ここでは剪定枝や木の枝の捨て方について、料金相場や処分時の注意点などをご紹介します。
剪定枝は、以下のように量や目的で処分する方法を選ぶのがおすすめです。
- 少量:可燃ゴミ・専用回収
- 大量:自治体のゴミ処理施設
- とにかく楽に処分したい:業者
この記事を読むと、庭木の剪定時に出た枝木を料金を抑えつつ適した方法で処分できます。
まずは、お住まいの自治体ではどんなゴミ分別ルールが設けられているのかを確認し、木の枝のサイズや量などから最適な処分方法を見つけましょう。
これから剪定しようと思っている、剪定を終えて枝木の処分に困っているという人はご覧ください。
剪定枝の自治体での捨て方
剪定枝は、自治体のゴミ分別ルールに則って処分することが可能です。
自治体によって何ゴミに分類されるか異なる中、以下のようなゴミに分別されることが多いです。
- 可燃ゴミに出す
- 粗大ゴミに出す
- ゴミ処理施設に持ち込む
- 専用の戸別収集に申し込む
それぞれの方法において、どのように剪定枝の処分を進めれば良いか詳細をみていきましょう。
可燃ゴミに出す
剪定した枝の量が少ない場合やサイズが大きくない時は、自治体の可燃ゴミに出すのが一般的です。ゴミ収集日に出すだけで簡単ですし、必要なのは指定の袋のみで費用も掛かりません。
ただ回収可能なサイズが決まっていますので、対象外の場合は他の処分方法で捨てなければなりません。
またゴミの分別区分が自治体によって異なり、ある場所では「可燃ゴミ」でも他の場所では「資源ゴミ」になることもあります。間違えると回収してもらえませんので、事前に確認してください。
粗大ゴミに出す
剪定した枝を自治体の粗大ゴミで出す方法も一般的です。処分の費用は自治体で異なりますが、かなり安価な金額で捨てることができます。
粗大ゴミのルールは住まいの地域によってかなり違いがあるようです。枝の長さや太さ、重量などが細かく決まっていることもあり、対象外だと回収してもらえません。ですから必ず事前にルールをチェックしてください。
粗大ゴミでの処分手順は以下の通りです。
- 粗大ゴミ受付センターに申し込む
- 捨てたい枝のサイズや量を伝え手数料を教えてもらう
- 手数料分の粗大ゴミ処理券をコンビニなどで購入する
- 券を枝の束に貼り付けて指定場所に出しておく
ゴミ処理施設に持ち込む
自治体のゴミ処理施設に、直接剪定した枝を持ち込む方法もあります。費用は粗大ゴミと同等もしくはそれより安価な金額で対応してくれ、一般的に10キロで100円程度です。
ただ袋に入れたりしないのでそのままでいいということはなく、長さや太さなどもしっかりと決められていますので、きちんと守る必要があります。付いている汚れや土なども取り除き、回収してもらいやすいようにして持っていってください。
専用の戸別収集に申し込む
自治体によっては、家庭から出る剪定枝のリサイクル促進のため、剪定枝をゴミステーションに出さずに戸別収集によって回収する取り組みを行っています。ほとんどの場合、この収集は無料で利用可能。
自治体によって異なりますが、大抵は申し込みから1週間程度で家まで回収に来てくれます。紐で縛って持ち運びやすくするか、透明の大きな袋に入れて置いておくとよいでしょう。
剪定枝の自治体でのゴミ分別例
剪定枝を自治体で処分する場合、可燃ゴミや粗大ゴミなど地域によって分別方法が異なります。
以下に3つの自治体について例を挙げるので、分別カテゴリや条件を確認してみてください。
世田谷区・厚木市・さいたま市における、剪定枝の分別方法を表にまとめています。
| 自治体 | 分別カテゴリ | 条件(太さ・長さ・束ね方など) |
|---|---|---|
| 世田谷区 | 可燃ゴミ | 太さ10cm以下、長さ50cm以下、幅30cm程度に束ねて出す (世田谷区公式サイト) |
| 厚木市 | 資源化 (せん定枝) |
太さ直径12cm以内、長さ50cm以内 麻ひも等で束ねて出す (厚木市公式サイト) |
| さいたま市 | 可燃ゴミ | 太さ10cmまで、長さ90cmまで 束にして直径30cm未満にして出す (さいたま市公式ウェブサイト) |
世田谷区
世田谷区では、剪定枝を可燃ゴミとして回収しています。
可燃ゴミで出せるため比較的手軽に処分できますが、条件がある点を理解しておいてください。
