お守りを処分(お納め)するタイミングや注意点についてご紹介します。
昔から私たちの生活に深く影響を及ぼしてきたお守り。ただお守りには効果を発揮できる期間があると考えられており、いつかは手放すものです。お守りには神様が宿るとされていますので、手放す際は「処分」とは言わず、「お納め」すると表現します。
お守りをお納めする際にはぜひ参考にしてください。
お守りの処分は寺社への「返納」が一般的
縁結びや学業成就、交通安全祈願など、お守りにはさまざまな種類のものがあります。
お守りはお寺や神社で参拝した際や、知人などから授かったという人も少なくないでしょう。お守りは寺社に返納するのが一般的な処分方法です。詳細を解説します。
授かった神社や寺に返納する
本来、お守りは「授かった神社やお寺に返納する」のが正しい処分方法です。
返納を受けたお守りは、住職や僧侶、神主などによって祈祷や供養を受け、お焚き上げを行う流れとなります。注意すべき点として、神社で授かったものは神社へ、お寺で授かったものはお寺へ(基本同一宗教・宗派)返納することが大切です。
お寺や神社には、お守りやお札を返納するための場所や受付所が設けられています。
- お寺:納札所
- 神社:納札所、古神札納め所(古神札納所、古神符納所など)
返納は基本的に無料ですが、謝礼やお賽銭を感謝の気持ちとするようにします。寺社によっては数千円の返納料を収める必要があるところもありますので、事前にホームページなどで確認しておくと慌てずに済むでしょう。
授かった寺社とは異なる寺社に返納でも可
お守りを授かったお寺や神社が遠く、直接足を運べないという場合には、異なるお寺や神社に返納する形でも問題ありません。
ただしできる限りお寺はお寺、神社は神社へ。そして同じ宗派や宗教の寺社へ返納するのがマナーです。たとえ宗派が異なっても障りがあるというわけではありません。
また宗派が異なっていても嫌な顔をされることもありませんが、失礼に当たる行為となりますので、適した寺社に返納するのがよいでしょう。
どんど焼きに参加して焼いてもらう
神社で授かったお守りは、神社で行われるどんど焼きに持ち込むことも可能です。
どんど焼きとは、毎年1月15日の小正月に行われる日本の伝統的な火祭り行事です。お餅やお団子、お札やお守り、しめ縄や門松などを燃やし、古い年の厄払いと新年の幸福を祈願します。
なお今はあまり行われなくなりましたが、町内会や地域独自でどんど焼きが行われる場合もあります。このように地域で行われるどんど焼きでは、お寺・神社両方のお守りやお札、宗派等問わず持ち込めることが多いです。
郵送で受け付けている寺社もある
お寺や神社の中には、郵送でお守りの返納を受け付けているところもあります。
ただし不躾にお守りを送り付けるような行為は厳禁です。お守りは半紙などで包み、お礼として一筆添えて返納するのなどの配慮を欠かさないようにしましょう。
可能であれば振込みや現金書留などを利用して返納料(お焚き上げ料)を収め、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
お守りをお焚き上げで処分(お納め)する
お守りをはじめ、捨てにくい品の供養やお焚き上げを代行してくれる民間のサービスなどもあります。
寺社へお守りを持ち込んでお焚き上げを代行依頼してくれるサービスや、僧侶を読んで読経をしてもらうなどご供養をしてもらったうえで自社の焼却炉でお焚き上げを行うサービスなどさまざまです。
依頼する際は指定の袋や箱などにお守りを入れて送るだけと、気負わず利用できるのがポイント。お住まいの地域にこのようなサービスや施設がある場合には、直接持ち込んでお守りの処分を申し込むことも可能です。
サービスを活用する際も宗教や宗派で供養や祈祷・お焚き上げするかなどが異なるので、授かったお守りにあわせて選ぶことが大切です。費用は1,000円程度から(供養とお焚き上げ含む)と、金額的にも比較的利用しやすい額となっています。
お守り以外にもお焚き上げが必要な品がある場合には、同時に依頼するのもおすすめです。
寺社以外でのお守りの処分(お納め)する方法・捨て方
寺社以外にもお守りを処分する方法はあります。
いずれも障りが起こるような方法ではありませんので、寺社へ返納に行けない際には活用をおすすめします。
