この記事では、遺品整理で出てきた写真の取り扱いに悩んでいる方へ向けて、写真整理の基本的な考え方から、具体的な保管方法、処分方法までを詳しく解説します。
遺品整理で大量に出てくる写真。故人の思い出が詰まっているとはいえ、整理や保管に困ってしまう方は少なくありません。
遺品整理で出た写真の適切な取り扱いが理解できるようになりますので、故人の思い出を大切に受け継ぐための参考にしてください。
遺品整理で出た写真の処分手順
こちらでは、遺品整理の際に出てきた写真を処分する処分について、以下の4つのステップで解説します。
- 写真やアルバムをすべて集める
- 写真を「処分」か「保管」かに分類する
- 中身がわからないように処分する
- 残す写真を保管する
1.写真やアルバムをすべて集める
リビングや書斎、押し入れ、屋根裏、物置など、家中のあらゆる場所を探してください。
写真といっても、形態はさまざま。プリント写真、アルバム、デジタルデータ、ネガフィルムなどがあります。
デジタルデータはスマホやパソコンだけでなく、CD、DVD、USBメモリなども忘れないようにしてください。
2.写真を「処分」か「保管」かに分類する
写真を集められたら、残したい写真、処分する写真、判断に迷う写真に仕分けます。
仕分けの基準としては、以下のような基準で仕分けると良いです。
- 写っている人物(家族、親戚、友人など)
- 写っている場所(思い出の場所、旅行先など)
- 写っているイベント(結婚式、卒業式、運動会など)
デジタルデータなら、残すもの以外は削除すれば、OKです。形見分けをする場合には、誰に渡す用の写真なのかという振り分けも必要です。
アルバムに入っているものは、アルバムから写真を外して仕分けを行います。アルバム自体も処分する場合は、紙、プラスチックなど、素材によって分別します。
3.中身がわからないように処分する
一般的なプリント写真は、燃やせるゴミとして処分できます。シュレッダーにかける、または、黒く塗りつぶす等の処理を行いましょう。
他にも以下の方法でも、中身がわからないように対策できます。
- 紙に包んで見えない状態にして出す
- 漂白剤に浸けてから出す
故人の写真やアルバムをそのまま処分するには抵抗があるという方は、供養してから処分することをおすすめします。
寺社や業者に代行で供養を依頼するか、自宅で供養を行う方法があります。
写真の量が膨大で、整理や処分に困る場合は、遺品整理業者に依頼するのもひとつの手です。写真やアルバムの仕分け、供養、処分などを代行してくれます。
4.残す写真を保管する
写真の種類やテーマごとにアルバムを作成し、整理して保管します。写真の保管方法については、以下の方法があります。
- 新しくアルバムを用意する
- デジタルデータにする
- 形見分けをする
故人の大事な写真を残すために、新しくアルバムを用意して保管するのもアリです。しかし、デジタル技術が発達している現代では、デジタル化して保管するのが便利です。
パソコン、外付けハードディスク、クラウドストレージなどにバックアップして保管したり、デジタルフォトフレームを利用したりして残せます。
デジタルフォトフレームなら、いつでも気軽に故人との写真を振り返りできます。
遺品整理で出た写真を処分する方法
こちらでは、遺品整理で出た写真を処分する方法を3つ紹介します。
お寺に供養を依頼する
お寺に供養を依頼する際には、以下の方法のいずれかで供養してもらえます。
- お焚き上げ
- 読経供養
- 人形供養などとの合同供養
お焚き上げは神社でも対応してくれるところがあります。
お寺や神社で、写真やアルバムを燃やして供養するお焚き上げは、煙とともに故人の魂を天に送り、供養の気持ちを表します。
また、読経供養は、お寺で僧侶に読経してもらい、故人の冥福を祈る方法です。写真をお寺や神社に持ち込むか、郵送で送るケースが多いです。
自治体のゴミ回収に出す
自治体のゴミ回収に出す場合は、自治体によってゴミの分別ルールが異なります。必ずお住まいの自治体のホームページやゴミ収集カレンダーを確認してください。
写真やアルバムの素材によって、燃やせるゴミ、燃やさないゴミ、資源ゴミなどに分別されます。
シュレッダーにかけたり、黒く塗りつぶしたりして、わからないようにしてからゴミ袋に入れると安心です。
大量の写真やアルバムを処分する場合は、事前に自治体の清掃事務所に相談することをおすすめします。
遺品整理業者に依頼する
専門的な知識と経験を駆使して、丁寧に整理し、適切な方法で処分してくれる遺品整理業者に依頼するのもおすすめです。
写真の供養を希望する場合は、提携のお寺や神社で供養を行ってくれたり、業者の施設にて、合同供養を行ってくれたりします。
プライバシーに配慮して、供養から処分まで一貫して任せられるので、写真だけでなく、遺品整理と一緒に依頼すると負担をかなり減らせます。
