引っ越しのタイミングで、家の中の不用品を処分したいと考える人は多いと思います。実は、処分したい不用品の量や種類によって、最適な処分方法は変わります。
今回は、引っ越しで出る不用品の処分にはどんな方法があるのか、おすすめの処分方法や業者の選び方のポイント、注意点などを分かりやすく解説します。
また、それぞれの処分方法のメリットやデメリット、大手引っ越し業者の不用品回収サービスについてもお伝えします。
引っ越しで出る不用品の処分方法
引っ越しで出る不用品を処分する方法は、主に4つあります。
- 引っ越し業者
- リサイクルショップ
- 自治体
- 不用品回収業者
依頼先によって、定められているルールはさまざまです。知らずに処分しようとすると、持って帰ってもらえなかったり、通常よりも高い処分費を請求されたりする可能性もあります。
また、処分方法それぞれにメリット・デメリットがあります。引っ越し時に効率よく不用品を処分するには、どこに依頼すればよいのか、特徴を解説しましょう。
引っ越し業者に依頼する
- 「引っ越し」と「不用品処分」の連絡窓口を一本化できる
- 引っ越し当日まで使いたいものをギリギリまで使えて便利
- 業者によっては買取も行ってくれる
- 全ての不用品を回収してくれるわけではない
- 引っ越し業者はあくまでも仲介役のため、処分費用が割高になりがち
- 不用品回収だけの依頼はできない
- 不用品回収・買取ができる業者には限りがある
一番のメリットは、引っ越し当日に、引っ越しの作業と不用品の処分をまとめてやってくれる点です。
ベッドやテレビなど、「新居には不要だけど、引っ越し当日までは使いたいもの」は意外とあります。それら全てを引っ越し当日にまとめて処分できるので、手間がかからなくて便利です。もし不用品が買取対象のものだと、さらにお金も増えてお得といえます。
ただし、不用品の引取・買取を行っている引っ越し業者には限りがあり、さらに引取・処分の対象になるものは、各業者でかなり制限があります。なんでも処分できるわけではないので、自分が何を処分したいかに合わせて、依頼先を決めましょう。
引っ越し業者ごとのサービス内容を確認
引っ越し業者が不用品を処分する方法は、
- 引き取った後、不用品回収業者に依頼して破棄
- 回収後、リサイクル品として販売するために買取
の2パターンです。
代表的な引っ越し業者が、どのような不用品回収サービスを展開しているのか表にまとめました。
<大手引っ越し業者の不用品回収サービス>
引っ越し会社 | 【引取】 | 【買取】 | 特記・補足 |
サカイ引越しセンター | 〇 | 〇 |
|
アーク引越センター | 〇 | 〇 |
|
アート引越センター | 〇 | × |
|
アリさんマークの引越社 | 〇 | × |
|
日本通運 | 〇 | × |
|
ハート引越センター | 〇 | × |
|
ヤマトホームコンビニエンス | × | × |
|
引っ越し業者によって、処分・買取できる不用品には大きな差があります。
しかし、全ての業者を通していえるのが、回収してもらえない不用品が多いことです。引っ越し業者だけですべての不用品を処分するのは難しいケースもあるため、注意してください。
リサイクルショップに持ち込む
- 不用品を買い取ってもらえる
- 店舗によっては、出張買取・宅配買取もある
- 全ての不用品を買い取ってもらえるわけではない
- 大型の不用品は持ち込むのに手間がかかる
- 持ち込んでも買取を断られることもある
リサイクルショップの大きなメリットは、捨てるつもりだったものをお金に変えられる可能性があることです。
ただ、引っ越し業者同様、処分できるものには限りがあります。
また、大型の不用品は持ち込むのには車が必要だったり、家電は型が古いと買い取ってもらえなかったりすることもあるので、事前にリサイクルショップに確認するなど、ある程度の準備は必要です。
人に譲る・フリマアプリで売るのもOK
リサイクルショップではなくても、人に譲ったり、フリマアプリで販売したりするのも一つの手です。
