この記事では、実家の片付けにうんざりする原因を紹介します。
また具体的な乗り越え方や、自力では難しい場合の対処法まで、徹底的に解説。
実家の片付けは、一人で抱え込む必要はありません。
うんざりする理由をしっかりと理解し、適切な対処法を知ることで、実家の片付けの大きな壁を乗り越えられます。
うんざりする実家の片付けを進めるための参考にしてください。
実家の片付けで「うんざり」する理由
こちらでは、実家の片付けで「うんざり」する理由を4つ教えてください。
どこから手をつければいいかわからないから
多くのモノを前にすると、どこから手をつけたらいいのか見当もつかず、思考が停止してしまいます。
どこまで片付ければ「終わった」と言えるのか、ゴールが見えないことも「うんざり」感を大きくする原因です。
部屋が少し片付いても、また別の場所からモノが出てきてしまう状態に、モチベーションが無くなってしまうことも。
また、モノ一つひとつに思い出や、家族との対話や相談が必要になることも、片付けのハードルを上げる原因になります。
親との価値観の違いがありなかなか進まないから
「もったいない」という気持ちが強い親との片付けになると、なかなか手放したがらないため、片付けが進みません。
親からすれば「いつか使うかもしれない」「まだ動くから大丈夫」と、捨てることに反対されることがあります。
片付ける側は「スッキリさせたい」という合理的な考えで取り組んでいるのに対し、親は感情的な理由で片付けを拒みます。
こういった衝突から不満が募り、片付け自体が億劫になってしまいます。
兄弟姉妹がおらず相談できる人がいないから
本来であれば、実家の片付けは家族で協力して行うべきものです。
しかし、一人っ子の場合、親の思い出の品や家の整理について、誰にも相談ができません。
また、物理的な作業についても、一人で全てをこなさなければなりません。
自分一人で、何を残し、何を処分するかを判断しなければならないため、精神的な負担が非常に大きくなります。
精神的・物理的な負担を一人で背負うと作業はなかなか進まず、疲労とストレスが蓄積してしまいます。
思い出の品への対処法がわからないから
幼少期の絵、昔の日記、家族との写真など、大切な思い出は「ゴミ」として扱うことに抵抗を持つ方が多いです。
また、自身も思い出のものにふけって、片付けから脱線してしまうこともあります。
さらに、思い出の品は親にとっても大切な宝物である場合が多く、親が「全部とっておいて」と言い出すことも。
思い出のものの処分を攻略できないと、実家の片付けは難しくなります。
「うんざり」を乗り越える実家の片付け方
こちらでは、「うんざり」を乗り越える実家の片付け方を5つ紹介します。
1.片付けのゴールを設定する
ゴールが見えないまま作業を始めると、終わりがないように感じてモチベーションが維持できません。
片付けが終わった後、「親が安全に暮らせるリビングにしたい」など具体的にイメージしてみましょう。
目的を明確にすることで、片付けのモチベーションが上がります。
また、「捨てる」「残す」だけでなく、以下の観点を取り入れ、モノの最終的な行き先を事前に決めておきましょう。
- リサイクルに出す
- 友人に譲る
- 思い出ボックスに入れるなど
行き先が明確になっていると、迷う時間が減り、作業効率が上がります。
2.小さな目標を設定する
広すぎる範囲を一度に片付けようとすると、やる気を失ってしまいます。
そのため、以下のような無理のない、ごく小さな目標から始めるのがコツです。
- 今日は引き出しを一つだけ片付ける
- この棚の上のモノだけを整理する
- この一角だけを片付ける
目標が小さければ、それにかかる時間や労力も少なく済むため、気軽に取り掛かれます。
また、小さな目標であれば、親も「これくらいなら…」と協力してくれやすくなるかもしれません。
「この棚だけ一緒に片付けない?」と声をかければ、口論にならずに済むこともあります。
3.親の気持ちを尊重する
「効率よく、早く片付けたい」と考えがちですが、勝手に捨てようとすると、親は反発します。
親の気持ちを尊重するには、まず一方的に作業を進めるのではなく、大切にしている理由を尋ねてみましょう。
なぜそのモノが捨てられないのか理解でき、衝突を避けられます。理由を聞いて、「捨てる」以外の選択肢を提案することも有効です。
- 思い出の品は写真に撮ってデータとして残す
- 一部を「思い出ボックス」として保管する
4.処分の判断基準を明確にしておく
片付けが停滞する理由として、一つひとつに「これは残すべきか、捨てるべきか」と迷ってしまうことです。
この判断に時間がかかると、作業がなかなか進まず、うんざりする気持ちが強くなります。
そこで、事前に明確なルールを決めておきましょう。たとえば、以下ののような基準を設けるのが有効です。
- 1年間使っていないモノは処分する
- 同じ種類のモノは数を決めておく
- 写真や手紙はデータ化する
具体的な基準を設けておくことで、感情的な迷いを減らし、スムーズに判断できるようになります。
5.明らかにいらないモノから処分する
まず「捨てても問題ない」と誰もが判断できるモノから手を付けることで、片付けの勢いがつきます。
思い出の品や親が大切にしているモノは判断に時間がかかり、片付けが停滞する原因になります。
例えば、以下のようなモノは、最初に処分すべき対象です。
◼︎明らかにいらないモノ
- 賞味期限切れの食品や調味料
- 明らかに壊れているモノ
- 複数の場所にある重複したモノ
- 不要になった紙類
こういったモノは、捨てることに対する心理的抵抗が少ないため、スムーズに作業を進められます。
実家の片付けにうんざりしたときの対処法
こちらでは、実家の片付けにうんざりしたときの対処法を3つ解説します。
不用品回収業者・遺品整理業者に依頼する
自力での作業に行き詰まりや、精神的・肉体的に限界を感じたときに、業者の力を借りれば、時間と労力を大幅に節約できます。
何週間もかかりそうな作業でも、専門業者なら1日から数日で完了することが多いです。
重い家具や家電の搬出も任せられるため、身体への負担も軽減されます。
もちろん、費用はかかりますが、片付けのストレスから解放されることを考えれば、検討する価値は十分にあります。
