この記事では、除光液の正しい捨て方・NGな捨て方をはじめ、捨てずに活用する方法までを解説します。
除光液のタイプごとにも処分方法をまとめているので、除光液の種類を確認して適した捨て方を見つけてみてください。
使い切れなかったり開けてから時間が経っている除光液がある場合は、ここに記載する処分方法を参考にしながら正しく捨ててみましょう。
NGな捨て方には十分気を付けて、安全に処分するのも心がけてください。
除光液の正しい捨て方
最初に、除光液の正しい捨て方をご紹介します。
除光液の正しい捨て方としては、以下の2つが挙げられます。
- 蒸発してなくなるのを待つ
- 布にしみ込ませて可燃ゴミで捨てる
除光液の残量から、どちらの方法で捨てるのが良いか考えてみてください。
蒸発してなくなるのを待つ
除光液の捨て方には、蒸発してなくなるのを待つ方法があります。
庭やベランダがある場合、外に置いておくと1日ほどで容器の中に残っている除光液を蒸発させることが可能です。
除光液を蒸発させている間、そばの窓は開けないようにしてください。
窓を開けることで、除光液の臭いが部屋の中に入ってきてしまいます。除光液の刺激臭で気分が悪くなる場合もあるので気を付けてください。
除光液が無事蒸発したら、あとは自治体の分別ルールに従って容器を処分したら完了です。
布にしみ込ませて可燃ゴミで捨てる
除光液を捨てたいけれど中身が残っている、すぐに容器を空にしたいというときは、布に除光液を染み込ませて可燃ゴミで捨てる方法があります。
古布や雑巾などに染み込ませていくと、徐々に容器の中の除光液が減ってきます。
事前に部屋を換気した状態で作業を行ない、除光液がついた布は可燃ゴミで処分しましょう。
除光液の容器は、自治体のルールに沿って分別してください。
除光液のNGな捨て方
除光液はタイプによっていくつか捨て方がありますが、NGな捨て方もあるのでよく理解しておきましょう。
以下に記載する4つの方法では、除光液の処分を行なわないでください。
- シンクやトイレに流す
- 中身が残ったまま捨てる
- 火気の近くで捨てる
- 換気していない部屋で作業する
NGな捨て方について、一つずつしっかり確認しておきましょう。
除光液をシンクやトイレに流す
除光液は、液体だからといってシンクやトイレに流すのはやめましょう。
シンクやトイレに流すと、排水溝から臭いが上ってきて部屋に充満し中毒になる恐れがあります。
マンションなどの集合住宅に住んでいる場合、その刺激臭が近隣住民にまで及び、ご近所トラブルに発展する可能性もあるので注意してください。
除光液をシンクなどに流すのは、環境破壊にもつながります。
除光液が結構残っている場合、シンクやトイレに流して処分するのは避けてください。空になった容器を軽くゆすぐ程度であれば問題ありません。
中身が残ったまま捨てる
中身が残ったままの除光液をそのままゴミに出すのも、NGな捨て方です。
キッチンのそばのゴミ箱に捨てるとアセトンにより引火する恐れがあります。また、部屋の中に刺激臭が充満して、体調不良を引き起こす場合もあります。
火事や中毒を防ぐため、除光液の中身は取り除いておきましょう。
火気の近くで捨てる
火気の近くで除光液を捨てるのも避けてください。
除光液にはアセトンや酢酸エチルという成分が含まれており、石油類に分類されます。そのため、とても引火しやすいです。
キッチンなど火の気がある場所やその近くで捨てるのは危険なので、注意してください。
捨て方を誤ると火事を招く場合もあるため、慎重に扱いましょう。
換気していない部屋で作業する
除光液を、換気していない部屋の中で作業して空にしようとするのはやめましょう。
刺激臭により、アセトン中毒になる可能性があります。特に子どもの場合は大人よりも中毒になりやすいので、気を付けてください。
事前に窓を開けたり換気扇を回すなどしてから、除光液を捨てる作業を行ないましょう。
除光液を捨てる作業をする部屋の状況をよく確認し、体調を崩さないようにしてください。
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→液体タイプ以外のタイプ別除光液の捨て方
除光液には、液体タイプの他にもいろいろな種類があります。
そこで、除光液のタイプごとに正しい捨て方を確認しておきましょう。ここでは、以下の2つに分けて、それぞれ処分方法をご紹介します。
- クリームタイプやジェルタイプ
- 拭き取りタイプ・除光液コットン
自身が処分したいと考えている除光液のタイプを調べて、どの方法で捨てるのが良いかチェックしてみてください。
クリームタイプやジェルタイプ
除光液には、クリームタイプやジェルタイプのものもあります。
どちらのタイプの除光液も、中身を取り除いてから捨てましょう。以下の流れで、処分してみてください。
- 容器に入っている中身は、古布や新聞紙、キッチンペーパーなどに染み込ませる
- 除光液が付いた古布などは、ビニール袋に入れて密閉し可燃ゴミに
クリームタイプやジェルタイプの除光液は、できるだけ中身を取り除いてから容器の分別マークを確認して正しく捨てましょう。
拭き取りタイプ・除光液コットン
拭き取りタイプの除光液や除光液コットンは、使い終わった後シートやコットンをしっかり乾燥させましょう。
乾いたのを確認できたら、可燃ゴミで処分します。
乾いていないシートやコットンを処分したい場合は、ビニール袋に入れてしっかり密閉してからゴミに出してください。
そのままゴミ袋に入れると、刺激臭が発生してしまうためです。
拭き取りタイプや除光液コットンに関しては、他のタイプの除光液よりも比較的簡単に処分できます。
余った除光液は捨てずに活用できる!