枝木を束ねて出す必要があり、そのサイズ感は太さ10㎝以下、長さ50㎝以下、幅30㎝程度となっています。
長い枝に関しては切断しなければならず、太さも事前に確認しておく必要があります。
厚木市
厚木市は、剪定枝を資源化ゴミとして回収しています。
ただし、出せる枝木の太さは12㎝以内、長さは50㎝以内と決まっているので、12㎝以上の太さのある枝木は処分が難しいです。
また、世田谷区同様、長さのある枝は50㎝以内まで切断しておかなければなりません。
木の枝のサイズを確認したら、ゴミに出す際は麻ひもなどで束ねて出しましょう。
詳細は、厚木市公式サイトにてご確認ください。
さいたま市
最後に、さいたま市における剪定枝のゴミ分別についてみていきます。
さいたま市は、剪定枝を可燃ゴミとして扱っています。
枝木の太さは10㎝まで、長さは90㎝までとなっているので、このサイズにまで小さくカットしておきましょう。
その後、数本を束にし、直径30㎝未満になるようにしてゴミに出してください。
さいたま市は、世田谷区や厚木市に比べると、一度により多くの剪定枝を処分できるのがわかります。
自治体以外での剪定枝の処分方法
剪定枝は、自治体以外の方法でも処分できます。
たとえば以下のような処分方法があるので、枝木のサイズや量、人手の数などから適した手段を考えてみてください。
- 庭木の剪定業者に依頼する
- 不用品回収業者へ依頼する
庭木の剪定業者に依頼する
庭木の枝の剪定も同時に行って欲しい場合は、プロの庭木剪定業者に依頼するのがおすすめです。
年配の方や女性なら自分で剪定するのも大変ですから、庭木の剪定から枝などの回収、そして処分まで全てお任せできる剪定業者なら心強いサポートが期待できます。業者の中には、回収だけしてくれるところもあり処分だけ頼むことも可能です。
対応可能な作業や費用は業者によって異なりますので、幾つかの業者に見積もりを取って比較してみることをおすすめします。
不用品回収業者へ依頼する
なるべく時間をかけず楽に剪定した枝を処分したいなら、不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。
不用品回収業者なら即日対応も可能なので、すぐに回収してほしい方や多忙でスケジュールを合わせられない方でも簡単に処分できます。また家まで回収に来てくれるのも嬉しいポイントです。
もちろん回収は無料ではありませんが、剪定した枝をどこかに運んだり、回収の手配をする手間を考えると楽に処分できる方法の一つです。
信頼してお任せできる不用品回収業者はこちら!
剪定した枝の処分方法別の料金相場
剪定した枝の処分方法別の費用相場について解説します。
剪定した枝の処分費用は、選ぶ方法によってずいぶん大きく違います。自身の状況や予算に合わせてチョイスしてください。
| 処分方法 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 不用品回収業者へ依頼する | 3,000円~(個数により異なる) | 剪定枝のみだと割高 |
| 自治体の可燃ゴミに出す | 無料 | 指定のゴミ袋代が必要 |
| 自治体の粗大ゴミに出す | 200円~1,000円程度 | ー |
| 自治体のゴミ処理施設に持ち込む | 10kg:100円程度 | 粗大ゴミの半額が目安 |
| 庭木の剪定業者に依頼する | 4,000円~(作業内容で異なる) | 剪定と回収費用は別 |
| 「剪定枝」専用の戸別収集に依頼する | 無料 | 1週間程度の期間が必要 |
お得に回収してくれる不用品回収業者については、こちらで詳しくご紹介しています。
剪定枝の処分料金を抑える方法
剪定枝は、自治体や剪定業者、不用品回収業者などに依頼して処分することが可能です。
一方、枝木の量が多かったりサイズが大きなものがあると、その分処分にかかる料金も高くなりがちです。
そこでここでは、剪定枝の処分料金を抑える方法として、以下5点をご紹介します。
- 細かく切断して可燃ゴミで捨てる
- ゴミ処理施設へ“自己搬入”する
- 剪定日を「乾燥しやすい季節」に調整する
- 剪定業者に“処分込み”で依頼する
- ほかの不用品と一緒に回収してもらう
細かく切断して可燃ゴミで捨てる
剪定枝は、自治体によって可燃ゴミとして回収しているところがあります。
