この記事では、マンションの隣人がゴミ屋敷化している場合におよぶ自身へのリスクや対処法を紹介します。
マンションでは自身の部屋をいくら清潔に保っていても、隣人がゴミ屋敷化しているとそれだけで悪影響を受けてしまいます。
ゴミ屋敷を生み出しやすい人の特徴や、マンションにおけるゴミ屋敷が厄介な理由もあわせて紹介するため、隣人がゴミ屋敷を作っていると感じたら早めに行動しましょう。
マンションの隣人がゴミ屋敷である場合の対処法
マンションの隣人がゴミ屋敷の場合、部屋の距離が近い分自身にとってもさまざまな悪影響があります。
家族や友人ならいざ知らず、マンションの隣人という間柄の人に対してはどのように対処すべきなのでしょうか。
隣人のゴミ屋敷は、以下の方法で対処を進めましょう。
片付けを直接お願いする
家がゴミ屋敷化している隣人に対して、片付けを直接お願いする方法も手段としてはありです。
この方法、自身がその隣人とある程度の関係性を持てている場合に取ることをおすすめします。
友好的なコミュニケーションが普段から取れている場合であれば、直接お願いもしやすいためです。
ただし、家がゴミ屋敷化する原因の多くはストレスや精神疾患といった心の問題です。
少し前まで明るかった人も、何が原因で心を病んでゴミ屋敷を作るかは分かりません。
このような状態の時に片付けを直接お願いしてしまうと、かえってトラブルとなるケースもあります。
直接お願いするのは、相手と明るく話ができそうなタイミングのみにしましょう。
管理会社にクレームを入れる
片付けを直接お願いできない場合は、マンションの管理会社にクレームを入れて対処してもらいましょう。
前述した通り、隣人に対して直接片付けをお願いするとトラブルに発展する可能性が高いからです。
隣がゴミ屋敷だから直接話に行きたい気持ちもあるかもしれませんが、穏便に解決するためには管理会社への連絡が最善です。
管理会社経由で隣人にゴミ屋敷を片付けてもらうよう通告してもらいましょう。
法的手段は管理会社経由で
管理会社経由で掃除の通告をしても一向に事態が解決しない場合は、管理会社経由で法的手段を取ってもらいます。
直接的な被害を受けているのが隣に住んでいる自分のみであっても、法的手段は自身で取るのではなく必ず管理会社に連絡してください。
ゴミ屋敷をそのまま放置していると、自身はもちろんマンション全体の悪影響につながります。
こうした事態が続くのであれば管理会社としても見過ごすわけにはいかないため、法的手段を取ってでも状況を改善しようと動いてくれるはずです。
法的手段を取ってもらうと多少の時間はかかるものの、裁判の結果次第で部屋の競売請求が認められて強制退去させることが可能です。
ここまでの展開になるのはよっぽどの事態ではありますが、法的な争いに関しては管理会社に一任しましょう。
マンションの隣人がゴミ屋敷の場合に起こるリスク
マンションの隣人がゴミ屋敷を作っている場合に、自身に起こるリスクを紹介します。
いずれのリスクも決して看過できるものではないため、隣人がゴミ屋敷だと感じたら自身も何らかの対処に動き出しましょう。
悪臭が広がる
ゴミの中には、放置すると悪臭の広がる食べ残しなどの生ゴミも当然あります。
悪臭はゴミ屋敷の部屋はもちろん、隣の部屋にもベランダや玄関伝いに広がってくるのです。
よほど酷い悪臭であれば、窓やドアを閉め切っていても隙間から漏れ出して隣の部屋まで到達します。
いくら自分の部屋を綺麗にしていても、隣の部屋からの悪臭で体調不良を起こすのはとても気の毒です。
自室にも害虫が発生する
ゴミが散乱した不衛生な環境では、ゴキブリ等の害虫も大量発生します。
これはゴミ屋敷が高温多湿な環境になりがちで、害虫にとって絶好の繁殖場所であるからです。
大量発生した害虫は、窓やドアの隙間、もしくは屋根裏などを経由して自室にも容易に侵入してきます。
侵入した害虫に卵を産み付けられてしまうと、自室にも害虫が大量発生するのです。
害虫の死骸やフンはアレルギーを発症させる原因にもなり、ひどい場合は命に関わる症状に陥ります。
ゴミ屋敷に発生しやすい害虫の種類や駆除方法の確認はこちら!