最近は、メルカリやヤフオク、ジモティーなどの個人間で取引できるツールがとても人気なので、不用品のなかに「まだきれいだし、使えるかな」というものがあれば、出品してみるのも良いでしょう。
ただし、売れなかった場合、不用品がずっと手元に残り続けるので、ある程度期日を決めて、それまでに売れなければ別の方法で処分すると決めておきましょう。
自治体の回収サービス利用する
- 民間企業に依頼するよりも処分費用が安い
- 違法な処分をされる心配がない
- 回収日が地域によって決まっていて、すぐに処分できない
- 収集場まで自力で持って行かなければならない
- 回収品目は自治体によって異なる
自治体に不用品回収を依頼した場合のメリットは、処分費用の安さです。
不用品の種類や大きさによりますが、数百円~2,000円くらいでたいていのものは処分できます。
しかし、安さの反面、なかなか融通がききにくいのがデメリットです。粗大ゴミの回収日が月1回しかない地域もあり、電話予約しても即日対応してもらうことはできません。また、どれだけ重くても指定された回収場所までは自力で運ばなければいけません。
不用品を処分するにあたって日程に余裕があり、運搬の負担も少ない場合は、自治体に依頼すると良いでしょう。
自治体では回収してもらえない不用品
自治体で回収できるもの、できないものは、各地域によって細かく定められています。一般的に自治体では回収してもらえない、代表的な不用品を紹介しておきます。
- 家電リサイクル法に該当する家電4品目
(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機) - 事業から出たゴミ(事業ゴミ)
- 資源有効利用促進法にあたるパソコン製品
- 自治体指定の処分不可能品(自治体によって異なる)
- 大量のゴミや家具
上記に該当する不用品の処分を考えている場合は、最後に紹介する不用品回収業者に依頼しましょう。
間違っても、本来捨てられないものをゴミ回収場に放置(不法投棄)しないように、自治体のホームページなどで必ず確認してください。
不用品回収業者を利用する
- 日時指定で回収してもらえる(即日対応可の業者も)
- 自宅まで取りに来てくれる
- 不用品が多い場合、トラックに積み放題の定額プランもある
- ほとんどの不用品を回収してくれる
- 事前に分別する必要がない
- 回収処分と並行して、買取をしてくれる業者もある
- 土日・早朝・夜間に対応可の業者もある
- 自治体と比較すると費用が高くなる
- 悪質な回収業者がいる(※見極め方を後述)
- 業者を選ぶまでに少し時間がかかる
不用品回収を本業としているため、幅広く対応することが可能で、利用者の手間を最小限に不用品を処分できます。
当然、業者によって料金プランやオプションに違いはあります。また、処分したい不用品の種類や量によっても、どの業者の、どのプランを申し込めば一番効率が良いのかが変わってきます。
ほとんどの不用品を回収してくれるので、引っ越しで出る不用品処分にもおすすめです。
しかし、難しいのが業者選びです。次章以降、もう少し不用品回収業者を深堀します。
引っ越しで出る不用品を処分する時の注意点
不用品回収業者を深堀する前に、引っ越しで出る不用品を処分する際に気を付けてほしいことを2つ解説します。
家電リサイクル法に注意
引っ越しでよく出るゴミに家具・家電があります。
タンスやテーブルなどの家具は粗大ゴミで処分できますが、注意が必要なのが家電です。「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の4家電は、家電リサイクル法によって、処分する際にリサイクル料金を支払う義務が生じます。
適切に処分しなければ法律違反。知らなかったでは済まないので、くれぐれも気を付けましょう。
- 新しい家電に買い替える:新しく買い替えた家電量販店などで引取
- 処分だけ:購入した店に引き取ってもらう。処分可能な自治体の場合は、リサイクル券を買って適切に処分。
また、不用品回収業者にも処分を依頼でき、リサイクル券の購入を代行してくれるケースもあります。
悪質な不用品回収業者には気を付けて!
