汚部屋の状態を以下の5つのレベルに分けて紹介します。
- レベル1:少し片付ければスッキリする状態
- レベル2:物が溢れて足の踏み場が狭い状態
- レベル3:足の踏み場がなく不衛生さを感じる状態
- レベル4:ゴミが溜まり、悪臭がする状態
- レベル5:部屋全体がゴミで埋め尽くされ、日常生活に支障が出る状態
また、掃除方法や片付いてからも継続して部屋を綺麗にできるための改善策もわかるようになります。汚部屋から脱出したい方や、困っている方はぜひ参考にしてください。
レベル1:少し片付ければスッキリする状態
汚部屋のレベル1なら、床に物が散乱していたり、テーブルの上が物で溢れていたりする状態を指します。
まだ物の配置が多少乱れているだけで、比較的短時間で元の綺麗な状態に戻せる段階です。
掃除方法:半日〜1日かけて整理整頓を行う
レベルの汚部屋を掃除するポイントは、大掛かりな清掃というよりは、整理整頓に重点を置くことです。
◾︎掃除の流れ
- 目にみえるゴミをゴミ箱に入れる
- テーブルや棚の上を整理する
- 床に散乱しているものを整理する
- 掃き掃除と拭き掃除
目に見えるゴミを分別してゴミ袋に入れます。ゴミをまとめたら、あとは必要なものを決めた場所へ収納してください。
場所が決まっていないものや処分に迷うものはまとめて一時的に置いておきます。ゴミや不用品を全て整理できたら、見返しているもののみ残して収納してください。
改善策:すぐに定位置に片付ける習慣を身につける
全ての物に対して「定位置」を決めます。どこに収納するのか、どこに置くのかを明確にすることです。
例えば、収納ケースにラベルを貼ったり、棚に仕切りを設けたりすることで、物の場所が明確になります。
習慣化のコツとしては、継続が一番重要です。毎日続けることで、自然と体が動くようになります。
片付けをサポートするアプリといったツールを活用するのも良いでしょう。
レベル2:物が溢れて足の踏み場が狭い状態
汚部屋レベル2になると、床に物が散乱しているだけでなく、積み重なって山になっている状態を指します。
足の踏み場が限られ、部屋の中を自由に移動するのが困難になっている段階です。ゴミと物の区別が曖昧になり、何が不要なものなのか判断がつきにくくなっている場合もあります。
掃除方法:1日〜2日かけて断捨離も行う
ポイントは、単なる整理整頓ではなく、「断捨離」の考え方を取り入れることです。軍手、マスクなどを用意しておき、以下の掃除のポイントを押さえておいてください。
■掃除のポイント
- 明らかなゴミや明らかに不要なものをゴミ袋に入れていく
- 残った中から1年以上使っていないものと必要なものを分別する
- 迷うものは「保留ボックス」へ貯めておく
1年以上使っていないものを処分する際には、客観的に見て不要かどうかを判断することが大切です。
「まだ使えるかも」「いつか使うかも」という気持ちは一旦置いておき、処分するようにしてください。
物を全て整理した後、床や壁、家具などを掃除します。掃除機をかけ、雑巾で拭き掃除をします。あとは、収納ケースやラックなどで、空間を有効活用しましょう。
改善策:もったいないという感覚をなくして捨てる
「もったいない」という感情は大切ですが、度が過ぎると生活空間を圧迫する原因になります。
「1年以上使っていない」「同じものが複数ある」など、捨てる基準を具体的に決めておきましょう。
「これだけは捨てられない」というなら1年後などと期間を決めて、その期間中に使わなかったら捨てるというルールを設けて処分してください。
売れるものならフリマアプリやリサイクルショップを利用すれば、罪悪感を軽減できます。
レベル3:足の踏み場がなく不衛生さを感じる状態
レベル3になると、床が物で完全に覆われ、足の踏み場を探すのも困難な状態です。
ゴミと物の区別がほとんどつかず、悪臭や害虫が発生している可能性もあります。生活空間としての機能を果たしておらず、健康にも悪影響を及ぼす可能性のある状態と言えます。
掃除方法:ゴミの分別と処分にかなり労力をかける
このレベルでは、カビや細菌、害虫などに触れる可能性があります。防塵マスク、厚手のゴム手袋、ゴーグル、汚れても良い長袖長ズボンは必須です。
◾︎掃除の流れ
- ゴミの回収日を確認してスケジュールを立てる
- ゴミの回収日の前日までに作業をする
- ゴミ回収に片付けたゴミを出す
- 2と3を繰り返す
- 拭き掃除と掃き掃除をする
ほとんど買い替えると思って処分してください。使えるものと捨てるものを分別していると時間がかかりすぎてしまいます。
このレベルになってくるとひとりでは手に負えないことがほとんどです。専門業者に依頼することも検討しましょう。
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改善策:必要最低限にまでものを減らす
レベル3の汚部屋では、単に片付けるだけでなく、根本的に物の量を減らすことが重要です。
まず、衣類、寝具、調理器具、仕事道具など、生活に不可欠な物を明確するためにリストアップしましょう。
リストアップした必要最低限の物、または今後も使用する明確な目的があるもの以外はものを増やさないという習慣が身につけるようにしてください。
また、月に1度、定期的に部屋全体を整頓する日を設けます。
出しっぱなしになっている物を元の場所に戻し、掃除機をかけたり、拭き掃除をしたりして、部屋を清潔に保つようにしてください。
