本記事ではゴミ屋敷状態になってしまった賃貸の退去にかかる費用や、原状回復のための費用について解説します。
ゴミ屋敷の状況によっては片付けだけでなく、さまざまな原状回復作業が必要となることもあります。
それぞれどれくらいの費用が掛かるのか、どのような作業が必要になるのかなどもわかりやすくお伝えしますので参考にしてください。
ゴミ屋敷化した賃貸の退去時は原状回復が原則
賃貸から引っ越す際は、借りた当時と同状態(経年劣化や変化を除き)に「原状回復」して退去をする義務が発生します。
ゴミ屋敷状態にしてしまったのであれば、当然きれいに片付け、家財などもすべて撤去した状態にしなければなりません。
極端に汚れている場所があればきれいに清掃やクリーニングも必要です。
万が一、床やクロスなどに傷や傷み、取れない汚れなどが発生している場合は、内装リフォームなどをしなければならない場合もあるのです。
どのような事情があるとしても、賃貸を出るときは元の状態に戻して退去することが求められます。
原状回復義務を怠った状態で退去した場合には、退去費用に上乗せされて請求となることも。
トラブルにならないようにするためにも、費用が掛かるとしてもしっかりと元の状態にして退去する必要があるのです。
ゴミ屋敷と化した賃貸の原状回復に必要な作業は?
賃貸をゴミ屋敷にしてしまった場合、退去時にはどのような原状回復作業が想定されるかまとめました。
まずはどのような作業が必要になるか、ご自身がお住まいのお部屋はどの項目に該当するかをピックアップし、そこから退去費用などを算出していくのが現実的です。
ゴミ屋敷の片付け作業
退去時は元から備え付けていた家具家電を除き、すべての家財を撤去した状態にする必要があります。
ゴミが散乱した状態であれば、当然きれいに片付けをしなければなりません。
また転居先にもっていく必要のない家具や家電、雑貨なども不要であれば処分する必要があるでしょう。
清掃作業
水回りなどに目立つ汚れがある場合には、きれいに清掃する必要があります。
キッチンの油汚れなどは、しっかりと取り除いた状態で退去する必要もあるでしょう。
カビが発生している場合などは、できる限りカビ取りを行います。
ゴミ屋敷にしてしまったことで発生させてしまったカビについては原状回復の対象となるため、入居者の責任できれいにしなければなりません。
ハウスクリーニングでもきれいにできなかった場合には、修繕費用を負担することになってしまう場合もあります。
床や壁の汚れ
床や壁に汚れやシミなどがついてしまっている場合は、きれいに清掃する必要があります。
長年ゴミ屋敷状態が続くと、クロスや床板を傷めてしまうことも少なくありません。
このような場合はリフォームにて原状回復を行ったうえで退去する必要があります。
もしくは大家や管理会社が修繕を行い、その費用を負担する形となる場合も。
クロスや床板の張り替えが必要になりそうなときは、勝手に修繕せずに相談のうえで対応を決めたほうがよいでしょう。
ゴミ屋敷の退去にかかる費用の目安はどれくらい?
通常、賃貸の退去費用には、原状回復費用やハウスクリーニング代が含まれており、金額的には10万円を切るくらいが相場です。
ここでいう原状回復費用の内訳としては、経年劣化によって傷んだクロスや床板などの修繕費用の一部を負担する形となるのが一般的です。
ですがゴミ屋敷にしてしまっていた場合、「意図的に汚した、傷をつけた」と判断され、通常負担する原状回復費用の負担よりも大きくなる場合があります。
またゴミ屋敷をきれいにして退去する場合、片付けにかかる費用なども自己負担しなければなりません。
部屋の汚れが目立つ場合には、ハウスクリーニングなどを依頼したほうがよい場合もあります。
それぞれの過程でかかる費用とその費用目安について解説します。
ゴミや不用品の処分費用
部屋の片付けを自分で行い、一般ゴミや粗大ゴミなどで処分した場合には自治体のゴミ処理費用+アルファの料金が必要です。
自治体の処理施設まで直接持ち込めば、安く抑えることも可能。ただしリサイクル家電などはリサイクル料などが別途必要になります。
専門業者に不用品やゴミの回収を依頼した場合には、以下のような費用相場となっています。
定額パック名称 | 料金相場 |
---|---|
軽トラック積み放題 | 28,000円~40,000円 |
1.5tトラック積み放題 | 45,000円~60,000円 |
2tトラック積み放題 | 60,000円~80,000円 |
4tトラック積み放題 | 80,000円~お見積り |
※上記は不用品回収業者が提供する「定額パックプラン」などを基準とした費用目安です。
定額パックプランとは、車両費や出張費、各種作業費と処分料などがあらかじめ含まれた料金プランのことをいいます。
ゴミ屋敷片付けと不用品処分を業者に依頼した場合
片付け作業やゴミの処分などをすべて業者に依頼した場合には、以下のような費用相場となります。
費用はゴミの量や作業の難易度、時間のかかり方などで大きく異なります。