この方法を選ぶと、木の枝を無料で処分できます。
自治体ごとが定めるルールに沿って細かく切断する必要はありますが、処分費用はかからないのがメリットです。
剪定枝を切断するための道具がある、時間や体力にも余裕があるという場合は、自治体の可燃ゴミで出すと費用をかけずに枝木を処分できます。
ゴミ処理施設へ“自己搬入”する
枝木を積み込める自家用車がある場合、ゴミ処理施設へ自己搬入することで安く処分できます。
施設によって料金は異なりますが、10㎏あたり100円程度で処分できる場合が多いです。
木の枝の太さや量によってはそれなりの重さになる可能性がありますが、それでも格安で処分できるといえるでしょう。
枝木の量が多く、数回に分けて搬入しなければならない場合は時間と労力がかかりますが、安い料金で処分できるのは助かります。
剪定日を「乾燥しやすい季節」に調整する
剪定する日を乾燥しやすい冬場に調整することも、枝木を安く処分する方法です。
乾燥しやすい季節に剪定すると、枝に含まれる水分量が少なく軽くなるので、重さや体積を減らせます。
ここから、運搬にかかるコストを抑えられるので、他の季節よりもお得に剪定枝を処分できるのです。
たとえば不用品回収業者や剪定業者に依頼する際も枝木が軽くなっている方が作業が捗り、人件費削減にもつながります。
庭木の剪定を検討している場合は、ぜひ剪定する季節にも注目してみてください。
剪定業者に“処分込み”で依頼する
剪定業者に依頼して庭木を整えてもらうなら、処分込みで依頼するとより安く枝木を片付けられます。
業者の多くが、木の剪定から草刈り、枝木の処分まで引き受けています。
剪定から処分までの一通りを頼むことで、枝木の処分費用を抑えることが可能です。
枝木の処分は自身でゴミ処理施設へ搬入するなどの方法を選ぶと、別途料金が発生することになります。
最小限の費用で剪定枝を処分したいときは、剪定業者に処分まで含めて依頼すると良いでしょう。
ほかの不用品と一緒に回収してもらう
剪定枝は、不用品回収業者も回収しに来てくれます。
このとき、枝木以外の不要なものも一緒に回収してもらうと、処分費を抑えられるのでおすすめです。
木の枝の他に使えなくなった道具や工具、園芸用品などもまとめて回収してくれるので、品目ごとに処分方法を考えてその都度費用を支払う必要がありません。
不用品回収業者は不用品の量に応じてぴったりなトラックを用意してくれるため、リーズナブルな料金で枝木をはじめとした不用品を一度に処分できます。
相場より安く対応できるおすすめ不用品回収業者はこちらの記事で確認できます。
剪定した枝の処分時の注意点
剪定枝の処分方法について費用と合わせてみてきましたが、処分時には次に挙げる注意点もよく理解しておきましょう。
- シルバー人材センターでの”処分”は対応不可
- 枝で怪我をしないように注意する
- 事業で出た剪定枝は家庭ゴミで処分できない
- 山や森林などに捨てない
- 焼却しない
- 長期間放置しない
5つの注意点について、順に解説します。
シルバー人材センターでの”処分”は対応不可
シルバー人材センターでは、植木の剪定には対応していますが、枝木の処分には対応していません。
剪定を依頼した場合、その際に出た枝木は自身で処分方法を検討する必要があります。
自治体によって対応できる内容が異なることがあるので、各地域のシルバー人材センターに問い合わせて詳細を確認してください。
庭木の剪定や伐採、片付けなどは対応可能ですが、枝木や刈草の処理などは実施していないので注意しましょう。
枝で怪我をしないように注意する
剪定時は、枝で怪我をしないよう、安全を確保してから作業に取り掛かってください。
軍手やヘルメット、肌を露出しない服装を心がけ、怪我を防ぎましょう。
枝で怪我をすると、切り傷だけでなく脚立からの転落、打撲などをする場合もあります。
作業環境を整え、怪我のないよう慎重に剪定を進められるようにしてください。
また、慣れない作業であることから、筋肉疲労が蓄積していきます。
適度に休憩を挟みながら、作業を終えた後は手足のケアも行いましょう。
事業で出た剪定枝は家庭ゴミで処分できない
剪定枝の中でも、事業活動によって出たものは家庭ゴミとして処分できません。
そのため、事務所やオフィス、飲食店などに植わっている木の剪定をした後の枝木の捨て方には注意が必要です。
