この記事では、ゴミ屋敷が生み出される原因を細かく見ていきます。
ゴミ屋敷の住人は、自分の家がゴミ屋敷だと気づいていないケースも多いです。
ゴミ屋敷化するとさまざまな面で悪影響があるため、健康的に暮らすためにも早めの対処が求められます。
主な原因とゴミ屋敷に打つべき対処法を紹介するため、自身や周囲のゴミ屋敷化を食い止めたい方は必見です。
ゴミ屋敷を生み出す主な原因5選
住居に大量のゴミが溢れて、住人の生活環境に大きな悪影響を及ぼしているのがゴミ屋敷です。
ゴミ屋敷は自身だけでなく周囲にも迷惑をかけるため、日頃の生活においては家をゴミ屋敷化させないよう気をつけなければなりません。
気づかないうちにゴミ屋敷化しているケースも多く、本人が部屋の異常さに自覚を持って対処することが求められます。
ゴミ屋敷を生み出す原因はさまざまに考えられますが、ここでは主な原因である5つを解説します。
ゴミ出しを面倒くさがる
自治体が週に数回行うゴミ回収の時にゴミを出すのを面倒くさがって、屋内にゴミを溜め続ける人がいます。
地域の決まりで朝早い時間に出さなければならないことや、地域指定のゴミ袋に入れるのが面倒だと感じてしまい、中々ゴミ出しができないのです。
可燃ゴミは週に数回捨てるチャンスがありますが、不燃ゴミや資源ゴミは地域によって月1~2回程度の頻度であるため、タイミングを逃して一向に捨てられない人もいます。
面倒くさがってゴミを溜め続ける人ほど、気づけばゴミ屋敷を作っていたというケースは多いです。
不要なものを買い込んでいる
ゴミ屋敷の住人には、不要なものをたくさん買い込んでそのまま放置している人が多いです。
食料はもちろん、日用品からアクセサリーなどの小物まで、既に部屋がゴミ屋敷化していても構わず大量買いしてしまいます。
これは、物をためこむという行為がストレス発散の手段になっている人によく見られる特徴です。
必要なものかどうかに限らず、ただ物を集めることが安心感につながり、自身の心を満たしていくうちに家がゴミ屋敷化しています。
このような収集癖は複雑な心理的要因によって引き起こされるため、周囲の助けも借りつつ改善していかなければなりません。
身体が不自由で片付けできない
持病で身体を動かしづらい、怪我をしており満足に歩けないなどの身体的不自由が原因で家がゴミ屋敷化することもあります。
ゴミの回収場所が遠いためゴミ捨てもできず、いつの間にか家の中がゴミで溢れてしまうのです。
身体を動かせていた時に、普段から片付けや掃除をする習慣が持てていなければ、部屋の状況は悪化してゴミ屋敷になってしまいます。
一人暮らしで家事を手伝ってくれる人が周囲にいない場合によく当てはまるケースです。
ストレスや精神疾患からゴミを溜め込む
仕事や人間関係によるストレス、それに伴ううつ病などの精神疾患が原因でゴミを溜め込んでしまう人もいます。
こうした心理状況では、孤独感から物への執着が強くなる傾向にあり、ゴミだと分かっていても捨てられないことがあるのです。
精神疾患によっては衝動的な行動を起こすものもあり、突発的に物を散らかしてはそのまま片付けができないといった状況もよく見られます。
また、外に出ることが億劫になりゴミ出しに行けない、状況を改善したい気持ちがあっても他人には助けを求めないなど、周囲からの孤立も目立つようになり、ますますゴミ屋敷化が進行していきます。
中でも自身の生活に興味関心がなくなるセルフネグレクトを発症すると、ゴミが溜まり続けることを何とも思わなくなる症状に陥るため深刻です。
周囲の力も借りつつストレスの要因から解放されて、精神状態を良好に保てる環境に身を置くことが何よりの対処法です。
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高齢による認知能力の低下
高齢者の中には、記憶力や判断能力が鈍る認知症を患う方もいます。
認知症は一人暮らしの高齢者が家をゴミ屋敷化させやすい症状のひとつで、中でも認知機能の低下がゴミ屋敷化を進める大きな原因となっています。
認知機能が低下すると、今まで当たり前に出来ていたゴミを捨てる行為やゴミの分別方法を忘れてしまうのです。
ゴミはまとめられても、認知症による見当識障害で曜日や時間感覚がなくなり、ゴミ出しの日が分からなくなることもあります。
高齢者は身体機能も衰えているため、不衛生なゴミ屋敷で生活し続けるのは命に大きく関わる問題にもなります。
独居老人がゴミ屋敷で孤独死していたというケースは実際多く、家族や周囲が支えてあげなければなりません。
ゴミ屋敷に暮らしてはいけない理由
ゴミ屋敷はそもそも作り出すことがいけませんが、そのままの環境で暮らし続けることも問題です。
