本記事では片付けと掃除の違いについて、具体的に解説しています。
それぞれの違いや特徴とあわせ、効率よく片付けを行うためのコツやポイントなども紹介しています。
片付けや掃除を行う目的やすべき理由などを理解し、散らかりにくく快適で過ごしやすい住まいづくりを目指してみませんか？
片付けと掃除の違いは？
片付けや掃除は、いずれも部屋や家をきれいに保ち、環境を整えるための行動です。
片付けは主に「物」に対して行い整える行動であり、掃除は「汚れ」に対して行い環境衛生を保つための行動です。
それぞれ具体的な行動面において、明確な違いがあります。
片付けとは
片付けとは不要なものを取り除いて収納し、きれいに見えるよう整えることをいいます。
単に見栄えを良くするためではなく、使いやすく収納しやすい状態に整えるのが「片付け」です。
物を適切に整理して片付けることにより、使い勝手の向上や片付けの効率を高めることができます。
具体的な「片付け」に当たる作業には、以下のようなケースがあります。
- 床に乱雑に散らばっている本を書棚に収める
- 届いたままで処理をしていない書類を分類する
- 子どもが遊んだ後のおもちゃをBOXにしまう
- 使った調理器具を洗い、元の場所へ戻す
- 洗濯乾燥が終わった衣類をタンスやクローゼットへしまう
- 散らかったデスクの上の書類や文房具などを整理する
上記のような「戻す」「収納する」「収める」といった行動以外に、整理して手放す行為も「片付ける」ことにあたります。
- 読み終わった雑誌や資料を整理して処分する
- 子どもが長いこと遊んでいないおもちゃを手放す
- サイズアウトした衣類やはき古した靴を捨てる
いらないものを手放し整理することで効率よく生活できるようにするのが、「片付け」の目的と意味なのです。
掃除とは
掃除とはその場所や空間の物理的なほこりや汚れを取り去り、清潔な状態にする行動のことです。
主に日常的な清潔を維持する行動を意味していいますが、空間の衛生や清潔を保つ「清掃」などの広い意味も踏まえて行われることもあります。
一般的な家庭における「掃除」の具体的な作業は、以下のようなケースが該当します。
- 室内のあちこちに積もったほこりを払い落す
- テレビや家電などについたホコリや汚れをふき取る
- トイレの便器や手洗いボウルなどを洗剤を使ってきれいにする
- 掃除機をかけたり、フローリングを水拭したりする
- こまごまとしたゴミをまとめて処分する
「掃除」の作業の中には、ゴミをまとめたりものを整理するなど一部「片付け」につながる行動が含まれることもありますが、根本的な目的や作業は大きく異なります。
定期的に掃除を行うことで、住まいを快適で清潔な状態に保ってくれるでしょう。
片付けと掃除どちらを先にすべき？
片付けや掃除を定期的に行うと、より快適で過ごしやすい空間づくりができます。
しかし日常的に意識をしているものの、時間が取れずなかなか片付けや掃除のすべての作業ができないという場合もあるでしょう。
両方すべき状況にありながらもどちらかしかできないという場合は、まずは「片付け」から始めるのがおすすめです。
床や机、ソファなどに置いたままの物や衣類を片付けてから掃除機をかけた方が効率的でしょう。
好みにもよりますが、以下のような段取りですすめると、スムーズかつ負担が少ないです。
- 床や机などに置いてあるものを片付ける
- 衣類や食器などを収納する
- ゴミや不用品をまとめる（処分する）
- ホコリやゴミを取り除く
- 掃除機がけを行う
- 水拭きなどを行う
1～3までの行動がいわゆる片付けに当たるものです。
掃除まで手が回らない場合は、ひとまず片付けのみ行い、時間が取れる際に清掃を行うようにするとよいでしょう。
掃除を行う際は、ある程度片付けを行い、整理された状態からスタートする方が効率よく行えます。
片付けと清掃どちらか一方だけでは、十分に快適な生活空間に整えることはできません。
時間が取れない場合や、苦手に感じてしまう場合には、定期的に外部サービスなどを活用してみることも検討することをおすすめします。
効率よく片付けや掃除を行うコツとポイント
片付け作業に時間がかかる状態にあれば、なかなか片付けが終わらず掃除まで手が回らなくなってしまうことも多いです。
少しでも片付け作業を効率よく終わらせるための、片付けと掃除のコツやポイントを紹介します。
物が多い場合は処分することを優先的に
収納場所に対して物の量が多すぎると、片付けたくてもどうしても物があふれてしまいます。
まずは不要な物はないか、収納場所に対して物の量が適正かなど、物の数に対して見直しを行うことが大切です。
読んでいない書籍やずいぶん長いこと着用していない衣類、飽きてしまって遊ばれていないおもちゃなど。
ほかにも賞味期限の過ぎた食品なども、あればすっきりと処分してしまいましょう。
処分できるものはできるだけ処分することから始めることがポイントです。
いらないものを処分すれば、その分収納スペースなどにも余裕ができます。
元に戻す場所を決めて片付ける
片付け作業をする際は、取り出しやすくしまいやすいよう物を収めることも大切です。
収納場所に悩むような状態にしてしまうと、行き場をなくしたものがどうしてもあふれてしまいがちに。
物を片付ける際はしっかりと元に戻す場所を決め、家族のだれもがわかるような状態にしてあげるのがコツです。