除光液は、中身をきちんと取り除いてから分別ルールに沿って捨てる必要があります。
しかし、余った除光液は捨てずに活用できるのでぜひ試してみてください。こんなシーンで、余った除光液が活躍してくれます。
- シールを剥がした後のべたつき除去に
- インク切れのペンを復活させるときに
- 肌に付いた油性ペンを消す際に
- ハサミのベタベタ汚れを落としたいときに
- お風呂掃除に
除光液をどのように活用すれば良いのか、詳しくみていきます。
シールを剥がした後のべたつき除去に
シールを剥がした後、壁や家具がべたついている、そんなとき除光液が活用できます。
プラスチックに付いてしまったシールの跡を落としたいときにも、除光液を利用できるのでおすすめです。
ペンに貼ってあるバーコードシールを剥がした後のベタベタも、除光液を使うと落とせます。
シール剥がしに使えるのは、アセトン配合タイプの除光液です。以下の方法で、シールを剥がしてみてください。
- キッチンペーパーやティッシュペーパーなどに染み込ませ、シールを剥がしたい箇所に貼り付ける
- 10分ほど時間をおき、除光液を染み込ませる
- ペーパーを剥がし、ヘラでシール跡をこする
1回で取り切れなかった場合は、何度か繰り返してみましょう。
また、家具などに使用する場合は、素材をよく確認してから除光液を付けてください。素材によっては、除光液を付けることで変質する恐れがあります。
インク切れのペンを復活させるときに
インク切れの油性ペンを復活させたいときにも、除光液が活躍します。
次の手順で、インク切れのペンを復活させてみてください。また、アセトン配合の除光液で効果が期待できる方法なので、あらかじめ除光液の成分も確認しておきましょう。
- 油性ペンのキャップに除光液を入れる
- キャップを閉め、ペン先に除光液を染み込ませる
- 10分ほど置いてからキャップを開け、インクが出るか確かめる
ペンのインクは、乾燥により成分が固まってしまいます。
そこで除光液を染み込ませることで、インクが溶け出て再び使えるようになるという仕組みです。
かすれかけて出にくくなった油性ペンがあり、除光液の処分で困っているときは試してみてください。
肌に付いた油性ペンを消す際に
除光液は、インク切れの油性ペンを復活させてくれるだけでなく、肌に付いた油性ペンも消してくれます。
使っているときにうっかり手にインクが付いてしまったときは、除光液を用意して以下の方法で落としてみてください。
- コットンに除光液を適量染み込ませる
- コットンで、油性ペンが付いている部分の肌を拭き取る
- ペンの汚れが取れるまで繰り返す
- 最後に石鹸と水で洗い流す
肌に除光液が触れることになるので、肌が弱い場合はクレンジングオイルなどを使って落とすのが良いでしょう。
肌に異常がないかを確認しながら、少しずつ落としてみてください。
ハサミのベタベタ汚れを落としたいときに
余った除光液は、ハサミに付いたベタベタ汚れを落としたいときにも利用できます。
紙以外のものも切っているうちに、ハサミにベタベタとした汚れが付着する場合がありますが、除光液を使えば落とせるのです。詳しくは、以下をご覧ください。
- コットンなどに除光液を染み込ませる
- 少し力を入れながらハサミの刃を拭く
- 落ち切らなかった汚れがあれば、再度除光液を染み込ませてから拭く
少し力を入れるだけで、汚れがすっきり落ちます。
ハサミが新品のように生まれ変わるので、ぜひ試してみてください。汚れがひどくなる前に、早めに除光液を使って拭いておくのがおすすめです。
お風呂掃除に
除光液は、お風呂掃除にも活用できる便利なアイテムです。
浴槽や浴室の壁などに付着したヘアカラー剤を落としてくれます。掃除方法は、次の通りです。
- コットンに除光液を含ませる
- 汚れている箇所にパックのようにしてコットンを貼り付ける
- 少し時間を置いてからこすり洗いをする
除光液にはアセトンが含まれているので、浴室の素材を変色させてしまう場合があります。
また、掃除をしているときに気分が悪くならないよう、窓を開けたり換気扇をつけた上で作業してください。
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除光液の捨て方に迷ったら不用品回収業者に相談してみよう
除光液の正しい捨て方について、タイプごとに詳しくご紹介しました。
NGな捨て方もよく理解し、安全に処分するのを心がけましょう。
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