ゴミ屋敷で暮らすことは何がいけないのか、その理由をいくつか解説します。
いずれの理由も深刻さを理解して、ゴミ屋敷で暮らさない環境を作り出しましょう。
健康被害がある
ゴミ屋敷には、カップ麺の空き容器や弁当の食べ残しといった生ゴミもたくさん散乱しています。
生ゴミが放置されると時間経過で悪臭を放つことはもちろん、生ゴミを餌とする害虫がどこからか湧いてきて極めて不衛生な環境を作りだします。
悪臭による体調不良はもちろん、害虫の死骸やフンから放出されたアレルギー成分を取り込んでしまいアレルギー反応を引き起こすのです。
アレルギーは最悪の場合死亡するケースもあるため、健康被害は決して看過できるものではありません。
一度体調を崩してしまうと、ゴミ屋敷に暮らし続ける限り状況が好転することもないため、早急に環境の改善が必要です。
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近隣トラブルが起きる
ゴミ屋敷から悪臭や害虫が広がれば、当然近隣にも被害が及びます。
集合住宅の場合周囲の部屋はもちろん、一軒家であっても酷いゴミ屋敷の場合は隣の家にまで悪臭が漂ってきます。
窓やドアの隙間から害虫が侵入してくれば、その家でも害虫が大量発生しかねません。
このような被害によって近隣住民との関係性が悪くなるため、トラブルは避けられないでしょう。
集合住宅の場合は管理組合経由でクレームを入れられたり、一人暮らしの場合は警察を呼ばれる可能性もあります。
こうした事態になると周囲の視線的にもその家で生活しづらくなってしまうため、快適な環境を早く取り戻さなければなりません。
火災・転倒のリスクがある
ゴミが散乱している屋内では火災・転倒のリスクも非常に高いため注意が必要です。
コンセントに埃が積もって発生するトラッキング火災は、ゴミ屋敷では特に起こりやすい現象です。
埃が多く着火しやすいのはもちろん、周囲の可燃ゴミに引火してあっという間に火が燃え広がります。
ゴミ屋敷はコンセントがゴミで埋もれているため着火にも気付きにくく、いきなり火が広がるため大変危険です。
また、ゴミで足の踏み場がなく不安定な地面は当然転倒のリスクも高まります。
転倒して鋭利なゴミや大きな家具に身体をぶつけてしまうと大怪我になりかねないため、足腰の弱い高齢者は特に要注意です。
ゴミ屋敷を改善するために打つべき対処法
ゴミ屋敷での生活にはデメリットしかないため、そこに住む人や周囲の安全のためにも早急な対処が求められます。
自分、もしくは誰かのゴミ屋敷を改善する場合は以下のポイントを意識して行動に移りましょう。
ゴミ屋敷であることを指摘する
誰かのゴミ屋敷を片付けたい場合には、家がゴミ屋敷であることを優しく指摘してあげましょう。
ゴミ屋敷は心理的要因で作られるケースも多いため、ゴミ屋敷の住人に対してきつく指摘するのはかえって逆効果になります。
認知症の方はゴミだと認識していないものもあるため、なぜそれを捨てなければならないのかと怒るかもしれません。
そうした状況であっても家がゴミ屋敷になっていること、そこに住み続けることでどんなリスクがあるのかなどを物腰柔らかに伝えて、状況を改善したいという前向きな気持ちを本人に持ってもらうことが大切です。
自力で清掃できる箇所を少しずつ掃除する
自分の家でも誰かの家でも、自力で清掃できそうな箇所から少しずつ掃除して綺麗にしていきましょう。
部屋ひとつや、スペースの一角だけでも綺麗になった光景を目にすると、家全体を早く綺麗にしたいという気持ちも湧いてきます。
片付けのモチベーションを維持するためにも、少しずつでよいため同じ箇所の掃除に集中して取り組んでいくのが望ましいです。
掃除が難しい箇所は片付け業者に依頼する
汚れがひどい、害虫が大量発生しており手に負えないといった箇所は、片付け業者へ掃除を依頼するのがおすすめです。
汚れ箇所の清掃から害虫駆除、大型家具の処分まであらゆる作業を代行してもらえます。
ゴミ屋敷清掃の経験が豊富な片付け業者も多いため、ゴミ屋敷だからといって依頼を尻込みする必要もありません。
料金プランや対応時間は業者によっても異なるため、よく調べた上で納得して依頼ができる業者を選択しましょう。
料金が安い、評判がよいといったおすすめの優良業者については以下の記事でもまとめているため、業者選びの参考にしてください。
ゴミ屋敷の原因を突き止めたら「不用品なんでも回収団」が清掃!
ゴミ屋敷の原因を突き止めて対処法が分かれば、後は掃除あるのみです。
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