レベル4:ゴミが溜まり悪臭がする状態
レベル4はゴミが胸元近くまで積み上がり、足の踏み場がないだけでなく、悪臭、害虫などが蔓延し、健康のリスクも高い状態です。
もはや個人の力では清掃が困難なレベルであり、プロの力を借りる必要性がかなり高いと言えます。
掃除方法:プロに依頼+ハウスクリーニングも行う
汚部屋の清掃に対応している業者を選ぶ際には実績が豊富かどうかを確認し、評判や口コミなどを参考にすることをおすすめします。また、行政の許可を持っている業者を選ぶと安心です。
見積もりはできるだけ訪問見積もりを依頼し、部屋の状態を直接見てもらうことで、より正確な見積もりを出してもらいましょう。
レベル4の汚部屋清掃は、専門業者の力を借りることで、安全かつ確実に元の状態に戻すことができます。
費用はかかりますが、プロに依頼するのが最善の選択と言えるでしょう。
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改善策:生活習慣や精神的な状態から見直す
このレベルの汚部屋の改善策として、「生活習慣や精神的な状態から見直す」必要があることも。レベル4の汚部屋は、以下のような要因が複合的に絡み合って発生しています。
- 不規則な生活、食事の偏り、睡眠不足など
- ストレスや不安などの精神的な問題
- 先延ばし癖、完璧主義、物を捨てられない性格など
精神的な問題を抱えている場合は、カウンセラーや精神科医などの専門家に相談することをおすすめします。
適切なアドバイスや治療を受けることで、問題の根本的な解決ができる可能性があります。
レベル4の汚部屋からひとりで脱出するのは、簡単なことではありません。ひとりで悩まずに適切なサポートを受けましょう。
レベル5:部屋全体がゴミで埋め尽くされ、日常生活に支障が出る状態
床だけでなく、天井近くまでゴミが積み重なり、ドアの開閉すら困難な状態です。悪臭、害虫、カビなどが蔓延し、構造部分への損傷も懸念されます。
生活空間としての機能を完全に失っており、健康被害のリスクも極めて高い状態です。
掃除方法:プロに依頼してリフォームなども行う
レベル5の汚部屋は、個人の力では対応が難しく、プロの力を借りることが不可欠です。
ゴミの堆積によって床や壁が腐食しているケースもあります。設備が故障しているなら、リフォームが必要となることが多いです。
清掃業者にはゴミの撤去、分別、特殊清掃、ハウスクリーニングを依頼し、リフォームはリフォーム業者に依頼するのが一般的。
費用は高額になりますが、健康被害のリスクや精神的な負担を考えると、プロに依頼するのが最善です。
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改善策:精神的な疾患の可能性があるため医師に相談する
レベル5の汚部屋は、単に片付けが苦手というレベルを超え、精神的な要因が関係していることが多いです。
医師の診断と治療を受けることをおすすめします。医師へ相談するなら精神科・心療内科を受診しましょう。
診断結果に基づいて、薬物療法、カウンセリング、認知行動療法などの適切な治療を受けられます。
生活習慣の改善や片付け方など、アドバイスや必要に応じて支援機関との連携をサポートしてもらってください。
レベルを問わず汚部屋の清掃をプロに依頼するメリット
レベルごとに汚部屋の清掃方法を紹介してきましたが、どのレベルでも汚部屋を脱出するには大変です。
こちらでは、プロに依頼するメリットについて紹介します。
ゴミの分別や処分の手間がかからない
汚部屋の清掃は肉体的な負担だけでなく、精神的な負担も大きい作業です。
特に、長期間放置していた汚部屋の場合は、自分で片付けようとすると情けない・ツライなど、様々な感情が湧き上がることも。
プロに依頼することで、肉体的にも精神的にも負担を軽減できます。大量のゴミを効率的に搬出するための機材やノウハウ、複数人での対応が可能。
短時間でも搬出作業を行ってくれるので、手間がかかりません。
害虫駆除や消毒などハウスクリーニングまで対応してくれる
汚部屋では、害虫が発生したり、悪臭やカビが蔓延したりするなど、衛生面の問題が発生していることが少なくありません。
素人が衛生面の問題を解決するのは難しく、再発のリスクも高いです。
プロに依頼することで、単なるゴミの撤去だけでなく、ハウスクリーニングを含む包括的なサービスを受けられます。
依頼すれば、きれいになった部屋になるまで待つだけです。
汚部屋から挫折することなく脱却できる
汚部屋の片付けは、単なる掃除とは異なり、途中で挫折してしまうケースも少なくありません。
プロの業者は、依頼者の気持ちを理解し、前向きな気持ちで片付けに取り組めるように配慮をしてくれます。
きれいな部屋になることで、状態を維持しようという動機につなげられるので、汚部屋に悩んでいる方は、プロへの依頼を検討してみてください。
汚部屋の片付けなら「不用品なんでも回収団」へ!
汚部屋の片付けは精神的にも肉体的にも大変な作業です。焦らずに根気強く作業を続けていれば、汚部屋から脱出できます。
必要に応じて家族や友人のサポートを受けられればいいですが、サポートが望めない時には、プロを頼ってください。
プロなら近隣の方や、希望に配慮して作業を行ってくれるのでおすすめです。
レベルを問わず汚部屋の片付けは、ぜひ「不用品なんでも回収団」にご相談ください。