お正月のしめ縄飾りの処分方法についてご紹介します。
日本のお正月には、長年の伝統であるしめ縄飾りが多くの家の玄関に見られます。神様を迎え入れる縁起物として人気がありますが、年末年始が過ぎると役目を終えるので、処分方法に悩むものです。
この記事では、お正月のしめ縄飾りを自宅や神社で処分する方法に加え、費用の相場も解説していきます。
しめ縄飾りは自宅か神社で処分する
お正月飾りとして、玄関先に「しめ縄」を飾っている家庭も多いです。
このような家庭に飾るしめ縄は「しめ飾り」とも呼ばれており、新年の幸せをもたらす年神様を迎え入れるために施されます。近年ではお正月シーズンになると多くの店がしめ縄飾りを販売するようになったため、手軽に購入して自宅に取り付ける家庭も増えてきました。
しかし、お正月飾りのしめ縄飾りは出番が年末年始のみとなるため、役目を終えた時に問題となるのが処分の方法です。ゴミとしてそのまま出してよいのか、手放す時は費用がかかるのか、その処分方法に頭を悩ませる方もいるでしょう。
しめ縄飾りの処分は、自宅か神社で行うのが一般的です。自身の状況に合う方法を選んで適切に処分しましょう。
しめ縄飾りを自宅で処分する場合
しめ縄飾りが出番を終えたら、そのまま自宅での処分を考える方が多いでしょう。
しめ縄飾りをはじめお正月飾りは清らかなものであるとして、縁起を重視で神社に処分してもらうケースも多いですが、宗教上の心配等がなければ自宅で処分しても問題ありません。
神社に持ち込むのが大変な場合は、以下の手段から選んで自宅での処分を検討してください。
不用品回収業者に依頼する
しめ縄飾りは、不用品回収業者に依頼することで回収してもらえます。
不用品回収業者は家庭の不用品やゴミを回収してくれるサービスを提供しており、しめ縄飾りのようなお正月飾りも回収の対象です。サービス利用は有料になりますが、どんな品目であっても基本的に処分できるため、しめ縄飾り以外のお正月飾りもまとめて片付けられるのが特徴です。
処分する品目が多い場合もまとめて引き取りに来てくれて、かつ単品の回収でも対応可能な業者があります。早朝や深夜、即日対応のサービスも多いため、スムーズに処分を進めたい場合には不用品回収業者への依頼がおすすめです。
自治体のゴミ回収に出す
手っ取り早くしめ縄飾りを処分したいのであれば、自治体のゴミ回収に出すとよいでしょう。
しめ縄は基本的に燃えるゴミとして処分可能ですが、飾りとして付いているプラスチックや金属の部品はそれぞれのゴミとして分別が必要です。分別した後は、他のゴミとまとめて袋に入れての処分で問題ありません。
ゴミ回収に出す場合に、少しでも縁起のよい形で手放したいと考える方は、下記の方法でしめ縄飾りを清めます。
- 敷いた新聞紙やチラシの上にしめ縄飾りを置く
- しめ縄飾り全体にかかるよう塩をまく
- 敷いた紙でしめ縄飾りを包む
こうして包んだしめ縄飾りは他のゴミとまとめるのではなく、新しいゴミ袋に入れて処分しましょう。自治体のゴミ回収であれば出せる機会も多いため、都合のいいタイミングでいつでも処分ができます。
清める場合はちょっとした作業が求められますが、分別自体は難しくもないため手軽に進めたい方にはおすすめです。
しめ縄飾りを神社で処分する場合
お正月飾りとしての役目を終えたものに対してお礼をこめて、神社で清めて処分してもらう人も多いです。縁起よくしめ縄飾りを手放したい方は、少し手間はかかりますが神社に持っていきましょう。
神社での処分には主に下記の方法があり、それぞれで依頼できるタイミングにも違いがあります。
どんど焼きでお焚き上げしてもらう
「どんど焼き」とは、年神様を天にお送りして五穀豊穣・無病息災を願う祭事です。