不用品回収業者を利用すれば、引っ越しで出る不用品をとても簡単にまとめて処分できます。しかし、中には悪質な業者も混ざっているので、くれぐれも騙されないように気を付けてください。
悪質業者にありがちな特徴を6つピックアップしました。
- HP・所在地・連絡先が分からない
- 「無料処分」を前面に押し出している
- 訪問営業・チラシ投げ込みの業者
- 自治体の認可なく営業している
- 見積もりを書面でくれない
- 口コミ・評判が悪い
これらの特徴に合致する業者を見かけたら、すぐに候補から消してください。
悪質な不用品回収業者の特徴や見極め方、対策などは、こちらの記事で詳しくまとめています。詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
■知らなきゃ危険!不用品回収業者の落とし穴と優良業者の見極め方
不用品回収業者を選ぶ時のポイント
このように引っ越しで出る不用品を処分する方法は、いくつかあります。
簡単にまとめると
- 時間に余裕があり、不用品が少ない場合は「自治体」
- まだ売れる価値のある不用品なら、「リサイクルショップ」
- 引っ越しを依頼したい業者が『不用品回収サービス』に対応、かつ引っ越し当日まで使用したい人は「引っ越し業者」
それぞれ依頼するのが良いでしょう。
一方で、
- 大量に不用品を処分したい人
- 引っ越し前に即日不用品を処分したい人
- 分別から搬出まで、まとめて依頼したい人
上記に当てはまる方は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
不用品回収業者によって、サービス内容が大きく異なります。今まで調べたことのない方もいるかと思いますので、最後に不用品回収業者の選び方のポイントをご紹介します。
相見積もり・現場での見積もり
いきなり不用品回収業者を1つに絞るのではなく、自分の地域で活動している不用品回収業者に見積もりを依頼しましょう。見積もりを依頼するときのポイントは、この3つです。
- 3社以上に相見積もりを依頼
- 現場(回収してほしい不用品の量・大きさ)を見て、見積もりを出してもらう
- 金額・内訳を書面でもらう
ただ見積もりをもらうだけでは不十分です。
最初の連絡は電話や問い合わせフォームでも問題ないですが、最終的には実際に自宅に来てもらい、現物を見たうえで正確な見積もりを出してもらいましょう。
また、口頭で金額を聞くだけでは、最終的に「言った言わない」の問題になる可能性があるので、必ず紙ベースでもらうようにしましょう。
追加料金の有無を事前に確認する
見積書をもらった次にチェックしてほしいのが、「追加料金の有無」です。
不用品回収では、「事前に見積書で確認した金額」と「作業完了後に請求される金額」が変わってしまう場合があります。追加で請求される可能性がある項目の一例をあげると、下記の通りです。
- 出張料
- キャンセル料
- 階段料金
- 時間外(深夜早朝)料金
- スタッフ増員費用
- 家電リサイクル料 など
これらの料金自体は違法でも、不当請求でもありません。イレギュラーが起きることもあります。
作業後に追加で支払う可能性がある項目は、見積書を見た時や作業前に必ずスタッフに確認してください。
不用品回収業者によっては、「作業後の追加費用一切なし」と明確に表記しているところもあるので、不安な方はそういう会社を選ぶと良いでしょう。
不用品の量にあった適切なプランを選ぶ
不用品回収業者には、主に3つのプランが用意されています。
- 単品回収プラン(不用品1点あたりに料金が定められている。不用品が少ないときにおすすめ)
- 定額・積み放題プラン(不用品の量・種類にかかわらずトラックに積み放題。対象外の品目がないか要確認)
- トラック占有率プラン(上記2つの中間。不用品が複数あるが、荷台が埋まるほどの量はない場合におすすめ)
どのプランに申し込めば一番お得なのか、その一番お得なプランが選べる業者なのか、事前にチェックしましょう。
引っ越しのタイミングで不用品があまり出ない場合は、単品プランが良いでしょう。一気に大量の不用品を処分したい方は、定額プランがおすすめです。
ただし、ホームページなどを見て自分で計算して決めるのではなく、見積もりを出す時、業者の人と相談しながらプランを決めましょう。
安心して引っ越しでの不用品を処分したい方へ
引っ越しは、不用品を処分するタイミングとしてベストです。
処分したい不用品の種類・量にもよりますが、新生活に向けての準備に忙しい時期に、時間的・金銭的負担を極力かけずに処分したいなら、不用品回収業者がおすすめです。
私たち『なんでも回収団』は、依頼内容にあわせて、単品プラン・複数のトラック積み放題プランなどを用意しています。
出張見積もりは無料で、見積もり後の追加料金は一切ありません。即日対応・早朝夜間対応も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。