不用品回収業者に委託する
不用品回収業者の中には、回収品をお焚き上げ供養できるようお寺や神社と提携しているところも少なくありません。
ただしお守りだけを回収に来てもらうのは、費用面でも作業面でも現実的ではないと感じるでしょう。このような場合には、自宅にある不用品と一緒にお守りの処分を依頼するのがおすすめです。
ただしすべての業者が「お焚き上げ代行」を行っているとは限りません。依頼する際は、その業者がどのようにお守りをご供養・お焚き上げしてくれるのかを確認した上で託すことが大切です。
また業者によっては、処分の際に別途お焚き上げ費用や返納料などがかかる場合もあります。見積もりの際は、その点もあわせて見積もり依頼することをおすすめします。
燃えるゴミに出す
可燃性のお守りは、燃えるゴミとして処分してもなんら問題はありません。
とはいえお寺や神社から授かったものを、単なるゴミとして捨てるのは気がはばかられるという人も多いはずです。このような場合には、半紙などでお守りを包み、紙の袋などに入れた状態でゴミ袋へ入れましょう。ありがとうの感謝の想いがとても大切です。
たとえ自治体の可燃ゴミとお守りを一緒に入れたとしても、その感謝の気持ちはしっかりと届きます。気になる場合は、生ゴミなどとは一緒ににせず、ゴミ袋を分けて出すことをおすすめします。
お守りの処分(お納め)する際の注意点
お守りの処分(お納め)をする際の注意点についてご紹介します。
神様が宿るとされているお守りですので、お納めの時には幾つか気を付けるポイントがあります。過敏になる必要はありませんが、粗末に扱うような行動は避けましょう。以下の注意点をご確認ください。
自宅の庭での「お焚き上げ」はNG
自宅でお焚き上げをして供養するという方もいらっしゃるようですが、なるべくなら供養は専門家にお願いしてください。
神社やお寺で授かったものは、同じ場所に返納し供養してもらうのが一番です。供養の際には、神様に失礼にならないように決まった手順がありますので、素人が勝手に行うのは適切ではありません。
もし近所に神社やお寺がない、出かけられない事情があるなど、どうしても返納が難しい場合は郵送での返納も検討できます。ただ事前に神社に確認を取り、正しい方法で返納しましょう。
お守りの中を見ない
これはなかなかいらっしゃらないと思いますが、お守りの中身を見ることは失礼な行為に当たります。神聖なものを粗末に扱う行動ですので、絶対に控えてください。
お納めする場合にも、中身を空けたりせず大切に扱い、感謝の気持ちを表しながら返納しましょう。
お守りの譲渡は厳禁
昔から自分のお守りを人に譲渡するのはご法度だと言われています。
お守りは授かった人のために神様からのご加護が宿っているとされており、それを誰かに渡すことは失礼に当たります。「自分の受けた恩恵を誰かにおすそ分けする」という感覚で譲渡する方もいらっしゃるようですが、この考え方には賛否両論ある様なのでご注意を。
もし誰かにお守りを渡したいなら、新しいお守りを神社などで授かり、贈ってあげるとよいでしょう。
お守りを処分(お納め)するタイミング
基本的に、お守りの効力に期限などはありません。そのため、不要になった際はタイミングを問わず、適切な方法で処分する形で問題ありません。
初詣の際に授かったお札は翌年処分するのが一般的なため、「お守りも同じタイミングで処分すべき」と考えている人もいるようです。しかし、効力を実感しているのであれば、年数を問わず無理に手放す必要はないのです。
逆に、お守りに込めた願いが成就した際は、授かってからの期間が短くとも感謝の思いを込めて返納しても構いません。お守りは決して、一定期間で新しいものに更新が必要となるものではないので、ご自身の納得のいくタイミングで返納するのがおすすめです。
お守り以外の不用品処分もするなら不用品回収業者がおすすめ
お守りの処分方法や捨て方には、さまざまな手段があります。
定期的に寺社へ参拝される方であれば、授かった寺社へそのまま返納するのが最善の方法でしょう。
お焚き上げ依頼や代行委託が可能
もし、お守りの返納の意志と合わせて、ご自宅の片付けや遺品整理などの予定がある場合には、不用品回収業者へ託すことも検討するのもおすすめです。前述した通り、不用品回収業者では回収品のお焚き上げもしくは、返納の代行などを行っているところもたくさんあります。