神社に持ち込んだお正月飾りをお焚き上げして、その煙や火の粉に触れることで新年の幸せを祈願する風習があります。どんど焼きは毎年1月中旬、特に小正月である1月15日に執り行われることが多いです。
この時期に神社へ出向ける方は、縁起よくしめ縄飾りを手放すためにどんど焼きに持ち込みましょう。
お焚き上げを依頼する品目の持ち込み期限は、神社によってどんど焼き当日の朝や前日の夕方までなど違いがあるため、前もっての確認が必要です。
納札所に返納する
納札所とはお札やお守りを返納する場所であり、古神札納所という名称で設置されている神社もあります。
この納札所ではしめ縄飾りをはじめとするお正月飾りも返納対象であるため、不要なものは引き取ってもらえます。日中の受付時間はあるものの、時期を問わず毎日返納を受け付けている神社がほとんどであるため、どんど焼きに持ち込めなかったしめ縄飾りはここで処分してもらいましょう。
納札所へは無料で返納できる所もありますが、返納料が必要な神社も多いです。
また、郵送での返納が可能な神社もあるため、納札所への返納を検討する場合は郵送できるかも事前に調べてみることをおすすめします。
しめ縄飾りの処分にかかる費用相場
上記で紹介した処分方法でかかる費用相場について紹介します。
業者や神社によっても細かな相場は異なりますが、処分方法を検討する場合の参考にしてください。
処分方法 | 費用相場 |
---|---|
不用品回収業者 | 500円~2,000円 |
自治体のゴミ回収 | 無料 |
どんど焼き | 0円~3,000円 |
納札所に返納 | 0円~2,000円 |
どんど焼きや納札所への返納は無料の神社もありますが、持ち込む労力や受け付けてくれる神社探しなど多少の手間はかかります。
手軽に処分できればよいと考えるのであれば、不用品回収業者に依頼して回収してもらうか、しめ縄飾りを正しく分別したうえで自治体のゴミ回収へと出しましょう。お正月飾りはしめ縄飾り以外の品目もまとめて処分することが多いため、それを踏まえたコスト面で最適な方法を考えてみるのがよいです。
しめ縄飾り処分時の注意点
しめ縄飾りを処分する場合には、いくつかの注意が必要です。
注意点を押さえて処分できなければ無駄な労力をかけたり、場合によっては法律に違反する恐れもあります。自宅でも神社でもルールは守りつつ、以下の注意点には気をつけて処分を実施しましょう。
自宅でのお焚き上げは非推奨
焼いて処分するのであれば家でも出来ると考えて、自宅でお焚き上げをしようとする人がいます。自宅で火を使ってしめ縄を処分することは非推奨で、多くの場合は法律違反となるため注意しましょう。
生活ゴミを自作の焼却炉で燃やす行為は野焼きと呼ばれ、周囲への煙・悪臭トラブルや火災発生リスクの観点から、例外を除いて平成13年より法律で禁止になりました。しめ縄飾りも生活ゴミとして扱われるため、自宅で燃やすのは厳禁です。
自宅でしめ縄飾りを処分する場合は不用品回収業者に依頼するか、正しく分別してゴミ回収に出すようにしましょう。
お焚き上げができない神社もある
神社によっては、お焚き上げができない所もあるため注意しましょう。
しめ縄飾りは近年100円ショップ等でも気軽に手に入りますが、不燃物や化学繊維が使われている製品も出回り始めました。中には見栄えを重視したガラス製のものなど、インテリアとしての側面も併せ持ったおしゃれなしめ縄飾りもたくさん登場しています。
こうした特殊なしめ縄飾りを焼却することで有害物質が発生するリスクへの懸念、また近隣住民への配慮といった観点でお焚き上げを行わない神社が増えてきたのです。その場合はお焚き上げを受け付けてくれる神社を探すか、不用品回収業者や自治体のゴミ回収での処分を検討しましょう。
お正月のしめ飾りとしめ縄の違い
お正月のしめ縄飾りとしめ縄にはどんな違いがあるのでしょうか?