遺品整理業者を選ぶなら、遺品整理士が在籍する業者を選ぶことをおすすめします。おすすめの遺品整理業者については、以下の記事も参考にしてみてください。
残しておく写真の保管方法
こちらでは、残しておく写真の保管方法を3つ紹介します。
写真やアルバムの保管方法については、以下の記事も参考にしてみてください。
新しくアルバムを用意する
新しいアルバムを用意して残したい写真を整理すれば、思い出や年代ごとに整理し、見やすく保管できるのがメリットです。
写真の周りに説明や思い出を書き込めば、アルバムをより魅力的になります。
新しいアルバムを作成する際に、写真の量が多い場合は、仕分けや整理に時間がかかります。しかし、故人の思い出を大切に残し、家族や親族で共有したいという方にはおすすめの保管方法です。
デジタルデータにする
デジタルデータにすれば、場所を取らずに大量の写真を保管でき、劣化の心配もありません。また、家族や親族と共有しやすいというメリットがあります。
デジタルデータなら、フォトブックや、デジタルフォトフレームを利用すると、思い出をしまわずに、ディスプレイできるため、見やすいでしょう。
デジタルデータにしておけば、デジタル上でのアルバム作成や動画作成など、さまざまな活用方法があります。
形見分けをする
形見分けとは、故人が愛用していた品や思い出の品を、親族や友人などに分けることを指します。
形見分けなら、写真を有効活用してもらえる上に、遺品整理の負担を軽減できます。
ただし、形見分けをする際には、形見分けの対象者全員が、写真が欲しいとは限りません。事前に、形見分けに写真がいるかどうか確認しておきましょう。
写真の状態によっては、劣化や破損が進んでいる場合があります。事前に状態を確認し、必要であれば修復やデジタル化を行いましょう。
遺品整理で出た写真を分ける際の4つのポイント
こちらでは、遺品整理で出た写真を分ける際の4つのポイントを解説します。
似たような写真は1枚に絞る
遺品整理で出てきた写真を分ける際、似たような写真が複数枚ある場合は、以下のポイントを参考に1枚に絞り込むことをおすすめします。
- 構図が優れているもの、バランスが良いもの
- 写っている人物の表情が自然で良いもの
- ピントが合っている鮮明なもの
また、故人と特に親しかった人物、家族、親族など、故人にとって思い出深い場所、旅行先などが写っている写真を優先的に残しましょう。
冠婚葬祭や記念の写真は残しておく
冠婚葬祭や記念の写真は、故人の人生の節目を記録した貴重な資料になるため、優先的に残しておくことをおすすめします。
卒業式の写真は、卒業証書と一緒に保管しておくと、より思い出深くなります。
旅行の写真は、故人が訪れた場所や体験を記録した思い出の品です。特に、家族旅行や思い出深い場所の写真は、大切に残しましょう。
その他、お宮参り、七五三、還暦祝い、受賞時の写真など、故人の人生の節目や、子や孫との人生の節目や記念は残しておくことをおすすめします。
明らかにいらない写真から段階的に減らしていく
何周かいるかいらないかを判断して徐々に減らしていくと、本当に必要なものだけが残っていきます。
判断に迷う写真は、一旦保留ボックスに分けておき、時間を置いてから改めて見直すと、客観的に判断できるようになります。
劣化していて、白くなっていたり、何が写っているのかがわかりにくくなっているものは処分してください。
また、ピンボケやブレていて明らかに写りが悪く、誰が写っているのかも判別できないような写真も、処分対象です。
親族や家族との写真は優先して残す
故人との思い出や、家族の思い出を振り返るためにも、家族や親族との写真は優先的に残すことをおすすめします。
親族や家族との写真は、形見分けの遺品としても喜ばれます。
親族や家族との写真を見ることで、故人との楽しい時間を思い出すきっかけになり、故人を偲ぶ機会にも。
また、家族や親族が集まった際に見返せば、思い出話で盛り上がれるでしょう。故人を知らない世代にとっても、故人の人となりを知る貴重な機会になります。
遺品整理での写真の処分も「不用品なんでも回収団」へ
遺品整理で出てきた写真の処分は、整理、仕分け、処分、保管の4つのステップで進めます。
残す写真は、アルバムに整理したり、デジタルデータ化したり、形見分けしたりと、さまざまな方法で保管できます。
家族や、親族の状況に合わせた方法で保管するようにしてください。
処分する写真は、供養やお焚き上げ、自治体のゴミ回収、遺品整理業者への依頼などの方法があります。
遺品整理業者なら、写真の整理から処分までワンストップで依頼できますし、写真以外の遺品整理も全て任せられます。
写真やその他の不用品を処分するなら、ぜひ「不用品なんでも回収団」にご相談ください。