本記事では、急に家に来る不用品回収業者が危険な理由と対処法を紹介します。
突然、家に来る不用品回収業者は「無料回収」「割引」などを謳い、悪質な手口で重大なトラブルを引き起こす可能性が高く、注意が必要です。
この記事を読めば、具体的なトラブル事例とともに対処法が分かり、トラブルを未然に防げます。
また、優良な不用品回収業者を選ぶためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
急に家に来る不用品回収業者が危険な理由
急な訪問や飛び込みで不用品回収を行う業者の多くは、悪質な手口を用いる傾向があり、消費者トラブルに発展するリスクがあります。
以下で、なぜ利用を避けた方が良いのか、具体的な理由を見ていきましょう。
事前に業者の情報を把握できない
通常、不用品回収を依頼する際は、複数の業者の公式サイトを確認したり、実際に利用した人の口コミや評判を比較検討したりして、納得した上で依頼を決めます。
しかし、訪問営業の場合は突然の訪問なので、その場で業者の詳細な情報を確認できません。
その業者が過去にトラブルを起こしていないか、適正な許可を得ているかなどを調べられないまま話を進めてしまうのは非常に危険です。
家に来たスタッフの対応が良いからと言って、安易に契約をしないように注意しましょう。
違法業者の可能性がある
家庭から出る不用品を回収するには、自治体の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。
無許可で回収を行う業者は違法であり、回収した不用品を適切に処理せず、不法投棄してしまうケースがあります。
どこに捨てるか分からない業者は、不法投棄や不適正処理を行う可能性が高く、避けた方が無難です。
安易に利用すると、結果的に依頼者がその責任を問われる場合も考えられます。
無理に契約を迫ってくることがある
急な訪問営業は利用者に考える時間を与えず、その場で契約させようとする手口が一般的です。
「今なら割引になる」「近所で作業中だからすぐにできる」といった言葉で判断を急がせ、家の中に入れてしまうと断りにくい状況になります。
「せっかく来てもらったから」「時間を割かせたから」などと考え、契約する方も少なくありません。
高圧的な態度で契約を強要し、断るとキャンセル料を請求するなど、悪質なケースも報告されています。
トラブル事例が多い
急に家に来る不用品回収業者に関するトラブルは、高額請求や押し買い、窃盗など多岐にわたり、国民生活センターにも多数の相談が寄せられています。
特に高齢者や女性を狙った悪質な手口が多く、突然の訪問だとなかなか冷静な判断ができません。
家に来る不用品回収業者すべてが詐欺や悪質な手口ではありませんが、安全のために利用は避けましょう。
訪問・飛び込み営業での不用品回収業者とのトラブル事例
不用品回収業者を装った悪質な訪問営業は、各地で実際にトラブルが発生しています。
ここでは、公的機関の発表や報道などで確認された代表的な3つの事例をご紹介します。
いずれも共通して「突然の訪問」「口がうまい勧誘」「家に入り込む」という流れから被害につながっているため、同じ状況に遭遇した場合は注意が必要です。
事例1:不用品回収を装い貴金属を押し買い
2023年12月、東京都は「不用品回収代行業者」を名乗って一般家庭を訪問していた3社に対し、特定商取引法違反で9か月の業務停止命令を出しました。
業者は「不要品を回収します」「査定だけでも」と声をかけて家に上がり込み、別の査定員を呼んで長時間居座ります。
「これは値打ちがない」「今売ったほうが得」などと巧みに説得し、貴金属を安値で買い取る悪質な“押し買い”が行われていました。
高齢者世帯を中心に「売るつもりがなかったのに契約させられた」「断りづらい空気をつくられた」などの相談が多く寄せられています。
契約書の未交付やクーリングオフの説明がないまま契約が進められるケースもあり、法律面でも問題視されています。
事例2:業者を装って訪問・下見後に窃盗
ある窃盗グループでは、実行部隊とは別に「情報屋」と呼ばれる人物が、住宅を事前に下見する役割を担っていました。
