本記事では、亡くなった人の物を処分した方がいい理由を解説していきます。
亡くなった人の物を処分する際、気持ちの整理ができなかったり、本当に捨てるべきか迷ったりする方も多いはずです。処分した方がいい理由を把握すれば、スムーズに処分できます。
ただし、中には捨てない方がいい物、注意点などもあるため何でも捨てるのはNGです。記事を読めば、詳しい手順や捨ててはいけない物もわかります。
ぜひ参考にしてください。
亡くなった人の物は処分した方がいい理由4つ
亡くなった人の物は処分した方がいい理由には主に以下の4つがあります。
- 遺族が心の整理をするため
- 財産を正しく把握するため
- トラブルに巻き込まれないため
- スピリチュアル・風水的にもよい効果があるため
それぞれの理由について、詳しく解説します。
遺族が心の整理をするため
遺品整理は物理的な整理だけでなく、心の整理をするためにも重要な作業です。遺品整理を行うことで、故人との別れを受け入れて、気持ちを整理できます。
また、遺品を整理する過程で故人との思い出を家族や親しい人と語り合うことは、悲しみを分かち合うことになり、かけがえのない時間です。
しかし、亡くなってすぐに気持ちを整理をするのは難しいため、落ち着いてから始めるようにしましょう。
財産を正しく把握するため
故人の遺品の中には、現金や有価証券など、さまざまな財産に関する重要な書類が含まれている可能性があります。
相続や財産分与の際は、故人の口座や不動産などを把握しておく必要があるため、放置してどこに何があるのか分からなくなる前に、必要な書類を確認する意味も込めて整理を行いましょう。
また、故人が生前に契約していたサービスも早めに解約をしないと、相続人が支払うことになります。
トラブルに巻き込まれないため
亡くなった人の物を処分しないままにすると、遺族間でトラブルになる可能性があります。
遺品整理を行わずにいると、他の遺族が勝手に処分したり、持ち出したりしてしまう可能性もあります。後々トラブルになることもあるため注意しましょう。
また、生前住んでいた家が空き家になった場合は、空き巣に狙われ貴重品を盗まれるリスクがあるため、トラブルを避けるためにも、早めに遺品整理に取り掛かってください。
スピリチュアル・風水的にもよい効果があるため
故人の遺品を整理することは、スピリチュアルや風水の観点から見ても、故人の魂が安らかに旅立つため、そして遺族が前向きなエネルギーを得るために重要です。
故人の残した物に執着し、整理せずに放置することは、故人の魂が現世に留まり成仏を妨げる原因になります。
また、遺品に触れたときに暖かさや懐かしさを感じる物はお守りとして残し、不安や憂鬱な気持ちになる物は、処分するかお清めをしましょう。
遺品整理は単なる物理的な片付けではなく、故人への供養となり、遺族の心身の健康などにもつながる、精神的な意味合いを持つ行為です。
亡くなった人の物を処分する手順
ここでは、亡くなった人の物を処分する手順について紹介します。
相続人を確認する
相続人以外が遺品などの処分を勝手に行うことは、原則としてできません。亡くなった人の物を処分する際は、最初に法定相続人の確認をしましょう。
ただし、必ず相続人が作業を行わなければならないわけではなく、他の親族や遺品整理に対応している不用品回収業者に依頼することも可能です。
また、相続人が複数いる場合は、遺品整理の方針や処分方法について相続人全員で話し合いましょう。
相続人の確認は曖昧にしてしまうと、後々トラブルになる可能性があるので、必ず最初に相続人を確認することが大切です。
必要な物・重要な物を仕分ける
相続人が確定したら、次に遺品の中から必要な物や重要な物を仕分ける作業を行います。
具体的には、以下のような物です。
- 遺言書
- 通帳
- 保険証書
- 年金手帳
- 不動産の権利書
- 契約書
- クレジットカード
- 有価証券など
これらの書類は、相続手続きや今後の生活に必要な情報となるため、一箇所にまとめて厳重に保管してください。
この仕分け作業を行うことで、遺品整理後の手続きなどで使う書類を紛失するリスクを減らせます。
ゴミ・不用品を捨てる
必要な物・重要な物の仕分けが終わったら、不用品やゴミに該当する物を処分しましょう。
古くなった家具や家電、衣類などがこれに該当します。これらのゴミや不用品は、自治体の分別ルールに従って分別を行ってください。
また、不用品やゴミの量が多い場合は、不用品回収業者に依頼することも検討しましょう。
価値のある物は売却する
遺品の中には、状態の良い家具や家電製・貴金属など価値のある物が含まれている場合があります。
これらの物は処分するのではなく、リサイクルショップやフリマサイトなどを活用して売却することを検討しましょう。