以下はゴミの積み上がり量が床から50cm未満の場合の料金相場です。
部屋の間取り | 料金相場 |
---|---|
1R/1K | 30,000円~150,000円 |
1DK/1LDK | 50,000円~150,000円 |
2DK/2LDK | 80,000円~250,000円 |
3DK/3LDK | 110,000円~350,000円 |
4LDK〜 | 140,000円~ |
さらにゴミの量が多くなる場合には、下記のように費用相場が上がります。
100㎝未満
部屋の間取り | 料金相場 |
---|---|
1R/1K | 70,000円~170,000円 |
1DK/1LDK | 110,000円~280,000円 |
2DK/2LDK | 150,000円~450,000円 |
3DK/3LDK | 250,000円~600,000円 |
4LDK〜 | 450,000円~ |
150㎝未満
部屋の間取り | 料金相場 |
---|---|
1R/1K | 150,000円~ |
1DK/1LDK | 250,000円~ |
2DK/2LDK | 350,000円~ |
3DK/3LDK | 500,000円~ |
4LDK〜 | 600,000円~ |
ハウスクリーニングが必要な場合
通常、賃貸の退去費用にはハウスクリーニング料などが含まれています。
しかしこの場合のハウスクリーニングは、通常使用の範囲内でついた汚れを想定したものです。
床や壁に汚れが目立つ場合や水まわりにカビや油汚れなどが目立つ場合は、きれいに清掃をしてから退去する必要があります。
ハウスクリーニングを専門業者に依頼した場合には、以下のような費用がかかります。
間取り | 料金相場 |
---|---|
1K~1LDK | 25,000円~48,000円 |
2DK~2LDK | 45,000円~100,000円 |
3DK~3LDK | 60,000円~120,000円 |
4DK | 68,000円~150,000円 |
清掃箇所 | 料金相場 |
---|---|
床 | 9,000円~15,000円 |
水回り | 7,000円~15,000円 |
レンジフードや換気扇 | 8,000円~12,000円 |
リフォームが必要となる場合は修繕費用の負担も必要
ハウスクリーニングで原状回復が見込めないような汚れや傷みがある場合には、修理や交換(内装リフォーム)などが必要となる場合もあります。
ゴミ屋敷が原因で行う修繕の場合、経年劣化とは異なり費用は全額負担となるため注意が必要です。
敷金から差し引かれて計算されることも多いため、リフォームなどが必要となる場合には、管理会社や大家としっかりと相談することをおすすめします。
ゴミ屋敷の退去費用を抑える方法はある?
賃貸を出る場合、ゴミ屋敷に限らず少なからず退去費用は発生します。
ゴミ屋敷ともなると片付けやハウスクリーニング費用にさらに金額がかかってしまうため、ここをどれだけ抑えられるかがポイントとなってきます。
ゴミ屋敷の退去費用を少しでも抑えるためのコツやポイントについて解説しましょう。
とにかく原状回復に努めるのが一番
退去の際は、できる限り入居時の部屋の状態に近づけておくことが大切です。
ゴミ屋敷だったかどうかに限らず退去費用を完全に0円にすることは難しいですが、きれいな状態でお返しするほど余計な費用をかけずに退去できます。
逆に汚れや傷が目立つ状態で退去してしまうと、通常の退去費用よりも高い金額が請求されてしまいます。
少しでも退去費用を安く抑えたいのであれば、片付けやハウスクリーニングなどを活用し、退去の時点できれいな状態にしておくのがベストなのです。
片付けは専門業者に任せよう
もっともお金がかからないのは、自力で部屋を片付け、自力でゴミや不用品を処分する方法です。
ですがゴミ屋敷ともなると大量のゴミが発生するため、分別やゴミの仕分け、処分先を考えるなどの負担が発生してしまいます。
時間がかかればその分退去までに日数がかかり、賃料を重ねていくことにもなりかねません。
たくさんのゴミや不用品がある状態なのであれば、安く対応してもらえるゴミ屋敷片付け業者に依頼し、短期間で片付けと清掃を完了させてしまうのがおすすめです。
格安で依頼できるゴミ屋敷片付け業者をお探しならこちらが参考になります。
自身でハウスクリーニングを依頼した場合は申告を
自身でハウスクリーニングを行ったとしても、管理会社などで別途クリーニングを入れることが多いため、退去費用からハウスクリーニング料が差し引かれることはありません。
退去時のハウスクリーニング料金については、賃貸契約書などに記載されているのが一般的です。
ですが自身でハウスクリーニングを入れた場合は、退去費用として請求されるハウスクリーニング料が割り引かれる場合もあります。
ダメモトでも、一言伝えてみるとよいでしょう。
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