本記事ではゴミ屋敷や汚部屋から脱出するための方法について解説しています。
ゴミ屋敷を脱出するための心得や具体的な手段、これまでゴミ屋敷を脱出した人のきっかけなども紹介します。
なんとか脱出したい、改善したいと考えているかたはぜひ参考にしてください。
ゴミ屋敷や汚部屋から脱出するための3つの心得
ゴミ屋敷や汚部屋から脱出するためには、片付けたいと思う気持ちや行動を起こすためのマインドです。
まずはゴミ屋敷から脱出するために必要な、3つの心得を伝授しましょう。
ゴミ屋敷・汚部屋のデメリットを理解する
ゴミ屋敷や汚部屋から脱出したいと考えているのであれば、少なくとも部屋があれている状況は良くないと認識しているはずです。
しかし心のどこかでまだ、片付けの面倒さや負担、手間などが勝ってしまっている部分もあるのではないでしょうか。
ゴミ屋敷や汚部屋のままでいることのデメリットを理解すれば、より「このままではいけない」と思う気持ちが強くなるはずです。
人によってデメリットに感じるポイントに違いはありますが、たとえば以下のようなデメリットや問題が起こるとされています。
- 害虫やカビの発生によるアレルギーや呼吸器系などへの健康被害
- 不衛生な環境が病原体の増殖を助長し、感染症のリスクを高める
- 転倒リスクや崩れたものの下敷きになってしまうリスクの増加
- 火災の原因になりやすく、火災時は逃げ遅れのリスクも高くなる
- 乱雑な環境によるストレスや不安感の増加
- 物が多すぎて落ち着かない、または疲労感を強く感じる
- 必要な物が見つからないことで、日常生活の効率が落ちる
- 探し物や片付けに無駄に時間がかかってしまう
- 過剰な物の購入や紛失物の再購入など経済的損失も大きい
- 人を招きづらくなり、社会的な孤立を招く可能性がある
- 家族や友人との人間関係にも悪影響を与える
- 湿気やカビの蔓延による建物(床や壁)の劣化や損傷
- 重い物の蓄積が建物の構造に負担をかける
どうでしょうか。
ご自身にとってデメリットとして当てはまる項目があると感じたなら、それはゴミ屋敷を脱出する原動力にもなります。
ゴミ屋敷や汚部屋の何が自分にとって良くないのか、この機会に改めて認識を深めておくことが大切です。
脱出せざるを得ない状況をつくる
ゴミ屋敷のデメリットを理解していても、それでもなかなか行動に出せないという人も実際は多いです。
それでもなんとか脱出を目指したいというのであれば、自ら退路を断ってしまうという選択肢もあります。
少々乱暴な手段ではありますが、ゴミ屋敷から脱出せざるを得ない状況をつくっていくという方法です。
- 住宅の売却や引越しを決意する
- 自治体や役所の「福祉課」や民生員などに相談してみる
現在の住み家を手放さなければならないとなると、片付けは必須となります。
持ち家の場合は、査定依頼を申し込むだけでも、片付けなければならないという状況を生み出すことにつながるでしょう。
また自治体の福祉課や民生員など、公的に関わりがある人や窓口に相談するのもひとつの方法です。
もちろん住人に変わって片付けてくれるというわけではないのですが、自宅まで様子を見に来てもらったうえでアドバイスをもらうことは可能です。
法的に問題がある場合には、行政指導などが入ることもあるため、そこから片付け行動につながる場合もあるでしょう。
ただし状況的に現実的でないために、結局片付けるという行動に移せないこともあるため注意が必要です。
また脱出せざるを得ない状況を生み出すもの自分自身となるため、決断できず片付けに至らない場合もあるかもしれません。
どうしても片付けざるを得ない状況をつくるのであれば、できるだけリスクの少ない方法やトライしやすい方法から試してみるのがよいでしょう。
ゴミ屋敷を脱出した本来の自分を思い描く
もしも今暮らしている住居がゴミ屋敷でなかったら、あなたはいったいどのような暮らしをしていたでしょうか。
そんなことを考えても片付くわけではないし…と思うかもしれませんが、ポジティブな未来を思い描くことは実はとても有効な方法なのです。
住まいの状況がゴミ屋敷や汚部屋と化してしまっているときは、正直前向きなことが考えられなかったり、気力や体力もなかったりすることも多いでしょう。
しかし明るい未来を想像することは自由です。
たとえばこんな感じ。
- 好きなインテリアで部屋を明るく彩ってみたい
- 友人を招いてお茶や宅飲みを楽しんでみたい
- ペットを飼ってみたい
- 健康的に明るく過ごせるようになりたい
- 貯蓄にお金を回せるようになりたい
- 買い控えていた洋服を購入したい
- 趣味の部屋やスペースを作って推し活に力を入れたい
どうでしょうか。
もちろんご自身の原動力になるのであれば、どんなことでもOKです。
毎日思い描くことで、少しでも片付けてみようと思える原動力へと変換していけます。
ゴミ屋敷を脱出する具体的な手段と方法
マインドや理想論だけを上げていては、いつまでたっても住居は片付きません。
