この記事では、エアコンの処分や取り外しについてまとめています。リサイクル家電に該当するエアコンは、取り外しから処分まで適切に進めるのが少々手間となります。
どの段階においても正しい進め方を把握しておき、トラブルなくスムーズに手放せるように努めましょう。処分方法や取り外し手順、費用相場・注意点をまとめているため、これからエアコンの取り外しや処分を検討中の方は参考にしてください。
エアコンを取り外して処分する方法
エアコンを処分するために、まずは設置された室内機・室外機を取り外さなければなりません。取り外しから処分に至るまでの方法がいくつかあるため、代表的な方法を紹介します。
予算や状況にも応じて、適切な方法を選択してください。
不用品回収業者に依頼
一般ゴミ・粗大ゴミとして処分できないエアコンですが、不用品回収業者に依頼すればそのままの形で引き取ってもらえます。自宅まで回収に来てくれるため運搬の必要がなく、他の不用品ともまとめて処分できるのが特徴です。
業者によっては取り外しサービスも提供しており、エアコンの処分を一から任せられます。
家電量販店に依頼
エアコンを含むリサイクル家電は、家電量販店に引き取りの義務があります。そのため、家電量販店に依頼することで処分は可能です。
取り外し工事サービスの有無は店舗によっても異なりますが、ヤマダ電機やケーズデンキなどの大手家電量販店は基本的に対応しています。処分予定のエアコンがその店舗で買ったものであれば安くで処分してもらえるなど、キャンペーンを実施している店舗もあるため確認してみましょう。
ヤマダ電機やケーズデンキでのエアコン取り外し、回収処分サービスの詳細はこちら!
自分で取り外して処分方法を選択する
エアコンを自分で取り外して、その後の処分方法を選択するのもよいでしょう。取り外されたエアコンを処分するのみであれば、以下のような方法があります。
- リサイクルショップに持ち込む
- フリマアプリやオークションに出品する
- 友人・知人に譲る
処分方法は多岐にわたるため、費用や労力を考えた上で選択してください。
エアコンを自分で取り外す手順
エアコンを自分で取り外す手順を簡単に紹介します。精密機器でもあるエアコンは、手順通りに正しく取り外さなければ故障や怪我のリスクが高まります。
焦らず落ち着いて、以下の手順で作業を進めてください。なお、作業時はいくつかの道具が必要です。
- 脚立や椅子
- カッターナイフ
- ドライバー
- ニッパー
- 六角レンチ
- スパナ
カバーを取り外す、配線を切断するといった作業を行うため、必要な道具は揃えた上でスムーズに作業を進められる体制を整えましょう。
1.作業場所の床を養生する
まずは作業場所の床、主に室内機が設置されている真下の床周辺をビニールテープやシート等で養生します。高所に設置された室内機は脚立や椅子を置いての作業となるため、床が傷つかないようにする、そして作業中に落ちた水滴などを受け止める目的で保護します。
2.室外機のカバーを外す
養生が完了したら屋外に出て、ポンプダウンという作業を実施するためにドライバーを使って室外機のカバーを外します。
3.ポンプダウンを実施する
エアコンの処分時は、室内機と配管に残る冷媒ガス(フロンガス)を室外機に閉じ込める作業が必要です。この作業をポンプダウンと呼び、フロンガスが大気中に放出されるのを防ぐ目的で行われます。
カバーを開けると2本のバルブが見えるため、バルブのカバーをスパナを使って同様に外してください。外した後、2本のバルブのうち細い方のバルブ(高圧バルブ)をレンチで時計回りに回して閉めます。
その後、エアコンの冷房を一番低い温度で稼働させて3分ほど待機します。しばらくすると室外機から出る音が通常よりも高くなり、これでポンプダウンは完了です。
最後に太い方のバルブ(低圧バルブ)をレンチで時計回りに回して閉めてください。
4.室内機のコンセントを抜く
ポンプダウン完了後は冷房を切り、室内機のコンセントを抜きましょう。コンセントを挿したままだと以降の作業で感電の恐れがあるため、コンセントは必ず抜いて作業を進めてください。
5.室外機を取り外す
室外機と配管をつないでいるナットを取り外して、それぞれを切り離します。この時、排水用に伸びているドレンホースもカッターナイフを使って切断しましょう。
その後は電源コードをニッパーで切断して、室外機を固定しているボルトも抜いて室外機を取り外します。
6.室内機を取り外す
室外機を取り外した後は、室内機の配線やドレンホースも同様に切断してください。室内機は壁に固定された背板に引っかかっているため、下から持ち上げると取り外せます。
慎重に室内機を外した後は、ドライバーを使って背板も外しましょう。これで室内機・室外機ともに取り外しの作業は完了です。
