本記事では、エンジンオイルの捨て方を紹介します。
初めて自前でエンジンオイルを交換した時などは、捨て方が分からないものです。
また、自治体での廃棄の仕方や引き取りなどの処分方法も解説していきます。
オイル缶の処分方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
自治体でのエンジンオイルの捨て方・廃棄方法
まずは、自治体でのエンジンオイルの捨て方・廃棄方法について紹介します。
適切に廃棄処理を施せば、エンジンオイルを回収処分できる自治体もあります。
正しい廃棄処理を施すことで、安全に一般ゴミ「燃えるゴミ」として捨てることができるのです。
しかし、すべての地域で捨てられるわけではないので注意が必要です。
捨てる前に必ず自治体のゴミ出しルールを確認する
液体のエンジンオイルは、どの自治体でも回収はできません。
一部の自治体では、以下のような処理をすれば回収してもらえます。
エンジンオイルが処分できる自治体の一例
- 神奈川県藤沢市:「固形剤」等にしみ込ませて可燃ゴミとして出す
- 埼玉県新座市:「廃油処理箱」などで固めて可燃ゴミとして出す
- 東京都目黒区:「オイル吸込用パック」等の使用で可燃ゴミで処分
しかし実際は、多くの自治体が「回収できない品目の一つ」として扱っています。
どんな処理をしてもエンジンオイルを回収することができない自治体では、別の処分方法を検討しましょう。
エンジンオイルの廃棄処理に必要な道具
エンジンオイルの廃棄処理に必要な道具は以下の通りです。
- 軍手・ゴム手袋・ニトリル手袋
- マスク
- 新聞紙などの紙類
- いらないタオル・布類
- ゴミ袋
- レジャーシート
- 空いたオイル缶
自治体指定の廃棄処理が必要な場合
- 凝固剤
- 市販の廃油処理キット・廃油パックなど
- 指定の回収袋
これらを揃えて、廃棄処理を行いましょう。
また、室内だと火事の危険性やオイルをこぼしたとき、床などに浸潤してしまうので可能な限り屋外で作業するのがおすすめです。
屋内で作業する場合は、換気を良くすることやレジャーシートを敷いて作業しましょう。
廃油回収パック・BOXを指定されている場合
自治体で指定されている廃棄処理に用いるのが、廃油BOXなどと呼ばれている市販のキットです。
大別して、エンジンオイルを「吸収」させるものと「凝固」させる物があり、手袋や結束バンドなどがセットになっているものもあります。
ホームセンターやカー用品店などで販売しているので、住んでいる地域に合わせて購入して使用してください。
ただし、廃油回収パックなどには容量が決まっているものがあるので、購入の際は注意が必要です。
例えば、一般的な軽自動車なら排油量は3L程度で、廃油回収パックを使うなら3L以上の容量が必要となります。
車やバイクの大きさによりエンジンオイルの量が異なるので、容量を把握して購入しましょう。
- エンジンオイルをオイルトレイなどに注ぐ
- 廃油BOX・処理パックにエンジンオイルを注ぎ移す
- 密閉してゴミ袋や指定の袋に入れる
- 回収日まで保管し当日に捨てる
また、固化させる廃油回収パックなどは、エンジンオイルを80度以上にしなければ凝固剤と混ざりません。
エンジンを稼働させ耐熱の容器などに一旦移してから、火傷に気を付けて慎重に注ぐようにしましょう。
説明書などをしっかり読んで、用法を守って作業してください。
エンジンオイルの入った廃油BOXは可燃物であり火災の原因になるので、扱いには気を付けましょう。
室内に保管するのは避け、各自治体の回収日まで安全で風通しのよい場所で保管するようにしてください。
エンジンオイルを吸収させる場合
エンジンオイルを新聞紙などに吸収させることで、一般ゴミに出せる自治体があります。
例えば埼玉県川口市なら、布等に染み込ませて漏れないようにすれば、一般ゴミに出せます。
廃棄処理の手順は、以下のように行うのがベストです。
- オイルが溜まった容器に新聞紙や布を大量に投入する
- 棒などで押し込み十分に吸収させる
- 充分な吸収が確認出来たらゴミ袋または指定の袋に入れる
- オイルが無くなるまで工程を繰り返す
- 吸収した物が入っている袋を空気を抜きつつ閉じる
- 指定のゴミ出しの日まで保管し収集日に出す
ゴミ袋から漏れ出ないよう、2重3重とゴミ袋を重ねておくのがベストです。
また、オイル垂れもあるので、レジャーシートや新聞紙を敷いて作業すると効率良く作業できます。
エンジンオイルを固める場合
エンジンオイルを固化させることで捨てることができる自治体もあります。
固化させる場合は、食用油用の凝固剤ではなく、エンジンオイル用の凝固剤を使うようにしましょう。
ただし、凝固剤は油温が80度未満では廃油と混ざりません。
あらかじめエンジンを稼働させて、十分にエンジンオイルの温度をあげておいてください。
- エンジンを稼働させる
- 十分稼働させて耐熱容器・オイル缶などに排油する
- 凝固剤を投入する
- 棒などでよく混ぜる
- 冷めて固まるまで置いておく
- 固まったオイルを布や新聞紙で包む
- ゴミ袋・指定の袋に入れて一般ゴミに出す
排出したエンジンオイルは高温のため、火傷に気を付けて作業しましょう。
自治体でのオイル缶の捨て方
エンジンオイルが入っていた容器やオイル缶は住んでいる自治体の「燃えないゴミ」もしくは「資源ゴミ」で処分することができます。
