粗大ゴミを解体して出すべきかどうかの判断基準や解体方法を解説します。
また、よくある品目の解体手順、処分料金の目安、注意点まで詳しく紹介。
この記事を読めば、安全かつ確実に粗大ゴミを処分するために必要な知識が身につき、自分に合った処分方法を選べるようになります。ぜひ参考にしてください。
粗大ゴミを解体して出す判断基準
こちらでは、粗大ゴミを解体して出す判断基準を解説します。
ただし、基準内であっても自治体によっては当てはまらないこともあります。基準が適用されるかは自治体のゴミ出しルールを確認しておきましょう。
自治体の粗大ゴミの基準を超えるサイズかどうか
多くの自治体では、「一辺の長さが30cm以上120cm以下」などを粗大ゴミと定めています。
この基準を超える大型の家具や家電などは粗大ゴミとして収集してもらえないため、解体する必要があります。
ただし、解体した素材が木材、金属、プラスチックなど、素材に応じて分別し、出すようにしてください。
解体後燃えるゴミで捨てられるかどうか
燃えるゴミとして出せるかどうかは、解体後のサイズが自治体の燃えるゴミの収集基準を満たすかが重要な判断基準となります。
粗大ゴミを解体し、45リットルの指定袋に入る大きさにまで細かくできれば、燃えるゴミとして処分ができるところが多いです。
しかし、ガラスなどは、燃えるゴミとして処分できないため、別途処分が必要です。
部屋からそのまま出せるかどうか
家で組み立てた大きな家具は、通路や玄関の幅によってはそのままでは搬出できないことがあります。
もし、大きすぎて玄関から出せなかったり、階段を通せなかったりする場合は、解体が必要です。
解体して搬出しやすいサイズにすることを検討しましょう。
不用品回収業者なら、自身で解体せずに搬出し、処分してくれます。搬出が難しい場合は、以下の業者の利用を検討してみてください。
粗大ゴミで解体して出されるよくある品目
こちらでは、粗大ゴミで処分するように指定されているものの中で、解体して出されるよくある品目を解説します。
ベッド
ベッドを解体する際には、ドライバー、六角レンチ、ノコギリがあると解体がしやすいです。軍手、カッター、ゴミ袋も準備しておきましょう。
解体の手順は以下を参考にしてください。
◼︎ベッドの解体手順
- マットレスをフレームから外す
- フレームを構成するネジやボルトを外す
- 1mを超える部材をノコギリなどで切断する
- 解体後、木材、金属、布地、プラスチックなど、素材ごとに分別する
- ゴミ出しのルールに従って排出する
ベッドは解体しても、必ずしも燃えるゴミや不燃ゴミとして出せるわけではありません。スプリング入りマットレスは粗大ゴミ、もしくは収集不可品目としている自治体もあります。
机・テーブル
机・テーブルを分解する際には、ドライバー、六角レンチ、ノコギリが最低限必要です。
ガラスの天板を処分する必要がある場合は、ハンマーがあると便利です。割らない場合でも、念のため養生テープで保護しておきましょう。
怪我防止のために軍手、保護メガネを必ず着用しましょう。以下が主な解体手順です。
◼︎机・テーブルの解体手順
- 引き出しや棚など、取り外し可能な部品から外す
- ネジやボルトを緩めて、天板と脚、脚同士などを分解する
- フレームや脚などを1m以下に切断する
- 解体した木材は燃えるゴミ、金属は燃やさないゴミとして、分別する
- ゴミ出しのルールに従って排出する
ガラスがある場合は、破片が飛び散らないよう新聞紙などに包んで「危険」と明記するなど、注意喚起をして出しましょう。
棚・ラック
棚やラックはドライバー、六角レンチ、ノコギリ、バールがあると解体しやすいです。解体の手順は以下を参考にしてください。
◼︎棚・ラックの解体手順
- 固定されているネジやボルトなどを順に外す
- ガラス扉や引き出しがある場合は、先に外します。
- 1mを超える部材は1m以下に切断する
- 分別し、ゴミ出しのルールに従って排出する
バールを使用して解体する際には、広くて安定した場所を選び、床や周囲を傷つけないよう養生シートなどを敷いて作業をします。
また、ガラス扉がある場合は、特に注意が必要です。軍手、保護メガネは、必ず着用しましょう。
粗大ゴミを解体して出す際の料金
自治体での粗大ゴミの処分方法には、戸別収集と持ち込みの2つがあり、持ち込みの方が料金が安くなります。
戸別収集は、粗大ゴミ処理券をコンビニエンスストアなどで購入し、粗大ゴミに貼って出す形式です。戸別収集なら品目別に料金が設定されているケースがほとんど。
解体した各部材に対して処理券が必要になる場合もあります。
一方で、持ち込みは、重さに応じて金額が決まることが多いです。
項目 | 料金相場 |
---|---|
品目別 | 300〜1,500円 |
重さ(従量制) | 150〜300円/kg |
家電リサイクル法対象品目 | 5,000〜10,000円 |
不用品回収業者に依頼する場合、自治体のサービスよりも料金は高くなりますが、運び出しや即日対応など、利便性が高いというメリットがあります。
品目ごとに料金が設定されているため、単品でも回収してもらえるケースが多いです。費用の目安は3,000〜5,000円程度。
他にも処分したいものがある場合は、積み放題パックを利用すると良いです。料金は一番小さいパックプランで5,000円~利用できます。