ただし、重い物や大きくてたいした価値のない物は処分するのがおすすめです。また、売却によって得られたお金は、相続財産の一部となり相続人の間で分配することになります。
部屋の掃除を行う
全ての遺品の整理と処分が終わったら、最後に故人が住んでいた部屋の掃除を行います。畳やカーペットの掃除・水回りの清掃などを行い、部屋全体を清潔な状態にすることで気持ちもスッキリさせましょう。
長期間住んでいた部屋には、埃や汚れが溜まっていることも多いため、丁寧に清掃してください。
また、賃貸物件の場合は、大家さんや管理会社に連絡し、退去の手続きを行う必要があります。その際、原状回復の義務が発生する場合もあるので、契約内容を事前に確認しておきましょう。
亡くなった人の物を処分する際の注意点
ここでは、亡くなった人の物を処分する際の注意点について詳しく解説します。
家族との話し合いを大切にする
故人の遺品は単なる物ではなく、故人の思い出や生きた証が詰まっています。
そのため、処分方法を決める際には、家族や親族間で十分に話し合いを大切にし、全員が納得できる方法を選びましょう。遺品の中には、家族にとっても大切な思い出の品が含まれているかもしれません。
独断で処分を進めてしまうと、後から他の家族から強い反発を受けたり、感情的な対立を生んだりする可能性があるので、注意しましょう。
ゴミは正しく分別する
遺品の中には、さまざまな種類のゴミが含まれており、自治体によって定められた方法で正しく分別する必要があります。
多くの自治体では、テレビや冷蔵庫などの家電リサイクル対象品目は、回収を行っていません。自分が住んでいる自治体のルールを事前に確認して、適切に処分しましょう。
また、分別が適切に行われていない物は回収されないだけでなく、不法投棄とみなされる場合もあるので注意してください。遺言書や通帳など捨ててはいけない物もあります
捨ててはいけない物もある
遺品の中には、遺言書や通帳など捨ててはいけない物もあります。相続などで必要になるケースがほとんどなので、必ず捨てずに保管してください。
また、遺言書は家庭裁判所で相続人の立ち合いの元開封しなければならないと法律で定められています。
そのため、必要な物や不要な物を仕分ける際に遺言書が出てたら、必ず家庭裁判所で開封しましょう。勝手に開けると、トラブルの元になります。
捨ててはいけない物リストはこちら!
亡くなった人の物を処分するタイミング
亡くなった人の物の処分は、以下のタイミングで行いましょう。
- 葬儀の直後
- 納骨後
- 四十九日の法要後
- 相続税の申告前
故人の物を処分するタイミングは、遺族の心の状態やおかれた状況によって大きく異なります。
明確な決まりがあるわけではありませんが、一般的には葬儀の直後・納骨後・四十九日の法要後など区切りのよいタイミングで行う場合が多いです。
誰かが亡くなった後には、銀行や市役所などでの手続きが必要となります。諸々の手続きを終え、落ち着いたタイミングでの処分を検討しましょう。
また、相続税の申告は亡くなったのを知ってから10ヶ月以内となっているので、申告の期限までに遺品整理を行ってください。
親が亡くなったらする手続きについてはこちら!
亡くなった人の物が捨てられないときの対処法
故人との思い出が詰まった物を処分するのは気持ち的に辛く、なかなか捨てられない方も多いはずです。ここでは、亡くなった人の物が捨てられないときの対処法を3つ紹介します。
心が落ち着くのを待つ
気持ち的に辛いときは、無理にすぐに整理しようとせずに自分の心が落ち着くのを待ちましょう。
期限内に行わなければならない手続きに使う書類などは、先に仕分ける必要がありますが、遺品整理自体には期限がないので、自身が納得のいくまで時間をかけても問題ありません。
故人の遺品と向き合える気持ちになってから、整理を始めましょう。
家族や友人に手伝ってもらう
一人で抱え込まず、信頼できる家族や友人に手伝ってもらうことも有効な手段です。話をしながら遺品整理を進めることで、残す物や処分する物の判断がしやすくなります。
また、作業を分担して行うことで、心身の負担を軽減することもできます。
専門業者へ依頼する
どうしても遺品整理が進まない場合や、時間的な余裕がない場合は、遺品整理に対応している不用品回収業者に依頼することも検討してみましょう。
専門業者は遺品の仕分け、梱包や搬出など一連の作業を丁寧に行ってくれます。また、故人の思い出を尊重しながら、遺族の気持ちに寄り添った対応をしてくれるので、最後まで安心して任せられます。
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今回は、亡くなった人の物は処分した方がいいかどうかについて紹介しました。
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