枚数が家屋に設置されているケースが多いため、パネルの処分費用は10万円前後かかるものと考えておきましょう。
業者によってはパネルの枚数に関係なく、作業にかかる人数と日数で費用を算出するケースもあります。
撤去が必要な太陽光パネルは、まずその費用にいくらかかるのか各業者のサービス詳細を調べて把握しておくことが大切です。
産業用太陽光パネルの場合
積載量が50kwを超えるような産業用太陽光パネルの場合は、住宅用太陽光パネルに比べても廃棄費用が高いです。
基本的には以下の費用相場になることを覚えておいてください。
- 処分費:1kwあたり2万円前後
つまり、50kwの太陽光パネルを処分する場合には約100万円ものお金がかかります。
これに加えて前述の諸経費も上乗せされるため、処分する際は慎重に行わなければなりません。
撤去はしてもらってもパネルの処分だけは安く抑えたい、そう考えている場合は不用品回収業者などを利用して費用を抑えるようにしましょう。
太陽光パネル処分時の注意点
太陽光パネルを処分する際の注意点を紹介します。
以下の点を押さえた上で、適切かつ安全な処分を心がけてください。
知識や技術がなければ自力で撤去しない
戸建ての場合は屋根に太陽光パネルを設置するケースが多いですが、処分に伴い撤去作業が必要な場合、正しい知識や技術がなければ自力での撤去はおすすめしません。
太陽光パネルは精密機器なので慎重に扱うべきなのはもちろん、知識や技術がない人の高所での作業は大変危険だからです。
屋根の太陽光パネルは撤去後に屋根の修繕作業を行わなければならないケースもあるため、ノウハウを持った業者に依頼するのがおすすめです。
費用節約のためにと自力での撤去は決して考えず、安全のためにも然るべき業者に適切に対処してもらいましょう。
付属品も分別の上適切に処分する
太陽光パネルが不要になれば使っていたケーブルや架台、パワーコンディショナー(変換器)といった付属品もあわせて不要になります。
これらのゴミは基本的に不燃ゴミ、大きいものは粗大ゴミに該当するため、各自治体のルールに沿って適切に処分してください。
パネルとまとめて処分して手間を減らしたい場合には、積み放題の定額サービスを提供している不用品回収業者の依頼がおすすめです。
格安処分を騙る業者に気を付ける
太陽光パネルを処分してもらう際の業者選びでは、悪徳業者に依頼しないように注意してください。
行政から許可が下りず廃棄物の処理方法が杜撰な処理業者や、見積もり後に追加で高額な作業料金を請求してくる不用品回収業者など、必ずしも優良な業者だけとは限りません。
悪徳業者とは特に金額面のトラブルが起こりやすいため、必ず事前にサービス内容や業者の評判は確認しておきましょう。
不用品回収業者に依頼する場合は、少しでも費用を安く抑えられるおすすめ業者についてまとめた以下の記事を参考にしてください。
太陽光パネルの処分は「不用品なんでも回収団」まで!
太陽光パネルの処分にお困りの方は「不用品なんでも回収団」までご連絡ください。
太陽光パネルのような産業廃棄物も、行政指導のもと適切に回収・処分が可能です。
パネル単品での処分はもちろん、大量の付属品もまとめて処分できるパックプランも提供しています。
現場に伺っての見積もりや出張費は無料、作業が始まるまで費用は一切発生せず、見積もり後の追加費用もかからないためご安心ください。
処分方法が分からず放置している、数が多くてどうすればいいか分からない太陽光パネルがあればご連絡をお待ちしています。