事業によって出た剪定枝は、産業廃棄物収集運搬業の許可を得た専門業者に依頼して回収してもらってください。
山や森林などに捨てない
剪定の際に出た枝木は、自然物であるからといって山や森などに捨てるのはやめましょう。
山などに枝木を捨てる行為は不法投棄になり、法律によって禁止されています。
不法投棄した場合、5年以下の懲役や1,000万円以下の罰金、またはその両方の処罰が科せられるため注意してください。
剪定枝を山や森に捨てるのは、自然の生態系を乱すことにもなり、結果的に環境破壊につながります。
乾燥している季節に枝木を捨てることは山火事のリスクを高めることにもなるので、剪定枝を山や森に捨てるのは避けてください。
焼却しない
剪定の際に出た木の枝を、焼却して処分するのもやめましょう。
有害物質が発生する恐れがあり、環境汚染や人体にも影響が及ぶ可能性があります。
また、野焼きは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」によって禁止されている行為でもあるため、枝木を燃やして処分するのはよくありません。
焼却して処分したい場合は、自治体の可燃ゴミやゴミ処理施設への搬入といった方法を選ぶようにしてください。
長期間放置しない
剪定した枝を処分せず、長期間放置する点にも注意しましょう。
放置された枝は害虫や害獣の餌や巣になることがあり、住宅や人体にも悪影響が及びます。
また、タバコの不始末などにより剪定枝に火が燃え移り、火災になる恐れもあるので危険です。
枝木の量が多く敷地内からはみ出るような状況だと、近隣住民からクレームが来る可能性もあります。
このような理由から、剪定枝を長期間放置するのは避けましょう。
剪定した枝の再利用アイデア
剪定した枝のゴミ出しが面倒だと感じたら、枝を何か再利用する方法を考えてみるのはいかがでしょうか?
再利用できれば、ゴミ出しの煩わしさもなくなりますし、なんといってもエコに協力できます。いくつかの再利用アイデアがありますので、実践できそうな方法を見つけてください。
薪として利用する
比較的太めの枝なら、薪として再利用するのが一番簡単なアイデアです。家に暖炉があるなら、使用する薪をホームセンターなどで購入しているかもしれませんが、枝を再利用すれば経済的に助かります。
ただ、暖炉に使用する薪は乾燥したものでなければならないので、剪定した枝をすぐに使用することはできません。翌年の暖炉用に保管しておくことをおすすめします。
堆肥にする
剪定した枝を細かくカットして土に埋めることで、堆肥にするという方法もあります。これは作業自体も簡単ですし、他の植物や庭木にもよい影響がある有機質堆肥土になるので、おすすめです。
ガーデニングが好きな方なら庭に多くの植物や花があると思いますが、堆肥にすれば庭の植物全体に栄養がいき渡ります。以下の手順を参考にしてください。
- ガーデンシュレッダーなどで枝を細かくする
- 庭に穴を掘り細かくした枝を入れる
- その上に油かすや米ぬかなどの有機肥料を広げる
- 水を撒いて上に土を戻す
ガーデンシュレッダーを使用してチップ化する
ガーデンシュレッダーを使用できるなら、枝を細かくしてウッドチップにするアイデアもあります。
ウッドチップは、庭や木の根元に撒くと雑草の予防になったり、庭木の保温効果を発揮してくれる優れもの。ホームセンターなどで購入する方もいらっしゃるかもしれませんが、自家製で出来れば経済的です。
自治体によっては剪定した枝のリサイクル促進のため、ガーデンシュレッダーの貸し出しを行っていることもあるので活用してください。
剪定した枝木の処分に迷ったら不用品回収業者も選択肢に

剪定した枝木の捨て方や料金、注意点などを解説しました。
大量の枝木があり持ち運ぶのが大変、剪定枝以外にも処分したい不用品があるような場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
「不用品なんでも回収団」も、剪定枝をはじめ様々な種類の不用品を回収しています。
不用品回収のプロが伺うので、処分方法がわからない不用品についても気軽にご相談ください。
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