火災が起こりやすくなる
ゴミ屋敷は部屋中にゴミが散乱しているため、火元やコンセントのそばに可燃性ゴミがあると引火して一気に燃え広がる恐れがあります。
マンションの一室で火災が起こると、当然周囲の部屋やマンション全体の大火事にもなりかねないため大変危険です。
ゴミ屋敷化した部屋は、綺麗な部屋と比べて何倍も火災リスクが高いことを理解しておきましょう。
隣人との関係性が悪化する
隣人のゴミ屋敷化による自室への悪臭漏れや害虫侵入の被害が繰り返されると、自身にとってもストレスになってきます。
直接片付けをお願いできる間柄であっても、話したところで一向に改善されなければ自身も気分はよくなりません。
隣人がゴミ屋敷を掃除しない限り、双方の関係性は悪化するばかりなのです。
関係性を修復するためにはゴミ屋敷を掃除してもらう他ありませんが、クレームを入れる場合は隣人本人に伝えたい気持ちを抑えて管理会社へと連絡しましょう。
資産価値が低下する
物件の資産価値は、周囲の立地や部屋の広さなども判断材料ですが、景観や住環境の良さも関係してきます。
マンションもゴミ屋敷があると景観は下がり、周辺住民の住環境は悪化します。
こうした部屋があるだけで、マンション全体の資産価値が大幅に下がってしまうのです。
資産価値の低下でマンションの売却値も下がり、買い手を見つけることすらままならない恐れもあります。
隣人の部屋がゴミ屋敷化していることは、自身やマンション全体にとっても大きな悪影響です。
マンションでゴミ屋敷を作る人の主な特徴
マンションでゴミ屋敷を作る人の主な特徴を紹介します。
これら特徴に当てはまる人すべてが該当する訳ではありませんが、あくまで参考として覚えておいてください。
自身がこれら特徴に当てはまる場合は、部屋がゴミ屋敷化しないように対策を打ちましょう。
ゴミ出しを面倒くさがる
毎週のゴミ出しを面倒くさがり部屋中にゴミ袋を積んでいる人は、将来的に部屋をゴミ屋敷化させてしまうかもしれません。
ゴミ回収は毎週決められた曜日、そして決められた時間に出すことが定められているため、仕事や他のことで忙しい場合ゴミ出しに手が回らない人もいます。
いつかまとめて出せばいい、そう思っているうちにゴミは溜まり続けて、気づかないうちにゴミ屋敷と呼ばれるほどに散らかっているのです。
精神疾患を抱えている
うつ病などの精神疾患を抱えていて、孤独感を感じて物を手放したくない、外に出る気力が湧かないといった状態の方もいます。
こうした方はゴミが捨てられず、気付けば家がゴミ屋敷になっていることがあります。
ゴミに囲まれた場所で暮らすのは精神的にもよくないため、家族や友人など周囲が支えてあげて環境を改善するのが望ましいです。
ゴミ屋敷になった原因が精神疾患かもしれない…ゴミ屋敷になりやすい精神疾患の詳細や対策はこちら!
怪我や体力の衰えで片付けができない
怪我をしていたり、体力が衰えた高齢者の方は一人でゴミの片付けが困難な場合もあります。
ゴミだと分かっていても処分ができず、そのまま部屋に溜まり続けてゴミ屋敷になります。
怪我や体力の衰えが原因である場合は、家族や友人に連絡して部屋の掃除を手伝いに来てもらうなどの対応が取れればゴミ屋敷化は早い段階で防げるでしょう。
マンションの隣人がゴミ屋敷だと厄介な理由
マンションの隣人がゴミ屋敷である場合、自身にさまざまなリスクが降りかかるのはもちろんですが、厄介な理由はそれだけではないです。
以下の理由によって中々ゴミ屋敷が解消されないケースがあるため、1日でも早い解決を望むしかありません。
勝手にゴミを捨てられない
マンションなどの集合住宅では、住人全員が利用できる共有部分と、特定の住人のみが利用できる専用部分が分けられています。
共有部分はマンションの廊下や階段、専用部分はそれぞれの住人の部屋が該当します。
この専用部分の利用については、専用使用権として個人の自由が認められており、他人が勝手に立ち入ることができません。
そのため、ゴミ屋敷を一向に改善しない姿勢に腹を立てて隣人の部屋に押し入り片付けをしてしまうと不法侵入の罪に問われる恐れがあります。
勝手にゴミを捨てられないため、ゴミ屋敷の改善には隣人に協力してもらうか、管理会社へ苦情を入れましょう。
もし隣人がゴミ屋敷改善に協力的な姿勢を示してくれれば、許可を得た上で自身も手伝いに入ってあげるのは問題ありません。
その際は、ゴミ屋敷を綺麗にしてくれる片付け業者を紹介するなど協力してあげましょう。
片付け業者は数多く存在するため、各エリアに対応した優良業者に依頼するのが望ましいです。
料金面が安く、口コミ評価も高いおすすめ業者についてはこちらの記事にまとめています。
退去させるのも時間がかかる
管理会社からの通告も無視し続けた場合は、管理会社経由で法的手段を取ってもらいますが、強制退去の判決が下されるまでには時間がかかります。
裁判が始まってからでも判決が出るのは半年、長いと1年以上かかるケースもあるため、その間自身の生活のことを考えると苦しい思いを強いられます。
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