この記事では、一人暮らしでゴミ屋敷が生まれる原因と対処法を紹介します。
複数人で暮らす家に比べて、一人暮らしの家はゴミ屋敷化する割合が高いです。
いつの間にか汚部屋になっていたという事態もよくあるため、ゴミ屋敷になる前に気づいた時点で早めの対処が求められます。
汚部屋かもしれないサインも紹介するため、一人暮らしのゴミ屋敷化を防ぎたい方は参考にしてください。
一人暮らしがゴミ屋敷化する原因
一人暮らしの部屋がゴミ屋敷化する原因はさまざま考えられます。
いつの間にかゴミ屋敷と呼ばれるレベルにまで部屋が汚れていたという事態にならないように、以下の特徴に当てはまると感じたら早めの対策が必要です。
片付けを面倒くさがる
一人暮らしでゴミ屋敷を作る原因で特に多いのが、片付けを面倒くさがることです。
使った物を元の場所に戻さないだけでなく、ゴミができてもそれをまとめて収集日に処分もせず、足の踏み場もないほどにゴミが散乱します。
一人暮らしだからこそ部屋の散らかりを指摘してくれる家族がいないため、油断して片付けを怠る方が多いです。
汚部屋だと認識していない
部屋がゴミ屋敷レベルで汚れていても、そもそも汚部屋だと認識していない人がいます。
一人暮らしでは誰かを家に呼ばない限り指摘してくれる人が出てこないため、部屋の状況は自分で正しく判断しなければなりません。
まさか自分の部屋がテレビで見るようなゴミ屋敷になる訳がない、そう思い込んでいると気づかないうちに汚部屋を作っており、ゴミ屋敷化は徐々に進行していきます。
日頃からゴミをまとめて定期的に処分する習慣が付いていない人は、いつの間にか汚部屋を作りがちです。
精神疾患やセルフネグレクト
うつ病などの精神疾患や、精神疾患によって自己管理ができなくなるセルフネグレクトの状態によって、家がゴミ屋敷化することもあります。
自分自身の健康や安全に対して無頓着になったり、強い孤独感からゴミを捨てられなくなってしまい、ゴミ屋敷での生活を受け入れてしまうのです。
こうした症状に陥っている方は周囲がサポートした上で環境を徐々に改善していくのが大切ですが、一人暮らしの場合はそのサポートも十分に得られずゴミ屋敷は深刻化する恐れがあります。
体力の衰え・怪我により片付けが困難
体力の衰えた高齢者や、怪我によって体が動かしづらくて片付けが困難な人はゴミが捨てられず家の中で溜まっていき、ゴミ屋敷化するケースも多いです。
このケースは、子供達が出て行って一人で実家に暮らしている親に当てはまることが多く、子供が久々に帰ってくると実家がゴミ屋敷になっていたという状況も少なくありません。
一人暮らしでゴミ屋敷化しやすい人の特徴
上記で説明した原因も踏まえて、一人暮らしでゴミ屋敷化しやすい人の特徴をまとめました。
自身、もしくは家族や友人でこの特徴に当てはまる方がいれば、家をゴミ屋敷化させないように警戒しておきましょう。
高齢者
身体機能が衰えつつある高齢者は、片付け作業が困難となりゴミ屋敷を作る恐れがあります。
認知機能が低下している場合は、ゴミの収集日が分からなくなったり、そもそもゴミだと認識せずに部屋に物を溜め込んでしまう人もいます。
ゴミ屋敷となった部屋で暮らす高齢者は、健康面の悪化で孤独死してしまうケースも少なくはないため、家族や周囲が快適な生活環境の構築を支えてあげなければなりません。
仕事が忙しい人
仕事が忙しくて、家に帰ってから動く気力がない人も多いです。
これでは部屋の片付けやゴミ捨ても疎かになってしまい、いつの間にか自宅がゴミ屋敷になっています。
片付けなければと頭では分かっていても、一人暮らしをする前の実家で家事を親に任せっきりだった人は、片付けを習慣化できず仕事にかまけてゴミ屋敷を作りがちです。
忙しくてゆっくり料理も出来ないからと、スーパーのお弁当やカップ麺を食べてそのゴミを放置してしまうと、害虫発生による健康被害のリスクも高まります。
ストレスを溜め込みやすい人
仕事の忙しさにも関係のある話ですが、ストレスを溜め込みやすい人は精神疾患やセルフネグレクトになりゴミを捨てられなくなる可能性があります。
こうした精神状態では孤独感を感じて収集癖が付いてしまったり、あまり外で人目に触れたくないといった状況に陥ってしまうため、ゴミの処分ができずにゴミ屋敷化しやすいです。
家をゴミ屋敷化させないためにも、ストレスを適度に発散して精神状態を良好に保てる環境を作らなければなりません。
汚部屋にしない！一人暮らしのゴミ屋敷化を防ぐ方法
一人暮らしのゴミ屋敷化を防ぐためには、そこに住む本人が意識して行動に移さなければなりません。
