この記事では、神棚に付けられる神祭具「しめ縄」の処分についてまとめています。しめ縄は神道における神祭具とされており、神社や自宅の神棚など神聖な場所で飾られるため、いざ処分するとなるとその方法に困りがちな品目です。
縁起物は神社で処分できる品目が多いですが、しめ縄もこれに該当するのでしょうか。神社での処分可否から主な処分方法、費用相場や注意点をあわせて解説するため、しめ縄処分時の参考にしてください。
縁起物のしめ縄は神社で処分可能
役目を果たして不要になったしめ縄は、そのまま神社での処分が可能です。縁起物はゴミとして捨てるのではなく、供養という形で手放すのがよいとされているため、神社での処分を選ぶ方は多いです。
神社での処分にも何通りかの方法があるため、費用やスケジュールの都合など、自身の状況にも合わせて柔軟に選びましょう。
しめ縄の処分方法4選
神棚に付けられたしめ縄の処分方法を、神社での方法を含めて4つ紹介します。縁起物として気持ちよく手放すためには神社に依頼する方法が最適ですが、その他の処分方法もあるため状況に合わせて選んでください。
どんど焼きで燃やしてもらう
しめ縄をはじめとする縁起物は、年神様をお送りする伝統行事「どんど焼き」で燃やしてもらうことで縁起よく手放せられます。小正月の1月15日に全国の神社で毎年開催される行事で、しめ縄をはじめ正月飾りを持ち込んで燃やしてもらう人は実際に多いです。
期間を問わず個別にお焚き上げしてくれる所もありますが、合同でのお焚き上げになるどんど焼きは無料で実施してくれる神社もあり、費用を抑えつつ気持ちよく手放したい方にはおすすめの方法です。ただし、神社によってはどんど焼きが有料であったり日程が異なる、そもそも実施していないケースもあるため事前に要確認です。
神社で引き取ってもらう
どんど焼きの日程に持ち込めなくても、個別にお焚き上げを実施していたり、初詣の期間等に古札納所を設定している神社もあるため持ち込むことで引き取ってもらえる可能性があります。こちらもどんど焼きと同じく費用がかかるかどうか、しめ縄の引き取りに対応しているかなどを確認の上で持ち込みましょう。
自治体のゴミ回収に出す
神社で処分できないしめ縄は、自治体のゴミ回収に出すことも可能です。しめ縄の素材は稲わらや麻、真菰(まこも)といった天然素材で作られるものが多いため、基本的には燃えるゴミとして処分できます。
しめ縄に取り付けられている紙は紙垂(しで)といいますが、こちらも燃えるゴミとして処分可能です。ただし、しめ縄のような縁起物を自身で処分する際は処分前にお清めをするのが望ましいです。
お清めは以下の方法で実施してください。
- 床に敷いた新聞紙や紙の上に、神棚から取り外したしめ縄を置く
- しめ縄全体に塩を振ってお清めする
- お清め後は敷いている新聞紙や紙でしめ縄を包んで、新しいゴミ袋に入れる
家庭で出た他のゴミとはまとめず、なるべく専用のゴミ袋を用意した上で処分を進めましょう。
不用品回収業者に依頼する
しめ縄を処分する際は、不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。可燃・不燃問わずあらゆる不用品の処分が可能で、しめ縄の処分にも対応しています。
不用品回収業者に依頼するメリットは、大量の不用品処分もまとめて依頼できる点にあります。しめ縄は年末年始付近に交換されるケースが多いですが、この時期は大掃除などで処分したい不用品がたくさん出てきます。
これらの不用品を定額のパックプランで回収してくれる業者に依頼できれば、コストを抑えた処分が可能です。大きな家具・家電や処分困難な品目がある場合は、しめ縄とまとめて処分してもらいましょう。
不用品回収業者は数多く存在するため、依頼時は適切な料金とサービスで運営されている優良業者を選びましょう。おすすめの優良業者は以下の記事でも紹介しているため、参考にしてください。
しめ縄処分の費用相場
しめ縄処分の費用相場は、以下表の通りです。
処分方法 |
費用相場 |
---|---|
神社でのどんど焼き |
無料~3,000円 |
神社への持ち込み |
無料~2,000円 |
自治体のゴミ回収 |
無料 |
不用品回収業者への依頼 |
500円~2,000円 |
神社でのどんど焼きや持ち込みについては、費用の有無を事前に問い合わせましょう。自治体は一般ゴミであればゴミ袋代がかかるのみで、処分自体は無料で可能です。
不用品回収業者は単品で依頼するよりも、定額のパックプランを提供する業者へ依頼する方が結果的にお得なケースも多いです。予算や状況にも応じて適切な方法を選択してください。