簡単に言えば、「しめ縄」に縁起物を飾り付けたものが「しめ縄飾り(しめ飾り)」です。よくお正月の家の玄関に飾られている「しめ縄飾り」ですが、これは「しめ縄」に紙垂や橙などの縁起物を付けたもので、新年に年神様をお迎えするために始まった風習なのです。
代表的な飾りの意味
- 神様の降臨を表す「紙垂」
- 清廉潔白を表す「裏白」
- 子孫繁栄を願う「ゆずり葉」
- 代々の栄えを願う「橙」
一方「しめ縄」は、一般的に神棚に付ける縁起物で、お正月だけでなく通年を通して飾られています。「しめ」には神様の占める場所という意味があると言われており、名前の由来と言われています。
似ているようで用途が異なる「しめ縄飾り」と「しめ縄」ですが、よく意味を理解して年神様をお迎えする準備を行いましょう。
神棚や神棚につけるしめ縄の処分方法を知りたいかたはこちら!
お正月のしめ縄飾りはいつまで飾る?
お正月のしめ縄飾りを年末に取り付けたものの、年明けはいつまで飾るべきか分からない方もいるのではないでしょうか。
しめ縄飾りを含めお正月飾りは、基本的に年神様の滞在期間である松の内以降に片付けるのがよいとされています。地域によっても差はありますが、1月7日もしくは1月15日を松の内の終了日と定めている所が多いです。
片付けるタイミングも終了日の当日や翌日など違いがあるため、慣習に則って処分する際は地域のルールを確認しましょう。片付けたお正月飾りは、忘れないうちに自宅か神社で処分します。
お正月のしめ縄飾りの使い回しはおすすめしない
しめ縄飾りに限らず、お正月飾りを捨てるのはもったいないからと、古いものを何年にも渡って使い回す家庭もあります。
お正月飾りをインテリア目的で飾っている場合には問題ありませんが、縁起の観点からいえば使い回しはおすすめできません。
古い神具に年神様は宿らないとされているため、信仰的な目的であれば使い回しをせずに処分して、毎年新しいものを購入し直して取り付けるのが望ましいです。
しかし「立派で高価なものだから処分したくない」「大切な人から譲り受けたものだから捨てるのはもったいない」と悩む方もいるでしょう。最終的には個人の判断に委ねられるため、処分基準の一例として参考にしてください。
しめ縄飾り以外のお正月用品の処分方法
しめ縄飾り以外のお正月用品の処分方法をご紹介します。
日本の伝統行事であるお正月の時期には、しめ縄飾り以外にも幾つかのお正月用品を使用して新年を祝います。とはいえ、役目を終えたお正月用品の処分には、なかなか頭を悩ませるものです。
以下の用品別の処分方法をぜひ参考にしてください。
鏡餅
お正月の定番ともいえる鏡餅ですが、大抵は「鏡開き」の日に食べて処分するのが一般的です。
すぐに処理すれば冷凍保管などに回して1か月程度かけて食べることができますが、カビが生えてしまったり、日付が経ってしまったら、細かく砕いてゴミ収集に出すことができます。
ただカビの生えた鏡餅のサイズが大きく、切り分けるのも困難であれば不用品回収業者などに回収してもらうのもよいでしょう。自力での処分は、切り分けや供養など手間も掛かりますので、すべてまとめて引き取ってもらうのがおすすめです。
カビの生えた鏡餅の処分方法を知りたい方はこちら!