知らず知らずのうちに汚部屋になってしまい、手が付けられなくなる状態から始めるよりも、前もって心がけての行動が大切です。
以下の方法をできることから実践していき、快適な部屋を維持しましょう。
ゴミは毎週処分する
生ゴミをはじめとする生活ゴミは、可燃ゴミや不燃ゴミ、資源ゴミに区別されて自治体が定期的に回収しにきます。
特に家庭で多く発生する可燃ゴミは週に2~3回の頻度で自治体が回収に来るため、少なくとも週に1回は処分する習慣をつけましょう。
ゴミ置き場が家から遠いと処分を面倒くさがる人もいますが、重い腰を上げて捨てに行ってみると案外スッキリとした気分になるものです。
一人暮らしといえども食事だけでかなりのゴミが発生するため、毎週処分しなければあっという間にゴミは溜まります。
不燃ゴミや資源ゴミは月に数回だけ回収する自治体もあるため、タイミングを逃さずに月1回は最低でも処分することを心がけてください。
使った物は片付ける習慣をつける
家の中で使った物は、元ある場所に片付ける習慣をつけましょう。
当たり前のことに聞こえますが、忙しい時や考え事をしている時は使った物の片付けを忘れて、そのまま放置してしまうケースも多いです。
こうした物が積み重なると、気づかないうちに片付けが面倒なレベルにまで部屋が散らかっており、結果的に汚部屋を作ることになります。
どんな些細な物であっても、置き場所を決めていたり、使って散らかった物はすぐに片付けるのが綺麗な部屋を維持するために欠かせないことです。
定期的に部屋を掃除する
物を片付けるだけではなく、定期的に部屋全体を掃除しましょう。
床に散らばったゴミの片付けはもちろん、本棚の整理やお風呂・トイレ掃除などを行って綺麗な部屋の維持に努めることが大切です。
定期的に掃除ができていれば、部屋を清潔に保つために掃除しなければならないという義務感が生まれて、自然と掃除に手が伸びるようになってきます。
最初は面倒に感じていても、いざ掃除を始めてみると屋内のあらゆる箇所が気になって、納得いくまで掃除をしてしまった経験を持つ方もいるのではないでしょうか。
綺麗な部屋はメンタル的にも大いにメリットがあるため、定期的な掃除を心がけましょう。
大きなゴミは片付け業者に依頼する
不要な家具をはじめ、自力での片付けが困難な大きなゴミがある場合は片付け業者に依頼するのもおすすめです。
不用品の回収はもちろん、害虫駆除などのハウスクリーニングも実施してくれる片付け業者があります。
一人暮らしのため人手が期待できない時や、大きなゴミの処分方法が分からない時は依頼してみましょう。
片付け業者も数が多いため、料金設定が適切であったり、対応が良い優良業者を選ばなければなりません。
優良業者を選ぶために、料金面や口コミのよさを業者ごとにまとめた記事を公開しているため、ぜひ参考にしてください。
既にゴミ屋敷？汚部屋のサイン
長いこと住んでいる家だと、本人はその環境に適応しておりゴミ屋敷化に気付けないかもしれません。
汚部屋だと分かるサインをいくつかまとめたため、以下に該当したら掃除を心がけてください。
生ゴミが長期間放置されている
キッチンやリビングのテーブルなどに、料理後の生ゴミやカップ麺の空き容器が放置されていませんか。
生ゴミの放置は悪臭の原因で、そこから害虫が湧いてくる恐れもあります。
臭いがきつい、屋内でよく虫を見かけるといった場合は生ゴミを処分しましょう。
白い靴下を履くと汚れる
白い靴下を履いてしばらく床を歩いてみると、靴下が黒く汚れていることはありませんか。
これは細かなゴミが床に散乱してできた汚れですが、ひどい場合は害虫の死骸やフンも床に付着しており、それを気づかずに踏んでいることがあります。
定期的に掃除しなければ床の汚れから健康被害も及ぶリスクがあるため、ゴミを片付けて清潔な床を保ちましょう。
足の踏み場がない
足の踏み場がないほどに物が散らかっているのは、ゴミ屋敷化する一歩手前の危険信号です。
その中に生ゴミが混じっていようものなら、あっという間に害虫が大量繁殖してきます。
転倒による怪我や、コンセントからの火花で引火して火災のリスクもあるため、足の踏み場がない部屋は早急に改善しましょう。
探し物が見つけられない
探し物が見つけられないのは、普段使ったものを元ある場所に戻す習慣がないからです。
物を使いっぱなしでその辺りに放置する生活を続けていると、知らないうちに汚部屋を作り出してしまいます。
探し物がすぐに見つけられるような、綺麗に整頓された部屋にするのが大切です。
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