この記事では、おもちゃを断捨離するコツや、基本的な心構えを解説します。
おもちゃの断捨離は、決して難しいことではありません。適切な方法とちょっとしたコツを知れば、スムーズに進められます。
また、おもちゃが増え続けることで起こる問題と断捨離の必要性や、片付けるためのステップも解説。
「本当に必要なもの」を見極めるためのヒントがわかりますので、ぜひ参考にしてください。
効果的なおもちゃ断捨離のコツ
こちらでは、効果的なおもちゃ断捨離のコツを年齢別に解説します。
3歳児のおもちゃ断捨離
3歳児までの断捨離では、親が主導しつつ、子どもの気持ちに寄り添うことが重要です。子どもがまだ幼いため、親が判断しやすい段階です。
まず、「遊んでいないおもちゃ」に注目し、壊れているもの、対象年齢を過ぎているものから手をつけるのが効果的です。
「これはいる?」「どれは大事なもの?」など、おもちゃを自分で選んで処分することを促すような声かけを行うようにしましょう。
遊びの中で自然に手放す機会を作りつつ、親主導で子どもの意見も聞くバランスをとりましょう。
次に、おもちゃ箱や収納スペースの「定員」を決め、そこに入りきらないものは見直し対象とします。新しいおもちゃが増える際は、何かと入れ替えるルールを作るのも有効です。
小学生のおもちゃ断捨離
小学生のおもちゃの断捨離では、判断する機会を増やし、「このおもちゃからは卒業する」という意識を持たせることが重要です。
一緒に作業することを心がけ、「いるもの」「いらないもの」「保留」の3つに分類する箱を用意し、子ども自身に仕分けさせます。
「この箱に収まるだけ」など、具体的な量を決めるのも良い方法です。
おもちゃを捨てる際には、感謝する習慣をつけることで、物を大切にする心を育めます。
捨てることを無理強いせず、子どもが納得して手放せるようサポートすることが、小学生の断捨離成功の鍵です。
増え続けるおもちゃにより起こる問題
こちらでは、増え続けるおもちゃにより起こる問題について解説します。
収納スペースが足りなくなる
増え続けるおもちゃによって起こる問題の中で一番は収納スペースのひっ迫することです。
おもちゃが多すぎると、片付けても片付けてもすぐに散らかり、常に部屋がごちゃごちゃしている状態になります。
また、収納場所が足りずおもちゃを無理やり詰め込んだ結果、結局全てをひっくり返してしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。
探す手間が増え、片付けも一層大変になるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
片付けが大変になる、親子げんかの原因になる
おもちゃの量が増えれば増えるほど、元に戻す場所がわからなくなり、片付けるのに要する時間と労力が膨れ上がります。
子どもが自分で片付けようとしても、どこから手をつけていいか分からなくなり、途中で諦めることも少なくありません。
結果として、親が一人で片付けを抱え込むことになりがちです。
また、「片付けなさい」「また散らかして…」と注意する場面が増えてしまうことも。
おもちゃにつまずいたり踏んでしまったりして、イライラした拍子に親子げんかになることもあるでしょう。
おもちゃ断捨離の意外な効果やメリット
こちらでは、おもちゃ断捨離の意外な効果やメリットを3つ紹介します。
自己管理能力が向上する
断捨離をする過程で子どもは、「いるもの」と「いらないもの」を自分で判断し、取捨選択をする機会を得ます。
おもちゃの断捨離は、子どもたちの自己管理能力の向上に大きく貢献します。
さらに、整理整頓されているとスムーズに出し入れできるようになり、「片付けられた」という成功体験を積み重ねやすくなります。
この小さな成功体験の積み重ねが、日々の片付けを習慣化させ、自律的な行動へと繋がっていくのです。
「本当に必要か」を考える習慣は、将来的に金銭感覚や時間の使い方など、さまざまなシーンでの自己管理能力の土台となるでしょう。
集中力と創造性が向上する
おもちゃを断捨離してモノが少ない状態にしておくのは、子どもの集中力と創造性の向上に繋がります。
おもちゃが多い環境では、あれもこれもと目移りし、どれも中途半端に遊んでしまうという状態になりがちです。
どんなものに興味を持つかわからないうちは、多くのおもちゃに囲まれることも必要かもしれません。
しかし、おもちゃが厳選されることで、子どもは目の前のおもちゃと深く向き合うようになります。
実際に、アメリカのトレド大学の研究では、おもちゃの数を減らした方が、多様な遊び方をし、創造力が上がるという結果も出ています。
おもちゃが少ない環境は、子どもが想像力を膨らませ、集中して遊び、成長にもつながる最高の環境です。
家族のコミュニケーションを増やせる
断捨離を家族みんなで行うことで、コミュニケーションが活発になるだけでなく、協力する楽しさや、達成感を共有できます。
どういった手順で片付けるか、どういう役割を持って作業をするかを考える上でもコミュニケーションが生まれます。
他にも、それぞれの役割の連携を取る際にも、コミュニケーションは必要です。
片付けを子どもと一緒に考え、決断する経験は、親子の仲を深めるだけでなく、共同作業の貴重な機会となるでしょう。