とはいえ、容器やオイル缶にエンジンオイルが残っている状態では捨てることができません。
エンジンオイルを新聞紙やいらない布(ウエス)などでしっかりと拭き取りましょう。
エンジンオイルが染み込んだ新聞紙などは、ゴミ袋などに密閉して各自治体のルールに則って捨てるようにしてください。
自治体以外のエンジンオイルの処分方法
次は、自治体以外でのエンジンオイルの処分方法を紹介します。
自治体のゴミ回収では、費用がかからない代わりに手間がかかり面倒な作業を必要とします。
ここでは、手間が少ないエンジンオイルを処分する方法を解説していきます。
不用品回収業者に回収してもらう
エンジンオイルを不用品回収業者に回収してもらう方法です。
紹介する処分方法の中で、最も簡単かつラクにエンジンオイルを捨てることができます。
なんといっても、余計な処理をせずに容器に移した状態で処分することが可能なことです。
依頼方法は簡単で、メールのほか電話一本で申し込むことができます。
都合の良い日時の指定ができる業者も多く、さらには回収物の運び出しや分別の一切を任せることもできます。
ただし、これらの融通が利く反面、他に比べ費用が若干高めとなります。
複数の不用品を回収するのに向いているサービスが充実しており、エンジンオイルの単品回収では割高になりやすいのです。
オイルフィルターやエレメント、塗料などを一括で処分する場合に最適です。
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エンジンオイルを購入したショップに引き取ってもらう
ホームセンターやカーショップなどでエンジンオイルを販売しているお店の一部では、廃重油としてエンジンオイルを引き取り出来る場合があります。
有料での引き取りが中心となりますが、なかには無料で引き取りしているお店も。
販売店ごとに引き取りルールや条件、費用が異なるので利用の際は事前に確認しておくと安心です。
ただ、持ち込む必要があるので車内が汚れたり、運ぶ手間などがネックと言えるでしょう。
エンジンオイルの引き取り可能店舗一覧
ホームセンター:カインズ・コーナンなど
カーショップ:オートバックス・イエローハットなど
ガソリンスタンドで引き取ってもらう
一部のガソリンスタンドでは、エンジンオイルの引き取りサービスを行っている場合があります。
オイル缶のまま引き取ってくれる場合や中身の廃油のみ引き取る場合など、お店や店舗ごとに対応が異なります。
料金や引き取り可否については、利用する予定のガソリンスタンドに問い合わせてみましょう。
廃油回収業者に依頼する
廃油回収業者に依頼して、エンジンオイルを処分する方法もあります。
廃油回収業者などに依頼して回収してもらい、リサイクルされることで、SDGsに貢献することが可能です。
とはいえ、廃油回収業者や専門業者では、企業や工場などを中心に取引していることが多いです。
企業以外での引き取りを行っていない場合や、大容量での引き取りが条件などの場合もあります。
利用を考えている場合は、事前に引き取りの可否や引き取り料金などの確認をしておくのがベストです。
エンジンオイルを廃棄するときの注意点
最後は、エンジンオイルを廃棄するときの注意点について解説します。
エンジンオイルは危険物・有害物質のため、正しく廃棄処理をしたうえで処分しなければなりません。
面倒だからと適当に捨ててしまえば、処罰の対象や環境汚染につながります。
不法投棄はしない
エンジンオイルが入ったオイル缶などを、公共の場や施設、敷地内に投棄すれば「不法投棄」となります。
第十六条 何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない。
第二十五条 次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
引用元:廃棄物の処理及び清掃に関する法律
当てはまる行為をし身元が判明されれば、厳しい罰則を受けるとともに社会での信用も喪失することになります。
自分を守る事と考えて、不法投棄は行わないようにしてください。
下水や河川にオイルを流さない
エンジンオイルを下水や河川にオイルを流さないようにしましょう。
下水に流せば下水管の破損や下水処理施設へのダメージ、水質汚染により河川や海などの環境破壊に繋がります。
これらの改善に莫大な費用、若しくは税金がかかります。
意図的ににエンジンオイルを下水や河川に流した場合、不法投棄とみなされ処罰の対象にもなります。
土壌に染み込ませない
エンジンオイルを土壌に染み込ませないようにしましょう。
土壌ではなくとも路面や自分の敷地内でも流さないよう気を付けてください。
土壌汚染のほか、雨などで染みだして下水に流れれば、水質汚染にも繋がります。
エンジンオイルなどの交換には、レジャーシートやビニールシートを敷いて作業するのがベストです。
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エンジンオイルを処分するなら「不用品なんでも回収団」が簡単、快適です!
不用品なんでも回収団では、エンジンオイルを容器に入れたままの状態で回収できます。
エンジンオイルのみならず、オイルフィルターや不用なカー用品、塗料などもまとめて処分可能です。
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