ここからは具体的にどのようにしてゴミ屋敷を脱出するのか、具体的な片付け方法について解説します。
自力で片付ける
自力で片付けるのは、正直とてつもなく大変な手段となります。
ゴミ屋敷を脱出するという強い決意と行動力、途中で挫折してもまた片付けを再開できるだけの気力なども必要です。
ですが誰にも指図されることも気兼ねすることもなく、自分のペースで片付けられるというメリットがあります。
一気に片付けるのは難しいので、まずは一か所だけでも片付けエリアを絞って手を動かしてみるのがおすすめです。
収納や整理は完全に後回しにし、まずはいらないものを捨てて物を減らすことから始めてみましょう。
大まかな流れは以下のようなイメージとなります。
- 必要な物とそうでないものをより分ける
- 不用品やゴミを分別して処分する
- 空いたスペースに物を収める
一カ所でも片付くと、次の片付けに使える作業スペースの確保がしやすくなります。
最初は大変だとは思いますが、「テーブルの上」「デスクの上」「玄関」など、まずは目に見えている場所の片付けから手を付け始めるのがおすすめです。
戸棚の中など見えない場所だと、片付けが進んだ実感がわきにくく、挫折につながってしまうこともあるからです。
ゴミや不用品は後から業者にまとめて引き取ってもらうこともできます。
ゴミの分別や処分は後回しにして、とにかく「要不要」で分けるだけ分ける作業を優先させるのもアリでしょう。
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家族や友人の助けを借りる
ご家族や友人・知人に、片付けのサポートを依頼するのも非常におすすめです。
体調がすぐれず片付けがむずかしい時や、精神的に不安定なために気力が続かないようなときこそ、助けを求めるべきです。
必要な物とそうでないものの分別は自らが行い、ゴミの分別や仕分け、排出作業などはお願いするという方法だとスムーズに片付けられます。
手放すべきか迷っているものがあるときも、近くに相談できる人がいると判断に迷いにくくもなるかもしれません。
なかなか申し出にくいこともあるかもしれませんが、きっと喜んで手を貸してくれる人はいるはずです。
身の回りにそうした人がいない場合は、自治体の福祉課などで手を貸してくれる人について相談してみるのもよいでしょう。
専門業者に相談する
自分で作業をするのはどうしても大変という場合や、物の処分に対して判断がつかないという場合には、思い切って専門業者に相談するのもひとつの方法です。
その分費用は発生してしまいますが、適切かつ最も短時間で片付けることができます。
費用面で不安がある場合には、予算に応じて相談するのもありです。
ゴミ屋敷を専門とする片付け業者であれば、どうすれば問題が解決できるか、どうすれば費用を抑えられるかなど親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
プロに依頼をすればあっという間にゴミ屋敷から脱出できるほか、リバウンドしにくいようアドバイスを受けることも可能です。
本気でゴミ屋敷から脱出したいと考えているのであれば、一番におすすめしたい方法です。
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ゴミ屋敷や汚部屋を脱出したきっかけ
ゴミ屋敷状態の住まいに悩んでいた人でも、何らかのきっかけでゴミ屋敷から脱出を果たした人がたくさんいます。
きっかけや成功事例を知ることは、ゴミ屋敷脱出の大きな糧となるはずです。
ここではあるきっかけによりゴミ屋敷脱出に至った人たちの事例を紹介していきましょう。
SNSやYouYubeで、おしゃれで素敵なお部屋やルームツアーなどを好んでみているうち、魅力的な部屋にあこがれを持つようになることもあります。
最初はどうせゴミ屋敷だしとあきらめていたものの、あるインフルエンサーがもともとはゴミ屋敷だった過去があると知り親近感を覚えたといいます。
これをきっかけに、自分も変われるのではないか、変わりたいと思うように。
実際はすべて自分で片付けるのは難しく、業者のサポートを受けての片付けでしたが、現在はSNSで見たような憧れの部屋を手にして毎日快適に過ごしているといいます。
転職がきっかけで引っ越しが決まった
長年仕事が忙しく、住まいはゴミ屋敷状態だったという女性。
あまりの激務と長期にわたるストレスにより、仕事が続けられなくなってしまい退職に至りました。
その後、新たな仕事が決まったものの、再就職直後に今の家からは通うのがかなり大変な距離へと転勤することとなります。
急いで新居を決めたのち、片付け業者に片付けとクリーニングを依頼し退去。
現在は忙しいながらも生活リズムが取れる環境となり、ゴミ屋敷にすることなく元気で活躍されているとのことです。
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