また、モノが少なくなり、部屋がスッキリと片付くことで、物理的なゆとりだけでなく、心にもゆとりが生まれます。
おもちゃ断捨離の基本と心構え
こちらでは、おもちゃ断捨離の基本と心構えを5つ紹介します。
必要なものや好きなものだけを残す
おもちゃの断捨離で最も大切な心構えは、「本当に必要なもの、本当に好きなものだけを残す」という基準を作ることです。
子どもが特別に愛着を持っているおもちゃや、思い出が詰まったものは無理に手放す必要はありません。
単におもちゃを捨てるだけではなく、何が大切かを判断する練習になります。
「量」よりも「質」を重視し、厳選されたおもちゃとじっくり向き合う時間を作ることを意識しましょう。
これにより、子どもは一つひとつのおもちゃをより大切に扱い、想像力を膨らませて深く遊べるようになります。
「もったいない」という執着は手放す
まだ使えるのに捨てるのは忍びない、高かったから捨てられない、という気持ちはよく理解できます。
しかし、本当に「もったいない」のは、使われずにおもちゃ箱の奥底に眠っているおもちゃが、ただ場所を占めているということ。
すっきりした空間の方が、心の余裕も変わってきます。
使わないおもちゃは、寄付したり、リサイクルに出したり、必要としている人に譲ったりすることで、そのおもちゃの価値を生かせます。
「使わないものには使ってもらえる環境に」という前向きな気持ちで断捨離に取り組むことが重要です。
子どもの気持ちを尊重し無理強いはしない
おもちゃの断捨離を進める上で、デリケートかつ重要なのが子どもの気持ちを尊重することです。
特に、ある程度の年齢になった子どもに対しては、親が一方的に判断して捨てるのは避けましょう。
無理やりおもちゃを取り上げたり、捨てることを強要したりすると、子どもは不信感を抱き、物を大切にする心も育ちにくくなってしまいます。
まず大切なのは、「なぜおもちゃを減らすのか」を子どもにも分かりやすく説明することです。
そして、断捨離の過程に子どもを巻き込み、「自分で選ぶ」機会を与えてください。
すぐに手放せなくても、時間を置くと子ども自身が納得して手放せるようになることもあります。
できることから少しずつ始める
おもちゃの断捨離は、一気にすべてを片付けようとすると、その量の多さに圧倒され、挫折してしまうことがあります。
大切なのは、完璧を目指すのではなく、「できることから、少しずつ始める」という心構えです。
例えば、まずは「壊れているおもちゃだけ」「パーツが足りないおもちゃだけ」といった、明確な基準で手放しやすいものから着手してみましょう。
あるいは、「おもちゃ箱一つ分だけ」「リビングにあるおもちゃだけ」など、範囲を限定して取り組むのも効果的です。
小さな成功体験を積み重ねることで、達成感が得られ、次のステップへのモチベーションになります。
家族みんなで協力する
おもちゃの断捨離は、決して親だけが抱え込むタスクではありません。家族みんなで協力して取り組むことで、断捨離も進みます。
まず、断捨離の目的や、片付いた部屋で得られるメリットを、子どもにも理解できるように伝えましょう。
その上で、「どれを残す?」「これはどうする?」と、子どもと一緒に相談しながら仕分けを進めます。
子ども自身が選択に関わることで、納得感が高まり、「自分のこと」として捉えることができるようになります。
また、パパも積極的に参加することが重要です。
高い場所に収納するのを手伝ったり、重いものを運んだりといった役割を分担することで、コミュニケーションや親子の信頼も深まります。
おもちゃ断捨離の具体的なステップとコツ
おもちゃの断捨離は、計画的に、そして家族みんなで協力して進めるのが成功の鍵です。以下のステップに沿って作業を進めてみてください。
◼︎おもちゃ断捨離の具体的なステップ
- すべてのおもちゃを出す
- 種類別に分ける
- 手放すおもちゃの仕分け
- 残すおもちゃを収納する
- 捨てるおもちゃを分別する
家中のおもちゃをすべて一箇所に集め、現状の量を把握し、種類別に分けて、何がどれくらいあるかを確認します。
仕分けでは、子どもと一緒に「残すもの」「手放すもの」「迷うもの」に分類。
壊れている、遊ばない、対象年齢外のものを優先的に分類し、子どもの気持ちを尊重し無理強いはしないように注意してください。
厳選したおもちゃは、子どもが自分で片付けやすいよう定位置を決めて収納。
最後に、手放すおもちゃは自治体のルールに従って適切に処分するか、寄付などで役立てましょう。
おもちゃの処分方法については、以下の記事も参考にしてみてください。
おもちゃの断捨離は無理せず自分に合った方法で!
おもちゃの断捨離は、決して一律の方法があるわけではありません。
大切なのは、子どもの年齢や性格、家庭の事情に合わせて、無理なく続けられる方法を見つけることです。
一気にすべてを片付けようとせず、「今日はこの引き出しだけ」というように、できることから少しずつ始めてみましょう。
もし、自治体の分別が複雑で面倒、あるいは量が多すぎて手に負えない場合は、不用品なんでも回収団を検討してみてください。
家まで引き取りに伺いますし、分別も不要のため、時間や労力を大幅に節約できます。
おもちゃの断捨離ならぜひ「不用品なんでも回収団」もご検討ください。