また遺品整理などでは、お守りと同様にご供養やお焚き上げが必要となる品々も、多数処分が必要となります。神棚やお仏壇、お札などを含め、処分に困る不用品などもあります。
不用品処分とあわせて依頼すれば、気がかりなお守りの処分なども適切に対応してもらえるでしょう。
片付け作業代行も同時に任せられる
不用品回収業者に任せれば、お焚き上げだけでなく不用品や遺品の片付けや処分に関する作業なども代行してもらうことが可能です。
忙しくて片付けがままならない場合や、遺品整理を予定している場合は、プロに任せるのもおすすめ。片付けの手間を省けるほか、処分の手段で迷うことも少なくなるため、手早く片付けられます。一部屋単位での片付けはもちろん、一軒家丸ごとの片付けや清掃などでもしっかりと対応してくれます。
費用も意外にリーズナブル
不用品回収業者や遺品整理業者は、なんとなく高いというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし各種諸経費込みのパックプランなどを活用すると、思いのほかリーズナブルな費用で不用品処分や片付けが実現します。
以下は、不用品回収業者を利用した際の費用相場です。
パックプラン | 料金相場 | 利用トラックの目安 |
---|---|---|
Sパック | 28,000円~40,000円 | 軽トラック |
Mパック | 45,000円~60,000円 | 1.5tトラック |
Lパック | 60,000円~80,000円 | 2tトラック |
LLパック | 80,000円~お見積り | 4tトラック |
※お焚き上げが必要となる際は、別途費用がかかる場合もあります。
遺品整理や片付け代行を依頼した場合でも、以下のような費用で依頼できるのでとても便利でお得なのです。
部屋の間取り | 料金相場 |
---|---|
1R~1K | 30,000円~60,000円 |
1DK~1LDK | 50,000円~90,000円 |
2DK~2LDK | 100,000円~250,000円 |
3DK~ | 150,000円~200,000円 |
※遺品整理プランの場合、お焚き上げ費用があらかじめ含まれていることもあります
お守り単品だけの処分には不向きですが、片付けやその他の不用品処分も必要な際は、ぜひ上手に活用してみてください。
おすすめの不用品回収業者は、以下の記事にて紹介しています。
お守りの処分も「不用品なんでも回収団」におまかせください
「不用品なんでも回収団」は、遺品整理などのご依頼も多数経験している不用品回収業者です。
場合によってはご供養が必要となる回収品もございますため、常時適切な処分ができるよう体制を整えております。お守りの種類や宗教、宗派に合わせたお焚き上げが行える提携先もございますので、お守りの処分も安心してお任せいただけます。
お守り以外のご供養品やお焚き上げの必要な品もまとめてお引き受け致します。ご相談や事前お見積りは完全無料!安心してご依頼いただけます。
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海外から持ち帰ったお守りなど、特殊なお守りも引き取ってもらえますか?
もちろん可能です。どんな種類のお守りでも関係なくお引き取りができます。お気軽にご相談ください。
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お守りだけの回収もしてもらえるのですか?
「不用品なんでも回収団」では、お守りだけの回収もできます。ただかなり小さなものですし、お守り幾つかだけでは費用の方が高くつきますので、その他の不用品があれば一緒に回収させて頂くのがベストです。まずはお気軽にご相談・お見積もりをお申込みください。
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親が亡くなった後にたくさんのお守りが出てきたのですが、どう手を付けていいか分かりません。お守りの回収と一緒に遺品整理も依頼できるのでしょうか?
もちろん可能です。「不用品なんでも回収団」には、多くの経験を積んだ片付けのプロスタッフが在籍していますので、遺品整理に関しても安心してお任せください。お守りの回収と同時に承ります。