収納場所や物のグルーピングやラベリングなどの工夫をして、より分かりやすくしてあげるとよいでしょう。
物を戻すときの動作はできるだけ少なくする
物を収める・元に戻す場所が明確でも、しまうときの動作が面倒に感じてしまうと、ついつい片付けるのが億劫に感じてしまい、物が散らかる原因となります。
たとえば両手で引き出しをひかなければならず物を一度置く動作が増える、ふたつきの収納ボックスの中にさらにふたやジッパー式の収納があるなどといった例がこれに当たります。
状況によっては仕方がない場合もありますが、物を収める際はできるだけ工程を少なくすることも大切です。
片付ける際の動線なども同様に、面倒に感じない場所や配置にする工夫をするとよいでしょう。
より効率化を図るならプロのサポートを活用しよう
すでに部屋が物であふれかえっている状態や、片付けがとても苦手だというケースもあるでしょう。
このような場合は、片付け代行業者など片付けのプロに相談するのがベストです。
またたくさんの不用品が出るような場合にも、不用品回収業者に任せれば、短時間で安価に不用品を処分できます。
こうした専門業者には、「整理収納アドバイザー」など片付けに関する知識や経験が豊富なスタッフが在籍していることも珍しくありません。
より快適に暮らせるよう片付けの工夫やアドバイスがもらえるといったメリットもあるのです。
いずれも費用が掛かることではありますが、片付けや掃除を定期的に行うための土台作りがしっかりと行えるため非常におすすめの手段となります。
片付けがなかなか進まない、掃除を行う前にすぐにまた散らかってしまうなどのお悩みをお持ちのかたは、ぜひ片付け業者や不用品回収業者の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
片付けや掃除にかかる費用目安
以下は、プロの業者に片付け作業や不用品処分、ハウスクリーニングサービスなどを依頼した際にかかる費用の相場です。
それぞれサービス別に紹介します。
不用品処分の料金相場
| 定額パック名称 | 料金相場 |
|---|---|
| 軽トラック積み放題 | 28,000円～40,000円 |
| 1.5tトラック積み放題 | 45,000円～60,000円 |
| 2tトラック積み放題 | 60,000円～80,000円 |
| 4tトラック積み放題 | 80,000円～お見積り |
片付け時に不要になったものは、不用品回収サービスでまとめて処分するのがおすすめです。
上記料金は不用品回収業者の「定額パックプラン（パック料金プラン）」を利用した場合の料金相場となります。
定額パックプラン（パック料金プラン）とは、回収する不用品の量や大きさによってある程度料金の枠が決められている料金システムのことを言います。
出張費や車両費、各種作業費など必要な費用があらかじめ含まれているため、予算立てがしやすいのが魅力です。
不用品の分別や運び出しなどもプラン内で対応してくれるので、手間なく不用品を処分できます。
片付けと不用品回収、セット依頼時の料金相場
| 部屋の間取り | 料金相場 | トラックサイズの目安 |
|---|---|---|
| 1R～1K | 30,000円～60,000円 | 軽トラック |
| 1DK～1LDK | 50,000円～90,000円 | 1.5tトラック |
| 2DK～2LDK | 100,000円～250,000円 | 2tトラック |
| 3DK～ | 150,000円～200,000円 | 4tトラック |
上記は、部屋の片付け作業と不用品処分をセットで依頼した場合の料金相場です。
室内の物を「要・不要」でより分ける作業や貴重品の捜索、収める場所へ納めたりする作業なども片付け作業に含まれています。
物が多くて片付かない、何から手を付けていいかわからないというかたには、こちらのサービスの活用をおすすめします。
ハウスクリーニングサービス依頼時の料金相場
不用品回収業者による片付代行では、掃き掃除や拭き掃除といった簡単な清掃作業が含まれています。
しかし「水回りのカビ汚れ」や「キッチンの油汚れ」といった強い汚れを取り除く際には、ハウスクリーニングサービスの利用が最適です。
以下は、不用品回収業者を通してハウスクリーニングサービスを利用する場合の料金相場です。
片付けや不用品回収と合わせて利用することで、より安い料金で利用できる場合もあります。
| 間取りごと | 料金相場 |
|---|---|
| 1K～1LDK | 25,000円～48,000円 |
| 2DK～2LDK | 45,000円～100,000円 |
| 3DK～3LDK | 60,000円～120,000円 |
| 4DK | 68,000円～150,000円 |
| 清掃箇所別クリーニング | 料金相場 |
|---|---|
| 床清掃 | 9,000円～15,000円 |
| エアコン | 7,000円～15,000円 |
| 水回り | 6,000円～20,000円 |
| レンジフードや換気扇 | 8,000円～12,000円 |
おすすめの不用品回収業者はこちらをチェック！
片付け代行作業が必要な方はこちらも参考になります。
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