名簿やSNS、口コミなどを使って金品のありそうな家を選定したうえで、役所の粗大ゴミ回収やリサイクルサービスを装って訪問。
「重いでしょう。こちらで運びましょうか」と親切そうに声をかけて住人を安心させ、部屋の中へ上がり込みました。
そこで家族構成や出勤・帰宅時間、金庫の有無などをさりげなく探り、その後、別日の実行部隊による侵入・窃盗が行われていたと報じられています。
事例3:外国人グループによる不用品回収名目の訪問窃盗
2023年には、千葉県・群馬県・愛知県などで、中国系・ベトナム系とみられる外国人グループが「不要な金属を回収します」と訪問し、敷地内の金属類を無断で持ち去る被害が相次ぎました。
軽トラックで住宅街を巡回し、「無料で回収します」と呼びかけて近づき、不在時や応対を迷っている隙に敷地へ侵入してアルミサッシや鉄くず、タイヤなどを勝手に積み込みます。
防犯カメラには、庭先にある金属類を積み込む様子が残されていたケースもありました。
「盗まれたことに気づいた時には姿がなかった」「近隣でも続けて被害が出た」という声が複数寄せられ、警察が廃棄物処理法違反や窃盗容疑で捜査を進めています。
“無料回収”を口実に接触してくるケースは、特に注意が必要です。
※国籍ではなく「不用品回収を装った違法行為」である点が問題であり、外国人全体を指すものではありません。
出典:BS-TBS「噂の!東京マガジン」(2023年7月2日放送)
不用品回収業者が家に来た場合の対処法
家に不用品回収業者が来た場合は、迷わずすぐに断りましょう。
以下で、具体的な対処法や断り方を紹介しているので、参考にしながら慎重に対応してください。
家に入れずに帰す
家に急に来たら、不用品回収業者を絶対に家の中に入れないことが最も重要です。
一度家の中に入れてしまうと、強引に見積もりを始めたり、貴重品を勝手に持ち出そうとしたりするリスクが高まり、断るのが非常に困難になります。
玄関先で用件を聞き、必要ないと判断したらすぐに断りましょう。
可能であれば外には出ず、インターホン越しなどで対応し、ドアを開けずに対応するのがおすすめです。
毅然とした態度で断る
曖昧な態度を取ると、業者がつけ込んでくる可能性があります。
- 「結構です」
- 「間に合っています」
- 「お引き取りください」
- 「必要ありません」
と、はっきりとした言葉で、きっぱりと断ることが大切です。
「今検討しているところなので」「相談してから」といった言葉は、後日の再訪問やしつこい電話の原因になるため避けましょう。
曖昧な言葉で断ると、かえってトラブルを起こしやすくなるケースもあります。
しつこく迫られないようにするためにも、一度できっぱりと断りましょう。
家族にも協力してもらう
高齢者や一人暮らしの方は特に狙われやすいため、自分で断ることに不安がある場合は、家族にも協力してもらいましょう。
事前に家族間で「急な訪問業者には対応しない」といったルールを決めておき、もし訪問されたらすぐに家族に電話で代わってもらうなどの対応策を講じておくと安心です。
無理に自分だけで対処しようとすると、無駄な時間がかかってしまいます。
すでに頼んでいると伝える
「すでに他の業者に依頼済み」と伝えれば、ほとんどの業者は諦めて帰るはずです。
実際は依頼していなくても、その場で「検討中」と言うより、「もう決まっている」と断言する方が、営業を打ち切らせる効果が高くなります。
インターホンやドア越しで話を聞く段階で、すでに依頼している旨を伝えましょう。
それでもしつこく営業してくる場合は、はっきり断るなどの対策を行います。
しつこい場合は警察を呼ぶ
毅然と断っても帰らず、しつこく居座ったり、高圧的な態度で契約を迫ってきたりする場合は、「これ以上しつこい場合は110番する」と伝えましょう。
それでも解決できない場合は、実際に警察に連絡しても問題ありません。
警察が来た時点で業者が帰っているときは、その旨を警察に伝えます。
しつこくインターホンを鳴らしたり、自宅前に居座ったりするのはれっきとした迷惑行為です。
警察に通報するのが躊躇われるときは、ドア付近など不用品回収業者に声が聞こえる状態で、電話するフリをするだけでも効果があります。
安心して依頼できる業者はこちら!
