保冷剤の処分方法についてご紹介します。
食品やスイーツの持ち帰り時に無料で付いてくる便利な保冷剤。いつか使うかもと思って保存しておいたら、冷凍庫の中が保冷剤だらけ…なんて経験ありませんか?
「いつか捨てればいい」と思いつつも、いざ保冷剤を処分する時にはどうやって捨てたらいいか分からないという方も少なくありません。
この記事では、保冷剤の安全な処分方法はもちろん、中身を処理する際の注意点や意外にたくさんある再利用法についても解説します。ぜひ参考にしてください。
保冷剤の処分方法
保冷剤の処分方法についてご紹介します。
何も考えずにそのままゴミ箱に捨ててしまいそうな保冷剤ですが、適切な捨て方とはどんな方法なのでしょうか?以下に幾つかの処分方法を解説していきます。
自治体の可燃ゴミに出す
一般的に保冷剤は、自治体の可燃ゴミに出して処分することが可能です。かなり量が多いとか、事業で使用している保冷剤でない限りは、普通に捨てることができます。
捨てる際には、中身が飛び出してこないように気を付けてください。外袋が破れているならビニール袋などに入れて処分するとよいかもしれません。
ただ自治体によっては、保冷剤の分別カテゴリを「不燃ゴミ」やその他の分類に指定していることがあり、住んでいる地域の自治体のルールをチェックする必要があります。分からない時には、役所で聞くか、公式のホームページに公開されているゴミ分別のマニュアルを見てみましょう。
〇メリット
- 無料で処分できる
- ゴミに出すだけなので楽
〇デメリット
- 自治体によって分別カテゴリが異なる場合がある
- 事業で使用したものは一般ゴミでは出せない
フリマで売却する
フリマで意外に売れるものの中に含まれているのが、実は保冷剤。人に売るまでもない…と考える方もいらっしゃると思いますが、保冷剤は購入しようと思うと意外に高いため、安く売ってもらいたいという方は多いものです。
家に溜まっている保冷剤を幾つかのセットにして売ると、思ったよりすぐに買い手がつくこともあります。特に保冷剤が必要になる夏期には売れ筋になりますので、時期を考えて売却することも大切です。
ただフリマの出品や発送作業は、慣れていない方にとってはかなり手間になります。送料や梱包料などもかさむため、値段設定も損をしないように考えなければなりません。フリマでの売却作業に慣れていて、苦にならない方におすすめの方法でしょう。
〇メリット
- 捨てずに済み収入になる
- 希望の金額を設定できる
〇デメリット
- 売れるまで保管する必要がある
- 必ず売れるとは限らない
- 出品に手間が掛かる
欲しい人に譲る
たくさんの保冷剤を手っ取り早く手放したい場合は、身近にいる人に譲ってしまうのも一つの手でしょう。
特に夏場は、お弁当の痛み防止や子どもの熱中症対策に保冷剤を使用する方も多く、必要ないなら譲ってほしいという方も少なくありません。ただ譲るだけなら、売却の手間や処分の方法を考える必要もなく、一番手軽で簡単な方法です。
身近に保冷剤を必要としている人がいないか、そんな人を知らないかどうか聞いてみましょう。
〇メリット
- 無料で処分できる
- 処分の手間が掛からない
- 必要な人に使ってもらえる
〇デメリット
- 譲渡先を自分で探す必要がある
再利用する
保冷剤を処分するのがもったいないな…と思うのであれば、再利用してみるのもおすすめです。
インターネット上では保冷剤の再利用アイデアがいくつも紹介されており、意外な使用方法もあって面白いものです。処分せずに違う用途で使用できるならエコにもなります。
消臭剤やフラワーアレンジメントなどの再利用法が一般的ですが、他にも幾つかアイデアがあるので以下のリンクから確認してみてください。
ただ保冷剤を再利用する際には、パッケージに「有害」と記載されているものや何年も前のもの、冷凍庫に入れても固まらないものは使用しないようにしましょう。有害な成分が入っている場合があり、中身を取り出しての再利用は危険です。
〇メリット
- 処分方法を考えなくてもよい
- 違う用途で使えるので経済的
〇デメリット
- 容器などの準備が必要
- 古い保冷剤は再利用不可なので注意
不用品回収業者へ依頼する
保冷剤を処分する手間が惜しい方は、不用品回収業者へ依頼する方法もあります。
もちろん、保冷剤一つを不用品として回収してもらうわけではなく、その他に幾つかの不用品がある場合におすすめの方法です。引っ越し時の荷物整理や断捨離で出た不用品を処分したい時に、一緒に引き取ってもらうのが良いでしょう。
不用品回収業者なら、電話1本で家まで不用品を回収に来てくれますし、急いでいる場合には即日対応も可能。もちろん料金は掛かりますが、一緒に他の不用品も処理してもらえればお得に済みます。
〇メリット
- 家まで回収に来てくれる
- 即日回収可能
- 回収日時を指定できる
〇デメリット
- 保冷剤だけの回収は高くつく
- 業者を自分で探さなければならない
相場より安く不用品を回収してくれる業者はこちらから!