粗大ゴミの解体に便利な道具
粗大ゴミの解体に便利な道具として以下のものが挙げられます。
- ノコギリ・丸ノコ
- ドライバー
- 六角レンチ
- バール
- ニッパー・ペンチ
- ハンマー
- 万能ハサミ
ノコギリは木材やプラスチック製の家具、ベッドフレームなどの解体に必須です。ノコギリは手軽ですが、電動丸ノコなら作業効率が格段に上がります。
バールは、釘抜きや木材の接合部をこじ開けるのに役立ちます。細かい釘や金具はペンチやニッパーがあれば便利です。
粗大ゴミを解体して出す際の注意点
こちらでは、粗大ゴミを解体して出す際の注意点を解説します。
家電リサイクル法の4品目の解体はしない
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は、家電リサイクル法で定められた「家電4品目」に該当します。
これらの家電は絶対に解体しないでください。
有害物質や高電圧部分が含まれている場合があり、専門知識なく解体すると怪我や環境汚染になるリスクがあります。
粗大ゴミの定義とルールが自治体によって異なる
粗大ゴミの定義や回収ルールが自治体によって異なります。
解体して粗大ゴミのサイズより小さくしても粗大ゴミとして扱う自治体もあります。解体することで分別が複雑になり、自治体のルールに合致しなくなるケースも。
事前に自治体のルールを確認することを忘れないようにしてください。
作業中のケガや近隣への騒音に注意する
解体作業の際には、必ず丈夫な軍手や作業手袋を着用し、刃物を使う際は滑り止め付きのものを使いましょう。
破片が飛散することもあるため、保護メガネの着用も必須です。
また、木材を切断する音、叩く音、バールでこじ開ける音などは、想像以上に響くため、日中に作業を行うようにしてください。
作業をする前には、近隣に一言伝えることで、トラブルを避けられます。
粗大ゴミを解体せずに処分する選択肢
粗大ゴミを処分する際、解体は一つの方法ですが、必ずしも最善とは限りません。
不用品回収業者を利用する
粗大ゴミの解体は、自治体のルール確認、道具の準備、作業中のケガや騒音への配慮など、手間がかかります。
こうした手間やリスクを避けたい場合は、不用品回収業者の利用が有効な選択肢です。不用品回収業者には以下のメリットがあります。
- 解体や運び出しの手間がかからない
- 日時指定・即日で対応してもらえる
- 自治体で回収できないものも引き取ってくれる
- 大量に出るゴミも一度に片付く
- まだ使えるものは買い取ってもらえる
ただし、自治体より費用は高くなるため、複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
以下の記事では、信頼できる業者をピックアップしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
自治体に依頼し回収してもらう
解体して燃やすゴミとして処分せず、粗大ゴミとして出してしまうのが最も一般的です。
自治体なら、粗大ゴミの処分費用はそこまで高くありません。かかっても数百円程度で処分できます。
粗大ゴミの処分には、電話やインターネットで申し込み、指定された回収日時に粗大ゴミを出すだけで簡単です。
ただし、家電リサイクル法対象品目は回収対象外となるため、別途対応が必要な自治体が多いです。
ゴミ処理場に持ち込む
粗大ゴミを解体せずに自身でゴミ処理場に直接持ち込めば、より安価に処分できます。
ただし、自分で運搬するため、運搬手段の確保が必要です。サイズによっては自家用車に積めないこともあるため、事前に積載可能か確認しましょう。
また、施設内での荷下ろしは自分で行う必要があるため、複数名での搬入がおすすめです。
買い替えの際に引き取ってもらう
大型家電や家具の買い替え時に引き取ってもらえば、新しい製品の搬入と同時に古いものを引き取ってもらえるため、非常にスムーズです。
ただし、家電4品目の場合は家電リサイクル料金と収集運搬料金が別途必要になる場合が多いです。
また、購入する製品と同種のもののみ引き取り対象となることが一般的で、例えば冷蔵庫購入時にベッドを引き取ってもらうといったことはできません。
売却する・譲渡する
処分するものがまだ使えるものであれば、売却したり譲渡したりする選択肢があります。
具体的には、以下の方法がおすすめです。
- リサイクルショップで売る
- フリマアプリ・ネットオークションで売る
- 友人やジモティーなどで譲る
まだ使えるものは有効活用できますが、品物の状態によって売却や譲渡が難しい場合もあります。
粗大ゴミを処分するなら不用品なんでも回収団へ!
家財や家電を処分する際に解体すれば、粗大ゴミまたは燃やせるゴミとして処分できるケースがあります。
ただし、自治体のルールを確認するようにしてください。自治体によっては解体してしまったせいで処分が難しくなることも。
自治体のルールを確認して処分できると確認できてから、安全に配慮して解体しましょう。
解体には労力も時間もかかります。もし、体力に自信がない方、解体しても思うような処分ができない方は、不用品回収業者の利用をおすすめします。
不用品回収業者なら、解体することもなく依頼したその日でも回収してくれます。
粗大ゴミの処分なら、ぜひ「不用品なんでも回収団」にもご相談ください。