この記事では、墨汁の捨て方についてまとめています。
書道に欠かせない墨汁ですが、使い終わった後にそのまま水道に流すのは多くのリスクがあるのでNGです。
記事を読むことで、墨汁の安全な捨て方や水道に捨てる行動のリスクなどが分かります。
容器の処分手順やその他書道道具の処分方法もあわせて紹介するため、書道後の後片付けにお困りの方、リスクなく安全に処分を進めたい方は参考にしてください。
墨汁を水道にそのまま捨てるリスク
書道で使った墨汁をそのまま水道に捨てる人もいますが、これは多くのリスクが生じるのでNGです。
墨汁を水道にそのまま捨てると、以下のようなリスクが懸念されます。
- 汚れの蓄積
- 悪臭の発生
- 水質の汚染
それぞれのリスクについて、以下で詳しく紹介します。
汚れの蓄積
墨汁を流すリスクとしてもっとも大きいのが、汚れの蓄積です。墨汁は液状の墨のため、細かな炭の粒子や添加物が成分として含まれています。
水を当てると薄まるため、そのまま流しても問題ないように思われがちですが、成分は完全に除去されるわけではなく排水管内で徐々に蓄積していきます。
すぐには異常が起こらなくても、繰り返し墨汁を流し続けることで汚れはかなり蓄積していき、料理油や石鹸カスなどと重なることでつまりに発展するおそれもあるのです。
悪臭の発生
墨汁を水道に流すと、悪臭発生リスクも高まるので気をつけましょう。
墨の成分には、動物性タンパク質の一種である「膠(にかわ)」が含まれています。
固形の墨単体で乾燥している場合は問題ないですが、墨汁のように水分と合わさった膠は空気中の細菌を取り込んで、雑菌の繁殖力を高めます。
そのため、流した墨汁が排水管内に残ったままだと、雑菌由来の悪臭が排水口から屋内へと広がってしまうのです。
加えて、臭いの元となるその他の汚れが合わさることで、排水管から強い悪臭が広がります。
見かけ上は流し切れていると感じていても、細かな成分によって大きな被害に発展するリスクには注意してください。
水質の汚染
墨汁の成分である膠や含まれる細かな粒子は、そのまま下水に流しても除去しきれずに、河川などの水質汚染につながるおそれがあります。
また集合住宅に住んでいる場合、頻繁に大量の墨汁を流し続けていると共用配管に汚れが蓄積してしまい、管理トラブルへと発展する可能性もあるので注意が必要です。
墨汁を水道に流す行為は環境面にとくに悪いので、適切な方法での処分を進めてください。
墨汁は液体のままで捨てないのが基本
不要になった墨汁は、液体のままで捨てないのが基本です。
筆の先端に付着したごく少量を洗い流す程度であればよいですが、量がある場合は処分に工夫が求められます。
そのまま水道に流してリスクを負わないためにも、自身で捨てる場合は以下の手順をとってください。
1.新聞紙や布に吸わせる
墨汁は液体ではなく、新聞紙や布に吸わせて固形物にすることで、水道に流すことなく処分が可能です。
なるべく多くの新聞紙や布を用意して、汚れてもいい容器に敷いた状態で墨汁を流し込みましょう。
布は雑巾・タオルだけでなく、ティッシュやキッチンペーパーでも問題はありません。
ただし、しっかり吸わせるためには吸水性の高いものがよいので、ティッシュやキッチンペーパーだけでは無駄に消費量が増えてしまう点は要注意です。
新聞紙・布だけで吸収し切れないものを、その他の紙類で吸わせるイメージで作業してください。
作業時は手も汚れてしまうので、ビニール手袋なども用意しておきましょう。
2.自治体の燃えるゴミで捨てる
新聞紙や布に吸わせた墨汁は、そのまま自治体の燃えるゴミで処分できます。
ただし、吸わせた布によっては資源ゴミや、古着・古布回収に出すルールの自治体もあります。
墨汁で汚れている場合の取り扱いも含めて、処分方法が分からない場合には公式サイトを確認したり、直接問い合わせで確認しましょう。
墨汁の入った容器の捨て方
墨汁が入っていた容器は、可能な限り中身を拭き取って綺麗にして処分しましょう。
中身を取り出すだけでそのまま捨てていいものか悩む方も多いですが、中身も拭いておくことでゴミ袋が汚れるリスクを減らせます。
容器を捨てる場合は、以下の手順を参考にしてください。
1.容器内に残る墨汁を紙で拭き取る
容器の底や側面などに残ったわずかな墨汁を、紙を使って拭き取ります。
墨汁の容器はキャップ式のものが多いため、まずは先端もしくは根元部分を回して蓋を開けましょう。