エアコンの取り外しにかかる費用相場
エアコンの取り外しにかかる費用相場を紹介します。詳細は方法ごとに異なりますが、取り外し工事の予算として把握しておきましょう。
取り外し方法 |
取り外し工事の費用相場 |
---|---|
家電量販店 |
6,000円~10,000円 |
不用品回収業者 |
3,000円~ |
自分で取り外す |
無料~ |
家電量販店に依頼する場合、取り外し工事だけでなく回収込みの料金設定となっているケースも多いため、比較的費用は高めです。不用品回収業者の場合、単品処分では3,000円〜の費用が相場として発生します。
パックプランではもう少し費用が高くなるものの、他の不用品とまとめて処分できるメリットがあります。自分で取り外す場合は基本的に無料ですが、必要な道具を持っていなければ揃える必要もあるため注意してください。
エアコン取り外しや処分における注意点
エアコンの取り外し工事や処分に関する注意点を紹介します。いずれの注意点も事前に把握しておかなければさまざまなリスクがあるため、処分を進める時には意識しておきましょう。
業務用エアコンは必ず業者に依頼する
店舗や事務所に設置された業務用のエアコンを処分する場合は、自分では取り外し工事ができないため必ず専門業者に依頼してください。
業務用エアコンはフロン排出抑制法によって、処分時は内部にあるフロンガスの回収が義務付けられています。フロンガスの回収は第一種フロン類充塡回収業者のみが実施できるため、該当する業者に回収・および取り外し工事を依頼しなければ法律違反となるのです。
業務用エアコンは取り外し・回収に対応した専門業者を探して、適切に処分してもらいましょう。
無理に自分で作業を進めない
家庭用エアコンの取り外し工事は自分でも可能ですが、不安であれば無理に作業を進めることはおすすめしません。取り外す労力がかかることはもちろん、正確な手順を踏まなければ室外機のコンプレッサー破裂による大怪我や故障のリスクも高まります。
手順を調べてもよく分からない、手伝ってくれる人がおらず1人で進めざるを得ないといった場合は、専門業者を呼んで安全かつ確実に対処してもらいましょう。
業者依頼時は工事の手間に応じて費用が変わるケースも
業者に取り外し工事を依頼する場合、工事の手間や難易度に応じて費用が変わるケースがあるため注意してください。たとえばヤマダ電機のエアコン取り外しサービスは、工事内容によって費用相場が以下のように変わります。
取り外し工事内容 |
取り外し費用相場 |
---|---|
室内機と室外機が同一階で、平地・ベランダ・平地架台上段に設置されている |
6,000円~ |
室内機と室外機が異なる階で、平地・ベランダ・平地架台上段に設置されている |
7,000円~ |
上記2つ以外の設定での取り外し |
9,000円~ |
室内機と室外機がそれぞれどこに設置されているかなど、取り外しを依頼する前に確認の上、費用が変わるかどうかを問い合わせてみるとよいでしょう。
不用品回収業者は他の不用品とあわせてお得に処分可能
エアコンと同時に他の不用品も処分したい場合は、不用品回収業者に依頼することでお得に処分が可能です。不用品回収業者は大量の不用品をまとめて処分できるパックプランを提供する所が多く、単品で処分するより大幅に費用を抑えられます。
参考までに、東京近郊で活動する不用品回収業者のパックプラン費用相場は以下の通りです。
利用トラックの目安 |
費用相場 |
---|---|
軽トラック |
28,000円~40,000円 |
1.5tトラック |
45,000円~60,000円 |
2tトラック |
60,000円~80,000円 |
4tトラック |
80,000円~お見積り |
このように、回収に利用するトラックのサイズに応じて費用相場も変動します。その他処分する品目によっても費用が前後するケースはありますが、少しでも安く抑えたい方はパックプランを利用しましょう。
不用品回収業者を選ぶ際は、相場に見合う価格でサービスを提供する業者を探してください。費用の安いおすすめ業者については、こちらの記事でも紹介しています。
エアコン取り外し後の処分は「不用品なんでも回収団」まで!
取り外したエアコンを費用を抑えて処分したい方は「不用品なんでも回収団」までご連絡ください。大量の不用品をまとめて回収できるパックプランを提供しており、処分の難しいエアコンもお得に処分可能です。
自分で取り外しても運搬する手立てがない、他の不用品もあわせて一度に片付けたいとお悩みの方にはおすすめの方法です。パックプランは予算や状況、見積もり結果にも応じて最適なものを選択するためご安心ください。
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