破魔矢
正月の縁起物として社寺で授かる破魔矢ですが、男の子の初正月や初節句に贈ったり、新築の家の棟上式に立てたりする風習もあります。
初詣で授かった破魔矢はその1年のお守りですので、翌年には授かった社寺に返納するのが礼儀です。古いお守りなどを納める「納札所」に持っていくこともできますし、社務所に申し出たり、どんど焼きで手放す方法も可能です。
ただどうしても寺社に赴けない場合は、不用品回収業者に他のお正月用品と一緒に回収してもらうこともできます。以下の記事を参考にして処分してください。
門松
門松もお正月の縁起物としては定番のアイテムですが、そんなに大きなサイズでなければ自治体のゴミ収集に出したり、神社に持ち込んだり、どんど焼きで手放す方法があります。
ただ最近では門松の素材も様々で、実際に竹と松を使っているものも多いですが、中にはプラスチック素材のものもあり、ゴミに出す時には細かな分別が必要な場合があります。面倒な分別や供養を避けたいなら、そのまま回収してくれる不用品回収業者への依頼が一番でしょう。
特に大きなサイズの門松は持ち運びも分解も供養も大変ですから、業者の回収に任せるのがおすすめです。
羽子板
お正月の時期に女の子のいる家庭では羽子板を飾りますが、そのまま捨てるのは心苦しいものです。ゴミに出としてもセルフでの供養が必要ですが、その他にも神社でお焚きあげしてもらったり、寄付したり、売却する方もいらっしゃいます。
羽子板の状態にもよりますが、綺麗なものなら譲ったり売却もできますが、年季が入っているなら他のお正月用品と一緒に不用品回収してもらうのもよいでしょう。
しめ縄飾り他お正月用品の処分は「不用品なんでも回収団」におまかせ!
お正月のしめ縄飾りは、処分方法によって費用や手間にも違いがあります。自宅で捨てる場合でも清める作業は手間がかかりますし、神社に持ち込む場合は受付可能な場所を探さなければなりません。
しめ縄の処分にお困りであれば「不用品なんでも回収団」におまかせください。家庭で出るゴミは品目を問わず回収可能で、依頼を受ければ早朝・深夜問わずスタッフが迅速に駆けつけます。
しめ縄飾りだけでなく、お正月飾りとして使った鏡餅や門松などもまとめて処分可能です。年末の大掃除で処分し損ねたゴミや不要な品目と合わせて、年始のタイミングで一気に処分できるチャンスです。
役目を終えたお正月飾りは迅速かつ適切に手放して、気持ちのよい新年をスタートさせましょう。
単品でも複数品目でも、最適な料金プランを提案のうえ回収に伺います。処分に関するお見積りも無料実施中のため、まずはお気軽にご連絡ください。
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供養を終えていないしめ縄飾りも回収してもらえますか?
もちろん回収可能です。「不用品なんでも回収団」なら、しめ縄飾りはもちろんのこと、お正月用品である鏡餅や門松、破魔矢などもまとめて引き取り出来ます。お見積もりもご相談も無料ですので、是非お気軽にお声がけください。
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不要になったしめ縄飾りを処分したいのですが、自治体のゴミに出す時には素材別に分別が必要だと言われました。不用品回収業者ならそのまま引き取ってくれるのですか?
もちろん、そのまま回収できます。依頼者様が素材別に分解・分別する必要はなく、可燃・不燃問わずまとめて引き取らせて頂きます。またその他のお正月用品も回収できますので、お気軽にお見積もりを依頼ください。
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しめ縄飾りを出来るだけ安い費用で処分したいのですが、どうしたらいいですか?
しめ縄飾りの処分方法としては、神社への持ち込みやどんど焼き、自治体のゴミ回収に出す方法があります。どの方法に比較的低価格ですが、初穂料が必要だったり、自分で供養する必要があったりと手間も掛かります。
もし手間なくしめ縄飾りを処分したいなら、不用品回収業者に依頼する方法もあります。費用は掛かりますが、年末の大掃除で出るたくさんの不用品も一緒に回収してもらえば、かなり安い費用で処分可能です。ぜひご検討ください。