その後ティッシュ・キッチンペーパーなどの紙を中に入れて、割り箸のような細い棒を底・側面に押し当てて墨汁を吸わせていきます。
しばらくして紙を取り出したら、同じ作業を新しい紙で何度か繰り返して、紙にほとんど色が付かなくなったら作業は完了です。
2.自治体ルールに合わせて分別する
汚れを拭き取った容器は、自治体ルールに合わせて分別してください。
墨汁の容器はプラスチック製が多いですが、自治体によって詳細な分別は異なるので要注意です。
たとえば八王子市や新宿区の場合、汚れを落とせた容器であればプラスチックゴミとして処分できますが、汚れを落とし切れていない容器は可燃ゴミの扱いになります。
洗剤などを使って綺麗にする必要まではありませんが、墨汁の汚れを落とし切れていない容器は、各自治体のルールに従って適切に捨ててください。
液体が入ったままの容器を捨てるのはNGなので、必ず中の墨汁は事前に処理しましょう。
墨汁以外の書道道具の処分方法
書道道具は墨汁以外にも、処分方法に困りがちな以下のようなものがあります。
- 筆
- 硯
- 文鎮
- 固形墨
墨・墨汁を含んで処分に悩むものも多いため、適切な方法を把握しておきましょう。それぞれの処分方法を解説します。
筆
筆は使用後の汚れを落として乾かすことで、可燃ゴミとして処分できる自治体が多いです。
筆の先端に付着したわずかな墨であれば、水で洗い流しても大きな影響はありません。
汚れを洗い流す場合は直接蛇口を使うのではなく、水を入れた容器ですすぐ形をとりましょう。
また、持ち手がプラスチック・金属のものは資源ゴミ・不燃ゴミのケースもあるので自治体ルールを確認してください。
先端・持ち手で取り外しが可能な場合には、それぞれを取り外して分別すると確実です。
状態がよい品目であれば、誰かに譲ったりフリマアプリ等で販売するのもおすすめです。
硯
硯の主な素材は石・セラミックのため、多くの地域で不燃ゴミに該当します。
重さもあり割れると鋭利なため、汚れを除去した後は新聞紙や厚紙に包んで安全に捨てましょう。
100円ショップ等で手軽に入手できるプラスチック製のものは、自治体ルールに応じて不燃・プラスチックゴミとして処分してください。
文鎮
文鎮は鉄や真鍮など金属製がほとんどのため、金属ゴミ・不燃ゴミなど自治体に応じた分別方法で処分しましょう。
掛け軸や襖などの表具に用いられる大型文鎮の場合、長さ・重さの関係で粗大ゴミに該当するケースもあるので要注意です。
目に見えて破損がなければ利用し続けられる品目のため、売る・譲る手段もおすすめです。
状態のよい筆や硯とあわせて、書道セットとして出品すると一定の需要も見込めます。
固形墨
固形タイプの墨は、そのままの形で自治体の可燃ゴミに捨てられます。
放置して粉々に砕けている場合などは、欠片もまとめて紙に包むなどして処分しましょう。
水で流してしまうと墨汁のように汚れ蓄積・悪臭発生の要因になります。
大量の墨汁をどうやって捨てる?
捨てる墨汁が大量の場合、新聞紙や布などの紙に吸わせるのにも限界があるため、以下のような方法で処分するのが適切かつ効率的です。
- 吸収剤で固める
- 不用品回収業者に依頼する
- メルカリやジモティーで売る・譲渡する
各方法について、以下で詳しく解説します。
吸収剤で固める
たとえ大量の墨汁であっても、液体のままは流すのは避けて、固形化させてから可燃ゴミ等で捨てるのが望ましいです。
量が多い場合は、新聞紙や布ではなく吸収剤を使うと効率よく液体の墨汁をまとめられます。
吸収剤としておすすめなのが、災害等の簡易トイレにも役立てられる「おがくず」です。
新聞紙・布を敷いた上におがくずを置いて、そこに墨汁をゆっくりと流していきましょう。
大量の墨汁が容器に入っている場合には、そこにおがくずを入れてもよいです。
しばらく待つとおがくずが墨汁を吸い取り、可燃ゴミとして処分できる形になります。
おがくずはホームセンターやECサイトで購入、または地域の製材所などで格安で入手できるため、探してみてください。
不用品回収業者に依頼する
容器に入っている大量の墨汁を処分する場合、不用品回収業者への依頼もおすすめです。
業者であれば基本的に量を問わず、墨汁を引き取ってもらえます。
墨汁だけでなく、周辺の書道道具やその他家具・家電なども処分できるため、不要な品目が溜まっている場合にまとめて依頼するとよいでしょう。
ただし、業者によっては容器に入っていない液体のみの状態では断られたり、容器に入っていても引き取り不可なケースがあります。