保冷剤の処分時の注意点
保冷剤の処分時の注意点について解説します。
比較的簡単に処分できる保冷剤ですが、中身の成分は扱い方によっては危険な場合もあります。怪我や事故などのトラブルを防ぐためにも、処分時の注意点を事前にご確認ください。
保冷剤の種類で処分方法が異なる
保冷剤の種類は大きく分けて2種類あります。ビニール袋に入っている「ソフトタイプ」とプラスチックの頑丈な容器に入っている「ハードタイプ」です。
よく食品やスイーツの持ち帰りに無料で付いてくる保冷剤はソフトタイプで、表面がビニールか不織布。ハードタイプはプラ容器に入っており保冷時間が長く、魚介の管理やクーラーボックスの中に入れたりして利用します。
このように保冷剤の素材は種類によって異なり、ビニール・不織布・ポリエチレン・プラスチックなど様々です。そのため、処分方法も分別も種類によって異なることがあります。
ポリエチレン製のフィルムやナイロン不織布、プラスチックなどは大抵可燃ゴミで対応可能ですが、自治体によっては細かい分類が必要な場合も。ソフトタイプ、ハードタイプの捨て方が異なるケースを加味して、分別ルールを今一度確認してください。
中身を排水溝に流さない
保冷剤を処分する際、保冷剤の中身を排水溝に流すのは絶対にやめてください。
保冷剤には、吸水率が高い高吸収性ポリマーが含まれているため、排水溝に流すと詰まる可能性があります。高吸収性ポリマーは水を吸うと体積が大きくなる性質があるため、膨張して水の通り道を塞いでしまうのです。
場合によっては、排水溝の修理が必要になりますので気をつけてください。
子どもやペットの誤飲に気を付ける
実は保冷剤に関する事故は、子どもやペットに関連して毎年多く見られています。
「親が見ていない間に子どもが保冷剤をかじっていた」とか「中身をゼリーと間違えた」など。また犬や猫などのペットも、おもちゃと間違えて保冷剤をかじることがあり、とても危険です。
保冷剤の主要成分は高吸水性ポリマーですが、誤飲するとこの成分が体内の水分を吸収してしまい、身体に悪影響が出る可能性があります。保冷剤の成分や摂取した量によって異なりますが、最悪の場合は意識障害などの重篤な症状が出る場合も否めません。
保冷剤を処分する時には、小さな子どもやペットが触れることができない高い場所に置くなどの工夫が必要でしょう。また、保冷剤の袋が破れて中身が出ていないかも確認してください。
意外と知らない?保冷剤の再利用法
保冷剤の再利用法をご紹介していきます。
必要なくなった保冷剤にも捨てる以外の活用法があります。意外に多くの活用法があり、インターネット上でも多くの再利用アイデアが出回っているようです。
不要な保冷剤が沢山ある方は、ぜひ参考にしてください。
消臭成分入りなら消臭剤になる
消臭成分入りの保冷剤なら、常温に戻した状態で中身を他の容器に移し替えれば、消臭剤として使用できます。可愛い容器に入れれば、インテリアとしても活躍するでしょう。
常温に戻った保冷剤の中身はジェル状ですので、ガラスの容器に入れればキラキラ光ってとても綺麗。トイレや玄関回りなどに置いておけば、ジェルがにおいの原因物質を取り込んでくれて快適に過ごせます。
消臭効果は2週間以上は持続しますので、普通の消臭剤を購入する価格を考えると、かなりお得に消臭剤が手に入ることになるでしょう。
好みのオイルを使用して芳香剤にする
中身が液状の保冷剤なら、中身を取り出して別の容器に移し、好みの香りのオイルを垂らしてオリジナルの芳香剤に変身させることも可能!
2週間程度は香りが持続するので、とても経済的かつエコな取り組みです。捨ててしまうはずの保冷剤を上手に活用できるアイデアでしょう。
ただこのオリジナル芳香剤の中には、高吸収ポリマーやアロマオイルを入れているので、ペットや小さなお子さんの誤飲には要注意です。健康被害や事故につながることもありますので、手の届かないところに置くよう留意してください。
温めてカイロの代用にできる
実は保冷剤の利用価値は、冷やすだけではありません。40度くらいのお湯に入れて温めると、カイロの役割も果たしてくれるのです!
ただ温める際は湯せんを使用するようにして、電子レンジを使用するのはやめてください。保冷剤をレンジにかけると中身が出てしまうことがありますので、湯せんがベストな方法です。
カイロを購入せずに保冷剤で代用できるなら、とっても得した気分になります。通常冬は出番がない保冷剤も、冷凍庫に溜めて置かずに活用してみましょう。
植物の保水剤として使う
保冷剤の中身の高吸収性ポリマーは、水分をとてもたくさん吸収できる性質です。そのため、中身を取り出して植物の土部分に置いておくと、保水剤として活用することができます。
旅行に行く時や体調が悪くて起き上がれない時など、育てている植物に水をあげられない時には、保冷剤の中身をまいておけばジェルから水がしみ出て、給水の役割を果たしてくれます。
保冷剤の成分が植物に影響を与える心配はなく、何日間か効果は持続するので、忙しい時や家を空ける時には活用してみるとよいでしょう。
フラワーアレンジメントに使用する
保冷剤は、フラワーアレンジメントの際にも活用することが可能です。切り花を活けたり、飾ったりする時に水やオアシスの代わりに保冷剤の中身のジェルを使うのです
花瓶や容器に保冷剤の中身を入れ、花を活けるだけでジェルに茎がしっかり絡み水分補給をしてくれます。水よりも花の茎部分を支える役目を果たしてくれますし、見た目も綺麗です。
活けている花の種類や量にもよりますが、1週間以上は効果が続きます。ただジェルが乾燥してしまわないように、時々水を足すことを忘れないでください。
保冷剤の処分なら「不用品なんでも回収団」にお任せ!
保冷剤の処分方法についてご紹介してきました。
使用しなくなった保冷剤は自治体の可燃ゴミで処分できますが、量が多い場合は人に譲渡したり、売却する方法もあります。また、色々工夫して再利用してみるのもよいでしょう。
どの処分方法も面倒なら、不用品回収回収業者へ依頼して他の不用品と一緒に引き取ってもらうこともできます。「不用品なんでも回収団」なら、保冷剤を含む様々な不用品を回収・処分可能!
保冷剤を捨てるなら「不用品なんでも回収団」にご相談ください。