信頼できる不用品回収業者と遺品整理業者については、以下の記事も参考にしてみてください。
モノをそのままに家を売却する
モノをそのままの状態で家を売却するという方法なら、片付けにかかる時間と労力をゼロにできます。
不動産買取専門の会社は、残された家財道具の処分費用や家の修繕費用を差し引いた金額で買い取ってくれます。
そのため、自分で片付けをしてから売却するよりも売却価格は安くなる傾向にあります。
以下の状況では、プロに任せることでスムーズに解決できるでしょう。
◼︎そのままそのまま家を売却するおすすめの状況
- 遠方に住んでいて頻繁に実家に帰れない
- 身体的な理由で片付けが困難
- 兄弟姉妹がおらず一人で全てを背負っている
親族がいる場合は分担する
一人で全てを背負い込むと、精神的にも肉体的にも限界が来てしまいます。親族で協力することで、負担を軽減し、スムーズに片付けを進められます。
◼︎役割分担の具体例
- モノの仕分けと処分
- 懐かしい話の聞き役
- 情報収集と手配
役割分担を円滑に進めるためには、事前に親族間でしっかりと話し合い、ルールを決めておくことが大切です。
「無理のない範囲で協力する」「できることをやる」という共通認識を持つことで、無用なトラブルを避けられます。
実家の片付けを業者に依頼する費用
こちらでは、実家の片付けを業者に依頼する費用について、間取り別とパック料金別に解説していきます。
間取り別の片付け費用相場
部屋の間取り | 料金相場 | トラックサイズの目安 |
---|---|---|
1R~1K | 40,000円~60,000円 | 軽トラック |
1DK~1LDK | 50,000円~90,000円 | 1.5tトラック |
2DK~2LDK | 100,000円~250,000円 | 2tトラック |
3DK~ | 150,000円~270,000円 | 4tトラック |
単に間取りだけを見て判断すると、実際の費用が大きく異なるケースがあるため注意が必要です。
同じ間取りでも、ゴミ屋敷状態では、必要な作業人数、時間、トラックの台数が増えます。
また、どういった作業を希望するか、3階建て以上か、といった作業環境によっても追加料金が発生することがあります。
不用品回収のパックプラン相場
パックプラン | 料金相場 | 利用トラックの目安 |
---|---|---|
Sパック | 28,000円~40,000円 | 軽トラック |
Mパック | 45,000円~60,000円 | 1.5tトラック |
Lパック | 60,000円~80,000円 | 2tトラック |
LLパック | 80,000円~お見積り | 4tトラック |
パックプランは以下の費用ががセットになっているのが一般的ですが、業者によってパック料金に含まれる内容は異なります。
◼︎一般的なパック内容
- 車両費
- 人件費(2人まで)
- 梱包費
- 回収・運搬費
- 階段料金(2階まで)
まず、「どこまでがパック料金に含まれているか」を把握することが重要です。
エレベーターがないマンションや、3階以上の作業、家具の解体は追加料金が発生する場合があります。
また、トラックも業者やプランによって差があり、「平積み」か「幌付き」かによっても、積載量が変わります。
以下の記事では、相場よりも安く依頼できる業者を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
実家の片付けにうんざりしたらプロへの相談も視野に
実家の片付けは、想像よりも時間、体力、そして精神力が必要な作業です。
作業が一向に進まない、一人では手に負えないと感じたなら、無理をする必要はありません。プロの力を借りることも有効な選択肢です。
一人でできる範囲は頑張る、親族など協力者がいるといった場合でも、全てを任せず、一部を業者に依頼するのも有効です。
打ち合わせ時に、要望を伝えてみてください。
費用はかかりますが、片付けにかかる時間や労力、そして何よりストレスを考慮すれば、その価値は十分にあります。
実家の不用品回収や遺品整理のことなら、ぜひ「不用品なんでも回収団」にもご相談ください。
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実家の片付けで「うんざり」する一番多い理由は何ですか?
どこから手をつければよいかわからず途方に暮れるケースが最も多いです。さらに、親との価値観の違いで進まなかったり、思い出の品の扱いに悩んだりと、精神的な負担も「うんざり」につながります。
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「うんざり」を乗り越えるために最初にやるべきことは何ですか?
まずは片付けのゴールを設定することです。「売却に向けて整理するのか」「住み続けられる状態にするのか」を明確にすると、判断基準が定まり迷いが減ります。
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実家の片付けを業者に依頼すると費用はどれくらいかかりますか?
間取りや荷物量によって異なりますが、ワンルームで数万円、4LDK以上で20万〜50万円程度が相場です。不用品回収業者のパックプランを使えば、料金が明確で安心して依頼できます。
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不用品回収業者と遺品整理業者はどう違うのですか?
不用品回収業者は家具や家電を含め幅広く回収し、スピード重視のサービスが特徴です。遺品整理業者は故人の持ち物を整理する専門性があり、供養や仕分けに配慮した対応を行います。実家片付けでは目的に応じて使い分けるのがよいでしょう。
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実家の片付けで「うんざり」しないために、事前にできる工夫はありますか?
親が元気なうちから少しずつ整理を始め、処分の基準や残す物の優先度を家族で話し合っておくことが大切です。将来のトラブルや負担を減らすための「生前整理」として進めておくと、片付けへの心理的ハードルも下がります。