優良業者を選ぶためのポイント
トラブルに巻き込まれずに不用品を処分するためには、急な訪問業者ではなく、自分で選んだ信頼できる優良業者に依頼することが重要です。
出張・見積もり・キャンセル料が無料か確認する
優良業者の多くは、事前に出張費や見積もり費用を無料に設定しています。
また、見積もり内容に納得できなかった場合のキャンセル料についても無料としているか確認しましょう。
見積もり前にキャンセル料を要求されたり、書面に記載がない場合は悪質業者の可能性があります。
口頭での説明だけで納得せず、必ず証拠として残る書面で確認することが大切です。
業者の詳細情報を確認する
必ず公式サイトをチェックし、会社の所在地や連絡先が明確に記載されているか確認しましょう。
最も重要なのは、自治体の一般廃棄物収集運搬業の許可、または不用品の買取も行う場合は古物商許可など、必要な許可を取得しているかを確認することです。
許可番号が記載されているか、自治体のホームページで確認できるかをチェックします。
見積もりの書面をしっかり確認する
口頭での説明だけでなく、見積もりの書面を必ず受け取り、以下の点を細かく確認しましょう。
- 作業の内訳(品目ごとの料金、人件費、運搬費など)
- 追加料金の有無と発生条件
- 総額と支払い方法
曖昧な表記や「一式」で済まされている場合は、後で高額な追加請求をされるリスクがあるため、詳細な内訳を求めましょう。
見積もりをもらった時点で不安があるときは、早めに確認するのがおすすめです。
少しでも心配事がある状態で依頼を進めると、後で後悔する可能性があります。
無料回収の業者は避ける
急に家に来て「無料回収」を謳う不用品回収業者は、ほぼ例外なく悪質業者です。
不用品を処分するには処分場への運搬費、人件費、適正な処分費用など必ずコストがかかります。
原則として、無料で回収してくれる優良業者は存在しないと考えましょう。
無料を謳いながら、当日になって作業費や運搬費といった名目で高額な費用を請求してくるケースが多発しているので、注意が必要です。
相場を把握しておく
適正な料金で依頼するためには、あらかじめ不用品回収の相場を把握しておくことが重要です。
| パックプラン | 料金相場 | 利用トラックの目安 |
|---|---|---|
| Sパック | 28,000円~40,000円 | 軽トラック |
| Mパック | 45,000円~60,000円 | 1.5tトラック |
| Lパック | 60,000円~80,000円 | 2tトラック |
| LLパック | 80,000円~お見積り | 4tトラック |
上記はあくまで目安なので、料金は業者や地域、回収品の量や種類、作業内容によって変動します。
提示された見積もり額が、相場からかけ離れていないかを確認しましょう。
その上で、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うことで、適正価格で依頼できる優良業者を見極められます。
相場と比較して明らかに高い、安い業者は避けてください。
口コミ・評判を見る
公式サイトや広告だけでなく、インターネット上の口コミサイトやSNSなどで、実際にその業者を利用した人の生の声を確認しましょう。
特にスタッフの対応の良さや料金設定に注目し、チェックするのがおすすめです。
公式サイトやGoogleには多数の口コミが掲載されているので、複数を確認して総合的に判断します。
優良な不用品回収業者の選び方はこちらも!
安心して不用品回収を依頼するために
急に家に来る不用品回収業者は、手間が省けるように見えても、実は大きな危険が潜んでいます。
安易に利用せず、他の業者ともしっかり比較検討しましょう。
どこに依頼すべきか迷った際は、「不用品なんでも回収団」にご相談ください。
不用品なんでも回収団では、大きな家具から細かな不用品まで、幅広く回収できます。
また、最短即日での回収が可能なため、引っ越しなどで急ぎの対応が必要なときにも便利です。
自力では運搬できない家具・家電もプロのスタッフが安全に運び出し、処分できます。
見積もり料は一切かからないので、安全で信頼できる業者を探している方は、ぜひ気軽にご相談ください。










































































































































































