業者に依頼する場合は、事前のお問い合わせや公式サイトの確認で、墨汁のような液状の品目に対応しているか要確認です。
メルカリやジモティーで売る・譲渡する
メルカリやジモティーといった不用品の売買・譲渡サービスを活用して、不要な墨汁を引き取ってもらうことも可能です。
実際にメルカリなどでは、新品未使用品の墨汁が数多く販売に出されており、子供の書道の習い事・授業で必要になる家庭などに需要があります。
ジモティーを使うと地域で墨汁をすぐに欲しい人を見つけられる場合もあり、直接の手渡しなどで配送準備の手間を省略しやすいのも魅力です。
これらサービスを利用して墨汁を処分する場合は、中古品の扱いに注意してください。
墨汁は容器を開封後しばらく経過すると、成分が固着しているケースがあります。
使用済みの中古品は中身の状態を確認したうえで出品しなければ、利用者間のトラブルリスクも高いので注意しましょう。
まとめ|墨汁は正しい方法で捨てよう
墨汁を水道に流すリスクや適切な処分方法について紹介しました。
墨の成分は汚れや悪臭の元になるので、そのまま水道に流すと環境面に多大な悪影響があります。
大量に流すことはもちろん、少量であっても紙に吸わせるなどの手段をとって、自治体のゴミ処分に出してください。
容器に入ったままの墨汁が大量に残っている場合には、メルカリやジモティーなどのサービスで売る・譲渡する方法も、無駄なゴミを減らせて効果的です。
ゴミとして捨てたいとき、紙や吸収剤で固めるのが難しい量・状況であれば不用品回収業者の利用をおすすめします。
不用品回収業者選びにお悩みの方は、大量の品目もパックプランでお得に処分できる「不用品なんでも回収団」におまかせください。
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墨汁を誤って大量に排水口へ流してしまった場合はどうすればよいですか?
まずはそれ以上流さないようにし、排水口の使用を一時的に控えてください。
目に見える黒い汚れが排水口周辺に残っている場合は、ペーパーなどで拭き取りましょう。
その後も流れが悪い、臭いが気になるといった症状が出る場合は、排水管内部に汚れが蓄積している可能性があります。
被害拡大を防ぐためにも、早めに専門業者へ点検を依頼することをおすすめします。 -
墨汁を含む液体ゴミは、不用品回収業者ならどのように対応してくれますか?
多くの不用品回収業者では、容器に入ったままの液体も含めて回収対象としています。
家庭では処理が難しい量でも、適切な方法でまとめて引き取りが可能です。
他の不用品と同時に依頼できるため、引っ越しや大掃除のタイミングにも適しています。
ただし対応可否は業者ごとに異なるため、事前に問い合わせで確認しておきましょう。 -
書道道具一式をまとめて処分したい場合も回収してもらえますか?
筆や硯、文鎮などをまとめて処分したい場合でも、基本的に回収依頼が可能です。
重くて割れやすい硯や金属製の文鎮も、安全に搬出してもらえます。
自治体の分別ルールを細かく調べる手間を省ける点も大きなメリットです。
大量処分や時間がない場合には、業者への一括依頼が効率的な選択といえるでしょう。 -
墨汁の容器に少量残っているだけでも回収を依頼できますか?
容器にわずかに残っている状態でも、基本的には回収対象になります。
無理に水で流して空にする必要はありません。
液体が入ったまま処分することに不安がある場合でも、適正処理を前提に引き取ってもらえます。
処分方法に迷った段階で相談することで、トラブルを未然に防げます。 -
不用品回収業者を選ぶ際に確認すべきポイントはありますか?
液体や特殊な品目に対応しているかどうかを必ず確認してください。
料金体系が明確で、見積もり後の追加費用が発生しないかも重要です。
一般廃棄物収集運搬業の許可や提携状況がある業者であれば、より安心できます。
口コミや実績を比較しながら、信頼できる業者を選ぶことが大切です。



















































































































































































