しめ縄処分時の注意点
しめ縄処分時の注意点を紹介します。以下のポイントを押さえて、スムーズに処分を進めていきましょう。
神社でのどんど焼きやお焚き上げは有料のケースも
前述の費用相場でも説明していますが、神社でのどんど焼きやお焚き上げでしめ縄を処分してもらう場合は有料のケースもあるため注意してください。近場の神社で処分する場合は費用がかかるかどうか、必ず事前に問い合わせましょう。
持ち込みの手間や費用の有無によっては、神社以外の処分方法を選ぶのもよいでしょう。
紙垂もしめ縄に付けたままの処分でOK
しめ縄に取り付けられている紙垂は、神社に持ち込む際も自身で処分する際も、基本的に付けたままで問題ありません。ただし、しめ縄を神棚に設置する際に針金などの金具を使っている場合は取り外して処分しましょう。
神社に持ち込んだ際、金具が付いたままでは引き取ってもらえません。自治体で一般ゴミとして出す場合も、正しく分別されていなければ回収してもらえないケースがあるため要注意です。
しめ縄の持ち込みに対応していない神社もある
しめ縄の持ち込み処分に対応していない神社もあるため注意してください。費用の有無と同じく、持ち込みの可否についても訪れる予定の神社に事前に問い合わせておきましょう。
しめ縄の他に正月飾りもまとめて持ち込む予定の場合は、それら品目の対応についてもあわせて神社に要確認です。
しめ縄の交換にふさわしいタイミング
しめ縄はずっと神棚に付けておくのではなく、縁起物として飾る際は適度に交換しなければなりません。交換にふさわしいタイミングを以下で紹介するため、このタイミングを目安に古いしめ縄の処分を検討してください。
一般的には「正月事始め」以降に交換
しめ縄の交換タイミングとしても主流なのが「正月事始め」の日です。正月を迎える準備を始める日のことを指し、一般的には12月13日が正月事始めに定められています。
このタイミングで新しいしめ縄へと交換して、そのまま1年間神棚に飾り続けます。年末の大掃除よりも少しだけ時期的には早いですが、なるべくこの日を意識して交換するようにしましょう。
忌中と被る場合は忌明け後に交換
近親者が亡くなってから四十九日までの期間を忌中と呼びます。忌中は神様との接触を避けるべき期間とされているため、正月事始めと被る場合にはしめ縄の交換をしばらく見送り、忌明け後に交換するのが望ましいです。
新しいしめ縄の用意だけをしておき、忌中期間の50日を過ぎるまでは交換を待ってください。また、忌中は神棚の扉を閉めて真ん中に白い半紙を貼り付ける「神棚封じ」を行い、お供物は下げて神棚には一切触らないようにしておきましょう。
神社での処分については期間が定められている場所もあるため、忌明け後でタイミングが合わない場合には自治体での処分や不用品回収業者に依頼する方法をとってください。
12月の29日と31日の交換は避けるべき
しめ縄は正月事始めの日に交換するのが望ましいとされてはいますが、他の日に交換しても問題はありません。ただし、縁起の面からすると年末の12月29日・31日の交換は避けるべきです。
29日は「苦」「二重の苦」を連想させる、31日は大晦日として一夜飾りになるため縁起が悪いとされており、実際にこの日が避けられるケースが多いです。しめ縄に限らず、この時期に用意する正月飾りについても29日と31日に飾ることは避けましょう。
2年目以降の使い回しはおすすめしない
神棚のしめ縄は1年を通して付けられたままですが、2年目以降の使い回しはおすすめできません。古い神祭具には神様も宿らないとされており、縁起的にもよくないとされています。
1年ごとに交換するのはもったいないと感じる方もいるでしょうが、信仰的な面を重視するのであれば2年目以降の使い回しは避けましょう。また、しめ縄だけでなく正月飾りも1年ごとに新品へと交換するのが望ましいです。
正月飾りの処分方法についてはこちらの記事も参考にしてください。
神社で処分できなかったしめ縄は「不用品なんでも回収団」におまかせ!
神社で処分できなかったしめ縄は「不用品なんでも回収団」におまかせください。しめ縄のような縁起物も可燃・不燃問わず回収可能、その他不用品とまとめてお得な料金で処分できるパックプランも提供中です。
年末年始の大掃除シーズンではたくさんの不用品が出てきますが、中には処分に困るゴミもあるでしょう。ゴミの量や予算に応じて最適なプランを提案するため、費用を抑えて不用品を処分できます。
見積もりや出張にかかる費用は無料、対応エリアには最短25分で即日駆けつけも可能です。しめ縄をはじめ不用品に関するご相談があれば、お気軽にご連絡をお待ちしています。